伊豆の伊東にはかなりエッジの効いた博物館がたくさんあるのだが、その中でもインパクトがあるのが、「怪しい少年少女博物館」だ。
2003年にOPENしたカオスでレトロでちょっとグロい闇鍋みたいな博物館なのだが、本日2026年9月27日をもって閉館してしまった。そのニュースを聞いた僕も、8月に急いでアプローチした。

東伊豆の大動脈である国道135号沿いにあるので、外観を見たことがある人は多いだろう。しかしその真髄をする人は少ないだろう。もう今日の17時で終わっちゃったんだけどさ、その思い出を語りたい。
ペンギンの首を人間にしてみた話
怪しい少年少女博物館は、「怪しい」けども「少年少女」要素は非常に少ない博物館ではないし、お客さんにも少年少女は少ない。レトロ好き・ホラー好き・サブカル好きとかで心臓ちょっと強めな人が好ましいと思うのだ。まぁそういう人しかここへの食指が動かないと思うけども。

これは博物館前に立っているシンボリックな像だ。もうこの時点で常識という名のネジが外れているんだ、この博物館は。
一見すると黒マントを羽織った紳士…と思いきや、これペンギンだ。証拠に足元に子ペンギンいるし。ここ、2003年以前は「ペンギン博物館」だったのだ。その親ペンギンの首を吹っ飛ばし、紳士の頭をくっつけてあたかもマントのように見せているのだ。
わずかに残った親ペンギンの頭部の一部が、マントの襟のようでいい仕事しているだろう?
子ペンギンは気付いているのかね。親がとんでもないことになっていることに。

さっきの写真は10数年前に訪問したときのものだが、これは先月である2026年8月に訪問したときのものだ。紳士、やたらとモジャついている。自然に飲み込まれそうになっているし、塗装もやや色あせてきている。

後ろからも見てみた。背中の毛がすんごいワイルドな紳士。
だけども、この翌月の9月には綺麗にモジャモジャ植物を伐採して紳士が良く見れるようになっているらしいよ。有終の美だね。

その横には9/27閉館を告知する貼り紙がされている。いつもは姉妹館の「まぼろし博覧会」にいる館長の「セーラちゃん」も最後の2日はここにやってくるらしいよ。
まぼろし博覧会やセーラちゃんについては、また別の記事で触れたいね。どちらも濃すぎてここに書いたら胃もたれして眠れなくなるからな。

これが10年ちょい前の博物館自体の外観。ペンギン時代の建物を居抜いているせいか、建物自体には奇抜さはあまり感じられない…。と思いきや、各所に狂気を感じるから注意ね。

上を見ると、二宮金次郎の像と小便小僧が合体している!勤勉の象徴である二宮金次郎さんに対し、なんて失礼な所業だ!!タブーに躊躇せずに切り込んでいる!

2026年現在は、ちょっとエントランスがくたびれている。右上の隅に例の下品な二宮金次郎がいるが、排尿はストップしている。その下部にある池も水が枯れていた。
その他、オブジェがちょっと少なくなっているし、一部は近づかないように工事用トラ棒が設置されていた。それだけこの施設が頑張ってきた証だね。

門柱には『怪しい少年少女博物館』の他に『文教町小学校』という文字もある。あぁ、あまり気にしていなかったが、このエントランスは小学校をイメージしていたのかな。少年少女要素、ここだけ存在していたな。
じゃ、登校しよう。
レトロでホラーな情報の洪水の洗礼
レトロ&アートエリア
館内は大きく分けて『昭和のファッション館』・『アーティスト』・『怪奇の世界』・『怪しい夜の学校』の4つのエリアに分類される。ま、情報グチャグチャに氾濫しているのでその境界は極めてファジーかもしれないけども。

これは入場直後の受付。受付ブースの頭上には通天閣・昭和映画のポスター・謎の人物・カラス…。この不協和音に初っ端から心臓がゾワゾワするよね…。
1100円でチケットを購入した。それでは、ここからはあまりにも情報量が多いのでダイジェストも交えながら掲載していくね。

1階の多くのスペースを占めていると思われる、昭和ファッションエリア。その全容がこんな感じだ。
昭和時代のデパートのようなマネキンが乱立している。その周囲には同時の雑誌やレコードなどのグッズがほこりをかぶって乱雑に置かれている。まさに昭和の歴史の激流を再現したかのようなカオスっぷりだなって思った。

左上はダイハツミゼット、昭和時代中期のオート三輪。僕はオート三輪が大好きでね、こうやって見かけるとほぼ確実に写真を撮る。なんならほしい。維持管理すごく大変そうだから買ってないけど。
右上は昭和中期のニュース映像。上皇上皇后両陛下の結婚パレードの映像もあった。左下は自転車にくくりつけられた紙芝居。紙ではなく、デジタルで物語が自動的に進んでいたけども。
右下はインディ・ジョーンズだ!僕の人生に影響を与えた人ので、喜んで単独撮影した。「インディ!インディ!!」って叫びながら撮影した。

頭上にはプテラノドンが飛んでいる。よく見るとさらに上には骨状態のプテラノドンも飛んでいる。レトロエリアではあるが、プテラノドンはちょっと比較できる次元が違うレトロさだと思う。
いや、あの位置はもう2階なのかな?2階は『怪奇の世界』なのだが、プテラノドンはレトロと怪奇、どっちのカテゴリを飛んでいるのかな?
レトロエリア内には懐かしのゲーム機もある。ファミコンは残念ながら故障中。しかしスーファミは生きていた。初代マリオカートやってみた。遥か昔の記憶を頼りにやってみたが、思うように運転できなかった。若いつもりでいたが現実は厳しかったので、免許返納すべきレベルだなってヘコんだ。

このあたりは『アーティスト』エリアなのかな?もう昭和~平成初期のおもちゃがゴッチャゴチャ。サブカル的なものも大量。1つ1つ見ていたらどんなに時間があっても足りないだろう。でも、この時代を生きた人にとっては無限に眺めていられるかもね。
左下にあるような飛行機や車のおもちゃ、僕は好きだったなぁ。人型のロボットよりも、乗り物型が好きなんだ。充分に買ってもらった記憶はないけども、わずかに所持していたものは今も記憶の中で生きているよ。
ホラー&グロエリア
2階が『怪奇の世界』エリアだ。さぁ、心臓叩いておけよ、おまえら。ちょっと怖いぞ。

和と洋の妖怪やゾンビなど、異形の者が大集結だ。なかなかにリアルで、そしてちょっとグロい。もはや明るいお化け屋敷。子供が見たらトラウマになるかもしれん。
小さな社があり、その屋根に幽霊が乗っていたり、呪いの藁人形が販売されていたり…。なかなかに闇が深そうだ。日本人形もギッシリ食器棚に詰まっている。マリリン・モンローもいる。あれ、マリリン・モンローって怪奇カテゴリ?
一画では日本の妖怪がセンサー式で動き出している。ろくろ首も不気味にクネクネしている。のっぺらぼうも唐傘お化けもいる。そんなゾーンを動画撮影してみたので見てくれ、結構キモいから。いい意味で。

そんな中でもろくろ首が好きになったので、個別に撮影しておいた。
この首よ。シワシワでブニブニで、なぜか各所に血がにじんでいる。顔は綺麗なのに首だけ過酷な状態になっていて、僕は首をかしげたぜ(ろくろ首だけに)。

西洋系のホラーに戻って来た。髑髏ばっかの棚もあるし、フランケンも普通にフロア内に立っている。プレデターもエイリアンもチャッキーもいる。ホラー系の映画のキャラのアベンジャーズみたいになっている。
右下は、恐竜のような動物の背中が割れていて、その中で人外のクリーチャーがクネクネ動いている。謎が謎を呼ぶ。とりあえずキモい。

双頭の子牛もいる。多頭症だよね。蛇とかに多いと聞くけども、たまーにヤギだとかの家畜でもこういうのが産まれたりするよね…。この牛、この博物館の管理をしている人のブログによると本物の双頭の牛の剥製なのだそうだ。

最後は、たぶんだけども行った人には大人気のキャラクターだぜ。
2階の渡り廊下から、1階のレトロエリアを見下ろしている長身の男性がいるんだ。
「あぁ、見下ろしているな」って最初は思うんだけども、その人はピクリとも動かない。この人、ゾンビのマネキンだったのだ。顔を覗き込むとすんごい表情をしている。
右上の写真は、ゾンビ男性と1階の普通のお客さんのポーズが完全にリンクして、僕は幸せな気持ちになったのですぜ。
怪しい夜の学校は最恐エリアだぞ
少年少女博物館の一番奥から隣接した建物にあるのは、「怪しい夜の学校」というコーナーだ。同じ入館料でそのままアプローチできるから、ぜひ行ってみてほしいエリア。

要するにそこはお化け屋敷。
知らんけども、昭和時代を彷彿とさせるようなセンサーとシンプルなギミックで驚かしてくれるスタイルだ。しかし中は相当に暗く、それなりのスリルを味わうことができると思うよ。僕はそういうの鈍くってあんまり怖さを感じないからわからないけど。

さらし首…いや、マネキンの首がたくさん置かれているのを眺めつつ、入口に入る。あ、ここにも『文教町小学校』のプレートがあるのだね。なぜか逆さまで不穏な気配を感じる。
ネタバレになるが、このお化け屋敷のどこに小学校要素があったのかは僕にはわからなかった。2周したけども、わかんなかった。

では、各シーンをダイジェストでお送りしよう。
左上は薄汚れたガラス窓の向こうに佇む人たち。よく見ると彫像だとか、人ならざる者もいるけど。手前のネクタイ紳士の阿鼻叫喚の顔の理由が謎。
右上は人体模型の腹から生首がピョコンと登場した。左下は地獄の扉だ。中盤に出てくるゲートで、ここを開けることで前半ゾーンから後半ゾーンに切り替わるよ。
右下はその後半ゾーンにて出会った、浴衣を着た鬼だ。横には『御用』の提灯。

左は顔中に文字が書かれた耳なし芳一のような頭部。右上は狐面と、その後ろでDJみたいなノリで綿菓子をリズミカルに作る人。綿菓子のように見えて、髑髏が転がっているけどな…。右下は青い幽霊だ。
こうしてみると「それで…?」って思われるかもしれないが、実際はかなり暗くてどこから何が出てくるのかわからず、結構ドキドキなんだぜ…!
じゃあ、2周目は動画を回しながらサクサク歩いてみたので、その様子をお届けしよう。
このとき、動画に他のお客さんが映り込んだりしないようにタイミング見計らって1人で突入したの。
だけども僕の直後に1人の男性がスルッと入ってきて、動画を回しながらもいったん立ち止まって「お先にどうぞ」みたいな雰囲気を出したんだけど、その人は僕の後ろにピッタリくっついて動かないの。そして僕が動くとまたついてくるの。
「あぁ、この状態はお互いによろしくないね」って思って、僕は中盤でUターンしてまた入口に戻ったの。そしたらその男性も一緒についてきたの。
後から思ったのだが、その男性は怖がりで、僕にくっついて夜の学校を巡りたかったんだね。僕が戻っちゃったからそれについてくるしかなかったんだね。明るいところでその人を見ると、たぶんアジア系外国人。僕に向かって「エヘヘ、あなたも怖くて引き返したんですね、それじゃ」みたいなテイストの笑みを浮かべて会釈し、去って行った。
すまんね、僕はそうじゃなかったんだ。この人の真意をわかっていれば、一緒に一周してあげてもよかったな。

あぁ、全然意味わかんなくって説明することも困難だけども、なぜか楽しかったなぁ…。外に出て空気を吸うと清々しい気持ちになる。
怪しい少年少女博物館、23年間お疲れさまでした!!
しかし、館長セーラちゃんの創り出す世界はまだ終わりじゃないんだぜ。

姉妹館のまぼろし博覧会とねこの博物館は健在だ。ちなみに僕は全部訪問済みだ。
ねこの博物館はさておいても、まぼろし博覧会は大層ヤベぇ。この怪しい少年少女博物館をさらにスケールアップしたような、とんでもない世界だ。怪しい少年少女博物館に置いてあるグッズ類、まぼろし博覧会に移行したりするのかねぇ?そうしたらまぼろし博覧会がさらにブッ飛ぶねぇ…。
そんな淡い期待を抱きながら、僕は怪しい少年少女博物館を後にした。
以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。
住所・スポット情報
- 名称: 怪しい少年少女博物館
- 住所: 静岡県伊東市富戸街道下1029-4
- 料金: ¥1100
- 駐車場: あり
- 時間: 9:30~17:00


















































































































































































































































































