週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.621【千葉県】銚子の絶メシ店「こころ」!600円のコスパ最強朝定食で幸せな気分になった!

関東地方の本土の最東端に位置する銚子の町。

そこの漁港近くに「こころ」という小さな食事処があり、2026年現在は80代となったおばあちゃんがワンオペで朝からおいしいご飯を提供してくれる。

 

 

そんなお店を訪問した2023年初夏の朝の思い出話をしたいと思うんだ。

 

『本当に うまいんだなあ ここは』

この看板に偽りなしだぜ。朝から幸せな気持ちになれるお店だったんだぜ。

 

 

朝7時のアプローチ

 

朝日とほぼ同時に有名な「犬吠埼」や「銚子駅」を巡った後、僕はこの食事処こころにやってきた。朝ご飯を食べるためだ。こんな時間から営業している貴重なお店だからな。

 

朝のこころ1

犬吠埼も銚子駅も、日本1周目の頃から足しげく通っている大好きなスポットだ。こころはそこから直線距離で3kmほどしか離れていないにも関わらず、初訪問だし、なんだったら2020年まで存在すら知らなかった。

 

ではなぜ僕がこのお店の存在を知ったのかというと、それは「絶メシロード」という絶滅してしまいそうな絶品メシを出してくれるお店を巡るドラマで見たからだ。

僕はそれらを巡っているので、ほかのお店も気になるならば下記リンク先から参照してみてほしい。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

これの第5話の舞台がこころだったのだ。朝の7時から開店するというので、それに合わせて7:05くらいにお店の前にやってきた。

ドアの外からは店内がわからないし、"御食事処"と書いていなかったらちょっと入るのに躊躇してしまう店構えかもしれない。ドラマで見たから安心して突撃できるけども。

 

ちょうどお店のおばあちゃんが暖簾を出すところであった。これ以上ないグッドタイミングな予感。

 

朝のこころ2

おばあちゃんに「もうお店、入れますか?」と聞いてみると「どうぞ」と笑顔で言ってくれたので、入ろう。僕がこの日最初の客だ。清々しい。

そしてお店は朝日が当たってピカピカに輝いている。時期によっては本州でほぼ最初に朝日が見られるエリアだ。縁起のいい1日のスタートと言ってもいいだろう。

 

ところで上の写真をよく見てほしい。ちょうどネコちゃんがお店から出ていくシーンを撮影できていたようだ。

おばあちゃん曰く「勝手に居着いちゃったのよー」とのことだ。そのゆるさがいい。僕にとってもネコにとっても。きっとおばあちゃんにとっても。

 

店内は情報量が多いぞ1

店内、かなり年季が入っているし、かなりワチャついている。言葉を選ばずに言うと、散乱している。カウンターの上などは物品がモリモリと浸食しており、一応イスがあるものの長年本来の使い方をされていないことは明白だ。

その他、4人掛けのテーブル席が2つに、小さな小上がりスペースが1だ。こじんまりした空間。

 

絶メシロードのスタッフは、なかなかに渋いお店のチョイスをしていたのだなって、改めて思った。よく上司の承認が下りたなって感じ。とりあえず僕好みではあるので嬉しい限り。

 

店内は情報量が多いぞ2

カウンターの上のゴキジェットがちょっと気になる。あと、除菌ペーパーが山積みになっててすごいねって思った。

メニューを選んでいると、近所の人か漁業関係の人か知らないけども、「海藻がたくさん手に入ったので置いておくね」みたいな感じでカウンターにビニール袋ことドンと置いて去って行った。さすが漁港の町。粋な計らい。

 

 

朝定食は600円でお得

 

では、メニューを見ていこうではないか。

 

メニュー1

まずは王道メニュー2種だ。

おまかせ定食は、刺身3種盛り、フライまたは天ぷら、煮魚または塩焼き、さらにはご飯・みそ汁・お漬物もセットになって1150円であった。このお刺身は毎日おばあちゃん自身が目利きをして仕入れているそうで、口コミ等を見るとかなり高評価だ。ボリュームもすんごいらしい。

 

そして600円の朝定食。ご飯・みそ汁・お漬物の他に、フライ小鉢と魚がつくそうだ。なによりお値段が驚異的だよね。

大体の人は、この2種の中のいずれかをオーダーするそうだ。

 

メニュー2

さらには、ブリカマ定食1150円、単品でメヒカリの唐揚げが600円。

刺身定食の盛り合わせ4人前で3500円という、よくわからない概念のものもある。4人前しかオーダーできないのだろうか。これを頼むには、友達3人見つけてこなければならない。そんなの友達いない僕には無理ゲーではないか…。

 

メニュー3

マグロ丼1100円ってのもある。えっ、マグロってそんなに安いのかよ。

…だが、僕は最安の朝定食にした。朝からそんなに食欲は無いもんよ。それでもなかなかに豪勢な朝ご飯になりそうだけどね。

 

店内の様子1

店内を眺めながらメニューの登場を待つ。

あ、ところでウワサによるとこのお店は、ご飯の提供まで結構時間がかかるらしいよ。おばあちゃんのワンオペだからしょうがないけども。数10分待ちくらいの心の余裕が必要だと思うんだぜ。

 

あと、口コミではお店の衛生面を指摘する投稿もチラホラだ。

物が多いし冒頭の通りネコちゃん入っていたりするし、どうやら犬もいるそうで、動物の臭いが気になるというコメントも多い。感じ方は人それぞれだろうが、潔癖な人はまずは情報収集して判断してほしいのだぜ。

 

店内の様子2

間もなく僕の隣のテーブルにもお客さんがやって来た。朝の7時台から、僕と同じようにこのお店を狙っている人がいたのだな。

小上がりのTVでは、「三笠宮妃 百合子さま」が今日100歳になったというニュースが流れていた。そりゃめでたい。

 

朝定食1

30分ほど待ったころだろうか?朝定食が登場した。

ハデさは特になく、なんだか安心して食べられそうな、おばあちゃんの家で食べるご飯って感じのビジュアルだ。いいじゃないか。朝ご飯ってのは、こういう普通なのがいい。

 

朝定食2

玉子焼きは甘さひかえめ。優しくって良い。みそ汁はかなりパワフルな濃さ。ご飯が進む。どれも感動的なレベルではないが、素朴で味わい深い定食だ。

 

朝定食3

サラダと共に魚のフライの乗った小皿。そして、これはブリの塩焼きかな?

どちらもたぶん作り置きで常温ではあるが、それはそれでうまいのだ。お弁当に入っている切り身とか揚げ物が、作り立てとは別次元のうまさであるのと同じ方程式だ。

 

朝定食3

おばあちゃんが「これ、サービス。時間がかかっちゃったお詫びね。」と言って刺身の乗った小皿をそっと置いてくれた。

これはイワシだろうね。銚子ではいっぱい獲れるもんね。しかしお刺身で食べられるのはありがたい。おまかせ定食をあえて頼んでない僕が言うのもアレだけど、せっかく漁港にいるのだからお刺身食べたいもんね。

 

朝定食4

おばあちゃんは後から来たお客さんにも食事を出し終えると、「ちょっと用事を思いついたので出かけて来るわ。食べててね。」と言ってどこかに消えていった。お、おぅ、珍しいスタイル…。

 

お刺身のお皿はワンちゃんデザインだった。食べ終わったら顔が出てきた。

そして15分ほどの不在時間を経て、おばあちゃんも帰って来た。「1時間くらい返ってこなかったらどうしよう…」と不安になりかけていた矢先だったので、安堵した。

 

 

そんなクセ強な絶メシ店

 

そんなこころであるが、絶滅してしまいそうな絶品メシのドラマである「絶メシロード」に出たことからもわかる通り、おばあちゃんありきのお店であり、後継者はいないそうだ。

お店の雰囲気から、親族以外の後継者は見つけづらいだろうが、残念だねぇ…。

 

店内の様子3

もともとはこのお店はスナックだか居酒屋であり、20年ほど前から食堂になったと聞いている。それを聞いてこの内装にも納得した。

そしてご主人と共に営んでいたそうだが、ご主人は既に亡くなってしまっている。そのご主人の残した作品が、最初にご紹介したお店の外の看板だ。

 

お店の看板

『本当に うまいんだなあ ここは』

…この言葉を糧に、おばあちゃんは毎日朝からお店を開けているのだろう。サバサバした感じではあるが、面倒見もよくって人の好さが感じられるおばあちゃんだ。好き。

1日も長く、このお店を営んでもらいたいものだなぁ。

 

ごちそうさまでした

お礼を言い、お店を出る。朝日がとっても神々しい。

退店時に開けたドアからさっきのネコが入りそうになり、おばあちゃんが「今はダメよー」とそれをブロックしつつ、お店の前で僕を見送ってくれた。

 

見送ってくれた

こうして僕は、おばあちゃんとネコに見送られながら、銚子の町を出発するのだ。どうだい、いい朝だろ?機会があったらまた訪問したいな。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: こころ
  • 住所: 〒千葉県銚子市川口町2-6298-22
  • 料金: 朝定食¥600他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 7:00~17:00

 

No.620【北海道】釧路の激渋民宿「銀鱗荘」!名物の夕食が無くなってしまったが満喫するぜ!

釧路の、民宿兼ライダーハウスの「銀鱗荘」。ここは知る人ぞ知るとんでもない宿なのだ。

 

2025年時点では民宿としての宿泊料は2500円。ただしライダーハウスとして寝袋持参での相部屋宿泊であれば1300円だそうだ。この時点でバグっている。

ただし真の魅力はそこではない。3500円の夕食を申し込むと、すごい目利きの力のあるオーナーが仕入れて調理してくれる、すさまじいボリュームの海鮮が出迎えてくれるそうなのだ。その宴会が有名なのだそうだ。

 

 

非常に残念なことに、2026年のオンシーズンになってからは、銀鱗荘は夕食の提供をストップしている。それを知った僕は宿泊するのを辞めようと思ったりした。

しかし宿泊した。夕食はなくとも、今泊まっておくべき宿だと判断したからだ。夕食のご紹介ができないのは申し訳ないが、2026年最新の銀鱗荘をお届けしたい。

 

 

プロローグ:幣舞橋と"世界三大夕日"

 

17時ちょっと前の釧路の町。「まだチェックインするにはちょっと早いかな…」と考えた僕は、釧路のシンボルでもある「幣舞橋」のたもとに来ていた。

 

幣舞橋付近にて1

実は幣舞橋、銀鱗荘から歩いて10分くらいという良い立地なのだ。これチェックしておくと良いよ。つまりは銀鱗荘からの徒歩圏内で釧路中心地の多くの飲食店等にアプローチできるってことだ。

 

ちょっと雲の多い日ではあるが、その下から本日最後の太陽が顔を出してくれている。神々しいぜ。そこそこ雲が多い方が、世界はドラマチックに彩られると思っているよ、僕は。

 

幣舞橋付近にて2

夕方と夜の境界に停泊する漁船がとてもエモーショナル。こういう何気ない景色を見ただけで感性に刺さるから、旅ってステキだと思う。日常だったら周囲のことなんて気にしている場合じゃない。

そんなこんなで幣舞橋に辿り着いた。

 

幣舞橋付近にて3

橋には多くの人がいて、みんな夕日を眺めていたよ。雲が多めなので太陽は海に沈むことなく途中で消失してしまうんだけど、それでも全然いい。夕日を眺めているという、このシチュエーションに陶酔しているから。

 

幣舞橋の写真はたくさんあるのだが、記事が長くなりすぎるのでこの1枚だけな。あと、右側に写っている巨大な施設が「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」っていう名前なんだけど、後で出て来るから覚えておいて。

 

幣舞橋付近にて4

遠くにはさっき眺めていた漁船が見えている。その向こうを大量の鳥の群れが横切って行った。

それではボチボチ僕も宿に行こうかねぇ。フィッシャーマンズワーフMOOの駐車場は短時間なら無料なので、それに収まるように引き返す。

 

幣舞橋付近にて5

引き返す際、フィッシャーマンズワーフに併設されるようなかたちでテントがあることに気付いた。どうやら暖かい時期限定の、半屋外の炉端焼き店らしい。開店準備が着々と進んでいそうな雰囲気であった。

なるほど、面白そうだな。覚えておこうか。

 

そしてチェックイン

車に乗り込んで2分。銀鱗荘の前にやって来た。わぁすげぇな…。

駐車場がよくわからなかったので、上の写真の砂利に愛車を突っ込ませた。結論、それで正解だった。

 

 

渋くて広いぜ、銀鱗荘!

 

民宿の入口はちょっと奥まったところにあって、しかも狭くってウェルカム感があまりない。なので少しだけドキドキしてしまう。

 

チェックイン

さらに、サッシ越しに覗く旅館の中は薄暗くって「営業しているのかな…?」って思う人もいるかもしれないね。チャイムを鳴らすと中から女将さんが出てきて、照明をつけてくれた。

 

玄関1

ロビーのようなスペースはほぼ無く、玄関スペースで記帳をしてその場で宿泊費をお支払いする。すごく一般住居テイストなエントランスだなぁ。

 

2026年現在、民宿用の部屋での宿泊だと素泊まりで3300円だ。昨年は2500円だったという情報をWebで見ているので少々値上がりはしているが、それでも釧路中心地でこの値段で宿泊できるのはとんでもない安さだ。

 

玄関2

玄関の棚の上の方にはシカと亀の剥製だ。限られたスペースに頑張って掲示しているような雰囲気で、シカの角とカメの首がギリッギリだなって思った。

 

女将さんはチャキチャキとお風呂の時間のことや、外出時の鍵の提示場所、それから部屋の鍵の閉め方、部屋の場所を説明してくれた。客室はどうやら2階の奥の方にあるそうで、ここからは案内されることなく1人で進む。

 

客室へ1

2階へと続くこの階段、人生で一番きれいなパープルかもしれない。ここだけ異世界な感じの色遣いだ。ギシギシ言わせながら2階へと登って行く。

 

客室へ2

2階の廊下も雰囲気あるぞ。左右に何部屋かあり、雰囲気的にそのうちの1つはオーナーさんたちのプライベートスペースかなって思った。

おそらくは北海道にライダーさんが溢れていた時代はここも賑わったのだろうが、今日は僕以外には1組がいるだけだと女将さんが言っていたな。

 

客室1

部屋、広ッ!僕1人で使うには贅沢すぎだ。

旅人宿やライダーハウスだと男女別相部屋が基本なのだが、今回は民宿としての利用なので完全個室。僕は旅人宿では相部屋スタイルが好きで、そうやって他の旅人と交流を深めている。

しかしここは「相部屋=ライダーハウスプラン」で、布団や寝袋などの寝具を持ち込まないといけない。車の中に寝具は一応あるのだが、そこまでするなら車中泊とほぼ変わらなくなってしまう。なので民宿プランにしたのだ。

 

客室と洗面台

布団も座卓も年季が入っているが、使用するには何の問題も無い。今夜は広い部屋で1人、ゆっくりと寝れそうだな。それもまたいい。

 

同じく2階の廊下の突き当りにある共同の洗面台では、夕食を食べ終わって食器を洗っている大将と出会ったのでご挨拶をした。結果として大将と出会ったのはこのときだけであった。民宿業の表向きの対応からは、もう手を引いてしまっているのかもしれない。

 

風呂1

ではお風呂に入ろう。

貼り紙を見ると、かつては『10時までにお願いします』と書かれていたところに、『9時半まで』と上書きされている。しかしそのちょっと下には『9時まで』と書かれている。ちなみに女将さんがチェックインのときは『8時半まで』って言ってた。

たぶん宿主さんたちのスタミナに合わせて、どんどん前倒しされているのだな…。

 

そして貼り紙の『男性の方はカギをかけないで』という文言に首を傾げた。男たちよ、乱入者の存在に備えておけよ。

 

風呂2

…と言いたいところだが、実は男女ともに関係ねぇ。

脱衣所にはカギは無いし、浴室そのものも御覧の通り内側のドアノブは半分ブッ壊れている。写真ではわかりづらいかもしれないが、ノブ自体がグニャリと曲がって取れかけており、それを無理矢理ガムテープでつなぎ留めているのだ。

これ、慎重に開閉しないとだな。万一ノブが取れてしまったら、裸のまま浴室に閉じ込められるハメになるよ。スリリングだよ。

 

風呂3

浴室は昭和時代の趣を、そのまんま令和に連れてきた様子だ。タイル張りがソリッド。そしてシャワーの水圧はとても低め。ちなみにまだ寒い時期ではないので浴槽にはお湯は張られておらず、シャワーのみだよ。

 

1つ失敗したなって思ったのは、ドライヤーが備え付けられていないことだ。それを見越して自宅から持ってくるべきであった。

女将にドライヤーがあるかどうか聞いても良かったが、既にどこかに行ってしまっていたし、ライダーハウスがベースなのでそういう気の効いたものは貸し出してくれないかもしれない。まぁいいや、ドライヤー無しで。

 

夕食へ出かけよう1

19時になった。では、夕食を食べに出かけるか。

ここでもう1組いる宿泊者であるライダーさんとすれ違い、ご挨拶をした。どうやら2人組のようだ。1人だったら一緒にメシを食うみたいなシナリオも無しではないが、複数名だとそれも無いな。今宵はそれで全然いい。明日からはきっと旅人宿の連続で、毎晩宴会だから。まだ予約していないけども。

 

夕食へ出かけよう2

夜の街に繰り出す。さて、どこに行こうかな。さっき夕日を眺めていたフィッシャーマンズワーフに行ってみようかな。居酒屋も入っているっぽいし。

 

 

岸壁炉端を楽しもうぜ!

 

この章は銀鱗荘とは直接は関係ないけれども、銀鱗荘に泊まったからこそ行けたスポットだし、銀鱗荘で海鮮を食べれなかったことに対するリカバリプランだから、この記事内に記載することにするよ。

 

フィッシャーマンズワーフ

フィッシャーマンズワーフにやってきた。夜も営業している「港の屋台」っていうエリアがあり、そこには何店舗も入っている。

…が、入口で店舗リストを見ると大半がなぜか休業日。営業しているお店もちょっとピンと来なかったし、一瞬中を覗いた限りでは1人で飲んで楽しめる雰囲気とはちょっと違うかな…って思った。

 

岸壁炉端へ…

そこで、さっき夕日のときに見かけた、フィッシャーマンズワーフに隣接するテントの炉端焼きのお店の前までやってきた。

炉端も1人だと切ない気持ちになるかもしれないし、コスパもそんなには良くは無いだろう。でもそれなりに楽しい体験になるし、これから他のお店をウロウロ探すのも面倒なので、1人でここに突撃してみようかなぁ。

 

チケット購入

まずは受付に行くシステム。

「1人ですけどいいですか…?」って聞くと、「お、おぅ1人か…」みたいなリアクションをされた。そして客席をキョロキョロ見渡しつつ「相席になってもいいですか?」と言われた。それは大丈夫。

 

そんなこんなでOKとなった。ところでここではまずは現金をチケットに変換する必要がある。そしてチケットは1000円ワンセットだ。スタッフさんに「ひとまず2000円分くらいがいいと思いますよ」と言われた。それは同感だ。2000円分買う。

 

店内の雰囲気1

相席かと思ったら、結局空いているテーブルを案内された。相席でも全然よかったんだけどな。交流できるかもしれないから。

この写真は退店する少し前、もうお店がやや空いてきた段階で撮影したものだ。結果としてわずかだが1人様もいたぜ。そして、屋根と柱はあるけども壁のない半屋外スペースなので、夜風が心地いいし解放感がたまらないぜ。

 

店内の雰囲気2

内部には酒屋さん・魚屋さん・野菜&肉屋さん・ご飯&ラーメン屋さんの4店舗があり、それぞれの店先で好きなものをオーダー。金額に応じてさっきのチケットを渡すシステムだ。早速巡ろうか。

 

炉端パーティー1

ひとまず生ビールだな。これで650円。海老とホタテの串も購入して、合計でもう1500円ほどはいった。結構な勢いで金が溶けるぞ。

焼くのには少々時間がかかるし、その熱気で生ビールがぬるくなりそうでちょっとやきもきする。でもそういう時間が楽しんだよね。海老はうまいが可食部分が少ないので、ちょっとコスパ悪かったかな?でも海老もホタテも酒にはバッチリ合う。

 

第2弾として焼きおにぎりと豚串を買ってきた。確かこのあたりで2000円に到達したと記憶している。

これらを焼きながら再び受付に向かい、追加で1000円のチケットを買うと、すぐに500円の夕日ハイボールを買ってきた。

 

炉端パーティー2

チケットの残存は払い戻しはできない。だから3000円ピッタリの買い物をしたい。そう思って各店舗の料金表をガン見しながら、脳内で苦手な計算をする。

餅ベーコン巻と、ちくわマヨみたいなヤツを買った。それぞれ150円くらいだったと記憶している。これでちょうど3000円となった。

 

潮風に吹かれながらの焼きおにぎりは間違いなくうまいと思ったんだ。最高。

それ以外はあんまりカロリー多いわけでもないし、お酒も2杯しか飲んでいないからとても控えめな状態だ。でも欲望に任せると5000円では利かなくなるしね、このあたりにしておこうか。

 

夜の散歩

少しお店の中が空いてくる20:10頃に退店した。21時閉店らしい。

5月~10月の限定営業の岸壁炉端。面白かったな。では、コンビニでコーヒーでも買って銀鱗荘に戻ろうか。銀鱗荘、いい立地だなー。

 

 

グッスリ寝て出発のとき

 

20:30前という、すごく健全な時間に宿に帰って来た。

 

夜の銀鱗荘1

宿の中は「深夜かな?」ってくらいに暗くて静まり返っていたけども。大将も女将も、きっともう完全にプライベートモードなのであろうな…。静かに扉を閉めて靴を脱ぐ。

 

夜の銀鱗荘2

玄関に隣接して、かつての食堂だったと思われるブースがあるのだが、ここは今はお客さんは入れないエリア。基本照明もついていなくって切ない感じだった。

2卓ほどしかないテーブル席だが、数ヶ月前まではもしかしたらここで毎晩海鮮パーティーだったのかな…?いつかそういう日がまたやってくるといいね。

 

実は僕は、北海道に旅する前に銀鱗荘が夕食の提供を辞めたことを耳にしていたのだ。

でもいきなり再開することもあるかもなって思って、旅の数日前に直接銀鱗荘に電話して確認していた。結論、夕食はやっぱ提供無しであった。

一度は「じゃあ検討しますねー」と言って電話を切ったのだが、この2日前に再び決意して電話を架け、素泊まりだけでも申し込むこととした次第だ。

 

夜の銀鱗荘3

夕食の提供が無くなった理由の詳細は分からない。でも、大将の高齢化か体調不良に伴うものなのだろうなって予測していた。

建物も年季入っているし、このままだと宿泊業自体も引退してしまうかもしれない。そうなる前に、たとえ素泊まりでも訪問しておくことが、自分自身の人生の糧になると思ったんだ。

 

夜の銀鱗荘4

僕は座卓でコンビニコーヒーを飲みながら、持参したPCを眺めて夜を過ごした。少し歩くだけで釧路の中心地の喧騒から離れた、静かで平和な夜。いい夜だなって思った。

それから布団を敷いた。そしてぐっすり眠った。

 

そして朝

朝だ。素泊まりなので身支度を終えたら出発だ。朝ご飯はこの近所にある勝手丼で有名な「和商市場」に久々に行き、海鮮丼でも食べようかねぇ…。

 

2回に分けて車に荷物を運び込む際も大将や女将さんの気配はなく、「すみませーん」とか声を出してみたものの反応もなく。

「支払い済みだから自由に出て行っていいスタイルなのかな?でも挨拶できないのはちょっと寂しいな。」って思っていたら、ちゃんと最後の最後に玄関に女将が登場してくれた。

 

チェックアウト

「今日はこの後は穏やかに晴れそうね、楽しみね」・「ちょっとずつ秋が近付いてきたわね。ここからの釧路は、一雨ごとにどんどん寒くなって行くのよ」みたいなコメントをしてくれた。

 

ありがとう。今回ここに泊まれてよかった。営業していくのもなかなか大変かもしれないけど、今後も釧路を訪れる旅人の拠点であってくれると嬉しいな。

窓から吹き込む涼しい朝の風を感じながら、僕は釧路の町を走り出した。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 銀鱗荘
  • 住所: 北海道釧路市南浜町1-12
  • 料金: 1泊¥3300
  • 駐車場: あり
  • 時間: 不明

 

No.619【北海道】函館の夜景が混んでる!?ならば「エンルム岬」から見ればいいじゃない!!

様似町の「エンルム岬」。小さな小さな岬だ。特に有名でもない。北海道に何度も足を運ぶ旅人でも、ここをスルーする人が大半であろう。

 

…だからこそ、今回はここにスポットを当てたい。

どういう意図なのかというと、「エンルム岬は函館山の代用として夜景スポットに使えるかどうか」っていう点だ。つまりは函館山との対比だ。

 

これは函館山からの夜景

単純な知名度勝負・夜景の綺麗さの勝負なら、1000%函館山パイセンには敵わない。

でも、夜の海に街の灯りが回り込むあの感じを前にすれば、「エンルム岬はただの下位互換ではない」と思うのではなかろうか。

 

バターに対するマーガリン。カニに対するカニカマ。

代用として生まれたのに、気づけば本家とは別の魅力をまとって、しぶとく人を惹きつける存在がこの世にはある。エンルム岬の夜景も、たぶんそういう類だ。

 

そう信じているぜ、エンルム岬…!

僕はライトを片手にそう信じて、深夜1時のエンルム岬を登る。小雨の中。

さぁ、そして振り返る眼下の景色は…!!?本編後半で一緒に見届けようぜ!!

 

 

砂洲に期待を込めて

 

エンルム岬は陸繋島という、もともとは島なんだけども陸と繋がってしまった過去を持つ。

ちなみに函館山も一緒だ。昔は島だったんだ。どちらも長い年月をかけて島と陸の間に砂が溜まって、陸続きとなった。そこの砂が溜まった部分(砂洲)がいい感じにフラットなフィールドなので、そこに町ができたってワケだ。

 

エンルム岬遠望

これは日本5周目にてエンルム岬を遠望したものだ。こんもりした部分がもともと島。右手のフラットな部分が砂洲なのだね。

 

函館山遠望

これは函館山。同じくこんもりしており、左側に砂洲が薄ーく伸びているのがわかるだろう。函館の夜景とは、山から砂洲に形成された町並みを見下ろすものなのだ。

ここで冒頭の函館山の写真を再掲しよう。

 

函館の砂州

島と陸の間に砂が堆積するにあたり、その砂は弧を描くような形状となる。このカーブが夜景の美しさをブーストさせてくれている。

 

この方程式によれば、同様にエンルム岬の夜景も美しいに決まっているよなぁ。しいて言えば町灯りの数が足りないだろうけども、そんなもんカメラの感度を上げればどうにかなるのではないだろうか…。

 

日中のエンルム岬に行こうぜ1

…っていうエンルム岬の夜景の話に入る前に、まずは日中の話をさせてくれ。

これは日本3周目で久々にエンルム岬を目指したときのもの。実はこれよりも随分昔、中学生か高校生の頃にもここに家族旅行で来たことがあってね。食っていたパンをトンビに狙われてビビッた記憶がある。チクショウだぜ、トンビのヤツ!

 

丘へと登る坂道1

町から丘へと続く道は狭路だし登りがエグいし、舗装が充分ではない。

うおぉ、愛車のエンジンがうなるぜ。でも丘の上の駐車場で行き止まりなので、対向車が着ることはほぼ無いと思うぜ。マイナーな岬だし。

 

丘へと登る坂道2

砂利道が本格化してきた。あの鉄塔の下が駐車場っぽい。あそこまでもうちょっとだ、頑張ろう。

こうして車高の低い愛車をバキバキ言わせながら丘の中腹にある駐車場へと到達した。底をするギリギリくらいの砂利ダートだった。

 

丘の上で1

駐車場の片隅にはエンルム岬を示す、大きめの看板があった。

ここからさらに丘の頂上へと続く階段があり、5分ほど登ると展望台がある。僕は当時の手記によればちゃんと上まで登って「疲れた」とか書いているのだが、残念ながらそのときの写真がないようだ。

 

丘の上で2

この記事では函館山の夜景と同様に丘から砂洲を見下ろすことをテーマとしたいのだが、日中だし肝心のその写真が無いしで、ダメダメだ。

メタ的なことを言ってしまえば、まだこの当時の僕は「函館とエンルム岬って似てるよね」っていう考えに到達していないんだけどね。

 

ひとまず今回は、駐車場から丘の頂上を見上げた写真で締めくくろう。

 

 

ミニ函館だと確信する

 

ときはしばらく流れて日本6周目だ。

 

丘の駐車場へ

丘に続く狭路は、前回までの砂利道からバージョンアップし、ちゃんと舗装されていた。ありがたいことだ。日本6周目のオンボロな愛車、日産パオでも安心して走れる。非力なのでエンジンうるさいけど。

 

駐車場にて1

駐車場に停めた車の運転席からの眺め。

正面の漁港にはアホみたいにデカい「ソビラ岩」という岩がブッ刺さっていたり、さらにその向こうには小さく「親子岩」が見えていたりするのだが、それらに触れていくと記事が長くなりすぎるのでまた今度な。

 

駐車場にて2

駐車場にポツンと愛車の図。ところで僕は4・5回はここを訪問しているのだが、今まで一度も自分以外の観光客を見かけたことが無い。

もっとみんなエンルム岬に行けばいいのに。だからこの後からエンルム岬の魅力に触れていきたいと考えているよ。

 

駐車場にて3

あと、前回も撮影したエンルム岬の立て札だ。

エンルム岬は前述の通り、丘から「岬の先端の海を眺める」のではなく、「振り返って岬の根元を見下ろす」という、結構珍しい観光スタイルの岬だ。だから岬感は少ない。従い、こういう看板をあえて撮影して「岬ですよ!ここ岬ですよ!」ってアピールしたいんだ。

 

展望台への階段

では、丘の上の展望台を目指そうか。見上げるとゴールが見えない急な階段で、ちょっとゲンナリするけどな。でもステキな景色が待っているから、みんな絶対登るべきなんだからな。

 

丘の上から1

丘の上から振り返った。小さく愛車も見えている。

あぁ、いい景色じゃないか。弧を描く左右の砂州の海岸線が美しい。鉄塔だけがちょっとジャマに感じてしまうけれども。

…と、僕はここで「あれ?」って思ったのだ。

 

函館山を思い出す

この形状はまるで函館山と瓜二つなのではなかろうかと。

規模感は全く違うとはいえ、成り立ちが似たような陸繋島なのだ。じゃあここで夜景を眺めたらどうなるのだろうか?もちろん函館のような広大な街並みが広がっているわけではないコンパクトな世界なので、太刀打ちは不可だろう。

だけでも、比べてみるのも面白いのではなかろうか…。

 

丘の上から2

同じような構図だが、これは少し下がったところから撮影したものだ。

左奥・右奥には住宅がある。砂洲の真ん中にも住宅があある。砂洲の左の海岸線沿いには白い漁船が多数あるので、月夜であれば光を反射して際立ってくれるかもしれない。

砂洲の右の海岸線は人工的な左側と比べて外界の波を受けやすい形状となっている。月夜は波が白く見えて海岸線を際立たせてくれるだろう。

 

丘の上から3

丘の上でそんな作戦を1人考えた。

Web検索してみたが、夜のエンルム岬の写真が全然なかったのだ。正確に言うと夜に町から岬を見上げた写真ならあったが、夜に丘の上で撮影した写真は見つけられなかった。確かにそんな人、そうそういないよね…。

 

丘の上から4

この構想が実を結ぶのは、さらに年月が流れた今年2026年のことだ。

 

 

夜景チャレンジ

 

日本7周目である2026年の秋のこと。僕は夜のエンルム岬にやってきた。

時刻は深夜1時であった。深夜1時に、この小さい町にどれだけの灯りがついているのか不安だが、しょうがない。もっと早い時間に来るのは困難だったのだ。

 

深夜の岬へ…1

町を抜けて丘と対峙する。真っ暗だ。漆黒の闇だ。いったんストップして深呼吸をし、意を決してアクセルを踏んだ。

ゆっくりと登った先は、よく見えないが砂利の駐車場であることは今までの経験からわかる。ガードレールなどの無い丘の上の駐車場なので、誤って転落しないように慎重に駐車した。

 

深夜の岬へ…2

高感度なカメラで撮影した駐車場の写真がこれだ。

実際にはほぼ真っ暗で、愛車の存在がかろうじて目視できる程度だ。遠くに横一列に見えているのは国道の街灯。うむ、感度を上げれば町灯りは捉えられそうだ。これは安心。

 

深夜の岬へ…3

漆黒の駐車場をそろりそろりと歩き、なんか立て札があるようなので撮影した。

あぁ、お馴染みのエンルム岬の看板ね。写真に撮って手元で見て、初めてその実態が確認できるという状況だ。

 

さーて、じゃあこれからどうすっかな…。先ほどの写真でお見せした通り、駐車場からでは国道の街灯は見えるものの、標高が低いので函館山チックなロケーションには程遠い。函館アングルを狙うには遊歩道でもっと上に登らねばならない。

しかし暗い。それに小雨が降っている。

 

ちょっと登ろうか1

試しに少し登ってみようか…。いい感じに夜景が見られれば、そこでストップだ。

そう考えて小雨の中、遊歩道を登り始めた。真っ暗なのでスマホのライトで足元を照らしながら。しかし丸太を使った階段は濡れているので滑って怖いな…。

 

こうやって写真に撮ると丘と空との境界が見えるけども、実際はほぼ闇。こんなセピア色の世界ではない。てゆーか、なんでセピアになるんだよ、この写真…。大正時代みたいだ。

 

ちょっと登ろうか2

ときおり下界を振り返りながら登るが、まだロケーションはイマイチだ。駐車場の鉄塔がいい感じにジャマをしてしまっている。ある程度上まで行かないと鉄塔が煩わしい写真になってしまう。

 

深夜1時なので誰も町から僕の姿を見上げてはいないと思うが、万一見ている人がいたらどう思うだろうか…?

小雨の降る深夜1時に、丘に奇妙に揺れる1つの光…。鬼火のような不可思議な現象として、まことしやかに語られたりするのだろうか?うふふ、それもいいかもな…。

 

エンルム岬の夜景1

それはさておき、岬の山頂付近から撮れた写真がこれだ。

霧のせいか照明が町灯りがにじんでしまっているのが少し残念だ。あと、向かって右側の海岸線はしっかりと弧を描いているのがわかるのだが、左側の海岸線は陸と共に闇に溶け込んでしまっている。

天気が良くてもう少し早い時間帯であれば払拭できた要素かもしれないが、まぁかろうじて及第点だろうか…。

 

エンルム岬の夜景2

少しモードを変えて撮影してみた。

さっきよりかは若干際立ったが、それでもまだわかりづらいのは事実だ。日中に複数回来て「ここに海岸線がある」ってわかっているからこそ、この闇の中でも判断できるのかもしれない。

 

…というわけで、夜景の訪問記をメインにしたかったのに、あえて夜景アプローチを最終章に持ってきた理由があなたにもわかったろう?日中の写真を何度か見せて、海岸線情報をインプットさせておきたかったんだよ。

 

エンルム岬の夜景3

函館の足元にも及ばない。知ってる。そんなことは来る前からわかっている。だからこのフェーズで函館山の写真と並べる気もさらさらない。

 

だけども、それを自分の目で確かめたかったんだよ。それにさ、こうやって比べることで「函館の素晴らしさは海岸ギリギリまで街の明かりがあって、海岸線が際立っているからなんだね」って、目で見て理解できたろ?

旅の素晴らしさは、現地で自分の五感でそれを認識できることなんだよ。

 

下りは怖いぞ

下りは登りよりも怖い!転げ落ちそうだ!五感をこっちに集中させろよ!

函館山よりも圧倒的に空いてはいるが、酔狂な人間以外には向いていないかもな。たぶん。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: エンルム岬
  • 住所: 北海道様似郡様似町会所町35
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり
  • 時間: 特になし

 

No.618【北海道】未舗装路を進んだ先に、秘境の露天風呂「川北温泉」!!大自然を味わった!

北海道の山深い大自然の空の下、極上のお湯に浸かれる温泉があった。「川北温泉」という名前だった。たぶん秘湯とか野湯と呼ばれるジャンルの温泉。

無料で無人で脱衣所と湯舟しか無いような感じだけども、そんな無駄が一切ないロケーションが素敵だったし、それでも温泉マニアたちに愛されている理由が理解できた。

 

 

そこまでは未舗装路で車ぶっ壊れるんじゃないかってくらいに心配になったし、熊も頻繁に出て来るようなところだそうで、ダブルで緊張感があった。それでも最高だったのだ。

それでは2026年、北の大地のエピソードを語ろうか。

 

 

プロローグ:弟子屈ベース

 

旅人宿「弟子屈ベース」で飲んでいた。オーナーさんはもともとライダーでバリッバリの旅人であり、そして一緒に飲んでいたお姉さんも頻繁に北海道を旅している凄腕の旅人だった。

 

こういうところでは飲みながらの情報共有が最高に楽しいのだが、僕はその中で「行ったらネタになるような、ちょっとマニアックなスポットなど無いですかねぇ?」って聞いた。

オーソドックスな観光地や景勝地はもう結構行きつくしているが、やはりまだまだ僕の知らないスポットは存在する。そういう生きた情報を常に収集したいのだ。

 

弟子屈ベース1

するといくつかのスパイシーなスポットが出てきた。

その中の1つが今回の舞台となる川北温泉だ。オーナーさんは「素晴らしい秘湯だ。未舗装路だが、君の車でもなんとか行けるだろう」と言った。同泊のお姉さまは「私は一度行ったが熊が怖くて1分しか温泉に浸かれなかった」と言った。

 

2人の話を総合すると、浸かっても最高だが、行ったこと自体がステータスになるような温泉なのだそうだ。僕は「後日行けたら行きますね」と言い、僕の方からもスポット情報を提供した。

まぁ実際僕は特に温泉好きというわけではない。天気次第、スケジュール次第、気分次第だよ。人生そんなもん。

 

弟子屈ベース2

ところでこの弟子屈ベース、以前は「ひとつぶの麦」という1泊2食2800円くらいの旅人宿だったのだ。そして僕が人生で初めてまともに宿泊した旅人宿であり、"旅人って名乗ってもいいかな?"って思ったきっかけとなった思い出の宿だった。

 

ひとつぶの麦(みんなは"麦さん"と呼ぶ)は2017年に廃業してしまったが、当時の常連さんが後を引き継いで2023年にOPENさせたのが、この弟子屈ベースだ。当時の雰囲気がそのまま残っていて胸アツすぎる。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

麦さんを舞台にしたエピソードは他に上記にもあるので、ぜひ読んでほしいぜ。

 

 

おい、この道なかなかヤベーぞ

 

2日後の国道244号。羅臼町の伝説の旅人宿「とおまわり」の「横前さん」に笑顔で送り出された僕は、標津町から内陸に進路を取った。

今日、川北温泉に寄り道しよう。海からの往復にかかる時間が少々痛いが、ランチは日本本土最東端の納沙布岬での生サンマ丼としたい。間に合うよな?間に合わなかったら少し泣くかもな。

 

国道から林道へ1

国道には川北温泉まで5kmを示す青看板が掲げられている。

5kmって、マジ短い。北海道を走っていると「あと150㎞か、近いな」って思うくらいなので、5kmは"隣の家"くらいの感覚だ。なんだ楽勝じゃないか。

弟子屈ベースではさんざん脅されたような気もするが、朽ちた木の立て札とかじゃなく、青看板に書かれるようなグレードの温泉だったとわね。言うほど秘境じゃないのかもしれない。

 

国道から林道へ2

国道からハンドルを切り…。

あ、ちょっと待ってね。なかなかに気合いに満ちた未舗装路がいきなり始まったね。暗いぞ、狭いぞ。しかも未舗装路5kmって、なかなかバカにできない距離なんだぞ。

 

国道から林道へ3

林道入口ではシカが「あ、人間だ!」って顔でこっちを見てきた。特に後ろのヤツ。頑張ってこっちを見すぎだろう。

 

じゃあ行くか。正直未舗装を、走りたくないけど。最近ややタイヤの溝が減ってきているのでそろそろタイヤ交換したいし、しかも今回の北海道への出発日に釘を踏んでいたみたいでタイヤがへこんでいたんだよ。充填剤で処置済みではあるが、あまりタイヤに負荷をかけたくないんだよ。

さらには僕の車ってワンパクなカスタムをしているので、衝撃を与えたくない。でも行くよ。せっかくここまで来たんだからな。

 

国道から林道へ4

シカの後ろの看板も撮影しておいた。クマ、出るのだと。冬季、通行止めなのだと。そして3.5km先、路肩が決壊しているのだと。なんてこった。行きたいかどうかで言えば、今はちょっと行きたくない。行くけど。

 

笹の沢林道1

この林道は「笹の沢林道」という。

北海道はそこそこメジャーな岬等であっても、未舗装路を通らねばいけないケースがしばしばある。ただ、ここはそういう未舗装路と比べてもちょっとワイルド。車がバキバキ言う。かわいそう。壊れないでね、僕の愛車…。

 

笹の沢林道2

ところどころでは、かなりの深砂利だったりする。僕の車は非力なので、そういうところは一気に通過しないとスタックするのだ。怖い怖い。傾斜もそこそこあったりするし、逆に粘土質でヌタヌタがゆえにスタックしそうな道もある。雨による水流で削らてて路面がボッコボコになっている区間もある。

 

すれ違いは間違いなくできなさそうな道だが、幸いにして対向車は全然来ない。これだけが唯一の救いかもしれない。

 

笹の沢林道3

たった5kmだと思っていた。しかしなんと長いことよ。時速はたぶん20km前後。そりゃあ時間がかかる。

しかも残りの距離数を示す看板等も無いし、未知の道だし、温泉に入った後はこの道をまた引き返さねばならない。そういういろんな要素が僕の精神にズシッと乗っかってきている。

 

笹の沢林道4

あ、『あと1km』の看板が出てきた。もう終盤だ。少しだけホッとする。

しっかしこんな山奥に温泉があり、そのためだけにこの林道が存在しているような状況なのだろう。それだけの価値があるということなんだな。なんだかすごい物語だ。

 

笹の沢林道5

おっ、前方を見てくれ!人工物だ!

白い四角い物体が見えてきたので、おそらくあそこがゴールだろうと僕は確信した。そしてそれは正解だ。アレは川北温泉の敷地内にある仮設トイレなのだ。

こうして僕は20分弱の林道走行を無事終えることができた。

 

川北温泉到着

ポッカリ開けた空間。ようやく肩の力が抜けた。

そして温泉施設と休憩施設。思ったよりもちゃんとしているではないか。ちょっとウキウキしてきた。

 

 

大自然が気持ちいいが熱湯風呂

 

こうしてようやくたどり着いた川北温泉。敷地内には僕以外に車はいない。つまり僕1人。開放感がほとばしる。

 

トイレ

さっき見えていたトイレ。簡易トイレではあるが、その存在がありがたいよね。しかもとても綺麗だったし、掃除用具も備え付けられていた。こんなところでも、ちゃんと管理してくれる人がいるのだ。感謝しかない。

 

休憩所1

そしてこれは休憩所。風呂上がりなどに休むことのできる小屋だ。

林道入口にも掲示されていたが、『熊出没のためにキャンプ・BBQはご遠慮ください』というポスターが貼られていたよ。ここはもう人間のエリアではなく、熊のエリアだね。

 

休憩所2

これは内部の様子。簡素ではあるが、広くてくつろげそうな空間だ。もっとも、僕は熊エリアで長居はしたくないし、このあとの行程のことも鑑みてこの休憩所でノンビリとはしなかったが。

 

休憩所3

テーブルの上に"冒険の書"がある。パラパラとめくってみた。

温泉好き、秘境好きがチラホラと来ている。みんな泉質を絶賛している。夜に来ている人もいた。マジか。あの林道を夜に走るの、僕だったら怖すぎるぜ…。それに夜はここ、全部真っ暗だよね…??

 

秘湯・川北温泉1

それでは温泉に入ろうか。木造の簡素な小屋ではあるが、ちゃんとメンテナンスされていることが窺えるたたずまいだ。

 

そして小屋は木造だが、よく見るとその周辺の衝立てなどはコンクリだ。これはなぜかというと、4・50年ほど前まではここは保養所だったそうなのだ。その保養所が台風等で倒壊してしまったが、温泉だけは湧き続けているそうなのだ。

そのときの名残で、湯船や衝立ては保養所時代のそのままなんだって。というより、こんなところに保養所造ったのもなかなかにクレイジーだなぁ…。

 

秘湯・川北温泉2

先ほどの温泉施設の全景の写真、グリーンのシートが2箇所に垂れ下がっているのがおわかりになっただろうか?脱衣所はちゃんと男女別に2つあり、それぞれに目隠しのグリーンシートが設置されている。

 

秘湯・川北温泉3

脱衣所にはカゴもちゃんとある。なぜか全部飼い犬みたいに縄で繋がれている。盗難防止用か?それとも風で吹っ飛んでいくのか?どちらの理由かは知らないが、仕事が丁寧だな。

 

秘湯・川北温泉4

壁にはハンマーもある。男湯船水抜き栓修理キット予備…という、長い名前が付与されているようだ。熊が出現したら武器にもなるかもしれない。素手よりも勝率が0.5%くらい上がるかもしれない。

 

入浴チャレンジ1

脱衣所から見た男湯だ。うん、なんだかいいロケーションではないか。思わずニッコリしてしまう。

この暑くも寒くもないポカポカの天気の下、極上の温泉に浸かれるのっていいよね。やっぱ苦労してここに来てよかったわ。1人、ここを独占して悦に浸ってやろう。

 

入浴チャレンジ2

白濁した、温泉オンチの僕でも「ここはすごいぞ…!」って感じてしまうようなお湯。しかも硫黄のような臭いが周囲に充満している。

早速入ってみたいのだが、ここで1つ問題だ。熱いのだ。お湯がすんごくすんごくすんごく熱いのだ。足だけ入るとか、そんなレベルじゃねぇ。手首入れただけで飛び上がるほどだ。これ熱湯風呂だ。

 

入浴チャレンジ3

脱衣所に掲示されていたプレートがこれだ。源泉は60℃ほどもあるらしい。それに対し加水はしているようだが、それでも皮膚がややデリケートな僕にとっては熱すぎる。

Web等を見てみると、『大体46℃くらいだと思う』って書いている人が何人かいる。46℃、相当に熱い部類だよね?ほんの少しかけ湯するだけでも僕にとっては電気が走るほどに熱い。

 

入浴チャレンジ4

湯船の背後にはこんな立て札があった。温度調節は自由に行っていいのだ。なんか備え付けのレバーを回すと水が出て来るそうなのだ。水を加えたところですぐにどうにかなるレベルでは無いような気がするが、やるしかない。

 

入浴チャレンジ5

どうやらポンプで沢水を引いているらしい。ドバドバと水が出てきた。

しかし、全然ぬるくならない。一方で温泉も自動的に湧き出して湯船に流れ込んでいるからだ。水VSお湯みたいになっている。頑張れ、お水!

 

数分待機の上でこの水流のすぐ下に入ろうとするが、それでも熱い。腕一本が限界。あんまりノンビリする時間も無いし、熊も怖いのだが、いかんせん全然温泉に入れないで撤退するのは悔しい。さらに待機する。

 

入浴チャレンジ6

10分ほど様子を見ただろうか。なんとか入浴ができた。ギリギリ肩まで、本当に短時間だが入ることができた。

 

ドバドバ流れ込む水流が作り出した、熱湯風呂の中の直径50cmほどの平和な空間。そこにそっと入ったのだ。ちょっとでも腕を伸ばしたら周囲の熱湯に触れてしまうし、急に動いたりしたら周囲の熱湯と混じって悲鳴を上げることとなるだろう。そーっとだ。慎重にだ。

そんなシチュエーションであったが、お湯は極上だと思った。だいぶ水で薄まっているであろうことだけは残念だが。

 

入浴チャレンジ7

そんなお湯だが、きっと僕が水を止めた後は数分で元の完全なる熱湯風呂に戻るであろう。次の入浴者が何10分後に来るのかは知らないが、「ぬるすぎて迷惑!」ってなる可能性はきっと0%。

 

秘湯・川北温泉5

山の奥の奥にある、秘境の温泉。無料にもかかわらず、これだけ綺麗に保れているのは、維持管理してくれているボランティアの人がいるからだ。本当にありがとう。

 

そして、こういう話をすると「もっと奥に温泉があるよ」・「もっとすごい温泉があるよ」と、みんな情報をくれて大変なことになる。

僕にはここいらが限界だ。歩いて何時間もかけて行く温泉とかは無理。それでも、そういう温泉がありそれを求める人がいるって、なんだかすごくロマンがあるねぇ。好き。

 

さよなら川北温泉

帰路は終盤に1台の車とすれ違い、ビックリした。向こうが茂みの中に突っ込むようにして大きく道を譲ってくれ、ギリッギリですれ違った。

熊は出なかったけども、いろんな意味で刺激的な温泉だった。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 川北温泉
  • 住所: 北海道標津郡標津町川北1-3
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり
  • 時間: 特になし(冬季閉鎖)

 

 

 

No.617【愛媛県】ジブリキャラはいつも僕らを童心に返してくれる!では鬼北町に会いに行こう!

どうにも知らんけども、僕の場合は外出先でふと見かけるジブリキャラって、癒されるし童心に返るような感覚になるのだ。

 

町を散策していて、あるいは緑の多い遊歩道を散策していて、トトロとかネコバスとかシシ神様とか湯婆婆とか設置してあったら、迷わず「おっ、いるね」って思って写真を撮ってしまうだろう。

国民的キャラクターであるドラえもんファミリーがいても嬉しいが、でもやっぱちょっと感覚が違うのだ。ジブリがときめくのだ。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

似たような記事では宮崎県の上記リンク先のようなスポットも執筆済みではあるが、今回は愛媛県の鬼北町にスポットを当ててみようと思う。かなりマニアックだぞ、たぶん…。

 

 

いったいどこだよジブリワールド

 

宇和島市とその近郊でチラッと立ち寄れるスポットが無いかなーとスマホを見ていた。そしたら気になる文字が目に入った。

 

ラピュタのロボット!?

「ラピュタのロボット」!?なんだそれ気になるー!

スポット名が存在せずにロボットがいる旨だけ書かれているので、野良ロボットかな?手元で軽く調べて、確かにラピュタのロボット兵や、その他数点のオブジェがいることを確認。

じゃあ行こう。その他の情報はいらない。善は急げだ。旅にはライヴ感が必要なのだ。

 

ジブリを探して1

で、現地付近。

正解は右奥に見えているスペースなのだが、僕は全然気づかずに左の軽自動車と同じように国道381号をブーンと走って通過してしまった。通り過ぎてから「あれ?」って思ってUターンしたけども、またまた通過してしまった。

Googleマップでは国道沿いにあるようだが、どうにも目視ができないのだ。

 

…いや、Googleマップをよく見ると「社会福祉法人旭川荘 旭川荘南愛媛病院 南愛媛療育センター」方面にほんの少し入った道沿いにある?

 

ジブリを探して2

南愛媛療育センターへと向かう坂道に入った。しかしその道路脇にも何もない。すぐに南愛媛療育センターの駐車場が見えてきた。既に通り過ぎてしまったようだ。

うーん、どういうことだろう…。車を停めてちょっと外に出て考えてみた。

 

Googleマップではあまり最近の口コミがない。こういうオブジェは老朽化などで撤去されてしまう可能性もあるだろう。既に存在していないのかもしれない…。

 

ジブリを探して3

再度マップを極限まで拡大してみた。

どうみてもカーブする道沿いにロボットはいる。しかし実際には道沿いには何もない。むしろ切り立った傾斜地で、何かを設置できるようなスペースはない。

 

いや…。最後に1つだけ可能性があるぞ…。この傾斜地の真下にロボットがいる可能性だ。真下は何かの土木工事事務所みたいな感じで一般人が突撃できるような雰囲気ではなかったが、このカーブの途中から下を見下ろしてみよう。

 

ジブリを探して4

こんなロケーションだ。工事事務所と資材置き場と、その敷地内の家庭菜園みたいなゾーンと…。やはりジブリ要素は感じられない。それに近付くのも憚られる。

…いや待て。なんかいるぞ。

 

ジブリを探して5

赤枠をつけてみた。人型のシルエットが見える。しかし人間にしては骨格が妙だ。

カメラをズームして確認してみようか。

 

ジブリを探して6

 

ラピュタのロボット兵だーー!!

 

マジか。なかなかエグいところにいるんだね。もうちょっと国道を行く車や人間に見えやすい場所にいるのかと思ったら、本当にひっそりしたところにいる。

あそこまで行っていいってことだよね?よし、行こう。

 

 

ラピュタのロボットは木陰に佇む

 

ターゲットを見つけられて心から安堵した。「せっかくここまでやってきたのに空振りで終わるのか…」と意気消沈しかけたところだったからだ。

それに、今年2026年の夏も昨年ほどでないにしてもなかなかに暑い。あまりウロウロするような余裕もなかったからだ。待ってろ、ラピュタのロボット兵!

 

ロボット兵に会いに行こう1

まずは南愛媛療育センターの坂道を下る。このジムニー的な車が走っているのが国道だ。坂道を下り切ったら、国道をジムニー方面にググっと回り込む。

 

ロボット兵に会いに行こう2

そしたら南愛媛病院前のバス停に出る。冒頭にも掲載した国道の写真とほぼ同じアングルだね。僕が今駆け下りてきた坂道が、写真右の擁壁だ。

ところでこのバス停、すごい距離感で1人掛けのベンチが置いてあるのだね。コロナ禍の”ソーシャルディスタンス”を思い出して、ちょっと懐かしいなって思った。あんな時代、もう二度と来てほしくはないけど。

 

ロボット兵に会いに行こう3

国道をすぐに反れて、さっき僕が工事事務所と表現したエリアに入っていく。「有限会社 芝サービス」というらしい。ここは既に芝サービスの敷地…?入っていいの…?

人がいるなら声をかけたいところだが、休日ということもあって誰もいない。ひとまずロボット兵を目指して進んでいく。

 

ロボット兵に会いに行こう4

ここいらからは本格的に不安が込み上げてくるよね。でも大丈夫だ、問題ない。信じた道を進むのだ。石段を登り、緑の中を奥へと進むのだ。

ところで上の方に白いガードレールが見えている。これがさっき僕がロボット兵を見下ろした道だよ。

 

ジブリのロボット兵1

ロボットへの元へとたどり着いた。木々の間にぽっかりと開けた小さな広場。そこにジブリのロボット兵がいるのだ。周囲に全然人がいないこともあり、後ろを振り向かなければ本当にラピュタの世界に迷い込んでしまったような感覚にもなる。

 

それに、左奥の方を見てくれ。お城のような建物がそびえていることも、なんだかファンタジーな世界観をブーストしてくれているではないか。あれは「えひめ南農業協同組合 鬼北カントリーエレベーター」らしい。ごめんけども、詳細は知らん。

 

ジブリのロボット兵2

もっと近づいてみた。決してクオリティが高いわけではないが、実際のロボット兵もぼろいから、これはこれでいいじゃないかって思える。そしてその手の上にはキツネリス がちょこんと乗っている。

 

ジブリのロボット兵3

キツネリスはなんだかカクカクしているような気もするが、見慣れない僕を見て緊張しているのだろうなって、脳内変換した。彼らに出会えてよかった。

 

 

他にもジブリキャラは隠れている

 

最初にGoogleマップでここの存在を知った際、ジブリのロボット兵以外にもジブリを中心としたキャラクターがいると書いてあった。パッと見では、ここの周囲には他のキャラクターはいないような気もするが、ちょっと探してみようか…。

 

スナフキン

あ、草むらの中に小さなスナフキンがいた。雑草の中を1人で大冒険していた。

結論として僕の見つけた限りでは、ロボット兵の近くにいるキャラはこのスナフキンのみ。かつ、ジブリ系でないキャラも、このスナフキンのみだ。スナフキンはゆるいヤツだからきっとフラリと異世界転生してしまったのだろうな。

 

残りのメンバーはここにいるぞ

残りのメンバーの場所をご紹介しよう。赤丸の部分だ。芝サービスの事務所の真正面に近い一画にまとまって潜んでいる。

ロボット兵からは20~30mほど離れてはいるが、ここを見つけられずに帰るのはちょっと残念だからな、あなたも行くなら見ておけよ。

 

トトロとバス停1

赤丸部分にはバス停があり、そこにトトロが立っている!トトロはなんだか小さめサイズではあるけども、日本人の心の原風景と言ってもいいくらいの象徴的なシチュエーションだ!

右にある4つの車輪付きの物体は一瞬バスを意識しているのかと思ったが、全然違うよね。作業用のカゴ台車かなんかの車輪部分だね。

 

トトロとバス停2

バス停をズームしてみた。バス停の名前は"芝サービス前"であり、この施設を示している。

だけども賢明なあなたならお気付きの通り、これはお手製の看板であり本物のバスは来ない。きっと芝サービスの人が、ラピュタのロボット兵と共に遊び心で造ったのだろう。好き。

 

それにネコバスも描かれている。本物のバスは来ないけども、心が清い人であればネコバスには出会えるのかもしれない。僕は心がドロドロなのでもうダメかもしんないけど。

 

カオナシ

「千と千尋の神隠し」のカオナシもいるぞ。カオナシ、いいよね。世間でも人気だよね。ちょっとキモいけども。なんだかぽっちゃりしたフォルムだが、カオナシは食欲バグっているから場合によってはこんな体型にもなるよね。

 

釜爺1

同じく千と千尋の神隠しから、釜爺だ!僕はこのキャラ大好きだ!

おそらくは薬研に見立てた巨大なローラーを操作している。腕の1本は雑草に突っ込んでいる。これは原作の薬草箱をイメージしているのかな…?芸が細かい。

 

釜爺2

顔にフォーカスしてもう1枚。渋いオッサンだ。僕、将来仮にハゲたとしても、こういうオッサンになりたいわ。ヒゲ、伸ばしておいた方がいいかな…??

 

まっくろくろすけ

その近くにはまっくろくろすけもいる。ちなみにまっくろくろすけは、木々にも数匹がぶら下がっていた。

セリフは無いけど、ジブリ作品の隠れた名キャラだと思っている。この子がいるだけで、現実からファンタジーへの架け橋を作ってくれていると思っているぜ。

 

鐘のギミック

鐘に撞木が設置されているような、ヘンテコなオブジェ。撞木を振ったところで鐘にはヒットしない配置なのだが、まぁいいと思う。

廃材等を利用して造られたと思われる、芝サービスの敷地に隣接した数々のユーモラスなキャラクターとオブジェ。これらを見つけられて心が温まった。

 

道の駅 広見森の三角ぼうし

あ、ところで今回のラピュタのロボット兵からほんの500mのところには、「道の駅 広見森の三角ぼうし」がある。その敷地内には5mもある巨大な鬼「鬼王丸」がいて、それがシンボル。

ラピュタのロボット兵を目指す人にはきっと刺さると思うから、ぜひハシゴしてみてくれ。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: ジブリのロボット兵
  • 住所: 愛媛県北宇和郡鬼北町出目2479
  • 料金: 無料
  • 駐車場: 路肩等を利用
  • 時間: 特になし

 

No.616【福岡県】日本最大の注連縄論争もあるけど!「宮地嶽神社」は石段からの眺めが最高!

「宮地嶽(みやじだけ)神社」にはガチムチな注連縄があって、日本一大きな注連縄って言われたりしている。他にも日本一大きな太鼓・日本一大きな鈴もあり、3つもの"日本一"があることをアピールしていたりする。

 

すごい。「これは僕も実際に現地を訪問して、そのポテンシャルをこの目で確かめてみたいぞ!」ってなったってワケだ。

 

コイツを拝みに

そんな思いを胸に訪れた2階の記録をマージして今回の記事をお届けしようと思う。

 

 

注連縄は確かに大きいけども

 

ここの神社の存在を知ったのは、もう10数年前のことであった。

僕は日本一マニアであり、「日本一大きい〇〇」みたいなものをオールジャンル追い求めていた。そんな中で知ったのが、この宮地嶽神社の日本一大きい注連縄だったのだ。

 

これは出雲大社の注連縄

「マジかよ」って思った。

僕はそれまでも島根県の「出雲大社」を何度か訪問しているのだが、そこの神楽殿の大注連縄のスケールがとんでもないのだ。それを上回ると言うのかよ…!」ってビビった。…で、10年以上前にちゃんと現地訪問したわけだ。

 

鳥居をくぐる

場所は海沿いの国道495号を走っていたら標識が出てきたのですぐにわかった。

神社仏閣についてはあまり知識は無いのだが、ここは全国の宮地嶽神社の総本山なんだそうで、約1600年前の創建と言われるのだそうだ。結構すごいスポットなのだ、きっと。

 

上の写真では鳥居越しに宮地山という三角の山が見えている。標高181mという低めの山ではあるが、こう見ると存在感があるね。

 

桜門1

続けては桜門。既にその向こうにシンボルとなる大注連縄がチラリと見えてしまっているけども、それにはこの後で触れていくので、今はまだ見なかったことにしてくれ。あるいは薄目で見ておいてくれ。

 

僕が気になりつつも未だにわかっていないのが、右にある『大注連縄祭』の看板。

ここでは毎年12月に大注連縄を交換する『大注連祭』というイベントならあるらしい。しかし不自然な点が2つある。

1つは看板には『大注連縄祭』と書かれており、"縄"の字が余計。もう1つは、これを撮影したのは9月だ。9月時点で12月のイベントの看板を設置するのはいささか早すぎだし、かといってこの看板が通年展示されているわけでもなさそうだからだ。

 

桜門2

これは後年の同じく9月に撮影した桜門なのだが、例の看板は無い様子だ。だから謎は謎のままだが、まぁいいや。当時境内をいろいろ巡ったが、なんかそれっぽい祭りに遭遇したわけでもないし。

 

大注連縄1

本題の大注連縄だ。

「あ、思ったより大きくないな」っていうのが正直な第一印象。デカいのは事実だ。こんな巨大な注連縄はそうそう見ることはできない。しかし出雲大社のほうがずっとマッチョでデカいように感じたのだ。

さらには僕は未訪問だが、茨城県の「常陸国出雲大社」の大注連縄もとんでもなく大きいと聞いている。コイツは宮地嶽神社と比べていかがだろうか?

それぞれの数値を洗い出してみた。

 

場所 長さ 太さ 重さ
宮地嶽神社 11m

直径2.6m

(胴回り8.2m)

3t
出雲大社神楽殿 13.6m

胴回り8m

5.2t
常陸国出雲大社 16m ??? 6t

 

出雲大社の注連縄の重さは「4.7t」と表示されているケースもあったが、いずれにしても宮地嶽神社よりは重そうだな。

太さに関して、宮地嶽神社は「直径」、出雲大社は「胴回り」という表現をしている。直径の3.14倍が胴回り、つまり円周となるので、宮地嶽神社の胴回りは8.2mと認識した。

 

大注連縄2

算数苦手なのなが、頑張って整理してみる。

長さで言えば常陸国出雲大社が圧勝だ。ただ、仮にヒョロヒョロ長いだけの注連縄であれば「最大」という評価はふさわしくないけども、ひとまず宮地嶽神社より長いことだけは事実。

 

次に見た目の重厚感に大きな影響を及ぼす太さについて考えたい。

常陸国出雲大社は太さを公表していないそうなので、ぞれぞれ「長さが同じだったらどこが一番重いか」で考えてみた。

 

位 神社 元の公表値 同じ長さで見た目安
1 出雲大社 13.6mで5.2t 1mあたり約0.382t
2 常陸国出雲大社 16mで6t 1mあたり0.375t
3 宮地嶽神社 11mで3t 1mあたり約0.273t

 

こうだな。残念ながらここでは宮地嶽神社が大きく後れを取ってしまった。

ただ、これは長さと重さから単純に計算しただけであり、結び方とか太さの緩急次第では印象は異なるであろう。先ほどの表では宮地嶽神社は胴回り8.2mで、出雲大社を上回っている。この点では確かに日本一なのかもしれない。

 

Web上でよく見る表記では宮地嶽神社は「日本一大きい」、出雲大社は「日本最大級」となっている。何が正しいとか正しくないとかはさておき、こうやって数値化して物事を見てみると面白いよな。

 

 

太鼓も大きいし鈴も大きいけど

 

冒頭にも書いた通り、ここには他にも日本一大きな太鼓・日本一大きな鈴があるという。今度はそれについても触れていきたい。

 

日本一大きい太鼓1

これだ。大太鼓は直径2.2m。重さは1000kg。確かに大きい。思いっきり叩いたら近所からノラネコがいなくなってしまうほどの爆音が轟くであろう。

ただ、僕は小首をかしげた。ここよりも大きな太鼓、見たことがあるような…。

 

日本一大きい太鼓2

公式Webでも「今日では全国にこの太鼓より大きな太鼓があります」って書かれていた。

内容を意訳すると、単純な大きさだけでは日本一ではなくなったけど(ってことは昔は日本一だった?)、全部を国内産の材料で作るのは今の日本ではできないので、全部国内産で作られているこの太鼓は真の日本一、ってことみたい。

…うん?わかったようなわからないような。

 

道の駅たかのす

じゃあ一瞬話を秋田県にぶっ飛ばすぞ。

これは北秋田市の「道の駅 たかのす」だ。ここの「大太鼓の館」に展示されている綴子大太鼓が日本一と言われている。しかもギネス記録にも登録されている、ガチもんの世界最大だそうだ。

 

世界一の綴子大太鼓

僕はこの館が有料であることに委縮してしまってパネルの写真を眺めただけで、実際の大太鼓を見学したわけではないのでリアリティのある説明はできない。だが、そのスペックは以下の通りだと言われている。

  • 宮地嶽神社・日本一の大太鼓   … 直径:2.2m 重さ:1t
  • 大太鼓の館・世界最大の大太鼓  …  直径:3.8m 重さ:3.5t

…おぅ…、これは宮地嶽神社が涙目になってしまうかもしれない…。

 

では、気を取り直して最後に日本で一番大きい鈴の話をしようではないか。

 

日本一大きい鈴1

はい、大きいねぇ。重さは450kgもあるそうだ。これ、鳴るのかな?どうやったら鳴るのかな?

昔は注連縄と一緒に拝殿に飾れていたんだけども、「さすがに永遠にぶら下げているのはつらい…」ってなって鈴堂を作ってこのように展示するようになったそうだ。

 

ただ、残念ながら鈴についてもここよりも大きいとされているスポットがある。それは鹿児島県の「箱崎八幡神社」の大鈴だ。僕はそこの鈴は見に行ったことは無いのだが、スペックを比較すると以下のようになる。

  • 箱崎八幡神社・日本一の大鈴 … 高さ:約4m 直径:約3.4m 重さ:約5t
  • 宮地嶽神社・大鈴      … 高さ:約3m 直径:約1.8m 重さ:約450kg

 

わぁ…、その差は歴然だねぇ。特に重さ。箱崎八幡神社の鈴の中にはいったい何が詰まっているんだ。

 

日本一大きい鈴2

注連縄・太鼓・鈴…。いずれも日本一ではなかったかもしれない。それでもそれぞれ物理的にも歴史的にも重厚感があると感じた。他と比べるのではなく、「デカいですねー」とほんわかした気持ちで眺めるのが良い楽しみ方なのではなかろうか。

 

小麦粉、流すな

ところで関係ないけど、トイレの貼り紙がなかなかにパワフル。

小麦粉を手洗い場や便器に流す人って、いるんだね…。その小麦粉はどういう経緯で、ここの神社のトイレでその生涯を終えようとしているのだろうかね…。

 

 

光の道は神々しいし唯一無二

 

この宮地嶽神社には、他の神社仏閣には無いような素晴らしい眺めがある。

 

光の道のポスター

ひとまず該当のポスターを現地で見つけたので、その写真から紹介する。

これは"光の道"と呼ばれている、年に2回だけ見ることのできる地球規模のスペクタクル。石段の上から、まっすぐ伸びる道、その向こうの海、さらにその彼方から真っすぐこちらを照らす夕日を眺めることができるのだ。なにそれ、すっごい。

 

石段を目指して1

これは平地にある駐車場から、参道をテクテク歩き始めた段階で撮影したものだ。正面には上り階段が見えているね。結論、この道が上から見ると光の道の一部となる。

 

あ、ただ1つ言っておくと僕は光の道を見るために来ているわけではない。光の道は年に2回、2月と10月の夕方に出現する。だけども今は2月でも10月でも夕方でもない。だから光らないけど、そこんとこよろしくな…。

 

石段を目指して2

石段を登り始める直前で後ろを振り返ってみた。ただの平坦で綺麗な参道だ。

そしてここから残暑でヒーヒー汗をかきながら石段を登り、後ろを振り返ると…。

 

光らないタイミングの、光の道1

おぉーーっ!!これはいい眺め!

見事に直線が玄界灘まで続いている。これはずーっと参道で、古来から現世と西方浄土とを繋ぐ道とも言われてきたそうだ。あの海ギリギリのところに一の鳥居があるんだよ。車でなら、そこまでは行ったこともある。

 

光らないタイミングの、光の道2

このように僕は光の道とは無縁なシチュエーションだったけども、直近では2026年10月10日(土)〜10月20日(火)で、天候さえ良ければ光の道が狙えるそうだ。

あと2週間ちょっとだからさ、ここいらを訪問する予定のある人は狙ってみてね。駐車場も石段の上も、すごく混雑しそうな気がするけどね…。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 宮地嶽神社
  • 住所: 福岡県福津市宮司元町7-1
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり
  • 時間: 特になし

 

No.615【神奈川県】レトロ自販機が100台以上!「中古タイヤ市場相模原店」に圧倒されたぞ!

僕はこのブログ内で、北は北海道から南は鹿児島までの、レトロ自販機保有スポットの記事を書いてきた。そのスポットの数は70を超える。

その最後にご紹介したいスポットが、今回の「中古タイヤ市場 相模原店」だ。名前の通り、タイヤ屋さんだ。だけどもレトロ自販機が置いてあったりするのだ。

レトロ自販機、何台あると思う??

 

 

110台以上ある。

 

スケールが違う。タイヤの数より多いんじゃないかってくらいにある。他の保有スポットでは5台あれば「わぁ、多いですね」ってレベルなのに、ここは110台なのだ。バグり散らかしている。

丁寧に説明していると記事の長さが膨大になってしまうので、じゃあ早速本編に入ろうか。ぜひ腹を空かせて読んでくれ。

 

 

麺類自販機

 

このタイヤ屋さんがレトロ自販機を設置し始めたのは、今から10年前の2016年からだ。実は2005年にはレトロ自販機を入手していたのだが、修理して稼働させるまでに11年かかったってわけだ。大変だったのだな…。

僕はその設置の翌年である2017年からここに通い始めた。

 

ラーメン&天ぷらうどん(いずれも富士電機)

まずは多くの人が「レトロ自販機」として思い浮かべる、富士電機製の自販機から麺類を2種類だ。左が天ぷらうどんで右がラーメン。お金を入れれば10数秒でアツアツの状態で出てくるぞ。

他のレトロ自販機スポットと比べると100~200円ほど高い気もするけども、うまい。幸せ。

 

天ぷらそば・肉うどん・肉そば(いずれも富士電機製)

別の富士電機の麺類自販機からも購入するぞ。天ぷらそば、オーソドックスで安心できる味。

そして関西のレトロ自販機ではメジャーだけども関東のレトロ自販機ではあまり見かけない、肉うどんや肉そばもあるぞ!だしに肉のうまみが溶け込むのがたまらんのだよ。関東のみんなも食べてみて!

 

きつねうどん(川鉄製)

すさまじくレアな川鉄自販機も複数台ある。

全国でもこの川鉄自販機を保有しているスポットは3店舗くらいしかないのだぞ。この中古タイヤ市場ができる前は、京都の「ドライブインダルマ」の独り勝ちだったけども、中古タイヤ市場はこのタイプの自販機も保有し復活させた。

 

銀色の大きなパネルに複数ある四角いランプ、それが徐々に下に動いていき、そして一番下までいったときに商品登場。富士電機製がメニュー2種類を提供できるのに対し、川鉄製は1種しか提供できない。商品ボタンも無く、設定された小銭が投入されたら自動的に調理開始だよ。

 

山菜そば(シャープ製)

これはシャープ製自販機だ。すごいぞ、稼働しているのは日本中でここだけなんだぞ。中古タイヤ市場のオーナーさんが発掘して修理して、2022年に復活させたのだ。それまではしばらく日本のどこにも存在していなかった。

 

僕もこのニュースを見てすぐに訪問したよ。メニューは山菜そばと山菜うどんであり、僕はそばを選択した。山菜豊富でうまいのだが、味よりもこの自販機に見惚れた。別の機会に、今度は山菜うどんを食べに行ったのだが、うどんは売切れでそばしかなかったので、またそばを食べたりしたよ。

 

 

パン類自販機

 

次はトーストとハンバーガーをご紹介しよう。

ハンバーガー自販機については、2021年にボタンを故意に壊されて全国ニュースになったよね。古い自販機なのでボタンを押しても商品が引っかかって出てこないことがある。それに怒った人がボタンを殴って割ってしまったのだ。

昭和レトロな自販機でもう同じものを作ることはできないので、ファンは激怒したんだ。

 

エビカツバーガー・てりやきバーガー・フィッシュバーガー・ハンバーガー(いずれもホシザキ製)

そんな暴力の被害者、ホシザキじいさんのハンバーガー自販機だ。こんなチャーミングなじいさんを殴るだなんて、ホント許せんよなぁ…!

左上はエビカツバーガー。これだけはこの状態での撮影にとどまってしまったのが悔やまれる。出てきた時点では、ホカホカの箱なのだ。その中からハンバーガーが出てくる。

 

てりやきバーガーは名前の通りちょっと甘辛、フィッシュバーガーは白身フライでタルタルソースで味付けされているのが特徴だ。オーソドックスなハンバーガーはケチャップベースだ。

 

コンビーフトースト&ハムチーズトースト(いずれも太平洋製)

西日本ではほぼ絶滅しており、全国でも10数機しか存在しない太平洋工業のトースト自販機。アルミに包まれたトーストが、それはそれはアツアツで出てくるのだ。焚火の中の焼き芋を素手で掴むくらいのカクゴで取り出せよ。

 

右下はハムチーズトーストなのだが、アルミ越しの写真しかなくってすまない。オーソドックスなメニューなので、他のトースト自販機からも食べられるのでまぁドンマイ。

一方でコンビーフトーストはレアだ。昨年閉店してしまった埼玉県の「オートパーラーあげお」くらいでしか見たことの無いメニューだ。

 

トースト専用アルミ

これはそのトーストを包んでいたアルミだ。普通の市販のアルミではない、独自のデザインであることにご注目いただきたい。

 

これ、僕は2011年に1度だけ見たことがあるんだけども、かつてのトースト自販機で使用されていた専用アルミのデザインの復刻版なのだ。かつてのアルミはこれよりもっと厚みがあってザラついていて袋状だったので厳密にはちょっと違うんだけども、デザインを復活させてくれただけで胸が熱くなるよ。

 

ニューヨーカーサンド(松下電器製)

これはパン類に特化した自販機ではないのだけど、ここで紹介するね。

旧松下電器のNext Delicious自販機。メニューは焼きそば・焼きおにぎり・サンドイッチ・ホットドッグなど様々ある。箱に入っていて温めて食べる系のものにオールマイティに対応しているのだ。

 

そんな中で選んでみたのはニューヨーカーサンドだ。なんかカッコいいから。その正体はピタサンドであり、中はチキンコンソメ味のフライドポテトだ。どうだい、僕もこれでオシャレなニューヨーカーになっているかい?(熱いので箸で持ちながら)

 

 

ご飯類自販機

 

ご飯系の自販機はどれも非常にレアであり、日本中でもここ以外で見かけるのが非常に難しいレベルだ。だからあなたも中古タイヤ市場行ったらご飯食うといいよ。日本人なんだからさ、主食は米だろ?

あと、ついでにご飯とは切っても切れない間柄の味噌汁についても触れようね。

 

ボンカレー(三電化学製)

「笑福亭仁鶴さん」のパネルがインパクトある、ボンカレー専用の自販機!

これは少し前まで徳島県の「コインスナック御所24」にしか存在しない幻の自販機だったんだけど、その2台目がここに登場したのだ。ただ、悲しいかな今度はコインスナック御所24の自販機が、今年である2026年初夏に撤去されてしまったね…。

つまりは中古タイヤ市場にあるのが、唯一のボンカレー自販機になったというわけだ。

 

甘口と辛口があり、どちらも400円。ご飯の入ったパックとお馴染みのレトルトカレーがホカホカの状態のセットで出てくる。パッケージの包装紙は中古タイヤ市場で再現したかつてのものだろうね。

辛口を選んだ。良く知っている味なのに、こうして食べると楽しいしうまいんだよ。

 

川鉄製のカレー自販機

これもすごいんだぞ!中古タイヤ市場で川鉄製のカレー自販機だ。敷地内でオーバーホールしている頃から、リリースを心待ちに眺めたりしたこともある。

出来上がりまでのタイマーがダイヤル式なんだよ。アナログでオシャレじゃないか。

 

これが中古タイヤ市場で動き出したのは2022年だった。同じ自販機は他に島根県の「コインレストラン コウラン」にもあったのだが、コウラン側のカレー自販機は2020年ごろに故障し撤去されてしまった。だから中古タイヤ市場にあるこの自販機が、世界で唯一のものなのだ。

 

しかもこの中古タイヤ市場のものは、コウランには無い機能を保有している。

それは、コウランはご飯とカレーのレトルトパックが別々に出てきて自分でルーをかけるのに対し、中古タイヤ市場のものは最初からご飯にルーがかかっているという点だ。

実はコウランは独自に改造して別々に出てくるようにしていたのだ。僕はこの機種との出会いはコウランだったので、最初から"カレーライス"として出てくる中古タイヤ市場版のリリースをワクワクしながら待っていた。

 

辛口カレー&ハヤシライス(いずれも川鉄製)

はい、出てきたよ。ちょっとフニフニした円形のプラ皿に、最初からカレーがかかっているのだ。自販機内にてカッターでレトルトパックを切断し、中身を絞り出す機能が備わっているのだ。

 

左はオリエンタルマースの辛口カレー、そして右は同じくハヤシライスだ。カレーもうまいが、ハヤシライスいいねぇ。あんまり食べることないからねぇ。マイルドな味わいと豊富なマッシュルームに大満足。

 

お茶漬け(川鉄製)

お茶漬け自販機!!これは中古タイヤ市場オリジナルで、世界唯一のものだ!!

これ、前はきつねそばの自販機だったよね?そばもお茶漬けも自販機内での製造工程は同じなので、メニューをお茶漬けに変更し、さらに自販機のパネルデザインもレトロ風のままでお茶漬けの絵にしたのだろう。最高すぎる。

 

ちゃんと鮭の切り身が乗ったお茶漬け。ご飯は多少かたまりになってしまっている、時間を置いたときの特有のご飯ではあったが、でもうまいよ。というより、もう自販機からお茶漬けが出てくる時点で最高のエンターテイメントだろう。

 

白みそ_味噌汁&赤みそ_味噌汁(久保田鉄工製)

ご飯ときたら、やっぱ味噌汁だよね。だから味噌汁自販機についても語りたい。

この自販機もまたとてもレアで、稼働しているのは日本でここにしか存在しない。10数年前まで遡るのであれば、茨城県の「神栖 丸昇」に同じタイプのものがあったんだけどね。当時は「同機種の最後の生き残り」と言われていた。

神栖 丸昇は2012年に閉店してしまい、それから随分と長い時を経て中古タイヤ市場で再び稼働する自販機に再会できたのだ。

 

そんな、いろんな思いの溶け込んだ味噌汁。赤みそと白みそがあり、どちらも100円。紙コップに注がれるタイプで、ちょっとしょっぱいんだけども、僕の人生の思い出もいつもしょっぱいから大丈夫。知らんけど。

 

 

その他系の自販機

 

では、これまでの系統に属さない自販機もジャンジャンご紹介していこう。みんなついてきてる?

 

ポップコーン(ココロ製)&バニラアイス(サンヨー製)

ポップコーン自販機は約2分間、バカデカい音量で陽気なBGMを垂れ流す。もう周囲を気にするっていう次元を超越して誇らしくなった。この手のポップコーンは下の方にハジけ切れなかったコーンが蓄積しており、「ガリッ」と嚙み砕くのも楽しみの1つだ。永久歯 VS 沈黙のコーン。

『奥出雲天然素材主義』というパワーワードを掲げる自販機は、島根県奥出雲の「木次乳業」が製造する高級アイスに特化したものだ。香料以外の添加物は一切使っていないそうだよ。中古タイヤ屋さんで、そんなに意識高いアイスと出会えるだなんて、この世は実に不思議だねぇ。

 

ホットコーヒー&アイスココア(いずれも富士電機製)

富士電機製の紙コップ式ドリンク自販機。これはたまーに古い自販機コーナーで見かけたこともあったが、稼働している物はほぼ無いのではないかな?

なんとも形容しがたいレトロなデザインが刺さる。コーヒー・紅茶・ココアなどが標準メニューだが、そんな中にいきなり梅こぶ茶なんていう激渋なラインナップがあるのも大変よい。

 

いちご味かき氷(ホシザキ製)

ホシザキ製の、幻のかき氷自販機!!これは稼働しているのは世界でもここだけだぞ!確か10数年前までは群馬県の「オレンジ353」にあったのだが、僕が訪問した頃にはもう故障して動いていなかったしな。

そんなワケで、稼働しているを見るのは僕もここが初めてなのだ。

 

4種類ある中からいちご味を選択。150円。氷もシロップも斜めに出てくるのでなんだかいびつな仕上がりになったが、それがまた味わい深いよね。

 

様々な自販機1

さて、ここからは実際に僕が使用していない自販機も紹介するぞ。あと、食品ではない自販機も登場させるからね。ホント、レトロ自販機っていろいろあるのだ。

 

上段はラーメン・おでん・肉じゃが等のおかず自販機。ちゃんとあたたかい状態で出て来るらしい。それから紙パック飲料であるヨーグルッペの自販機。下段はカップスターの自販機、瓶のコカコーラ自販機、NISSINのカップヌードル自販機、UCCのコーヒー自販機だ。

 

様々な自販機2

上段は、マスクの自販機・傘の自販機・カプセルトイの自販機。いずれもデザインがユニークだね。さらには、ぽてぱりくん自販機だ。うまそうだ。

下段はアルギンZという聞きなれない商品の自販機。ブラジルを彷彿とさせるようなパワフルな色遣いが特徴的だね。さらにはタバコ自販機に中古タイヤ限定キーホルダーを入れて売っている自販機もある。

 

様々な自販機3

乾電池!おみくじ!お面!プラモデル!白鹿!ムッパン!!

もうよくわかんない。ここで全部の商品を買おうとしたら、持って帰った家の中がとんでもないことになりそうだ。ご利用は計画的に、だ。

 

なにせ110台のレトロ自販機があるので、これ以外にも触れたいものはたくさんあるのだが、欲張りすぎると本当にこの記事がエンドレスに長くなってしまうので、ひとまずここまでとしよう。

 

 

中古タイヤ市場、光と影と

圧巻の自販機ワールド

 

もうとんでもないスケールのワンダーランド、中古タイヤ市場 相模原店。この章では少しだけ俯瞰しつつ、お店全体について書いてみよう。

 

1列目の自販機1

これは通称"1列目"という、お店の前面に並べられた自販機群。一軍のような存在であり、麺類・トースト・ハンバーガーといういわゆるレトロ自販機の御三家は一列目に鎮座している。

さらにいうと、もともとは中古タイヤ市場は1列目しか存在していなかったので、当初からある自販機が集中している。もうこの時点で"自販機廻廊"って感じで、永久にウロウロ行ったり来たりできる。

 

1列目の自販機2

最初は「タイヤ交換等の作業で待っている人のために自販機を設置した」というところから始まったが、多くの人にとってここはタイヤ屋さんではなくレトロ自販機テーマパークだ。

スタッフさんはひっきりなしに商品を補充している。お客さんはじゃんじゃん来て、休日の午後には売切れも多く発生するほどなのだ。これを補充し維持管理するのはすごい労力がかかるだろう。もうタイヤ売っている場合じゃないかもしれない。

 

2列目の自販機

これは"2列目"。1列目の完全に裏側に位置する建物内の自販機群。

2020年に2列目が突如として登場した時は、界隈がザワついたよね。だって自販機設置スペースが一気に2倍になり、にもかかわらずそれにもギッチリとレトロ自販機があるんだもん。

2列目はちょっとマニアックなものや、食品以外の自販機が多かったりするよ。

 

駐車場の自販機

さらには2023年ごろからは駐車場にまで自販機群が登場し、その浸食の勢いはとどまるところを知らない。日本有数のレトロ自販機収集能力と、その整備能力を持つオーナーさんだからこそ実現できる、唯一無二のスポットだ。

 

2016年に初めてここの存在を知ったときは「タイヤ屋さんがレトロ自販機を置き始めたけども、今後どうなるんだろう?老舗のレトロ自販機スポットと肩を並べるのは厳しいのではないかな…」とか思ったりもしたけど、バッキバキの認知度向上・規模拡大なのだ。すごすぎる。

 

 

駐車場と飲食スペース

 

そんな一大自販機ワールドであるが、それであるがゆえに来訪者も多く、しかしながら駐車場と飲食スペースはその需要に対してやや不足がちであるようにも感じた。

 

駐車場

駐車枠が明確でない駐車場。敷地はそこそこ広大なのだが駐車位置はフリーダム。

まぁそれはいいのだが、当初は路面がほぼ未舗装でかなりデコボコのガタガタ。特に雨の日は水流で路面の溝も深くなり、「何のラリーかな?」ってくらいに車体ドッコンドッコンさせながら駐車したし、車体ドロドロになった。

近年はわりと解消してきたように感じるが。

 

あと、タイヤ屋さんだからか、愛車のアピール会場・オフ会場みたいになっている。例えると首都高の「大黒埠頭」みたいな感じに。ここの自販機は24時間営業なので、特に夜になるとそのテイストが強い様子だ。

中古タイヤ市場に行き、車を並べ、SNSにアップする。それは他のレトロ自販機スポットにはあまりない文化だ。タイヤ屋さんだからそういう使い方もあながち間違っていないのかもしれないが、レトロ自販機マニアと車マニアの共存がうまくいけばいいなぁと、僕は思うよ。

 

敷地内の設備

…で、たぶんだけども有名になりすぎた弊害もありそうな気がする。

治安、あまりよろしくないのだ。ゴミやタバコの吸い殻の散乱とか深夜の集会とか。ゴミ箱はちゃんと存在しているのに、駐車場に普通に食べたり飲んだりした容器を放り投げて帰っている人がしばしば。前述の通り商品に不具合があると自販機を壊す人もいるし。

 

他のレトロ自販機スポットではこういうことってそんなには聞かないのだが、知名度が高いがゆえにレトロ自販機を大事にする意識がそんなに高くない人が多く来てしまっているのだろうか。

それに、やはり夜間は管理が行き届かないっていうのもあるよね…。

 

レトロゲームあふれる別棟もあるよ

レトロ自販機は非常に貴重なのだ。文化遺産とも言えるものを、触って使用して出てきたものを食べることができる。しかも24時間開放されている。本来ならば資料館とか博物館レベルにしてもおかしくないところを、このように提供してくれているのは素晴らしい。

 

…が、治安が悪化し続けるのであれば、例えば「夜間は閉鎖する」とか、極論「入場料を取る」とかも検討材料じゃないかなって、個人的には思うよ。実際にそういうレトロ自販機スポットもあるし。何かあってからでは遅いし…。

 

飲食ブース

さて、そして飲食できる場所についてだ。ところどころにテーブル代わりに出来る立食用の樽があったり、ちゃんと座れるテーブル&イスのセットがあったりする。あとベンチも数個ある。

ただしこの自販機の量や利用客の人数に対し、絶対的に足りない。

 

ベンチに座ったところで、薄いプラ容器に入っているアッツアツの麺類やカレーを一度も着陸させることなく食べきるのは、なかなかにエクストリームだ。

なので多くの人がやっているのは、右下の写真のように細い手すりの上に丼等を置くスタイルだね。非常に細いのでヒヤヒヤするけどね。

 

車で食べたりする

あと、車で来ている人は車内で食べたりするのもアリだね。僕はご覧のようにかつての愛車にベンチのように使用できるハッチがあったので、そこで食べたりしたね。

ただ、右下の写真の通りここ2・3年は立食テーブルが追加されつつあるので、以前よりかは便利になってきたかな…。

 

レトロ自販機の王者的スポットを堪能する

そんな、いろいろあるけれども絶対王者の中古タイヤ市場 相模原店。

失われそうな文明を守り、初心者からマニアまで24時間受け入れる姿勢は、唯一無二の貫禄だ。今後どのように展開していくのか、僕も引き続き楽しみにしている。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 中古タイヤ市場 相模原店
  • 住所: 神奈川県相模原市南区下溝2661-1
  • 料金: 山菜そば¥450他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 自販機コーナーは24時間営業

 

No.614【静岡県】伊豆を代表する珍スポット「怪しい少年少女博物館」!閉館前に駆け込んだ!

伊豆の伊東にはかなりエッジの効いた博物館がたくさんあるのだが、その中でもインパクトがあるのが、「怪しい少年少女博物館」だ。

2003年にOPENしたカオスでレトロでちょっとグロい闇鍋みたいな博物館なのだが、本日2026年9月27日をもって閉館してしまった。そのニュースを聞いた僕も、8月に急いでアプローチした。

 

 

東伊豆の大動脈である国道135号沿いにあるので、外観を見たことがある人は多いだろう。しかしその真髄をする人は少ないだろう。もう今日の17時で終わっちゃったんだけどさ、その思い出を語りたい。

 

 

ペンギンの首を人間にしてみた話

 

怪しい少年少女博物館は、「怪しい」けども「少年少女」要素は非常に少ない博物館ではないし、お客さんにも少年少女は少ない。レトロ好き・ホラー好き・サブカル好きとかで心臓ちょっと強めな人が好ましいと思うのだ。まぁそういう人しかここへの食指が動かないと思うけども。

 

怪しい紳士1

これは博物館前に立っているシンボリックな像だ。もうこの時点で常識という名のネジが外れているんだ、この博物館は。

 

一見すると黒マントを羽織った紳士…と思いきや、これペンギンだ。証拠に足元に子ペンギンいるし。ここ、2003年以前は「ペンギン博物館」だったのだ。その親ペンギンの首を吹っ飛ばし、紳士の頭をくっつけてあたかもマントのように見せているのだ。

わずかに残った親ペンギンの頭部の一部が、マントの襟のようでいい仕事しているだろう?

子ペンギンは気付いているのかね。親がとんでもないことになっていることに。

 

怪しい紳士2

さっきの写真は10数年前に訪問したときのものだが、これは先月である2026年8月に訪問したときのものだ。紳士、やたらとモジャついている。自然に飲み込まれそうになっているし、塗装もやや色あせてきている。

 

怪しい紳士3

後ろからも見てみた。背中の毛がすんごいワイルドな紳士。

だけども、この翌月の9月には綺麗にモジャモジャ植物を伐採して紳士が良く見れるようになっているらしいよ。有終の美だね。

 

閉館の告知

その横には9/27閉館を告知する貼り紙がされている。いつもは姉妹館の「まぼろし博覧会」にいる館長の「セーラちゃん」も最後の2日はここにやってくるらしいよ。

まぼろし博覧会やセーラちゃんについては、また別の記事で触れたいね。どちらも濃すぎてここに書いたら胃もたれして眠れなくなるからな。

 

外観1

これが10年ちょい前の博物館自体の外観。ペンギン時代の建物を居抜いているせいか、建物自体には奇抜さはあまり感じられない…。と思いきや、各所に狂気を感じるから注意ね。

 

外観2

上を見ると、二宮金次郎の像と小便小僧が合体している!勤勉の象徴である二宮金次郎さんに対し、なんて失礼な所業だ!!タブーに躊躇せずに切り込んでいる!

外観3

2026年現在は、ちょっとエントランスがくたびれている。右上の隅に例の下品な二宮金次郎がいるが、排尿はストップしている。その下部にある池も水が枯れていた。

その他、オブジェがちょっと少なくなっているし、一部は近づかないように工事用トラ棒が設置されていた。それだけこの施設が頑張ってきた証だね。

 

外観4

門柱には『怪しい少年少女博物館』の他に『文教町小学校』という文字もある。あぁ、あまり気にしていなかったが、このエントランスは小学校をイメージしていたのかな。少年少女要素、ここだけ存在していたな。

じゃ、登校しよう。

 

 

レトロでホラーな情報の洪水の洗礼

レトロ&アートエリア

 

館内は大きく分けて『昭和のファッション館』・『アーティスト』・『怪奇の世界』・『怪しい夜の学校』の4つのエリアに分類される。ま、情報グチャグチャに氾濫しているのでその境界は極めてファジーかもしれないけども。

 

昭和レトロ1

これは入場直後の受付。受付ブースの頭上には通天閣・昭和映画のポスター・謎の人物・カラス…。この不協和音に初っ端から心臓がゾワゾワするよね…。

1100円でチケットを購入した。それでは、ここからはあまりにも情報量が多いのでダイジェストも交えながら掲載していくね。

 

昭和レトロ2

1階の多くのスペースを占めていると思われる、昭和ファッションエリア。その全容がこんな感じだ。

昭和時代のデパートのようなマネキンが乱立している。その周囲には同時の雑誌やレコードなどのグッズがほこりをかぶって乱雑に置かれている。まさに昭和の歴史の激流を再現したかのようなカオスっぷりだなって思った。

 

昭和レトロ3

左上はダイハツミゼット、昭和時代中期のオート三輪。僕はオート三輪が大好きでね、こうやって見かけるとほぼ確実に写真を撮る。なんならほしい。維持管理すごく大変そうだから買ってないけど。

 

右上は昭和中期のニュース映像。上皇上皇后両陛下の結婚パレードの映像もあった。左下は自転車にくくりつけられた紙芝居。紙ではなく、デジタルで物語が自動的に進んでいたけども。

右下はインディ・ジョーンズだ!僕の人生に影響を与えた人ので、喜んで単独撮影した。「インディ!インディ!!」って叫びながら撮影した。

 

昭和レトロ4

頭上にはプテラノドンが飛んでいる。よく見るとさらに上には骨状態のプテラノドンも飛んでいる。レトロエリアではあるが、プテラノドンはちょっと比較できる次元が違うレトロさだと思う。

いや、あの位置はもう2階なのかな?2階は『怪奇の世界』なのだが、プテラノドンはレトロと怪奇、どっちのカテゴリを飛んでいるのかな?

 

レトロエリア内には懐かしのゲーム機もある。ファミコンは残念ながら故障中。しかしスーファミは生きていた。初代マリオカートやってみた。遥か昔の記憶を頼りにやってみたが、思うように運転できなかった。若いつもりでいたが現実は厳しかったので、免許返納すべきレベルだなってヘコんだ。

 

アーティスト

このあたりは『アーティスト』エリアなのかな?もう昭和~平成初期のおもちゃがゴッチャゴチャ。サブカル的なものも大量。1つ1つ見ていたらどんなに時間があっても足りないだろう。でも、この時代を生きた人にとっては無限に眺めていられるかもね。

 

左下にあるような飛行機や車のおもちゃ、僕は好きだったなぁ。人型のロボットよりも、乗り物型が好きなんだ。充分に買ってもらった記憶はないけども、わずかに所持していたものは今も記憶の中で生きているよ。

 

 

ホラー&グロエリア

 

2階が『怪奇の世界』エリアだ。さぁ、心臓叩いておけよ、おまえら。ちょっと怖いぞ。

 

ホラーワールド1

和と洋の妖怪やゾンビなど、異形の者が大集結だ。なかなかにリアルで、そしてちょっとグロい。もはや明るいお化け屋敷。子供が見たらトラウマになるかもしれん。

 

小さな社があり、その屋根に幽霊が乗っていたり、呪いの藁人形が販売されていたり…。なかなかに闇が深そうだ。日本人形もギッシリ食器棚に詰まっている。マリリン・モンローもいる。あれ、マリリン・モンローって怪奇カテゴリ?

 

youtu.be

 

一画では日本の妖怪がセンサー式で動き出している。ろくろ首も不気味にクネクネしている。のっぺらぼうも唐傘お化けもいる。そんなゾーンを動画撮影してみたので見てくれ、結構キモいから。いい意味で。

 

ホラーワールド2

そんな中でもろくろ首が好きになったので、個別に撮影しておいた。

この首よ。シワシワでブニブニで、なぜか各所に血がにじんでいる。顔は綺麗なのに首だけ過酷な状態になっていて、僕は首をかしげたぜ(ろくろ首だけに)。

 

ホラーワールド2

西洋系のホラーに戻って来た。髑髏ばっかの棚もあるし、フランケンも普通にフロア内に立っている。プレデターもエイリアンもチャッキーもいる。ホラー系の映画のキャラのアベンジャーズみたいになっている。

 

右下は、恐竜のような動物の背中が割れていて、その中で人外のクリーチャーがクネクネ動いている。謎が謎を呼ぶ。とりあえずキモい。

 

ホラーワールド3

双頭の子牛もいる。多頭症だよね。蛇とかに多いと聞くけども、たまーにヤギだとかの家畜でもこういうのが産まれたりするよね…。この牛、この博物館の管理をしている人のブログによると本物の双頭の牛の剥製なのだそうだ。

 

ホラーワールド4

最後は、たぶんだけども行った人には大人気のキャラクターだぜ。

 

2階の渡り廊下から、1階のレトロエリアを見下ろしている長身の男性がいるんだ。

「あぁ、見下ろしているな」って最初は思うんだけども、その人はピクリとも動かない。この人、ゾンビのマネキンだったのだ。顔を覗き込むとすんごい表情をしている。

右上の写真は、ゾンビ男性と1階の普通のお客さんのポーズが完全にリンクして、僕は幸せな気持ちになったのですぜ。

 

 

怪しい夜の学校は最恐エリアだぞ

 

少年少女博物館の一番奥から隣接した建物にあるのは、「怪しい夜の学校」というコーナーだ。同じ入館料でそのままアプローチできるから、ぜひ行ってみてほしいエリア。

 

お化け屋敷へ1

要するにそこはお化け屋敷。

知らんけども、昭和時代を彷彿とさせるようなセンサーとシンプルなギミックで驚かしてくれるスタイルだ。しかし中は相当に暗く、それなりのスリルを味わうことができると思うよ。僕はそういうの鈍くってあんまり怖さを感じないからわからないけど。

 

お化け屋敷へ2

さらし首…いや、マネキンの首がたくさん置かれているのを眺めつつ、入口に入る。あ、ここにも『文教町小学校』のプレートがあるのだね。なぜか逆さまで不穏な気配を感じる。

ネタバレになるが、このお化け屋敷のどこに小学校要素があったのかは僕にはわからなかった。2周したけども、わかんなかった。

 

夜の学校ツアー1

では、各シーンをダイジェストでお送りしよう。

左上は薄汚れたガラス窓の向こうに佇む人たち。よく見ると彫像だとか、人ならざる者もいるけど。手前のネクタイ紳士の阿鼻叫喚の顔の理由が謎。

 

右上は人体模型の腹から生首がピョコンと登場した。左下は地獄の扉だ。中盤に出てくるゲートで、ここを開けることで前半ゾーンから後半ゾーンに切り替わるよ。

右下はその後半ゾーンにて出会った、浴衣を着た鬼だ。横には『御用』の提灯。

 

夜の学校ツアー2

左は顔中に文字が書かれた耳なし芳一のような頭部。右上は狐面と、その後ろでDJみたいなノリで綿菓子をリズミカルに作る人。綿菓子のように見えて、髑髏が転がっているけどな…。右下は青い幽霊だ。

 

こうしてみると「それで…?」って思われるかもしれないが、実際はかなり暗くてどこから何が出てくるのかわからず、結構ドキドキなんだぜ…!

じゃあ、2周目は動画を回しながらサクサク歩いてみたので、その様子をお届けしよう。

 

youtu.be

 

このとき、動画に他のお客さんが映り込んだりしないようにタイミング見計らって1人で突入したの。

だけども僕の直後に1人の男性がスルッと入ってきて、動画を回しながらもいったん立ち止まって「お先にどうぞ」みたいな雰囲気を出したんだけど、その人は僕の後ろにピッタリくっついて動かないの。そして僕が動くとまたついてくるの。

 

「あぁ、この状態はお互いによろしくないね」って思って、僕は中盤でUターンしてまた入口に戻ったの。そしたらその男性も一緒についてきたの。

後から思ったのだが、その男性は怖がりで、僕にくっついて夜の学校を巡りたかったんだね。僕が戻っちゃったからそれについてくるしかなかったんだね。明るいところでその人を見ると、たぶんアジア系外国人。僕に向かって「エヘヘ、あなたも怖くて引き返したんですね、それじゃ」みたいなテイストの笑みを浮かべて会釈し、去って行った。

すまんね、僕はそうじゃなかったんだ。この人の真意をわかっていれば、一緒に一周してあげてもよかったな。

 

楽しかったよ、怪しい少年少女博物館

あぁ、全然意味わかんなくって説明することも困難だけども、なぜか楽しかったなぁ…。外に出て空気を吸うと清々しい気持ちになる。

怪しい少年少女博物館、23年間お疲れさまでした!!

 

しかし、館長セーラちゃんの創り出す世界はまだ終わりじゃないんだぜ。

 

カオスな世界は終わらない…

姉妹館のまぼろし博覧会とねこの博物館は健在だ。ちなみに僕は全部訪問済みだ。

 

ねこの博物館はさておいても、まぼろし博覧会は大層ヤベぇ。この怪しい少年少女博物館をさらにスケールアップしたような、とんでもない世界だ。怪しい少年少女博物館に置いてあるグッズ類、まぼろし博覧会に移行したりするのかねぇ?そうしたらまぼろし博覧会がさらにブッ飛ぶねぇ…。

 

そんな淡い期待を抱きながら、僕は怪しい少年少女博物館を後にした。

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 怪しい少年少女博物館
  • 住所: 静岡県伊東市富戸街道下1029-4
  • 料金: ¥1100
  • 駐車場: あり
  • 時間: 9:30~17:00

 

No.613【福井県】とろろたっぷりイカ丼が絶品!!「ドライブインよしだ」はすごい行列だぜ!

「三方五湖」の湖岸に「ドライブインよしだ」という、それはそれはすんごいドライブインがある。

昨今"ドライブイン"と聞くと寂びれた場末の施設って感じのイメージを抱いてしまうかもしれないが、ここドライブインよしだはとんでもない。名物イカ丼のクオリティがとんでもないし、その人気もどんでもない。週末などは2時間・3時間の待ち時間もザラだそうなのだ。

 

そうまでして食べたいイカ丼とは、一体どんなものなのか。

 

 

それがこれだ。

賢い諸兄ならばこの1枚の写真だけで察していただけると思うが、これヤバいぞ。「食べたい」ではなく、「吸引したい」と思わせるほどの暴力的なビジュアル。

 

ほぼほぼ全員が頼むイカ丼は言わずもがな、海鮮丼もうまい。

そんな極上ドライブイン訪問記を書いていこうと思う。

 

 

イカ丼の話

雨のファーストアプローチ

 

それは昨年である2025年、小雨の降る午前11時台のことであった。

僕は初めてドライブインよしだを目指していた。

 

初よしだ1

かねてよりライダーさんが集うお店だと聞いていたし、SNS等で「うまいうまい」と口コミを散々目にしていた。

僕は今までこの延長上にある「三方五湖レインボーライン」は幾度となく走っている。日本1周目から通っている大好きなスポットだ。しかしドライブインよしだには縁がなかったのだ。

 

初よしだ2

そんな僕にとって、この小雨が2つの要素から味方になってくれるのではないかと考える。

 

1つは三方五湖レインボーラインを走りたい気持ちにならない。つまりはドライブインよしだだけを目的にできる。「やっぱレインボーラインに時間を割きたいから今回もよしだはスルーね」とはならない。

2つ目は、雨であるがゆえに観光客、特にライダーさんが少ないのではなかろうか。ここはかなり並ぶと聞いているが、雨であれば多少は行列が控えめになるかもしれない。

 

初よしだ3

各所に掲示されているイカ丼の文字が、初回訪問の僕から思考能力を奪っていく。メニューなんて見る必要はない、こんなんもうイカ丼一択だろうって、心に決めている。

 

初よしだ4

回廊を通ってお土産エリアを経由し、食堂エリア訪問に向かう。

視界にチラリとうなぎ丼の看板が入ったような気もしたが、これは見なかったことにしておこう…。というより、店内のメニュー表にはうなぎ丼の文字、なかったよな?リアルな話、テーブルに着席した頃にはうなぎの件は忘れていたぜ。

 

初よしだ5

僕が食堂を覗き「1名です」と伝えると、女将が「はいこっちへどうぞー!」とやたら強い口調で誘導する。キョロキョロもたもたしていたら、たぶん確実に叱られる。

「女将、昨日なんか嫌なことでもあったのか?」みたいに思うが、これが女将のデフォだ。

 

こうして僕は幸いにも、ラスト1席あったテーブルに座ることができた。11時台でこれ、かなりラッキーだよね。窓の外には三方五湖の雄大な景色が広がっていた。

 

初よしだ6

各テーブルの上には昔懐かしい星占いのアナログマシーンがある。

昭和の喫茶店とかにあるヤツだね。たまーに見かけるけども、僕は人生でこれをやったことはない。今回もやらない。ただこのUFOみたいなフォルムを眺めているだけで幸せになれるからだ。

 

 

絶品イカ丼とゲソ揚げを食う

 

さて、注文しよう。僕はイカ丼セットにした。

これは通常のイカ丼に、さらにゲソ揚げを追加できるものだ。イカ丼は単品で1900円。ゲソ揚げは単品で650円。セットのゲソ揚げはもしかしたら単品に対し少量なのかもしれないが、それでもイカ丼以外のものをちょいと食べられるってのは嬉しいじゃない。

 

絶品イカ丼1

お店の外の掲示板に貼ってあったメニューをご紹介しておくね。

イカ丼以外にもトンカツ・海鮮丼・牛丼・親子丼・カレーなどがあるそうだ。もし次回また来るとしたら、そのときは海鮮丼かな…?

 

絶品イカ丼2

わりとすぐにイカ丼セットが登場した。うわぁ、それにしても強いビジュアルだな。

とろろと特性ダレが核融合を起こして泡立っているわ。これ、脳髄を直接揺さぶるレベルで僕の食欲を誘惑してくる。

 

店内の掲示物によると、イカ丼には刺身イカ・大葉・ウズラの卵・山芋・海苔・山葵・特性ダレが使われているそうだ。ひとくち食べた。あ、これうまい。うますぎる。これを知ってしまうと他のお店に行けなくなるくらいにヤバいやつだ。

 

絶品イカ丼3

イカはプリプリだし味がしっかりしている。しかし不思議と主張しすぎていないのだ。とろろと一緒に流し込まれるような感じだ。

 

とろろ・海苔・卵のコラボレーションがすごすぎて、それがいい意味でイカを飲み込んでいる。つまりは一体感。イカがすごいとか何がすごいとかは無くって、全部まとめて1つの料理になっているのだ。いや、たぶん1つ1つのポテンシャルが高いからこそ、まとまっててもおいしいんだろうけども。

 

絶品イカ丼4

僕からはあなたに、「ペースに気をつけろよ」とだけ、言っておきたい。

油断すると玉子かけご飯みたいなペースで一気に掻き込んでしまう。そしたら楽しい時間が一瞬で終わってしまうからな、意図的にブレーキを踏みながら食えよ。

 

イカゲソ

ゲソ揚げもうまかった。カリッカリに揚がっていて、そしてしっかりと醤油の味が染みている。イカ丼とは全然食感が違うので、それがインパクトになる。

さすがに満腹になったな。やっぱ揚げ物だから油が多いからな。

 

あと、梅干しは正直苦手だ。だけども大体どのメニューにも添えられるらしい。残すのも失礼なので、頑張って食べてみたさ。

 

お土産エリア1

ごちそうさま。会計をして食堂エリアを出た。

そしてこれは食後に物色したお土産屋さんエリア。北陸の食材などのお土産が中心に取り揃えられている。もう心身共に満たされて購買意欲がゼロになってしまた僕は、眺めるのみだ。

 

お土産エリア2

TVに取り上げられたときの様子もパネル展示されている。このお店はイカ丼というインパクトのある切り札がある上、全国から人の集まるお店なので、しばしばTVに出たりもするそうなのだ。僕は基本TV見ない人なのでよくわからないけども。

 

三方五湖1

お店のすぐ外には三方五湖の湖畔が広がっている。小雨なのであまりゆっくりは見れなかったが、天気が良ければ駐車場からも食堂からも、素晴らしい光景を眺められるんだぜ。

 

 

海鮮丼の話

なかなかの行列に突入するぞ

 

前回からおよそ1年が経過した、2026年の話をしよう。

 

世久見湾

今回はすんごい快晴なんだぜ。これはお店に到着する10数分前の様子。「世久見湾」を眺める展望スポットでちょびっと車を停めて撮影した。

あの海にめり込んでいるスライムみたいなかたちの島は「うぺ島」っていうんだってさ。脱力系のネーミングだね。

 

快晴日の大混雑1

到着した。11時ちょいすぎなのに、駐車場はなかなかの混雑っぷり。駐車場がこれだけ混んでいるってことは、食堂はもっとエグいのだろうな…。すごい盛況。

上の写真のずーっと奥に見えている建物がドライブインよしだだ。建物に近い方から駐車場が埋まり、写真を撮る僕の結構近くまで車が連なっている。右端に見えているのが三方五湖だ。

 

快晴日の大混雑2

建物を反対側から撮影した。建物自体はやや古風だが、白い前面パネルがオシャレでかわいい。『coffee』の文字が見えるけども、ここをカフェとして利用する人はちょっと少なめかもしれない。カフェしてみたいけども。

 

早速食堂エリアで待ち受け表に名前を書く。ザッとみたところ待っているのは15組ほどであった。食堂内の座席は15テーブルほどだったであろうか…?店内一巡するくらいの待機時間かな?

 

快晴日の大混雑3

待っている人はお土産エリアに設置されているイスに座ることもできるんだけど、そこも満席。なのでとりあえず外をプラプラし、晴天の三方五湖の撮影をしたりした。

しかし外、あっつい。このままじゃあバテる。もう一度お土産エリアを見たらイスに空きがあったので着席して待つこととした。

 

快晴日の大混雑4

エアコンの利いた店内で待つことのできる幸せよ。ときどき女将が出てきて大声でお客さんの名前を呼ぶ。外に向かっても呼びかけをする。しかし待ち受け表の横には「3回読んでも反応がない場合はキャンセルする」って感じのことが書かれていたので、気をつけねばいけないぞ。

 

快晴日の大混雑5

ボーッと待つこと55分、女将に名前を呼ばれて着席することができた。

海の見える席ではなく、お土産エリアにほど近いレジ前の座席。だが三方五湖はさっき眺めていたので座席はもはや関係ない。今は飯だけ眺めていたい。

 

 

海鮮丼も豪華でうまかった

 

着席するとすぐにスタッフさんがやってきた。無言だがメモとペンを持っている。あ、これ注文を求める圧力すんごい。大丈夫、1時間も待てば注文は決まっている。今回は海鮮丼だ。

 

メニュー2026

これが2026年のメニューだ。昨年まで1900円だったイカ丼・海鮮丼が2200円と、共に300円値上げされている。

前回食べたお得なゲソ揚げが追加されるセットも消滅していた。揚げ物は手間がかかってタイパが良くないからかな?その代わり右下に『ゲソ揚げ 小』が350円で登場している。あぁ、これがきっと前回食べたヤツだね。

 

海鮮丼1

10分ほどの待ち時間で、海鮮丼が出てきた。丼は大きくはないが、具がたくさん乗っていて結論満足のいくボリュームだぞ。隣のテーブルでイカ丼食べている人も「おっ!」って感じでこっち見ていたし。僕は隣のイカ丼を「またあれも食べたかったなー」って顔で眺めたけどね。隣の芝は青い。

 

海鮮丼2

甘エビ・タイ・カンパチ・サーモン・サヨリ…。たぶん。

ここの海鮮丼の具材は5種であり、常に一定というわけではない。過去の訪問者のWeb記録と照らし合わせて今回のネタを推測してみたのだが、いかんせん魚には詳しくないので話半分くらいと思っておいていただきたい。

 

海鮮丼3

テンション上がっているので、角度を変えてもう一枚撮影した。どのお刺身も厚切りでかつ脂がのっているので、食べ応えがあるのだ。うまいうまい。味わいながらもいいペースで完食してしまった。

 

見る・食べる・遊ぶ・感じる

『見る・食べる・遊ぶ・感じる』…。後ろ2つは鈍い僕にはピンと来なかったが、1972年から続く伝統あるお店。衰退するドライブイン業界の中でも、未だ盛り上がりっぱなしの素晴らしいお店。今後も長らく繫栄してほしいものだね。

 

続々増える車

昼どきということもあり、待ち行列も車もさらに盛況。11時台の訪問でよかった。

 

快晴ではあるが、もう三方五湖は満足だ。今日のレインボーラインの眺めは最高だろうが、もう何度も訪問しているので次は日本8周目でいいかな…。満腹は、人を怠惰にさせるよね。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: ドライブインよしだ
  • 住所: 福井県三方上中郡若狭町海山70-3
  • 料金: イカ丼¥2200他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 10:00~17:00

 

No.612【和歌山県】醤油発生の地、湯浅!僕はそこの醬油工場でアイスに醤油をかけて食べた!

僕、恥ずかしながら最近まで知らなかったんだけどさ、醤油発祥の地は和歌山県の有田郡湯浅町なのだそうだ。始まりは鎌倉時代、味噌を作る工程の上澄みの液体部分からだったそうだ。

醤油って中国伝来なのかなって思っていたのだが、その認識は半分正解で半分間違いなのだそうだ。そのあたりは、本編で語ろう。

 

 

とりあえず今の僕は、ドキドキしながらソフトクリームに醤油をかけて食べているのだ。そんな経験は生まれて初めてだ。探究心は醤油の歴史よりも、「ソフトクリーム+醤油」の味に傾いていた。

 

 

湯浅醤油との出会い

 

日本7周目の肌寒い雨の日であった。僕は紀伊半島の西海岸を南へ南へとドライブしていた。

僕が紀伊半島をドライブするときは、過去ほぼ100%の確率で晴れていたのに、この日は雨だ。なんてこった、運が悪いな…。「白崎海洋公園」の絶景もこれでは霞んでしまうので、どこか屋内観光スポットなど、都合よく出てこないものだろうか…。

 

雨の紀伊半島

ところで助手席の同行者は「後輩の出産祝いのためにどこかで高級な醤油があったら買いたいな…」とボヤいていた。僕はそれに対し生返事をしつつも内心「そう都合よく高級な醤油屋さんが現れるワケないだろ…」と思っていた。

 

醤油屋さん発見1

…あったーー!

目の前に『湯浅醤油』と書かれた看板が出てきたので、僕はすぐにハンドルを切った。でも看板内にはデカデカと『金山寺味噌』と書かれている。

味噌なのか醤油なのか、それとも両方なのかよくわからないけども、とりあえず入ってみる価値はありそうだ。創業十四年の文字の説得力がすんごいしな。

 

醤油屋さん発見2

ここの施設の名前は「丸新本家株式会社」というらしい。さっきの看板の通り、明治14年、つまりは1881年創業の超老舗の味噌・醤油などの製造販売を行う会社だ。

 

観光バスも5台くらい停められる広大な駐車場を持っていて、でもなんかガラガラで気になったけども、今日は平日で雨だからなのだろう。実際このあと工場見学してカフェも堪能したらすごく満足したし。

ちなみに上の写真はギフトなどを売っている建物だ。

 

醤油屋さん発見3

これは醤館という建物。いろんな醤油や味噌を買える施設がその中心にある。

僕らも終盤にここで醤油を数種類買ったよ。同行者の後輩の祝いの品にもなったのだよ。自家用にも買った。結論、こくがあって非常にうまい醤油であった。

 

正直ね、醤油がうまいだけでは物語は始まらない。しかし僕はこのあと見つけたのだ。建物の奥の方に見学できるステキな施設があることを。

 

工場発見

これだ。醤油工場見学。五感で醤油を感じられる最高のスポットだ。ちなみに無量。なんて粋な計らいなのだろうね!行く!

 

 

工場見学しようぜ

 

まずは日本の醤油の起源について学ぶことができた。

鎌倉時代に、ここ紀州のお坊さんが中国で径山寺(きんざんじ)味噌の製法を学び、日本へ持ち帰ったそうだ。これがのちの金山寺味噌につながる。冒頭にも書いたが、その味噌を仕込むうちに桶へたまる液がやたらうまいぞとなり、そこへ工夫を重ねたものが醤油の始まりになったという。

 

中国にも"醤"っていう名前の肉や野菜を発酵させた調味料があり、見方を工夫すれば醤油の起源とも言えるが、そこいらは複雑だし僕自身もうまく説明できるほどの脳味噌がないので(味噌だけに)今回は割愛しておく。

 

工場見学1

この工場、どこも醤油のいい香りがする。これを「いい香り」・「安心する香り」と感じられることが幸せだ。自分が日本人であることを実感する。

 

もろみの入った巨大な杉製の木樽は、100年ほど前から使われ続けており、その重さは6tもあるそうだ。そんなものが11個も並んでいるので圧巻だ。実際に触れてみることもできるよ。

 

工場見学2

上から木樽の中を覗くことができた。中では、醤油になる前のもろみが静かに眠っている。

ここで一年半ほど熟成させるのだそうだ。とはいえ、ただ寝かせておくだけではない。ときどき「櫂入れ」といって、長い棒でかき混ぜる作業を行うらしい。これは事前に予約すれば、一般の見学者でも体験させてもらえるそうだ。

 

もろみは見た目こそずいぶん地味だが、この中で大豆と小麦が長い時間をかけて発酵し、あの深い香りとうま味が育っていくのだろう。その年月もまた、醤油の味を決めるレシピのひとつなのだな。

 

工場見学3

さっきの木桶で寝かせたもろみは、今度はこの巨大な機械でしぼられて醤油になっていくようだ。布に包んで重ねたもろみに、じわじわ圧をかけて液体を取り出すらしい。

こういう無骨な設備を目の前にすると、普段なにげなく使っている醤油が、とんでもなく手間と時間のかかる代物だって改めて理解できるよね。

 

工場見学4

あとは随所に昔の醤油造りの道具などが展示されており、それらを見ながら工場内を一周して戻ってきた。大きな工場ではないが、工場見学っていいねぇ。

 

そういえば思い出したのだが、小学生の頃に家族旅行で千葉県の某醤油工場を見学したことがあった。お土産にもらった出来立ての醤油は格別においしく感じたよな。

 

工場見学5

これはお土産ブースに貼ってあったポスターだ。

この風景が紀州湯浅のどこを撮影したものかはしっかりとは調べなかったが、今まで派手な景勝地ばかりを意識し通り過ぎていた湯浅の町の魅力の一端を、今回感じることができたような気がする。

 

工場見学6

『日本遺産認定 最初の一滴 醤油醸造の発祥の地』

 

なんてカッコいいフレーズ。

日本の食文化の象徴であり、なくてはらない調味料、醤油。それの起源がここにあったんだね。次から醤油をもっとありがたく使わせてもらうぜ。身の回りのことを「知る」ってことは、一見すると同じ生活でもその水準を一段押し上げてくれるのではないか…って思うぜ。

 

 

衝撃の醤油アイス

 

ではでは併設のカフェにも足を踏み入れてみようか。

ここに到着してからずっと醤油のいい香りを嗅いでいるので、なんでもいいから醤油成分を摂取したくなったのだ。お腹は別に減ってないけども、脳が醤油を欲しがっている。

 

蔵カフェ1

さっき見学した工場のすぐ隣にある蔵カフェ。

メニューはシンプルで、がっつりなフードメニューはない。コーヒー・サイダー・みかんジュース・ソフトクリームくらいだ。みかんジュースのあたりで紀州らしさを感じるね。

 

蔵カフェ2

こんな感じの、決して座席数は多くないけども落ち着く店内。僕は長居はするつもりはないので、壁際のベンチ席に座ることにした。

 

正確に言うとね、同行者に「自分が醤油などを買っている間、連れまわしてしまうとあなたは疲れるだろうから、ここでコーヒーでも飲んでいなさい」と言われたっていう感じだ。ありがたい。あと、醤油ソフトクリームとやらが気になるので買ってください。

 

醬油ソフトクリーム1

コーヒーは200円だった。セルフでマシーンで抽出するタイプだが、充分においしい。

 

醤油ソフトクリームは店員さんが「コーンとカップどっちにしますか?」と聞いてきて、同行者が即答で「カップで」って返答した。内心「えっ…?(´・ω・`)」って思ったけど、大人なので表情には出さなかった。

ま、カップの方がゆっくり食べられるしね。でもコーンもおいしいんだけどね…。

 

醬油ソフトクリーム2

醤油ソフトクリームは、そのままだと優しい醤油味。しかしカウンターに備え付けられている生一本黒豆醤油っていうのをかけるとさらに濃厚な味になるそうだ。

気になるー。これはやらざるを得ないだろう。

 

醬油ソフトクリーム3

同行者が醤油を慎重に垂らすさまを、横でドキドキしながら見守った。勢いあまってつゆだくにしないでね…って思いながら。

「バニラアイスに醤油をかけるとみたらし団子の味になる」っていう話を聞いたことはあるが、僕はそれすらチャレンジしたことのない人生。醤油ソフトクリームに追い醤油をするのは、ガチに想像できない世界の体験だ。

 

醬油ソフトクリーム4

うめぇ!みたらし団子ではないが、ベースはほのかに香ばしい塩味のソフトクリーム。甘みと塩味が誘導すると脳がバグって永久に止まらなくなるといわれるじゃない。まさにあんな感じ。

さらにそこに濃厚な醤油を垂らしているのがアクセントになり、そのムラが食べ進める手を止めてくれない。冷たいソフトクリームと温かいコーヒーとの相性も当然バッチリだ。

 

同行者としばらくシェアしたあと、同行者は醤油を買いに行き、僕はベンチ席で1人この醤油ソフトを堪能した。

醤油、いいねぇ。日本人の血液。その源流は紀州湯浅にあった。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 丸新本家 本店
  • 住所: 和歌山県有田郡湯浅町湯浅1466-1
  • 料金: 醤油ソフトクリーム¥450他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 9:00~18:00

 

【リアルタイムレポート】2026年北海道を巡る旅②!前回と繋げて北海道一周完結させるぜ!!

こんばんは、【週末大冒険】のYAMAです。

 

さて、2026年の北海道を巡る旅も後半戦に入っていくのです。

ここで「なに後半戦って?前半戦すら知らないんですけど?」っていうアナタについては、以下のリンクをご参照いただきたい。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

…というわけで、えりも・釧路・標茶・弟子屈・網走・知床・中標津・根室…って感じで駒を進めている次第だ。

この時期にしては比較的天気は安定していて、雨が降ったのは北海道に上陸した日の深夜のみ。夜だから特に観光にも影響はしないのだが、雨の降る闇夜を「襟裳岬」に向かって走るのは少々シンドかったぞ。なんだかんだで深夜2時くらいまで運転していたし。

 

さて、後半の舞台はどこになるのか…。

明後日・明々後日あたりで天気が不安定になるようなので、道東を脱出して西を徘徊することも考えている。「前半」の方のページの冒頭で書いた、日本7周目で走り残した海岸線については明日の午前中くらいには走破してしまいそうだしな。そうすればもうあとは自由気ままよ。

 

 

それでは、「後半」は9/17の午後からの分を掲載していこう。

どこに行き、どんなことが起こるのかは僕にも未知数だ。ぜひ一緒に見守っていただきたい。

 

■■■この下にポストが入っていきます■■■

 

 

5日目_後半(根室~霧多布)

 

 

 

 

 

 

 

6日目(霧多布~十勝清水)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7日目(十勝清水~ニセコ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8日目(ニセコ~フェリー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9日目(フェリー~帰還)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リアルタイムレポート】2026年北海道を巡る旅①!前回と繋げて北海道一周完結させるぜ!!

こんばんは、【週末大冒険】のYAMAです。

 

夏が終わり、秋が来ましたね。そして夏の後半からは日本列島の各所が災害級の大雨で大変なことになっていますね。

僕もそれなりに大雨を食らったけども、何食わぬ顔で仕事行ってご飯食ってブログ書いて…と、ロボットのようにいつものルーチンを繰り返すだけの空虚な人生を送っています。

 

しかし、そんな僕にも夢があるのです。

それは夏休みをエンジョイするということ。年に1回の夏休みをエンジョイし、1年分の英気を養う、そのために僕は仕事をしていると言っても過言ではないのです。

もう9月の半ばだけど、ようやく夏休みです。そしてどこに行くのかというと…!!

 

 

試される大地、北海道ーーッ!!

上の地図は日本7周目の前半、2024年に北海道を走ったときのMAPです。2年前にも僕は北海道を巡っていたのです。そのときの記事を以下に貼り付けますね。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

そして今回は、前回走らなかった海岸線を走破し、日本7周目においてキチンと北海道一周を完結させる所存です。前回に比べると海岸線は短いですかねぇ?ちょっとラクですかねぇ…?

 

さらに、恒例のリアルタイムレポートやりますよ!!

 

 

旅の先々で僕が状況をほぼリアルタイムに投稿します。

ただ、ブログにいちいち書くのは面倒なので、X(旧Twitter)に記載するんですけどね。そして、そのポストをこちらの記事の下の方に列挙していきます。その作業は少し時間差になってしまうかもしれないのでご了承ください。

 

x.com

 

UPを待ちきれないせっかちなアナタは、僕のXのアカウントへお越しください。1.4万人くらいのフォロワーさんと楽しくやっていますので。毎日、ブログには書ききれないような旅のスポットをブリブリとポスっておりますので。

フォローしていただけたら、その人数分だけカニを食べます!ウソです!

 

それでは北の大地へ!!

 

■■■この下にポストが入っていきます■■■

 

 

0日目(出発~フェリー)

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目(フェリー~えりも)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目(えりも~釧路)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目(釧路~弟子屈)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4日目(弟子屈~知床羅臼)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5日目_前半(羅臼~根室)

 

 

 

 

 

…では、話が長くなるので旅の前半はここまでだ。

後半については以下リンク先にて引き続き投稿していくので、そちら側でよろしく!

 

drive-ns.hatenablog.com

 

No.611【佐賀県】カッコいい「呼子大橋」!玄界灘に浮かぶ加部島の丘から風は見えるかな!?

唐津市には「加部島(かべしま)」っていう島があって、本土からは「呼子大橋(よぶこおおはし)」という橋で繋がっている。この橋、かつてコンクリート製の斜張橋としては日本で最長の支間距離を持つ橋だったのだ。

 

 

この橋は無料で渡れるし、渡った先の加部島には「風の見える丘公園」というファンタスティックな公園があり、いい景色を眺めることができる。

…ということで、今回は呼子大橋を中心としたスポットにフォーカスしてみようか。複数回訪れた記録をマージして書くぜ。

 

 

呼子大橋

 

僕は本土から、呼子大橋越しの加部島を眺めていた。これからあの橋を渡るのだ、僕は。

 

呼子大橋のたもとにて1

天気はやや曇っているが、僕の気持ちは天気に反してたかぶっている。

 

見てほしい、あの橋を。個人的な感想ではあるが、特段洗練された美しさを持っているわけではない。コンクリート打ちっぱなしのような武骨さと、でも斜張橋であるがゆえの斜めのワイヤーが演出する優雅さと。

その相反する特徴が共存するかのようなデザインではないかね…?

 

建造されたのは1989年。ちょいと年季を感じさせる風貌だ。

 

呼子大橋のたもとにて2

長さは723mある。ここからでは全容は見えないが、なかなかの長さなのだ。この橋の全容は次の章で出てくるので、もう少しお待ちいただきたい。

 

そしてこの長さ、冒頭でも書いた通り建設当時、コンクリート製の斜張橋としては日本一の支間距離だった。少し定義が複雑かつ複合的だが、「コンクリート製」+「斜張橋」+「2本の支柱の間の距離」、この3つの条件下で最長だったってことだ。その支間距離は250mだ。

まぁ吊り橋の長さって支間距離で計測することが多いのだが、それであっても結構ニッチな日本一かもしれないなって思う。

しかも2009年に福岡県の「矢部川大橋」に抜かれてしまうしな。こちらの支間距離は261mだ。。

 

僕がここから眺めている物はもう1つある。

 

風の見える丘公園を遠望

風の見える丘公園の建物。この後あそこまで行って、今度は橋を見下ろす所存なのだ。あそこからの眺め、素晴らしいのだよ。あと、見えづらいけども風力発電のプロペラもあるのだよ。

 

呼子大橋のたもとにて3

これは別の回に、少し角度を変えて撮影したものだ。この写真好き。

着目いただきたいのは、手前側にある小島「弁天島」だ。海上に設置された弁天遊歩道を歩いて島まで行くことができるのだ。

 

そこには「弁天島の呼子岩脈群」という、天然記念物にもなっている岩肌があるので、地質学が好きな人にはそそられるかもしれない。残念ながら僕は、島までは歩いたことは無いのだが。次回は絶対歩いてみたいなぁ…。

 

呼子大橋のたもとにて4

これは反対側、加部島から橋を見た図だ。

加部島側の橋のたもとには広い駐車場があるのだが、木々が多いためか橋に近すぎるためか、なんか支柱しか見えずに「お、おぉ…?」ってなる。

見栄えはそこまで良くないかもしれないが、この「木の上に突き出た支柱だけ」っていうのが逆に迫力を感じさせないかね?悪くは無いと思うんだ。

 

呼子大橋を渡る

じゃあ、橋を渡ろか。

橋を渡りつつ、この橋を見上げる光景も素晴らしい。コンクリとワイヤーが、レトロフューチャーなテイストで組み合わせっているように感じるよ。

 

 

風の見える丘公園

かつてここにあった風車

 

橋を渡って加部島に上陸した。南北3kmほど、人口は400人ちょいという小さくってのどかな島だ。それからグイグイと丘を登り、目指す風の見える丘公園へとやってきた。

 

公園にあったMAP

公園内にあったMAPの写真が上記だ。南北が逆転しているが、南側に風の見える丘公園があり、さっきの呼子大橋を見下ろせるロケーションなのだ。

地図には日本本土最北西端の「波戸岬」も記載されているね。わりとご近所だ。

 

駐車場のペイント

駐車場のコンクリウォールには、いい意味でヘタクソな絵が描いてある。こういうの好きなのだ。トビウオ・致命的にヘタクソな呼子大橋・イカの絵だな。イカは呼子の名物だし、トビウオも玄界灘には多くいると聞いているしな。

 

丘のレストハウスへ

では、丘の上のレストハウスに向かおう。ダークレッドの屋根に白い壁の、ちょっとレトロでかわいい洋風なデザインの建物。あれがレストハウスだ。

周囲には南国植物が生えていて異国情緒。季節に合わせた花も植えられていうそうで、春先にはスイセンが咲き誇るのだそうだ。

 

でも、僕は気付くのだ。「あれ?ここってかつては雰囲気のいい風車があったよね?あの子はどこへ行ったのだ?」って。それでは、一昔前の記録に飛ぼう。

 

かつての風車1

これが風車だ。あえて西暦何年とは言わないが、まだかろうじて呼子大橋が日本一だった頃に訪れている。

レストハウスの横に建っていて、似たようなデザインなので絵になっていたのだ。僕は一番最初に加部島に来たときは、橋のたもとから目視でこの風車を発見して、間近で見るためにこの丘を目指したのだ。

 

かつての風車2

さらにその後、東日本大震災後に訪れたときにも風車はある。これはレストハウスとセットで撮影した、今となっては貴重な写真だ。

この風車、無くなってしまったんだなぁ…。老朽化かな?いつ無くなったんだろう?AIに聞いてみたが「わからない」とのことだった。観光協会に問い合わせすればわかるだろうが、そこまでのモチベーションは無いしな…。

 

しかし、"風の見える丘公園"っていうネーミングは、この風車が回ることで「風が吹いている様子が目視できる」ってことではないのか?だとするならば、風車が無くなってしまって大丈夫なのか??

 

現役の風車

安心しろ、これが現在の風車だ。

うーん、確かに風車だし、安くて丈夫で発電できるという付加価値もあるのかもしれないけどさ…、ちょっと皆さんどう思います…?(ヒソヒソ)

僕はね、もう少しだけかつての風情を残してほしいと思ったさ。コスパとタイパだけの世界ではなく、やっぱハートに響くものが欲しい。非効率で不経済だけども、そこにロマンがあったりするもんさ。

 

とりあえず、レストハウスが当時のまま残ってくれていてよかった。ファンシーなレストハウスさえあれば、まだ夢を見続けることができる。

 

 

呼子の海を見下ろして

 

レストハウスの中にはちょっとしたカフェもある。僕、何度かここには訪問しているが、レストハウスの中にまで入ったのは直近の日本7周目が始めてだった。

 

レストハウス

広々とした休憩スペースもある。しかも人が少なくってゆったりとすごすことができる空間。ここから眺める呼子の海がステキなんだよ。さぁ、それを見に行こうぜ。

 

呼子大橋を見下ろす1

きゃー、絶景ーー!!

この写真をトリミングしたバージョンを冒頭に載せてしまっているのでもうネタバレなんだけどさ、いい景色でしょ。手前側が森に隠れて見えないとはいえ長さ723mの橋のスケールがだいたいわかるでしょ。

 

呼子大橋を見下ろす2

周囲で眺めがいいのはここだけなので、角度を変えながら呼子大橋を眺めることはできない。だから誰が撮ってもこの構図だ。でもズームすればさらに迫力増し増しだ。

 

左側には橋と並行するように、前述の弁天遊歩道が伸びているのがわかるだろうか?その遊歩道が橋の下にあるこんもりした小島、弁天島に続いている。

しかし気付くはずだ、実は小島は2つ存在していることに。

 

呼子大橋を見下ろす3

これは別の機会に撮影した写真だが、見てほしい。左側の島までは遊歩道が伸びているが、海を挟んで右側にさらに島がある。

どうやら左を女弁天、右を男弁天と呼ぶらしい。弁天様と言えば通常女性ではあるが、右側は男弁天らしい。詳細は知らんけども。

 

…で、お琴弁天には遊歩道も無いし海が阻んでいるので到達できない…かと思いきや、実は干潮時には歩いて渡ることができる。

 

呼子大橋を見下ろす4

これはまたまた別の回での写真なのだが、歴代訪問において一番干潮だったときの写真だ。女弁天と男弁天を隔てる海が消えているのが見えるだろうか…?

 

呼子大橋を見下ろす5

拡大してみた。ちゃんと繋がっている!これなら歩ける!

しかし僕はレストハウスの前から「歩ける!」って思っただけで、実際は歩いていない。それは日本8周目以降のお楽しみに取っておくよ。そんで次は歩くよ、たぶん。

 

呼子の町1

次は本土側にある呼子の町を遠望してみよう。

知っている人もいるかもしれないが、呼子の町といえばイカが名物なのだ。ケンサキイカという種類だそうだ。黒潮と対馬海流が流れ込むこの海域はおいしいイカがたくさん育つ。日本一おいしいイカとも言われているほどだ。

従って漁港にはイカ釣り漁船がいっぱいだ。

 

呼子の町2

港の建物にもイカのシルエットが描かれている。デカい。「ダイオウイカかな?」って思った。

漁港付近では朝市が開かれて露店が並び、イカを始めとした新鮮な魚介を食べることができるらしい。さらには町にはイカを活け造りで食べられるお店が30軒ほどもあるそうだ。なんともそそられるスポットではないか。

 

呼子の町3

僕は呼子では活イカを食べたことが無いので、これも次回への宿題だな。宿題は多い方が人生盛り上がる。とりあえず、今回は漁船だけ眺めておくとしよう。

 

加部島北部を眺めて

これは島の北側。南側の呼子の町の喧騒とは打って変わって、のどかな緑が続いており、その中にポツポツと集落がある。そんな北部側については、また機会があったらご紹介することとしよう。

 

うーん、どこを見てもいい景色。最高。そして爽やかな風が吹いている。

あぁ、そうか。風は見るだけではない、体で感じるものだったよな。加部島には、確かにいい風が吹いていたよ。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 風の見える丘公園
  • 住所: 佐賀県唐津市呼子町加部島3279-1
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり 
  • 時間: 9:00~17:00(木曜定休)