B級スポット
// インスタグラムで爆発的な人気となる観光スポットが稀にある。 「濃溝の滝」・「モネの池」・「父母ヶ浜」・「清津峡渓谷トンネル」・「あのベンチ」…。 少なくとも四角いフレームに収まる範囲で言えば、どれもインパクトは絶大であり、文化と自然の融合…
// 「あの!!このラーメン食べ終わったら!!戦史館も見学したんですけど、いいですかーーー!!!」 軍歌に負けないように、僕は叫んだ。 腹から声を出してシャウトするなんて、いつ振りだよ一体。 …何を言っているのかわからないだろう。 僕は今、薄暗く…
// 日本の本土。 そこを西の果てまで愛車と共に走って行こうと思ったら、僕らは一体どこまで行けるのであろうか? …うむ、かすかに「長崎県の神崎鼻だよー…」という声が聞こえた。 確かにそうだ。 僕は以前に、本土最突端16岬のシリーズの中で、日本本土最西…
// 新型コロナウイルスに伴い、長引く緊急事態宣言。 国民の自粛疲れ。 深刻だ。 国民の一致団結も重要だし、医療の力ももちろん必須だし、国としての意思も気になるところだが、最終的には神頼みもしちゃう。 信じる力って重要だから。願えば叶うこともある…
// 「あなたのこの夏の思い出は何ですか?」 さぁ、苦しいな。 このコロナ禍で、やりたいことも満足にできなかったろう。 旅行・夏祭り・花火大会・海水浴・ハイキング…。 夏を代表するエンターテインメントは、ことごとくやりづらいご時世だ。 僕も、なんか…
// いいか、大事なことだから聞いてくれ。 性欲は、何か大きな夢を成し遂げるための大きな原動力となりうる。 たぶんだけど、そのエネルギーをうまく変換すれば蒸気機関車くらいは動く。 そのほとばしるエネルギーで、カオスとしか言いようのないB級スポット…
// 「とまりのトトロ」。 決して「となりのトトロ」ではない。 なぜなら隣(となり)にはいないからだ。泊(とまり)にいるからだ。 2019年、トトロのシルエットが浮き上がる洞門が発見された。 場所は下北半島の泊という小さな集落。 SNSでは結構なバズりっ…
// もしあなたが、町ゆく人1万人ほどに「日本一低い山はどこか?」と尋ねたとしよう。 全都道府県、まんべんなくこの質問をしたとしよう。 たぶんだけど、回答結果で最多となるのは大阪の「天保山」だ。 自称日本一低い山というのは日本で7つほどはあり、そ…
// あれは、新潟市内をドライブしていたときのことだった。 ビルの隙間を、「弘法大師」が練り歩いていたのだ。 日本仏教の祖と言ってもいい立ち位置の、弘法大師。 その彼が、電線の張り巡らされた雑居ビルの間で穏やかな顔で立っている。 なんというミスマ…
// 一等三角点。 これを有するものにどれだけの価値を見出すかは、人それぞれであろう。 しかし、多かれ少なかれ、重みをもつキーワードであることは確かだ。 「有名国立大学の出身である」くらいのパワーはあるのかもしれない。 その肩書をその後に生かせる…
// 秘湯マニアよ、刮目せよ! あなたが「いや、秘湯って…、そういうことを言いたいんじゃないんだけどな…」とモゴモゴしてしまいそうな物件を、今回ご用意させていただいた! 那須にある「ピラミッド元氣温泉」!! もう宿に対峙した時点での最大瞬間風速が…
// AEDのご準備はよろしいだろうか? えっ…、手元にない?? 恐縮だが、それで何かあっても当ブログは一切の責任を取ることはできない。 カクゴして読み進めてほしい。 今回の物語の主人公は、旧約聖書の登場人物である預言者「モーゼさん」だ。 「十戒」と…
// 山の成り立ちはいくつかあるが、もっともセンセーショナルな山の誕生パターンは、やはり火山によるものではないか。 地球の持つエネルギーを、地表が抑えきれずに隆起・噴出しているのだ。 ニキビみたいなものだろうか? あなたも、いい年こいて深夜にラ…
// 建物の前で、僕は躊躇する。 「これ、ヤベーぞ。マジでヤベー。1人で来るような場所ではない。 しかし、今入らなければきっと一生中には入れない。 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…!!」 意を決して、僕は建物内に入ろうとする。 うむ…
// 道東の草原地帯を走るのだ。 ただただ、緑色の大地を見ながら走るのだ。 するとあなたは間違いなく驚く。 前方の丘に描かれた、とんでもなく巨大な「牛」の文字に…。 ※この写真は合成ではありません 以上で、ぶっちゃけ書きたいことは全部終わってしまっ…
// 山には2種類がある。 1つは、人間が土とかを盛って作った山だ。 もう1つは、絶えず地殻変動を繰り返す地球の歴史が生み出した自然の山だ。 どちらも山であり、ホンモノとかニセモノというのはない。 然るべき条件さえ満たせば、「国土地理院」に正式に山…
// 古代、人は満天の星空に絵を描き、そして巨大な岩に神を見出した。 文化は違えど、世界中で巨石信仰の文化があった。 イギリスの「ストーンヘンジ」のようなものは、世界のいたるところで見られる。 日本では、秋田県の「大湯環状列石」がこれにあたるだ…
// 山というのは、古来からそこにあり、我々の生活を見守ってくれている悠久の存在であると思っていた。 しかし、2004年に発見された山がある。 僕よりも遥かに年下の山だ。 どこだ? 前人未到の秘境の奥地か? いや、違う。 香川県の国道からほんの数100mだ…
// 「あなたにとって、聖徳太子とはどのような人物ですか?」 万が一にも就職面接で、面接官がこのような質問をしてきたら、あなたならどうする? 「聖徳太子」は、仏教の教えを政治や国民思想の根底に敷き、そして能力がある者が昇進することで、国の活性化…
// 宮城県仙台市には、「日和山(ひよりやま)」という標高わずか3mの山がある。 国土地理院にも認定されている、日本一低い山である。 …と、サラッと書いた。 感情を抑えて、あえてサラッと書いた。 しかしその裏で、この山は数奇な運命を辿ってきたのだ。 …
// 山に降った水が、大地を流れて海へと注ぎこむ。 それが「川」だ。 みんな知っている。 その川と川が立体交差しているスポットが新潟市にあるという。 うん、ワケがわからない。 とんち好きな一休さんでも混乱するんじゃないかってくらいに、ワケがわから…
// 標高0mの山。 山とは地上に対し、高さを有する物であろう。 しかしどういうことか、世の中にはこのような矛盾が存在するのだ。 わけがわからない。 僕らは、この「標高0m」というパワーワードを前にひれ伏すしかないのか。 いや、そういうわけにはいかな…
// ゾロ目って好きだよな、人類は。 同じものが並ぶことに、ある種の快楽を感じるのだ。 今回は、緯度・経度にて「3」を並べてみたお話だ。 …たくさん並べるのだ。 東経133度33分33秒・北緯33度33分33秒。 連続する3の数は、12個。 似たような羅列は地球上に…
// 信楽焼と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか? 僕だったら、「たぬきの置物」を思い浮かべちゃうね。 ウチのばあちゃんの家の庭にも1匹住み着いているしな。 信楽焼とは、かつて存在していた滋賀県甲賀郡信楽町で作られた焼きものだ。 今は市町村…
// 降りしきる雨の中。 妹をおぶり、傘を首に挟んだ不安定な恰好でたたずんでいると、となりに何者かの気配がした。 足音も物音もした覚えは無いのに。 この雨音がかき消してしまったのだろうか。 いや、そんなことはどうでもいい。 確かにとなりに ナ ニ カ…
// 「トンカラリン」。 この不思議で幼さすら感じる響きの裏には、壮絶な冒険が待ち受けている。 ほふく前進でないと侵入できない、謎の洞窟トンカラリン。 変形頭蓋骨が出土したという、不気味な洞窟トンカラリン。 このミステリーは2021年現在、解き明かさ…
// スズキが販売している、「隼(ハヤブサ)」という名前のカッコいいバイクがある。 猛禽類のハヤブサが、時速300㎞で飛ぶことのできる空の覇者であることから、それをイメージして作られたバイクだそうだ。 なんたる気高きバイクよ。 さらに言うと、ハヤブ…
// 神奈川県横浜市。 うむ、潮風に乗ってハイソサイエティな香りが漂ってきそうな響きじゃないか。 ただ、今日はそういう話をしたいんじゃないんだ。 仏像の話をしたいんだ。 しかも、ゴリゴリの山肌に刻み込まれた摩崖仏(まがいぶつ)の話だ。 あ、ちょっ…
// 小さい頃の僕は、島というのは海に陸地が浮かんでいるのだと思っていた。 あなたもたぶんそうであったろう。 それが幻想だと気付いたとき、子供は大人になる。 同時に、あの頃の純粋な夢をどこかに置いてきてしまったような、虚しい気持ちに襲われやしな…
// 「白金にあるっていう、青い池を一緒に探しましょうよ!明日の朝に!」 とある旅人宿での宴会の中で、僕はこのように提案した。 その池は、観光地でも景勝地でもない。 名前すらない。 知る人もほとんどない。 しかし、あるのだ。 …たぶん。 美瑛の白金地…