秘境
// 町中を走る国道からわずか徒歩2・3分で、あのインディジョーンズが飛んだり跳ねたりするようなワイルドな世界にワープできる。 …と聞けば、まぁ全人類行くよね。 事情があってすぐには行けない人も多いだろうけど、気持ちだけは行く気満々になるよね。 今…
// 2022年夏。 後世に語り継いでもいいくらいの猛暑続きの年である。 とんでもなく早い梅雨明け後、気温30℃台後半の日々が延々続いているイメージだ。 しかも愛車の日産パオのエアコン壊れたしな。 まぁパオ繋がりの皆さんのエアコンも大体壊れているので「…
// 日本の道路で最も急坂と言われる、奈良県と大阪府を結ぶ「暗峠(くらがりとうげ)」。 特に大阪側の傾斜が殺人級で、その斜度はなんと最大勾配37%だ。 通常、10%を超えると普通の人は「ヤベー坂だな」って感じる。 その4倍弱だ。 「ヤベー」どころでは…
// 現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、う…
// 「多摩川」。 東京都と神奈川県の県境を作る、大きな川である。 首都圏を代表する一級河川の1つといえるだろう。 東京・神奈川界隈の方は、多摩川といえば河川敷でのBBQっていうイメージだったりするかもしれない。 多摩川下流域である都市部の河川敷は、…
// 日本の道路で最も急坂と言われる、奈良県と大阪府を結ぶ「暗峠(くらがりとうげ)」。 はたしてこの峠を、ボロくて昭和で非力な日産パオで横断することができるのか。 誰しもが幼い頃に一度は思い描いた疑問であろう。 今宵、あなたのその疑問に僕が終止…
// 僕が「本州のHESO(へそ)」と呼ばれるスポットを探訪した記録をご紹介したい。 へそ、つまりは本州の中心に当たるスポットであり、それすなわち日本の中心とも言える場所だ。 なんで"HESO"ってローマ字表記にしたのか甚だ疑問であり、もしカッコつけよう…
// 僕:「ゆめりあ34!」 工事現場のおじさん:「ヌメ…?ヌメリア??なんだそれは?」 もういい。道を聞ければと思ったが、もういい。 こんなところでヌメヌメしている場合ではない。 僕が目指すのは日本の中心の1つである、「ゆめりあ34」。 この先の道は…
// 道なき山中を、GPSを握りしめて彷徨っていた。 とりあえず帰り道を見失わないように、木々には持参したスズランテープを巻き付けつつ歩いてきた。 心もとないが、それでも僕は前進したいのだ。 目指すは北緯36度00分00秒・東経138度00分00秒の交会点!! …
// 「石見(いわみ)銀山」。 世界遺産というワールドワイドな評価をされているスポットなので、あなたも名前くらいは聞いたことがあるだろう。 では、「石見銀山最高だったよ!」という声は聞いたことがあるだろうか? …国内にある他の世界遺産と比べると、…
// 壮大な山々と紅葉に囲まれた渓谷で、露天風呂に浸かる。 …いいね! 自然との一体化だね! 日本人に生まれ、それを至上と感じる感性があって嬉しいが、もちろんこの喜びは日本人だけに留まらず、世界中の人たちと分かち合いたい。 山形県には「姥湯(うば…
// 10月上旬の関東地方。 それは、夏なのかと言われればそうではないし、でも秋かと言われると不自然に暑かったりもする、時空の狭間なのかもしれない。 まぁ結論として、そんな時期に外でご飯を食べるとたまらなくうまい、という方向に持っていきたい。 連…
// 僕はトロッコが好きである。 「黒部渓谷鉄道」しかり、「トロッコ王国美深」しかり、「ビッグサンダーマウンテン」しかりだ。 熊本県:「万田坑」のトロッコ トロッコ列車そのものがなくってもいい。 屋久島の「縄文杉」ルートや「芦生の森」など、かつて…
// コロナ禍だけども、未来の観光業にワクワクを隠せないニュースはある。 僕の個人ランキングでその1位は… …!! 2024年、黒部・立山エリアに新観光ルート誕生!!! うわー、これヤバい。 自分で書いておいて武者震いが止まらないレベルだ。 もう今からド…
// 僕ら一般人が到達できる、日本の最北東端はどこか。 それは北海道の知床にある「相泊(あいどまり)集落」だ。 正確に言えば日本の国土には北方領土が存在するし、仮にこれを北海道本土に絞ったとしても「知床岬」がある。 北海道の地図をパッとイメージ…
// 日本の本土の最北端、「宗谷岬」。 その岬の背後には緑いっぱいの、WindowsXPのデスクトップ画面みたいな丘が広がっているんだ。 その丘を「宗谷丘陵」という。 その一面が緑の宗谷丘陵にはね、一本の真っ白な道があるの。 白いホタテの貝殻を粉砕して敷…
// 「とまりのトトロ」。 決して「となりのトトロ」ではない。 なぜなら隣(となり)にはいないからだ。泊(とまり)にいるからだ。 2019年、トトロのシルエットが浮き上がる洞門が発見された。 場所は下北半島の泊という小さな集落。 SNSでは結構なバズりっ…
// あなたの暮らしの身近にある、郵便局。 「JP」の公式Webサイトから確認したら、2021年5月末時点で23,797局が存在するそうだ。 こんなにありがたい組織、他にちょっと思い浮かばないレベルだ。 もはや全国どこにでもある、といっても過言ではないだろう。 …
// 2021年度の秘境駅ランキング、第14位。 「峠(とうげ)駅」。 日本の鉄道駅は、2017年時点で9909駅あるそうだ。 ザックリ1万駅だ。鉄道大国、日本。 その中の秘境度ランキング14位という、エリート中のエリート駅をご紹介したい。 hp1.cyberstation.ne.jp…
// 本州本土の最東端。 それは「魹ヶ崎(とどがさき)」という岬だ。 ※ 「魹」という字は環境依存文字のようなので、以後の表記は「トドヶ崎」とさせていただく。 トドヶ崎。 僕はこの岬の名前を聞いただけで、懐かしさ・ワクワク・ドキドキ・誇らしさ・焦り…
// 降りしきる雨の中。 妹をおぶり、傘を首に挟んだ不安定な恰好でたたずんでいると、となりに何者かの気配がした。 足音も物音もした覚えは無いのに。 この雨音がかき消してしまったのだろうか。 いや、そんなことはどうでもいい。 確かにとなりに ナ ニ カ…
// 小さい頃の僕は、島というのは海に陸地が浮かんでいるのだと思っていた。 あなたもたぶんそうであったろう。 それが幻想だと気付いたとき、子供は大人になる。 同時に、あの頃の純粋な夢をどこかに置いてきてしまったような、虚しい気持ちに襲われやしな…
// 「白金にあるっていう、青い池を一緒に探しましょうよ!明日の朝に!」 とある旅人宿での宴会の中で、僕はこのように提案した。 その池は、観光地でも景勝地でもない。 名前すらない。 知る人もほとんどない。 しかし、あるのだ。 …たぶん。 美瑛の白金地…
// 杜の都、仙台。 東北一の都市である。 しかし、この仙台市も西の外れまで来ると、都市とは言い難い大自然のアドベンチャーゾーンが現れる。 …そんな話を僕がしたのは、ちょうど今から1ヶ月前の2020年12月上旬のことである。 drive-ns.hatenablog.com 「奥…
// 杜の都、仙台。 東北一の都市である。 しかし、この仙台市も西の外れまで来ると、都市とは言い難い大自然のアドベンチャーゾーンが現れる。 知的で洗練された都市としての表の顔と、ワイルドでアグレッシブな裏の顔。 そんな相反する2つの魅力を併せ持つ…
// 僕は幽玄な屋久島の森が好きだ。 特に「白谷雲水峡」は何時間過ごしても飽きることがない。 ただ、海の彼方のあの島を再訪するのは、なかなか容易なことではない。 …と思っていたが、山形県の某所に屋久島を彷彿とさせるような、巨大な杉の立ち並ぶ森があ…
// 四国本土の最東端。 そこは「蒲生田(かもだ)岬」という。 正直、なかなかにマニアックな岬だ。 擦れ違い困難なクネクネ道を延々に攻略し、ようやく辿り着く四国最東端の地。 今でこそ観光客を意識した碑やモニュメントが置かれ、道路状況もずいぶん良く…
// 「瀞峡(どろきょう)」という、奈良・和歌山・三重にまたがる雄大な渓谷がある。 まさに秘境という表現がふさわしい、荒々しい岩壁の中を流れるエメラルドグリーンの清流。 僕はかつて日本1周目の際にこの景勝地を見て以来、ここのとりこだ。 今回は三県…
// ここに再度警告致します。 ご自分の命を大切になさって下さい! 警告 一人での入林禁止! 芦生研究林では、毎年死亡事故を含む遭難が発生しています。 さて、困ったね。 あたかも「青木ヶ原樹海」ような、デンジャラスな文言の並ぶ「芦生の森」の公式Web…
// いやー、どうしたもんだろう、これは…。 薩摩半島のほぼ突端に近い場所の、 とあるジャングルの中。 僕はそこを彷徨っていた。 360度、緑ばかりのその世界観に酔う。 あなたは、「なぜYAMAのヤツはそんなジャングルの中にいるのだろう?」と考えているに…