すごい宿
// 10月最初の週は半袖を着ていたというのに、ここ2・3日で一気に寒くなって暖房をつけたい衝動に駆られている。いや、100歩ゆずって暖房は尚早だとしても、温泉に浸かりたい気持ちにはなっている。 天気予報を見るとまた数日後には最高気温27℃などの日が目…
// 高知駅から徒歩圏内に、とんでもないマンションがある。 "高知のサグラダファミリア"・"高知の九龍城"・"日本最大の違法建築"・”軍艦島マンション”などなど、様々な呼称を持つマンションだ。その名は「沢田マンション」。"沢マン"と略されることが多い。 …
// 今年のねぶた祭りもきっと熱かったろう。 残念ながら僕はねぶた祭りを見たことはないし、ねぶた期間の青森市内に足を踏み入れたこともない。あ、でもな、ねぶた翌日の青森市になら行ったことがある。日本6周目でだ。 ねぶたの残り火を感じられるような、…
// 遥か南の海。石垣島から小船に揺られて辿り着いた、日本の有人最南端の波照間島。 そこに「たましろ」という名前のクレイジー極まりない宿があった。 日本一ボロいとか、日本一汚いと言われる宿。愉快な旅人が集まってドカ盛りご飯をつつきながら毎晩ゆん…
// 年始早々の津軽地方は、そりゃもう寒くてさ。 前日は頑張って車中泊したのだが、今晩は暖かい布団で寝たいと心に決めたのだ。 こうして出会ったのが、鰺ヶ沢駅前にある「尾野旅館」である。 五所川原から鰺ヶ沢の間で素泊まりできて安くて、そしてヴィン…
// 国の登録有形文化財であり、泊まれる元遊郭「新むつ旅館」。 女将さんが亡くなり2022年廃業となった。 現在は外観は見ることができるものの、中に入ることはできない。あの激渋な建物内部、特徴的なY字階段、吹き抜け部分の空中回廊…。 あのドキドキワク…
// 予約の電話のとき、「ウチの宿、ボロボロですけどいいですか?」って聞かれた。 「はい、問題ありません」と答え、無事に予約は完了した。 ちょっとしてから、「んーっと、よかったのかな…?」って自問自答した。 …「那須湯本温泉」には「雲海閣」という…
// 「ここに来たことありますか?」 「ここがどんな宿か知っているんですか?」 「本当に大丈夫ですか?何もないですよ。ご飯も飲み物も無いですよ。」 電話口の女将は、若干いぶかし気に僕に質問を繰り出してきた。 大丈夫なのだ。 僕は初めてだが、カクゴ…
// 2023年3月。 あの東日本大震災から12年の月日が流れようとしている。 もうあの震災は一昔前なのだ。 だけども今でも僕はあのときのことを思い出すたびに心がゾワゾワとする。 東北とは縁も所縁もない地に住んでいたのに、いまだに涙が出る。 僕が、日本が…
// 僕は、なるべく宿泊費を抑えたい。 何を目的として遠方に赴くのかによって考え方は異なるが、「なるべく宿泊費を抑えたい」と考える人は一定数はいるだろう。 その日の僕も、その1人であった。 あぁ、なるべく安く宿に泊まりたい。 その分のお金を、これ…
// 予約電話のときから、なんか変だった。 僕:「○月○日、1泊2食で」 飛内さん:「いいよ。ところで夜、何が出てもいいよね?」 僕:「あー…、フルーツ苦手なんでそこだけ調整してもらいたいのですが…。」 飛内さん:「そうじゃない。オバケとか出てもいいよ…
// 現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、う…
// 秘湯マニアよ、刮目せよ! あなたが「いや、秘湯って…、そういうことを言いたいんじゃないんだけどな…」とモゴモゴしてしまいそうな物件を、今回ご用意させていただいた! 那須にある「ピラミッド元氣温泉」!! もう宿に対峙した時点での最大瞬間風速が…
// 東京都心。 洗練されたホテルが立ち並ぶイメージがあるだろうが、まだまだ老舗の宿も残っているのだ。 高級なホテルもワクワクするし、どこも画一的なサービスと使い勝手で安心できるビジネスホテルも良いだろう。 ただし、もしあなたに幼い頃の冒険心が…
// 最初に断っておく。 これは、僕が宿に1人泊まり、ゴロゴロして酒飲んで、ご飯作って食べて、そして温泉に入るだけの物語である。 それ以上でも、以下でもない。 しかし、それが最高だったのだ。 「客舎(かくしゃ)」と呼ばれる宿泊施設に泊まったことも…
// 東京都中央区。 その名の示す通り、我が国のまさに中枢に位置するスポットです。 例を挙げれば、東京駅の東口から銀座や日本橋などなど…。 そんなところでの宿泊と聞けば、あなたはどのようなイメージをしますか? オシャレなドレスやパリッとしたスーツ…