B級スポット
// 小さい頃の僕は、島というのは海に陸地が浮かんでいるのだと思っていた。 あなたもたぶんそうであったろう。 それが幻想だと気付いたとき、子供は大人になる。 同時に、あの頃の純粋な夢をどこかに置いてきてしまったような、虚しい気持ちに襲われやしな…
// 「白金にあるっていう、青い池を一緒に探しましょうよ!明日の朝に!」 とある旅人宿での宴会の中で、僕はこのように提案した。 その池は、観光地でも景勝地でもない。 名前すらない。 知る人もほとんどない。 しかし、あるのだ。 …たぶん。 美瑛の白金地…
// あなたが「小さい秋」を見つけていた頃、僕は「小さい地獄」を見つけていた。 きっと、そこに優劣なんてものはない。 視線の先が秋だったか地獄だったか、たったそれだけの違いなのである。 …って言わせてほしい。 なんだか目の前は阿鼻叫喚の由々しき事…
// 海の上に敷かれた線路。 そこを列車が走る…。 なんという幻想的な風景であろう。 しかし、なかなか現実には実現は難しいようだ。 フィクションであれば、「千と千尋の神隠し」・「ONE PIECE」・「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」などが思い…
// 10月も終わりを告げようとしている。 東北の朝晩はグッと冷え込み、紅葉シーズンまっさかりとなる。 紅葉を堪能したら、温泉で体を温めれば最高だ。 2019年_秋田の紅葉 「紅葉 + 温泉」。 それはアメリカで言うところの「ハンバーガー + ポテト」と同じ…
// 九州本土の最北端。 …こう言われてピンとくる人は、おそらく突端マニアと現地の関係者以外にはいないであろうと推測する。 それが風光明媚な岬なのであれば、訪れる観光客もいるのかもしれない。 だが、九州本土最北端は岬ではないのだ。 埋立地のコンテ…
// モアイ。 この3文字には、人類が未だに到達できない無限の神秘と、それに対する飽くなき探求心が込められていると判断した。 僕ら人類はまだまだ、モアイのことを知らなすぎる。 …いや、そんな戯れ言はどうでもいい。 あなたがモアイと思いっきり触れ合い…
// あなたは「機動戦士ガンダム」をご存じか。 実は僕は1話たりとも見たことがなく、ガンダムについて何かを語るだけの資格を持った人間ではない。 しかし、そんな僕でもガンダムと言われれば、あのカッコいいデザインが脳内に思い浮かぶし、なんならおぼろ…
// 今日は10月15日…。 もう1ヶ月が経過してしまったのか。 大阪の「新世界」のシンボル的な存在であった巨大ふぐ看板を掲げていた、あの「づぼらや」が9月15日に閉店してから…。 原因は、2020年に猛威を振るう新型コロナウイルスに伴う、営業自粛で経営難に…
// 「東洋の魔窟」と言われた、香港の「九龍(クーロン)城」。 126m×213mの極小の敷地にグシャグシャのビルを500個も建て、 5万人もの人が密集して暮らすアジア最大のスラム街。 その人口密度は世界最大で、約190万人/k㎡。 1畳に3人が暮らす計算だという。…
// 『五月雨(さみだれ)をあつめて早し最上川』 我が国、日本を代表するポエマー「松尾芭蕉氏」が「最上川」を船で下る際、想像以上に川の流れがワイルドで、むしろ「スプラッシュマウンテン」のクライマックスみたいな感じだったそうで、その驚きに対し5・…
// あなたは「ロック鳥」をご存じだろうか? 「アラビアンナイト」の「シンドバッド」の冒険で出てくる怪鳥ロックが有名だろうか?「ディズニーシー」のアトラクションにも登場するし。 グリフォン・フェニックス・ガルーダなどに派生する場合もある。 いず…
// 「筑波山」の山麓には、「ガマランド」というテーマパークがある。 テーマパークという単語を使うのを憚られるほどに、世紀末でカオスなスポットである。 「生ける廃墟」とかって単語がよく似合うスポットである。 まさにテーマパークのゾンビ。 ゾンビの…
// えぇ、信じていますとも。 いい歳していますが、心の中にトトロがいますとも。 僕がそう言い切れる根拠となったエピソードを、日本5周目のドライブの中からピックアップしてご紹介したい。 僕は、あの日、確かにトトロを見た。栃木県の田園の中で。 トト…
// 洞窟は、神秘的だ。 仏像もまた、神秘的だ。 しからばこの2つのハイブリッドは、めくるめくミステリアス・ワールドだ。 かつては荒れ果て、誰からも忘れられていた、岩山の洞窟。 地元の人が整備をし、葬り去られていた歴史の深淵から近年少しだけ浮上し…
// 5年間で、4回訪問した洞窟がある。 その魅力は2つある。 1つは後述するが、考古学史に残る大発見があったからだ。 もう1つの魅力は…、うん、コンビニエンスなことなんだよな。 知ってます? 近頃は洞窟にもコンビニエンスが求められているそうですぜ。 思…
// 「世界平和大観音像」。 そのビッグ過ぎるウィルとは裏腹に、その観音像は地元にめっさ迷惑をかけている。 「崩れそうで危険だ!」・「景観を損ねる!」と、飛び交うシュプレヒコールの嵐。 ついに2020年4月1日、財務省近畿財務局がこの像の取り壊しを発…
// 人はなぜ、この大地に絵を描くのだろうか? それは、この地上がなによりも勝る、巨大なキャンバスだからだろう。 人は大地に、何を描くのだろうか? それは、欲望のまま、好きなものを描けばよいのだろう。 …じゃあ、「金(かね)」。 民は描いた。 この…
// 「今池は死の町です、ハイ。」 今は亡き、名古屋今池の伝説の店「大丸ラーメン」のオーナー大橋さんの口癖であった。 「大丸ラーメン」は、「ラーメン二郎」ファンがハダシで逃げ出すほどにクレイジーな店だったのだが、その話はまたいずれしよう。 今池…
// まさかね、店の狭さで蕎麦屋を選ぶ日がやってくるだなんて思ってもいなかった。 子供時代の僕自身に、「お前の将来は、狭い蕎麦屋を求めて車中泊の旅をするような人間になるのだぞ。」とか教えたら、絶望で人間不信になりそう。 ついでに蕎麦アレルギーに…
// 2020年の7月2日深夜2時半ごろ、関東地方を横切る火球が目撃された。 火球とは、流れ星よりも遥かに明るい流星。 この火球は満月よりも明るく、目も眩むような閃光と共に空を走り、関東一円に爆発音を轟かせて消えたという。 深夜なので目撃情報はそこまで…
// 国道で緩い峠を越えようとしたときに、それを視界の隅に捉えた。 棺桶。 一瞬のことに我が目を疑ったが、確かに国道脇にそれは置いてあった。 どうしてこんな場違いなところに? 世の中のTPOに真っ正面から宣戦布告をしているかのような事態だが、いった…
// 「野猿(やえん)」。 それは動力を持たず、人間の力のみで動くロープウェイ。 ハーレーダビッドソンに対する、ママチャリのこと。 F-15 戦闘機に対する、鳥人間コンテストのこと。 そんなアナログマシーンが、四国内陸部のとんでもない山奥にある。 まさ…
// その車道は、僕の眼前で天空を指さした。 大空に繋がった車道を見上げ、僕は問うた。 「この道は、我を何処に導かん。」 神はこう答えた。 「汝、此の道を辿り、蒼天を目指せ。その険しき道の果てに、光あり。その光の中で、我は汝を待つ。」 …いや、知ら…
// 若狭湾に突き出た、常神半島。 正直、お世辞にもアクセスがいいとは言えない。ましてや、観光客が気軽に立ち寄って観光したりグルメを楽しんだり…には少々ハードルが高い。 今回は、そんな常神半島の突端からのリポートである。 そもそもなぜ僕がそんな半…
// 妙義山の近くの山間部に、大桁湖という小さなダム湖がある。その湖畔では、恐竜が闊歩しているという。 そんな情報を掴み、のほほんと恐竜でも見上げられればいいなって、そんな軽い思いで現地に向かった。 しかし実態は想像よりもちょっとばかりビターだ…
// 日本一短い航路が、広島県呉市にある。 本土と瀬戸内海の倉橋島との間の、「音戸の瀬戸」と言われる最短90mの区間をを結ぶ航路。 いざ出航!ってなってもわずかその3分後には航海が終わるという、日本一手軽なクルージングだ。 こっち側でカップ麺にお湯…
// 高鍋町には、素人のおじいちゃんが手彫りでコツコツ40年以上かけて彫った石像が700体以上あるらしいぞ。 そして造形が相当にユニークらしいぞ。 なんだか気になる、すんごく気になる。 1人のおじいちゃんが半生かけて作ったワンダーランド。 拝見といこう…
// あのブサカワ犬として有名な「わさお」が死んだ。 2020年6月9日、YahooのTOPニュースで報じられ、それを知った。昨日(6/8)の夕方、眠るように息を引き取ったとのことだ。 今年4月に老衰で足腰が立たなくなったと聞いて以来、カクゴはしていた。 しかし…
// ちょっと正式な名称でいうなら、懸垂型信号機。 ガチな正式名称でいうならば、懸垂型交通信号灯器。 それは交差点の中央にフワリと浮かぶ、UFOのようなユニークな信号機。 近年は宮城県のみに残っていたのだが、2018年のニュースで信号マニアに戦慄が走っ…