秘境
吾妻連峰の山麓、標高1200mの山間部の森の中に、「赤湯温泉 好山荘」という温泉宿がポツンとある。 2021年の震度6を観測した福島県沖地震で倒壊してしまい、閉業を検討した時期もあったというが、建て直して復活を果たし、2025年現在も元気に営業している宿…
まずはあなた、「瀞峡(どろきょう)」を知っているか? 奈良県・三重県・和歌山県の3県にまたがる山深い渓谷の中の渓流。すんごい秘境感の漂う素敵な景勝地なのだよ。 ちょうど5年ほど前の話だが、僕もブログ内でこの瀞峡について執筆しているので、自然大…
秋田県の山奥にすんごい滝があるという。 なんと名瀑ばかりが名を連ねる「日本の滝百選」で第2位に選ばれているのだそうだ。誰がいつどう選んで2位なのかは調べてもわからなかったが、2位はすごい。その滝の名は「安(やす)の滝」というそうだ。 ちなみに1…
「夢想平」。これは正式に存在するスポット名ではないようで、Web検索をしたところで情報はほぼ皆無だ。 だけれども、一部の人々の心の中には確かに存在する幻の湿原。立ち枯れの木々が残る、静かで神秘的な湿原。 きっと北海道を愛する人が探求心を元に活動…
おい。「タウシュベツ橋梁」、そろそろマジでヤバくないか?いい加減もう崩壊するんじゃないか?今年がラストイヤーなんじゃないか? …何年前からそう言われているだろうか。もう"崩壊するする詐欺"みたいになっている。2025年現在もかろうじてヤツはご健在…
三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)はヤベェ。大正時代に起きた日本の歴史上最悪のクマ被害事件であり、7人が死亡し3人が怪我をした。 現場は15軒しか家がない山間部の小さな集落なのだが、事件から100年以上が経った今も、その現場が保存されていて観…
"日本の滝百選"っていうのがある。日本の誇る名瀑が名前を連ねている。気軽にアプローチできるものもあれば、結構エクストリームな上級者用のものまでバラエティに富んでいる。 その中でも、今回は神奈川県の「早戸大滝」をご紹介したい。 この早戸大滝は滝…
すさまじい断崖の小さなくぼみに、ねじ込むように建てられた「投入堂」というお堂がある。そこまで行くのは崖登りに近い相当な危険と労力が伴うために、日本一危険な国宝と呼ばれることもあるそうだ。なにそれ、ハートをくすぐられる。 僕は何年もここに行き…
「立山黒部アルペンルート」。 世界有数の山岳観光ルートであり、さまざまな乗り物を乗り継いで長野側と富山側を行き来できるようになっている。僕も何度か訪問し、全線攻略済みだ。 上記は以前、黒部峡谷トロッコ鉄道の記事にて使用した立山黒部アルペンル…
南房総の、とある海の見える丘の上に防空壕がある。その中には大正時代から平成中期まで活躍した「岩崎巴人」の描いた3枚の仏教画があるという。 観光地ではなく、宣伝もされておらず、Googleマップにも存在しない。ただ、かき集めた複数の情報をパズルのよ…
伊良部島には一般的には公開されていない「三角点」・「イグアナ岩」という2つの景勝地がある。どちらも海抜70mくらいから最強レベルに美しいサンゴ礁の海を見下ろせるスポットだ。 しかしここ、断崖絶壁の上にオフィシャルな観光地ではないがゆえに整備され…
ー「この怪しい鍾乳洞をどうやって見つけて来たんですか?」ー オーナーは笑みを浮かべながらそう聞いてきた。 南国宮古島。そう聞くと僕らはまずは青いサンゴ礁の海をイメージする。しかしだ、今回は陸の方にも目を向けたい。 だから僕はあえて宮古島の鍾乳…
日本最西端の与那国島には、"与那国馬"という在来種の馬が100頭ほどいて、体験乗馬ができる施設がある。 体験乗馬というと、スタッフさんが手綱を握りながら牧場内をグルリと一周散歩するだけ…とかを想像するかもしれないけど、違うんだ。1人で馬を操り、公…
10数年前から行きたかったイタリアンレストランが、海南市のとんでもない山奥にある。 なんで10数年前から行きたいのに行けなかったのかというと、理由は2つだ。 1つ目は、道が細すぎて大きめの車では行けないから。HUMMER_H3とかでは無理。 2つ目は、シャイ…
宮城県の県庁所在地、仙台市は広大なのだ。 市内には鬱蒼とした森もあり、その森の中には今はもうホーム等も撤去されてしまったかつての駅の跡地もある。 今回ご紹介したいのは、「八ツ森駅」。 駅自体があったころは秘境駅ランキングで第5位を獲得していた…
「野猿(やえん)」。 それは動力を持たず、人間の力のみで動くロープウェイ。 ハーレーダビッドソンに対する、ママチャリのこと。F-15 戦闘機に対する、鳥人間コンテストのこと。 そんなアナログマシーンが、紀伊半島の奥地に2つもあるという。 …懐かしいな…
北海道には、1年のうちにわずか1ヶ月しか通行ができない幻の道路が存在する。 9月中旬から10月中旬の1ヶ月だけだそうだ。 雪深い北海道の地において、10月中旬からゴールデンウィークくらいまで冬季通行止めになる道も珍しくはない。 しかし通行できるのが1…
ライダーさんたちのバイブル、ツーリングマップルの北海道編を開いてみる。 北海道編だけで何冊も持っているが、一番古い2005年版だ。 青二才だった僕が未知なる北海道に夢を馳せて目をキラキラさせて見入っていたそのツーリングマップルは、読み込みすぎて…
"日本一困難な参拝"と言われる神社が北海道本土の最西部にある。 日本一困難とは、危険かつハードだということだ。 序盤のひっくり返りそうな角度の急階段から始まり、終盤は断崖絶壁に取り付けられた鎖を登って、崖中腹の洞窟を目指す。 なんというアドベン…
「耶馬渓(やばけい)」。 日本三奇勝であり、かつ日本新三景であるという、すごい肩書を持つ景勝地だ。 ようするに奇岩が連なる渓谷。 しかし「本耶馬渓・裏耶馬渓・深耶馬渓・奥耶馬渓・椎屋耶馬渓」などいろいろなスポットの総称となっていて、どこがどの…
日本で一番知名度の高い木、それは屋久島の「縄文杉」かもしれない。 屋久杉の象徴的な存在であり、太古から生きるその姿に人々は畏怖し、そして憧れる。 しかしその縄文杉の姿を実際に見たことがある人はそんなに多くはないだろう。 縄文杉は、円錐状に聳え…
「ここに来たことありますか?」 「ここがどんな宿か知っているんですか?」 「本当に大丈夫ですか?何もないですよ。ご飯も飲み物も無いですよ。」 電話口の女将は、若干いぶかし気に僕に質問を繰り出してきた。 大丈夫なのだ。 僕は初めてだが、カクゴがで…
町中を走る国道からわずか徒歩2・3分で、あのインディジョーンズが飛んだり跳ねたりするようなワイルドな世界にワープできる。 …と聞けば、まぁ全人類行くよね。 事情があってすぐには行けない人も多いだろうけど、気持ちだけは行く気満々になるよね。 今回…
2022年夏。 後世に語り継いでもいいくらいの猛暑続きの年である。 とんでもなく早い梅雨明け後、気温30℃台後半の日々が延々続いているイメージだ。 しかも愛車の日産パオのエアコン壊れたしな。 まぁパオ繋がりの皆さんのエアコンも大体壊れているので「つい…
日本の道路で最も急坂と言われる、奈良県と大阪府を結ぶ「暗峠(くらがりとうげ)」。 特に大阪側の傾斜が殺人級で、その斜度はなんと最大勾配37%だ。 通常、10%を超えると普通の人は「ヤベー坂だな」って感じる。 その4倍弱だ。 「ヤベー」どころではない…
現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、うや…
「多摩川」。 東京都と神奈川県の県境を作る、大きな川である。 首都圏を代表する一級河川の1つといえるだろう。 東京・神奈川界隈の方は、多摩川といえば河川敷でのBBQっていうイメージだったりするかもしれない。 多摩川下流域である都市部の河川敷は、暖…
日本の道路で最も急坂と言われる、奈良県と大阪府を結ぶ「暗峠(くらがりとうげ)」。 はたしてこの峠を、ボロくて昭和で非力な日産パオで横断することができるのか。 誰しもが幼い頃に一度は思い描いた疑問であろう。 今宵、あなたのその疑問に僕が終止符を…
僕が「本州のHESO(へそ)」と呼ばれるスポットを探訪した記録をご紹介したい。 へそ、つまりは本州の中心に当たるスポットであり、それすなわち日本の中心とも言える場所だ。 なんで"HESO"ってローマ字表記にしたのか甚だ疑問であり、もしカッコつけようと…
僕:「ゆめりあ34!」 工事現場のおじさん:「ヌメ…?ヌメリア??なんだそれは?」 もういい。道を聞ければと思ったが、もういい。 こんなところでヌメヌメしている場合ではない。 僕が目指すのは日本の中心の1つである、「ゆめりあ34」。 この先の道はかな…