絶景
// 晴れている日に九州の内陸部を疾走するのは、とても気持ちがいい。 鹿児島県の「錦江湾」から内陸に切れ込み、霧島の高原地帯、「えびの高原」、そして五木村の緑豊かな秘境を抜け、「通潤橋」など見てほっこりしたら、阿蘇でテンションをブチ上げ、「く…
// イルミネーションの最盛期はクリスマスなのだろう。知ってる。 年越しカウントダウン等で再度局所的な盛り返しを見せるが、新年になるとなんとなく終息してしまうことの多い、儚いエンターテイメント。 だからちょっと出遅れた感は否めないが、大晦日のこ…
// 古都鎌倉。 三方を山、そして残る一方を海で囲まれた、天然の城塞都市である。 かつて幕府が築かれたのも頷ける。(あ、大河「鎌倉殿の13人」お疲れさまでした!) 特は流れて現代。 そんな山の中にとてもオシャレなオープンテラスのカフェレストランがあ…
// 「白糸の滝」というのは全国各地にいくつかあるが、静岡県富士宮市の白糸の滝のお話である。 ここの白糸の滝が絶景なのを知っている方は多いと思う。 無数の小さな滝が織りなす、白い水流のヴェールのような瀑布なのだ。 僕も過去何度か訪問し、スゲース…
// ドラゴンクエストでもなんでもいい。 ゲームの中のフィールドは、どれもとても複雑である。 地下のダンジョンであろうと、天高く聳える塔であろうと、小船で攻略する運河だろうと。 そりゃそうだ。 ゲームプレイヤーを迷わせるため、あえて造りを複雑にし…
// 僕が人間界に降臨してからというもの、「雲海が嫌いだ」という人間に出会ったことが無い。 秋は雲海のシーズンである。 "天空の城"とか"日本のマチュピチュ"とか呼ばれる「竹田城」の雲海ハイシーズンは、11月下旬から12月上旬だという。 じゃあ雲海を見…
// そこに立てば、地球が丸いことを少しだけ実感できる。 遠くに列なる山々、草と土の香り。 信州を駆け抜ける爽やかな風。 僕は今、日本の中心に立っている。 …そんなスポットである。 おっと、「日本の中心に立っている」っていうのは比喩じゃあないんだぜ…
// 青空・海・花・ハンモック・ブランコ・ジェラート…。 1つ1つが魅惑的な単語だが、それらを掛け合わせればさらに魅力が増すのは想像に容易い。 そうなのだ。 これらを全て網羅させたスポットが、山口県にあるのだ。 名前を「棚田の花段(はなだん)」とい…
// インスタ映えという言葉が世の中にはびこっている。 …とか言うとSNSにドップリ浸かっている方々を揶揄するようにも聞こえてしまうが、インスタ映えはいいことだと思う。 国民全員がカメラを持ち、国民全員がアーティストになれる時代だ。 そりゃ僕だって…
// 高原でちまきを食べるとうまい、というだけの話をしたい。 「そうなのか!知りたいな」という方は是非読んでほしいし、「そんなこと知ってるわ!」って方も読んで共感してほしいし、「そんなはずない」という方には先に現地に行ってから読んでほしい。 ち…
// エメラルドグリーンの湖に、青々と葉の茂る林が水没している。 沖縄のマングローブの森だったらまだ納得だが、ここは東北の秋田県である。 なぜこんな事態になっているのか、林はこんな状態で大丈夫なのか、いろいろ不思議だ。 今回は、そんな神秘の「玉…
// 5月の下旬。だがそこは息が白くなるほどに寒かった。 時刻は早朝。 朝の5時を回ってすぐのことだった。 一面に広がる溶岩の向こうに聳える「岩手山」が、虹色に輝いた。 生物がほとんどいない、静寂の世界。 そこに忽然と聳え、虹色の灯りを放ったその山…
// 「これは…、想像していたよりもハードな道のりだな…!」 雪を踏みしめながら、僕はそう思った。 2・3日後には暦上夏になるはずだが、真冬の装備をしても凍えており、そして周囲360度全てが真っ白であった。 安全面を加味すると引き返したほうがいいかもし…
// 日本三景の天橋立。 渋さあふれる良い景観だと思う。うん、みんな知っている。 僕はここを何度訪問したかは覚えていないが、5回は確実、10回には少し届かない程度ではないかと記憶している。 ところで天橋立には、絶景展望台が2つある。 北の「傘松公園」…
// 桜前線を追いかけるように、今度は芝桜のシーズンがやってくる。 だからこのタイミングで1本、芝桜に関する執筆をしたい。 今回ご紹介するのは、無名のスポット。 「有名じゃない」という意味の"無名"ではなく、正真正銘の名前が無いスポットだ。 それも…
// ただただ穏やかな気持ちで散歩をしたい…。 これ、たぶん全人類の求める夢だと思う。 「違うよ」って言うあなた、それはご自身の深層心理に気付いていないだけだ。 あるいは、あと20年すればきっと気付く。 毎日ドタバタし、旅に出ればハプニング連発のYAM…
// 『さよなら さくら並木 97年間 ありがとう』 そんな胸をキュッと締め付けられるような気持ちになる立て看板。 その後ろに広がる桜並木。 スポット名は「早乙女桜並木」だ。 ここの桜を見ることができるのは、2022年の春が最後だ。 このあと伐採されてしま…
// 日本三名園というジャンルがある。 日本庭園のトップ・オブ・トップの名誉を持つスポットで、「後楽園」・「兼六園」・「偕楽園」だ。 僕は全部行った。 まだこういう日本庭園の侘び寂びが理解できない日本2周目の時点で、既に全制覇してしまっている。 …
// 僕は、仏教のことも宗教のことも疎い。神社仏閣についても詳しくない。 だけども、寺に咲く桜の美しさは理解できる。 社殿と桜のコラボレーションに思わず目を奪われる、それは日本人でもそうでなくても共通の反応なのではなかろうか。 日本5周目において…
// 僕:「ゆめりあ34!」 工事現場のおじさん:「ヌメ…?ヌメリア??なんだそれは?」 もういい。道を聞ければと思ったが、もういい。 こんなところでヌメヌメしている場合ではない。 僕が目指すのは日本の中心の1つである、「ゆめりあ34」。 この先の道は…
// 僕は名古屋のバーカウンターにて、バーテンダーさんにこう尋ねた。 「名古屋市内で、なんか穴場的な桜スポットはありますか?」 こうしてバーテンダーさんや近くに座っていたお客さんから得た情報、それが「山崎川四季の道」の桜並木である。 …さて、2022…
// あなたは琵琶湖を眺めるために設置された絶景ベンチ、「あのベンチ」をご存じであろうか? ここ数年のインスタグラム等のSNSの台頭により、2・3年前からインスタ映えするスポットとして有名になって来た。 場所は少し前まで公開しないのが暗黙のルールだ…
// 福島県北部の浜通りに、「松川浦」という景勝地がある。 日本2周目の穏やかな夏の日、フラリと訪れた。 静かで浅い内海に点々と岩が浮かぶ様子に、日本の原風景を見ているような気持になり、若かりし日の僕は心からここが好きになった。 ここで僕は初めて…
// 「しまなみ海道(かいどう)」。 瀬戸内海に浮かぶ6つの島を、7つの橋で結んでいる絶景ルートだ。 ※橋の名称だけで言えば、10種類の橋が架かっている。 本州と四国を結ぶ、"本四架橋"は2022年現在で3ルートあり、完成した順に以下の通りだ。 瀬戸大橋(岡…
// そこは採石会社の敷地内で、本来は観光地でもなければ景勝地でもなくって…。 そういうところに絶景が眠っているんだから、最高だよな。 ここ2・3年くらいで知名度が上がって来たけど、まだまだマイナーなスポットだ。 知っているとお得感を味わえるだろう…
// どいつもこいつもさぁ、「富士山」を見せておけば日本人は喜ぶと思っていやがる。 正解だよチクショウめ!富士山最高だろ! この国に富士山が無かったら、それはもう日本とは呼べないだろ! …では、今回は富士山の絶景スポットを訪問する話だ。 そのスポ…
// 「首都圏のどこかの地下には、地上が災害にあったときでも大丈夫なように、超巨大な地下空間があるんだってさ…」 まことしやかに囁かれる、そんな都市伝説じみた話があったらワクワクしないだろうか。 だが、これは本当である。都市伝説ではない。 「首都…
// 関西地区のライダーさんや車乗りの人たちの間で近年人気の絶景スポットがある。 「マキノ高原」にあるメタセコイア並木だ。 SNSなどで多く広まっているから、知っている人も多いかもしれない。 春から夏は緑が目に眩しく、そして秋は赤く紅葉する並木道が…
// 「佐多岬に行く手段がこの世から消滅する!?」 新聞を読んだ僕は絶叫した。 *-*-*-*-*-*-*-* 本土最南端の「佐多岬」。 この岬は2018年9月に大規模リニューアルされて生まれ変わった。 それはそれで良いことだ。 僕は懐古厨ではない。人…
// 本州の最北東端は、下北半島にある「尻屋崎(しりやざき)」だ。 わりかし近くに本州最北端の「大間崎」があるのでそっちに観光客を持っていかれがちかもしれないが、ここはものすごく魅力的な岬なのだ。 "絵になる岬"で争うならば、僕は尻屋崎の圧勝と判…