日本の中心
// 「日本の中心」っていうのは、実はたくさんあるのだ。 30くらいあったりするのだ。 定義が異なれば中心の概念も異なるので、ある意味どれも正解なのである。 じゃあ、その数ある日本の中心の、さらに中心を求めたならば…。 中心の中の中心。 それこそが、…
// 綺麗な円形であれば、中心はここだと誰もがわかる。 四角形であっても、中心がどこなのか求めることができる。 では、それが日本列島のような複雑なかたちだったらどうなるだろうか…? 実はそういう複雑な図形には「ここが中心」という明確なルールが存在…
// 「日本まん真ん中センター」。 「キング of 税金無駄使い」で真っ先にイメージされる建造物かもしれない。 その名称から想像がつく通り、日本の真ん中をアピールする施設。 岐阜県山間部ののどかな町に、22億円をかけて造られた巨大な町おこしプロジェク…
// そこに日本の中心があると聞けば、日本中どこへでも飛んでいくタイプの人間、それが僕だ。 日本の中心がどこなのか知りたいし、立ってみたいのだ。 あれは2022年、夏の暑い日であった。 僕は諏訪市の「日本土真ん中」を目指したのだ。 日本土真ん中。"土"…
// 能登半島の先端に当たるのか当たらないのか…という場所にある町、珠洲市三崎町。 この町には超常的なスポットが2つある。 1つは「聖域の岬」。もう1つは「ここが日本の重心地の碑」。 どちらもその概念は目に見えないもののような気がして、最初は頭に「…
// 秋も深まりつつある日の夜、僕が目指していたのは「蓬山ログビレッジ」である。 佐野市のかなり山深い自然豊かなエリアにある、キャンプ・バーベキュー・スポーツなど自然の中でのアクティビティを目的にした施設だ。 そんなところに夜に向かうのは、普通…
// その温泉地に、僕は旅で3回足を運んだことがある。 そう書くと「きっとお気に入りの温泉地なのだね!」とか言われるかも知れない。 すまない、実はそこの温泉に入ったことはないんだ。 それどころか、まともに観光したこともお金を落としたこともない。 …
// この記事の結論をあらかじめ言うのであれば、「なにがなんだかわからない」だ。 僕は必死に頭を回転させるが、真実には到達できなかったのだ。 だが僕は、「結果」だけを求めてはいない。 結果だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ。 近道すると…
// 東京「日本橋」。 僕ごときが語るのもおこがましいほどに、日本のセンター of センターだ。 歩いて行ける範囲に皇居もあるし、東京駅もあるし、日本の中枢を担う各機関もあるし、日本の代表的なデパートの総本山もある。 「日本の中心ってどこ?」って聞…
// そこに立てば、地球が丸いことを少しだけ実感できる。 遠くに列なる山々、草と土の香り。 信州を駆け抜ける爽やかな風。 僕は今、日本の中心に立っている。 …そんなスポットである。 おっと、「日本の中心に立っている」っていうのは比喩じゃあないんだぜ…
// ガクガクと笑いそうになる膝を、手で押さえた。 ヤッベ、なかなかシンドいな…。 沢沿いの獣道みたいな登山道を登りながら、僕はゼーゼー息をした。 ペットボトルの中身は、残り1口分。 既に17:00近く、少しずつ暗くなる山間部。 何もかもがあまりいい状況…
// 能登半島。 それは日本有数の握りやすい形状の半島だ。 その先端にある岬の名は「禄剛崎(ろっこうさき)」という。 岬好きであれば抑えておきたいスポットだ。 さらにさらに、この岬には驚きのポテンシャルがある。 それは、ここが日本列島の中心にあた…
// あまり神社仏閣には食指の動かない僕であるが、「生島足島(いくしまたるしま)神社」は別だ! ずーっと昔、日本3周目の前半でも訪れているが、日本6周目の終盤で久々に再訪することとした。 「何がそこまで僕を突き動かすのか」だと? 待ってました、い…
// 「平面直角座標系第Ⅷ系原点」。 よくわからないが、カッコいい響きである。 ここは「日本のおへそ」と呼ばれている。 つまりは日本の中心にあたるスポットということだ。 場所は長野県の南牧村。 確かに日本列島のおへそと言われても納得感のある位置だが…
// …もし、この小さな丸いプレートが無くなったら、日本国内の「場所」の概念が根本から崩れて大パニックになってしまうのだろう。 きっとそれは、ある日突然この世から「住所」という概念がなくなることを想像するのと同義ではないだろうか。 そんなことを…
// 現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、う…
// よしっ、今回はね、Web上でほとんど情報が出て来ないスポットをご紹介する。 ただし、Web情報が無いからすごく価値があるというわけではない。 むしろみんなが忘れ去ってしまったからWebにも無い、という残念な方向で考えてくれても構わない。 なんだった…
// 日本一高い山、「富士山」の標高は3776mである。 日本一標高が高い鉄道駅、「野辺山駅」の標高は1346mである。 人間は…、いや、動物も虫も植物もだ。 デカい方が偉い、デカい方が強いという理論を妄信して今日に至っていると考える。 野辺山駅1 そんな考…
// 僕が「本州のHESO(へそ)」と呼ばれるスポットを探訪した記録をご紹介したい。 へそ、つまりは本州の中心に当たるスポットであり、それすなわち日本の中心とも言える場所だ。 なんで"HESO"ってローマ字表記にしたのか甚だ疑問であり、もしカッコつけよう…
// "日本の臍(へそ)"、つまりは日本を人体に例えたときの中心点は群馬県の渋川市にある。 日本の中心は渋川市だったのだ。 そこに何があるのかと言うと、日本の臍や日本の中心を示す碑や掲示物があったり、臍地蔵というお地蔵さんがいたり、記念スタンプが…
// 僕:「ゆめりあ34!」 工事現場のおじさん:「ヌメ…?ヌメリア??なんだそれは?」 もういい。道を聞ければと思ったが、もういい。 こんなところでヌメヌメしている場合ではない。 僕が目指すのは日本の中心の1つである、「ゆめりあ34」。 この先の道は…
// 『落石、段差、路肩の崩れ等による事故が発生しても、一切の責任を負いません』 マジか。 管理という概念から解き放たれた世界線の林道か。 そんな看板の立つ林道に、僕は車で突っ込んだところだ。楽しくなってきた。 途中では山菜取りのおばちゃんが2人…
// あなたは「インディ・ジョーンズ」を好きだろうか? 僕は大好きだ。 物心ついたころから見ている。サバを読んで大げさに言えば1万回見た。 彼の帽子も鞭も僕には似合わないが、革の鞄と分厚い手帳はインディ・ジョーンズをイメージして所持している。 あ…
// 道なき山中を、GPSを握りしめて彷徨っていた。 とりあえず帰り道を見失わないように、木々には持参したスズランテープを巻き付けつつ歩いてきた。 心もとないが、それでも僕は前進したいのだ。 目指すは北緯36度00分00秒・東経138度00分00秒の交会点!! …
// 僕は新聞社の方の取材に対し、電話口でこう言った。 「あそこは数ある日本の中心の中でも、かなりメジャーなところです。公園として綺麗に整備されていますし、時間を忘れて楽しむことができますね。」 全国の日本の中心を巡っている人間の批評としてこの…
// 日本の中心に立つことができたのだとしたら、それはどういう気分なのだろう? 狭いようで広い日本。 「その真ん中に自分はいるんだ!」って思えたとき、僕の人生は変わるのだろうか? 試してみるのも悪くない。 …だがしかしだ。 調べてみて気付くんだけど…