すごい宿
目の前に日本海の広がる旅館「玉島荘」。 僕は何か強い目的があるわけでもなく「すんごい雨予報だというし、越前岬の近くで安く宿泊できる宿でもないかなー」と思ってここに辿り着いた。 そのときのWeb予約画面の一部をお見せしよう。 素泊まりだし・古いし…
江戸時代には因幡街道っていう、兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市を結ぶ街道があったのよ。その中での最大規模の宿場町が智頭町にある智頭宿であり、今もその時代の宿屋が残っているとのことだ。 その宿の名前は「河内屋旅館」。どうやら創業400年ほどらしい。 も…
むつ市にある、クレイジーすぎる旅館「とびない旅館」。 かつて日本6周目で僕はそこに宿泊したのだが、2025年秋の日本7周目にて再訪したので、そのときのことを書こうと思うんだ。もう2026年になっちゃったけど、そこは目を瞑ってくれ。 巨大な旅館だが1日1…
古い町並みの残る木曽路の「妻籠宿」の近くに、「TAOYA木曽路」っていうなかなかにラグジュアリーなホテルがある。 デカいし綺麗だし温泉も引いてるしで、素晴らしいホテルなのだと、最近Webで読んだ。 僕はこのTAOYA木曽路自体には宿泊したことがないのだが…
吾妻連峰の山麓、標高1200mの山間部の森の中に、「赤湯温泉 好山荘」という温泉宿がポツンとある。 2021年の震度6を観測した福島県沖地震で倒壊してしまい、閉業を検討した時期もあったというが、建て直して復活を果たし、2025年現在も元気に営業している宿…
「奥鬼怒温泉郷」をご存じか? 「鬼怒川温泉のことかな?」とお思いならば、その思考を悔い改めてほしい。そこに「奥」の一文字がくっつくだけでマジ10段階くらい奥行きのある世界に突入する。 奥鬼怒温泉郷は関東最後の秘境と言われる、アクセスがなかなか…
寒くなってきたな。温泉の恋しくなる季節だな。 そんなあなたには是非この温泉をメモしておいてもらいたい。石巻市の山間部にある「追分温泉」。海からそんなに離れてはいないが、深い深い山の中にポツンと現れるレトロな温泉宿だ。 ここがすごいの。 夕食は…
「日御碕」っていうすごくいい岬があって、そこに建つ灯台はオーソドックスなものとしては日本一高い。ここは超有名なので知っている人も多かろう。 そんな日御碕の近くには「日御碕ドライブイン」っていう、ちょいとレトロな雰囲気のドライブインがある。日…
「ホテル大津」は、最寄りの駅から直線距離で1.5kmくらいのところにあるんだけど、車を使って峠を越えれば京都の「銀閣寺」とかに20分ほどで行けるような立地だ。 なのに1人1泊3500円だったりする。 このご時世でその価格はブッ壊れすぎだろ…! 僕も2025年の…
寒い・固い・臭い・狭い…。 寝てもすぐに目が覚めてしまう。朝はまだか。 僕は1泊1100円のホテルの一室で身を丸め、遠い朝を待ちわびていた。 では、今日は「三和ホテル」の話をしようね。 物価高の影響で、都市部では素泊まりのホテルであっても繁忙期の宿…
ガチめな古民家みたいな旅館で、1人軽く酒を飲んで布団を敷いて寝るのが好きだ。 10代の頃は和室に泊まるのが嫌で、ホテルのベッドに憧れていた時期もあった。今は違うんだ。詫び寂びを堪能することこそ旅なんじゃないかと考えている。 だから昭和レトロな雰…
田園にたたずむドライブイン「公楽園」。 一見するとドライブインなのかすらわからない無骨なコンクリートの施設である。 ただ、ここはすごいポテンシャルを秘めた、全国のマニア涎垂もののレトロ界の聖地なのだ。 日本最北のトーストのレトロ自販機がある 3…
四国最南端の岬である「足摺岬」のすぐ近くに、「民宿 高原」という宿がある。たぶん。 かつて僕は宿泊したのだが、2024年現在はGoogleマップに出てこないし、Webで探しても近年宿泊したという人の記録がない。もしかしたら廃業してしまったのだろうか…。 Go…
大正レトロな旅館が立ち並ぶ「銀山温泉」。とりわけ雪の積もった夜の景観は幻想的で、多くの人の心を捉えて離してくれない。 僕も初めて銀山温泉を散策したときは、まるで初めて大規模遊園地を訪れたときのような高揚感があったよ。でも遊園地のようなシンプ…
温泉好きの人の足元にも及ばないが、僕もたまーに温泉地に出かけ、旅館でゆったりした時間を過ごしたりしている。 以前は「体を洗うならシャワーで充分」・「ゆっくりしているヒマがあるならアクセル踏もうよ」・「寝るだけなら車中泊の方が自由度が高い」と…
「豊臣秀吉」も愛した関西の奥座敷「有馬温泉」。 日本三古泉(道後温泉・白浜温泉・有馬温泉)、そして日本三名泉(草津温泉・下呂温泉・有馬温泉)の両方にノミネートされていることから、そのポテンシャルの高さを窺える。 …にもかかわらず、神戸や大阪か…
「東鳴子温泉」は、激渋温泉好きなマニアックな人種の聖地であると聞いた。"東"という一文字が付くだけで、「鳴子温泉」よりグッと渋みが数段跳ね上がるのだ。 その理由としては東鳴子温泉は湯治宿から栄えたから、らしいな。高級なおもてなしを主とするので…
「日本三名泉」とは、兵庫県「有馬温泉」・群馬県「草津温泉」・岐阜県「下呂温泉」を指す。 温泉自体にはさほど興味がない僕ではあるが、温泉旅館でグータラしてチヤホヤされるのが快感だと学んできたお年頃だ。怠惰って、いい言葉だよねぇ…。一生続けたい…
10月最初の週は半袖を着ていたというのに、ここ2・3日で一気に寒くなって暖房をつけたい衝動に駆られている。いや、100歩ゆずって暖房は尚早だとしても、温泉に浸かりたい気持ちにはなっている。 天気予報を見るとまた数日後には最高気温27℃などの日が目白押…
高知駅から徒歩圏内に、とんでもないマンションがある。 "高知のサグラダファミリア"・"高知の九龍城"・"日本最大の違法建築"・”軍艦島マンション”などなど、様々な呼称を持つマンションだ。その名は「沢田マンション」。"沢マン"と略されることが多い。 初…
今年のねぶた祭りもきっと熱かったろう。 残念ながら僕はねぶた祭りを見たことはないし、ねぶた期間の青森市内に足を踏み入れたこともない。あ、でもな、ねぶた翌日の青森市になら行ったことがある。日本6周目でだ。 ねぶたの残り火を感じられるような、暑い…
遥か南の海。石垣島から小船に揺られて辿り着いた、日本の有人最南端の波照間島。 そこに「たましろ」という名前のクレイジー極まりない宿があった。 日本一ボロいとか、日本一汚いと言われる宿。愉快な旅人が集まってドカ盛りご飯をつつきながら毎晩ゆんた…
年始早々の津軽地方は、そりゃもう寒くてさ。 前日は頑張って車中泊したのだが、今晩は暖かい布団で寝たいと心に決めたのだ。 こうして出会ったのが、鰺ヶ沢駅前にある「尾野旅館」である。 五所川原から鰺ヶ沢の間で素泊まりできて安くて、そしてヴィンテー…
国の登録有形文化財であり、泊まれる元遊郭「新むつ旅館」。 女将さんが亡くなり2022年廃業となった。 現在は外観は見ることができるものの、中に入ることはできない。あの激渋な建物内部、特徴的なY字階段、吹き抜け部分の空中回廊…。 あのドキドキワクワク…
予約の電話のとき、「ウチの宿、ボロボロですけどいいですか?」って聞かれた。 「はい、問題ありません」と答え、無事に予約は完了した。 ちょっとしてから、「んーっと、よかったのかな…?」って自問自答した。 …「那須湯本温泉」には「雲海閣」という温泉…
「ここに来たことありますか?」 「ここがどんな宿か知っているんですか?」 「本当に大丈夫ですか?何もないですよ。ご飯も飲み物も無いですよ。」 電話口の女将は、若干いぶかし気に僕に質問を繰り出してきた。 大丈夫なのだ。 僕は初めてだが、カクゴがで…
2023年3月。 あの東日本大震災から12年の月日が流れようとしている。 もうあの震災は一昔前なのだ。 だけども今でも僕はあのときのことを思い出すたびに心がゾワゾワとする。 東北とは縁も所縁もない地に住んでいたのに、いまだに涙が出る。 僕が、日本が、…
僕は、なるべく宿泊費を抑えたい。 何を目的として遠方に赴くのかによって考え方は異なるが、「なるべく宿泊費を抑えたい」と考える人は一定数はいるだろう。 その日の僕も、その1人であった。 あぁ、なるべく安く宿に泊まりたい。 その分のお金を、これから…
予約電話のときから、なんか変だった。 僕:「○月○日、1泊2食で」 飛内さん:「いいよ。ところで夜、何が出てもいいよね?」 僕:「あー…、フルーツ苦手なんでそこだけ調整してもらいたいのですが…。」 飛内さん:「そうじゃない。オバケとか出てもいいよね…
現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、うや…