週末大冒険

週末大冒険

ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.194【岩手県】僕は確かに虹色の山を見た!早朝の「焼走り熔岩流」を歩いた記憶と記録!

5月の下旬。だがそこは息が白くなるほどに寒かった。

時刻は早朝。

朝の5時を回ってすぐのことだった。

 

一面に広がる溶岩の向こうに聳える「岩手山」が、虹色に輝いた。

 

生物がほとんどいない、静寂の世界。

そこに忽然と聳え、虹色の灯りを放ったその山は、息を飲むほどに美しかった。

 

 

では、今回は岩手山のふもとに広がる「焼走り熔岩流(やけはしりようがんりゅう)」をご紹介しよう。

 

 

早朝の閑寂

 

車中泊ポイントにて、午前4時に目を覚ました。

こんなパン屋さんみたいな時間に行動を開始したのは、もちろん朝一で焼走り熔岩流を訪問するためである。

 

早朝を走る1

眠い目をこすりながら、山間部を走る車のハンドルを握った。

少しだけ開けた窓から吹き込む風は、ヒンヤリを通り越して普通に寒かった。

もう夏だというのに。

 

早朝を走る2

それらしき場所に到着した。

ここが焼走り熔岩流の駐車場だろうか?

 

結論からいうと、焼走り熔岩流自体は車窓から見えない上、付近の看板も少ないし駐車場への案内も特になく、わかりづらかった。

まぁでもこのとき僕が停めたスポット、「焼走り野営場」が一番スタンダードな駐車場なので、もしあなたがここに行くと言うならば覚えておいてほしい。

 

ちょっと離れたところには「岩手山銀河ステーション」の天文台も見えていた。

上の写真、中央の車の向こう側に見えているのがそれだ。

 

遊歩道へ1

熔岩流の遊歩道の入口までやってきた。

ちなみに車道や駐車場と熔岩流の間には木立があり、それが前述の通り車窓から熔岩流が見えない理由だ。

 

遊歩道へ2

これが遊歩道マップ。

要点は以下の通りだ。

 

  • 遊歩道は片道1km。ずっと熔岩流の上。
  • 熔岩流の中に展望台のような目標にできるスポットはない。
  • 1km先、遊歩道が終わった地点に展望台がある。
  • 1km先の終点からここまではまた歩いて戻ることになるが、車道もあるのでそこを歩ける。

 

理解。

それでは歩こう。

もう夏になるが、くそ寒いので真冬の装備でだ。

 

遊歩道へ3

まだ朝の4時台。

誰もいない、静かな荒野が現れる…!

 

 

灰色しかない世界

 

一歩熔岩流に入ると、そこは地獄のような光景だった。

熔岩しかない。

ひたすらに熔岩の広がったフィールドであった。

 

熔岩の世界1

その向こうに聳えているのは、この熔岩を吐き出した張本人、岩手山だ。

 

今から300年前の1732年、岩手山はハデに噴火した。ドバドバに熔岩が流れた。

それが冷えて固まったのが、ここだ。

 

地球の歴史ってすごく長いから、地球にとっての300年なんて、マジ最近である。

最近の話だから、熔岩の上にはまだ植物がほとんど生えていない。

熔岩剥き出しの大地がこれだけ広がっているのって、とても貴重なのだそうだ。

 

熔岩の世界2

「でも、最近噴火したといえば、あの山もあの山も直近数10年以内に噴火して大ニュースになって…」っていう考えが頭をよぎった。

 

いや、あえてそれらは書くのを辞めよう。

火砕流を伴う噴火には、悲しい要素が多すぎるからだ。

300年前の、ちょっとピンと来ないくらい昔のスポットがちょうどいい。

 

熔岩の世界3

で、これ悲しいお知らせなんだけどさ、熔岩の上を歩いたところで、何かすっごいイベントがあるわけではない。

ただただ、淡々と歩くのみだ。

歩き、歩き、歩くのだ。

 

熔岩の世界4

僕は一人納得した。

Webでの焼走り熔岩流の紹介も、実際に行ったという人のブログも、記事がとても淡白である理由を。

 

そっか、書くネタがなかったのだな。

変わりばえしない光景。

展望台も説明板も何もない荒野。

浮き沈みが一切ないもんな。

 

熔岩の世界5

ただ一面の灰色の世界。

足元の遊歩道も熔岩で形成されている。

熔岩は踏むとカシャンカシャンと軽石のような音を立てる。

 

風を遮るものがないからか、岩手山から吹き降ろす風がダイレクトに僕に当たる。

烏の鳴き声が聞こえる。

 

…うむ、実に地獄みが強い。

 

熔岩の世界6

足元もゴツゴツした熔岩なので、かなり慎重に歩かないと足首をグキッとやる。

歩きスマホなどしていたら、遊歩道終点までに10回くらい捻挫するだろう。両足では足りないレベルの犠牲だ。

 

この変わらない景色を眺めながら、溶岩の上を終点まで1km歩いてまた帰ってくるって、ちょっとシンドいな。

それこそ地獄の試練の1つのようだ。

 

熔岩の世界7

僕はちょっと考えた。

遊歩道を終点まで歩くのは辞めよう。そして駐車場に引き返そう。

 

ただし、このまま焼走り熔岩流を立ち去るのではない。

1㎞歩いた遊歩道の終着点にあるという展望台に、車で行こう。

 

熔岩の世界8

…こういうことだ。

早速車に乗り込み、展望台へと向かった。

 

 

熔岩にも苔は生える

 

展望台への車道であるが、県道233号を反れてからの最後の100mほどは、とても狭かった。

これ、早朝で全く車がいないからいいが、対向車が来たら擦れ違えなかったな。

 

遊歩道終点1

そして展望台が見えてきた。

すぐ脇に駐車スペースもあったが、2・3台しか停められないような規模だった。

 

終末の日中などであれば、僕の作戦は期待しないほうがいいかもしれない。

無難に1km熔岩の上を歩くほうがいいのかもしれない。

 

遊歩道終点2

上の写真でも見て取れるが、ちょうど木々の隙間から朝日が昇ってきたところだった。

時刻は5:10頃。

この時期は日の出がとても早くてワクワクするね。

 

遊歩道終点3

展望台は木々の中にある。

さっきの無味乾燥な世界から一転し、この木立と朝日は「生命って素晴らしい!」という気持ちを抱かせてくれた。感謝。

 

しかし、展望台はもうちょっとだけ待ってくれ。

実は遊歩道終点部分を少しだけ歩いたので、先にそちらのご紹介をさせていただきたい。

 

遊歩道終点4

遊歩道に説明板が1つあった。

ここいらの足元の熔岩に着目すると、灰白色の苔があるというのだ。

 

遊歩道終点5

これか!これが苔か!!

 

シモフリゴケかハイイロキゴケというそうだ。

そして説明板にある通り、桜島伊豆大島の熔岩に比べて熔岩の上に植物が生い茂るスピードがメチャメチャ遅く、それが珍しい事象なのだそうだ。

 

遊歩道終点6

面白い。

カビのようにも見えるが、言われてみれば苔なのかもしれない。

なんでこんな過酷な環境を選んでしまったんだよ、って言いたくなるような世界に頑張って生きている。

 

遊歩道終点7

この苔はなかなか親しみやすいビジュアルだ。

僕らの生活の中にいても違和感のないタイプだ。かわいい。

 

遊歩道終点8

その他、溶岩流には複数の鳥もいるそうだ。

 

「ポッポロリ、ピッピキピ」・「チョッピー、チリーチョ」…。

これまで生きてきてお目にかからなかった擬音だ…。

 

耳をすましたが、このときは鳥の声は聞こえなかった。

だから僕は「ポッポロリ・ポッポロリ」と自分で口ずさみながら遊歩道を展望台方面に引き返した。

 

 

レインボーマウンテン

 

ではでは、展望台に登ろうか。

 

虹色の山1

木製の立派な展望台だ。

階段の途中に「宮沢賢治」の石碑があった。

 

虹色の山2

"熔岩流"という作品だ。

 

なんか長文でくどくど書いていて、この場で全文を読んで理解するにはちょっとカロリーが足りなかったし、今ここでこの内容をブログにうまくご紹介するカロリーも足りない。

簡単に言うと『黒くてゴツゴツしてスゲーな!鳥いないな!わっ、苔が2種類生えてる!』っていう内容だ。

 

ま、ようするに言っていることは僕と一緒。違いは表現力の有無だけ。

そういうこと言うと僕、宮沢賢治さんの遺族に消されるかもしれないけど。

 

虹色の山3

展望台から前方を見ると、さっきちょこっとだけ歩いた遊歩道終点部分が見える。

遊歩道の周囲に灰色の苔が生えているのがここからでもわかる。

そして、熔岩の上に少しずつ日が差してきたぞー…。

 

ここでだ。

僕はちょっと目線の上の岩手山を見て「あれ?」って思った。

 

虹色の山4

 

!??

 

 

…そう思ったのだ。

虹とは上下が逆だし並びも多少違うが、下から赤・オレンジ・緑・黄色・青…のような配色となっている。

 

虹色の山5

山頂付近の雲の影の青、麓付近の朝日に照らされた赤。

これらのコントラストが奇跡的にこのグラデーションを生んだのだろうか。

 

日が昇るに合わせ、刻一刻とその様相は変化していく。

面白い!これはいいものを見た!

僕はキャッキャとはしゃいださ。

 

虹色の山6

もしかしたら珍しくないのかもしれない。

大騒ぎするようなことではないのかもしれない。

 

しかし、遥々旅をしてきた地で早朝に見た、この一瞬の現象は、僕の心には大きく響いた。

またとないこの時間を大切にしたい。

そう思った。

 

灰色の世界の彼方に、虹が架かったのだ。

 

まさに極楽。

今日もいい日になりますように。

僕は朝日に祈った。

 

そしてさらに山間部へ

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

住所・スポット情報

 

 

No.193【東京都】標高の基準、「水準原点」を見に行こう!!標高0mの定義はここにある!

日本一高い山、「富士山」の標高は3776mである。

日本一標高が高い鉄道駅、「野辺山駅」の標高は1346mである。

 

人間は…、いや、動物も虫も植物もだ。

デカい方が偉い、デカい方が強いという理論を妄信して今日に至っていると考える。

 

野辺山駅1

そんな考えの世界だから、日本人男性の平均身長に遥かに満たない僕は幼少期より劣等感と共にあり、自分より背の高い全ての人類に牙を剥かざるを得なくなった。

チクショウだ。

僕の人生とは、デカいものに淘汰されぬよう抗う人生だ。

 

野辺山駅2

さらに人類というのは実に厄介な存在で、この大きさ・高さを数値化するという知恵を身に着けた。

山・土地・建造物、全てに標高という概念がある。

 

なんなんだよ、標高って。

…そう思っていたら、東京都心に標高の概念の根源となるスポットがあるという。

行ってみることにした。

 

 

国会議事堂にビビる僕

 

さて、今回ご紹介するのは「日本水準原点」というスポットである。

日本の標高を定める上での基準となっている、SSSランクの超重要アイテムだ。

 

水準原点1

もう最初にご紹介しちゃうと、こんな感じの重厚感漂う倉庫…の中にある。

まぁこのあたりは追ってご説明するが。

 

とりあえず、まさに日本の標高の中心点と言えるスポット。

つまり、広義の日本の中心なのである。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

僕はかつて、日本の中心を全て網羅したいと思い、各地を行脚した。

 

詳細については上記リンク先の【特集】をご覧いただきたい。

実は日本の中心というのは日本各地に無数にあるのだ。

ぶっちゃけ30箇所くらいある。

 

それぞれ定義が異なるので、どれが正しくてどれが間違っている、とかはない。

今回の日本水準原点もその1つだ。

 

だから行くのだ。

東京都心へ!永田町へ!

 

国会議事堂1

 

「国会議事堂」!!

 

 

標高の中心以前に、日本の政界の中心であるシンボルである建物を前に、車内でハンドルを握る僕は「ウホホホホ…(汗)」って変な声が出てしまう。

ゲートの前にパトカーも停まっているしね。

そりゃそうだ。我が国にとってはとても大事な場所なのだ。

 

そしてヤベー…。

目的地はこのすぐ隣なのに、駐車場がない。

コインパーキングも全然ない。

 

「国会議員さん、コインパーキングもなくって国会に来るときにどうやって車を駐車しているんだよ…!」って一瞬思ったけど、議員さんはたぶんコインパーキングなんて使っていない。

 

千代田区役所1

皇居の周囲をウロウロしているうちに、千代田区役所に流れ着いた。

ここの地下にコインパーキングがあった。

 

東京都千代田区

ここはここで日本の中心に当たる場所だ。

僕はもちろんビビっているし、小柄で丸目でかわいい愛車の日産パオもビビっているのか、普段よりさらに小さく見える。

 

千代田区役所2

外に出て千代田区役所を見上げる。

では、国会議事堂方面に歩いて戻ろうか。

 

…まぁこの後は皇居にちょこっと足を踏み込んだりお堀を見たりといろいろしたんだけど、そういう工程はいったん全てすっ飛ばす。

 

国会議事堂2

戻って来た。国会議事堂。

改めてかっこいいぜ。

 

1920年着工、1937年竣工という、とんでもない期間をかけて建てられた大正ロマンあふれる建造物だ。

予約すれば内部見学も可能なんだよ。

 

国会議事堂3

僕も小学生の頃、それこそ参議院衆議院の区別もついていない時代に内部見学した。参議院本会議場とか見た。

 

閑話休題

水準原点があるのは、この国会議事堂の前庭である。

 

国会議事堂4

わかりやすくイメージを表すと、こうなる。

では、前庭の中を散策してみよう。

 

 

小さなパルテノン神殿

 

前庭は、なんだか平和な空気が流れていた。

警察警備の監視の目線から逃れてちょっとホッとした。

 

国会前庭1

これは南地区だ。

いい感じの密度の木々が生えていて、その隙間から国会議事堂が見える。

2・3回訪問したことがあるが、いつもほとんど人がいなくって静かな場所だ。

 

絵だけ見ると散歩するのにいい感じかもしれないが、国会議事堂前でメガホン片手に演説している"アッチの人"の声がここまで届いている。

 

国会前庭2

南地区には、国会前庭和式庭園っていう名前の庭園もある。

兼六園」・「後楽園」といった日本三名園と比べてしまうと規模も情景も少し見劣りしてしまうかもしれないが、都会の真ん中にこんなオアシスがあることで、僕の心は少し軽くなる。

 

次は北地区に入ろう。

 

国会前庭3

三権分立の時計塔」。

そうネーミングされた時計がここにある。

 

"三権"とは何か、あなたは答えられるだろうか?

僕もホコリを被った記憶の引き出しの奥地から、かろうじて引き出すことができた。

立法・行政・司法だな。

日本国憲法で定められていたな。

 

上の写真だと少しわかりづらいが、3つの柱から成る時計台なのだよ。

 

水準原点1

さぁお待たせした。

この国会前庭北地区の木立に佇んでいるゴチゴチに重厚な建物が、日本水準原点の格納庫だ。

 

この建物が水準原点なのではない。

水準原点を守っているのがこの建物なのだ。

 

上の写真、正午ごろに撮影したのだが、冬の低い日差しのせいですごい逆光かつコントラスト強すぎな絵になってしまった。

なので画質を少しいじろう。

 

水準原点2

…これで見やすくなったな。

 

僕は初見のとき、和と洋がゴッチャになったようなこのデザインに少し混乱した。

日本古来の石蔵のようでもあり、でも前面はパルテノン神殿のようでもあり…。

でも屋根の部分には、どこかしら和を感じてしまうのだ。

 

水準原点3

冒頭でも掲示したがもう1枚、日本3周目の頃に撮影をした画質悪めの写真も掲載しておこう。

 

この建物の正式名称は「日本水準原点標庫」。

先ほども書いた通り、水準原点の格納庫だ。

1891年(明治24年)に造られた物らしい。

 

 Wikipediaさんのご紹介によれば、『ローマ風神殿建築に倣い、ドーリア式オーダー(配列形式)をもつ本格的な様式建築で明治期の数少ない近代洋風建築として建築史上貴重なもの』…とのことだ。

これ自体も国の重要文化財なのである。

倉庫を見られただけでもありがたい、ありがたい。

 

 

水準原点とは?

 

水準原点は、この小さめの神殿の中にある。

まずはこの神殿の上部に着目いただきたい。

 

水準原点1

篆書体で"点原準水"って書かれている。

つまりは右から読めば水準原点だ。

 

水準原点2

そしてその下には黒塗りのブ厚そうな扉。

ここには菊の紋章だ。気が引き締まる。触れることさえおこがましい…。

 

僕ら一般人が見ることができるのはここまでだが、この黒い扉はガポッと上から開くことができるのだ。

そこに水準原点が格納されている。

 

水準原点3

それがどんなものかというと、100年以上経過した、年季の入った定規だ。

これはWeb上の画像と最近放映していた「ブラタモリ」でしか見たことがないが、大体以下のようなものだ。

 

水準原点4

これが何を表しているのかというと、標高24.3900mを表している。

 

ちょっと話を整理しよう。

標高とは何かというと、海からの高さだ。

 

じゃあ海の高さとはなんだろう?

海は海域によってそもそも高低差があるし、そして潮の満ち引きでも大きく変わる。

 

結論から言うと、海域は東京湾

そして潮の満ち引きは頑張って調査して平均となる高さを求めた。

これを標高0mとする。

 

水準原点5

ただね、海面ピッタリの標高0m地点に「ここを標高0mとする」っていう目印を作ったとしても、満潮時には浸水して何が何だかわからないし、100年・200年後には目印が劣化したり地盤沈下しちゃったりする懸念があるよね。

 

じゃあもう0mにはこだわらずに、「ここが標高〇m」っていう目印を作りましょうと。

そんでそこは厳重に管理できるようなところで、そして何があってもブレないような丈夫な土地を選びましょうと。

 

それがここだ。

 

水準原点6

台地上にあって地盤も強固。

ここなら未来永劫問題ない。

 

測ったらここは標高24.5000mだった。

これを日本の標高の基準値とする!!

 

…だが残念ながら過去2回この数値は変動している。

1回目は関東大震災。2回目は東日本大震災

これらで少し地盤が動いてしまったのpだ。

従い、2022年現在は前述の通り、標高24.3900mなのだ。

 

水準原点7

ブラタモリでは、実際に国土交通省の人がこの水準原点を使った測量をやってみせてくれていた。

 

水準原点に対し、対象物Aはどれだけ標高の差があるか。

測量器具を慎重に覗き、ミリ単位でそれを割り出す。

そしたらその対象物Aの標高がわかる。

 

じゃあ、対象物Aから見える対象物Bの標高はどのくらいなのか?

対象物Aとの差異で、対象物Bの標高がわかる。

…これを半永久的に繰り返し、日本全土の標高がわかったのだ。すっげ。

 

水準原点8

もしかしたら他の日本の中心と比べると、ちょっと地味かもしれない。

 

しかし!!

和洋折衷のこのデザインもしかり、今僕らが手にしている地図もしかり…。

 

ここには、明治時代に一気に世界の先進国に近づくべき奮闘した人たちの、熱い想いが込められていると感じるんだ。

 

そして僕の身長コンプレックスは今後も続く…!!

 

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 日本水準原点
  • 住所: 東京都千代田区永田町1-1
  • 料金: 無料
  • 駐車場: 近隣に無し
  • 時間: 特になし

 

No.192【秋田県】5月末~6月頭のみ出現!!八幡平の「ドラゴンアイ(龍の目)」を目指せ!

「これは…、想像していたよりもハードな道のりだな…!」

 

雪を踏みしめながら、僕はそう思った。

2・3日後には暦上夏になるはずだが、真冬の装備をしても凍えており、そして周囲360度全てが真っ白であった。

 

安全面を加味すると引き返したほうがいいかもしれない、とも思った。

しかしギリギリでなんとかなりそうな状況だったので進み、そして目的地に到達することができた。

結果として踏破できたわけだが、事前の情報収集や準備に不足があった点は反省している。

 

…という重い出だしだが、僕がどこを目指していたのか。

 

 

 

「ドラゴンアイ」。

 

 

東北地方を南北にぶった斬る巨大な奥羽山脈

その奥羽山脈内にある日本100名山の1つ「八幡平」。

その頂上付近にある「鏡池」という池。

 

雪解けシーズンになると池の周囲から徐々に溶けていき、ジャストなタイミングで訪れると巨大な龍の目のように見えるのだ。

これがドラゴンアイ

 

2022年の開眼も、もう間もなくだろう。

では昨年の2021年がどうだったのか。

実際訪問した様子を執筆したい。

 

 

八幡平は霧の中

 

「八幡平アスピーテライン」。

1年の半分近くが冬季通行止めとなる、東北山間部を貫く快走路だ。

 

僕はそこで眉間にシワを寄せて山を見上げると、「間もなく世界は暗転するな…」ってつぶやいた。

 

八幡平1

ここはまだかろうじて晴れている。しかし山の奥地はドロドロの雲だ。

今からあそこに行き、そしてしばらく散策をしようと予定しているのだ。

ヤベーなこれヤベーよって、ことだ。

 

八幡平2

薄明光線が世界の終わりのようにも思えた。

さて、しばらくは太陽さんともお別れだぞっと。

ここからの霧の中の世界、腹をくくれよっと。

 

八幡平3

はい、来た。

「山の天気をなめるなよ」が具現化した。

 

写真ではわかりづらいが、トロトロ運転をしなければいけないほどの濃霧だ。

そして雨。

さらには窓ガラスを通して冷気をヒシヒシと感じる。

萎える。

 

八幡平4

八幡平山頂駐車場に到着した。

何度も来ている場所なのだが、「駐車場への入口はどこだっけ?」っていうレベルの濃霧だった。

 

そしてガラガラに空いていた。

本来、ドラゴンアイの時期は、周辺はメッチャクチャ渋滞ですさまじいと聞いていた。

この天気のせいなのか、それとも現在が早朝6時過ぎという時刻のせいなのか。

おそらくはその両方だと思うのだが、事実スッカスカだった。

 

八幡平5

公衆トイレでトイレを済ませ、身だしなみなどを整えた。

車からのこの往復で既に僕は結構服を濡らし、かつ寒さで歯がカチカチ鳴っていた。

先を思いやられるな、これ。

 

マジどうする?

こんなロケーションだからドラゴンアイは諦めるか?

 

そういう考えも頭に浮かんだ。

だがせっかくここまできたのだ。

行けるところまでは行ってみよう。

 

冬用のジャンバーを着込み、手袋をする。

旅グッズを詰めたカバンを肩にかけ、手には傘。

靴は普通のスニーカーだ。

とりあえずこれで出陣。

 

八幡平6

アスピーテライン上にある、山頂への遊歩道入口部分。

ここに岩手県秋田県の県境を示す標柱がある。結構な人気スポットだ。

 

あなたもここで激しく反復横跳びしますよね?

岩手県秋田県岩手県秋田県…!」ってゼーゼー言いながら反復横跳びしますよね?

知らんけど、僕は昔から毎回やっている。

 

そして目指すドラゴンアイはギリギリで秋田県なので、今回の記事のカテゴリは「秋田県」としている。

 

それでは、いざ遊歩道へ!

 

 

雪中の歩み

 

ここで、僕が歩む行程をご紹介しよう。

 

雪道1

赤い線が遊歩道だ。

遊歩道開始」地点から歩き、ネタバラシしちゃうけど「雪道ゾーン」を経由して「ドラゴンアイ(鏡池」まで行く。

 

夏から秋にかけてであれば、何度も歩いているコースだ。

その時期であれば鏡池までは20分ほどの道のりだ。とりわけすごい傾斜も無い。

 

雪道2

まずは遊歩道序盤の光景。

小雨は降っているものの、歩道は綺麗に整備されているし滑り止めも充分。

左右も笹が生い茂っていて景色は"冬"ではない。

寒いけどね!寒いけどねッッ!!

 

雪道3

先ほどの地図にも出てきた分岐ポイントにて。

おそらくこの時期限定で設置されている、簡素な看板が出てきた。

ここからドラゴンアイまでは徒歩10分とのことだ。

 

これ、この先相当な悪路でちゃんと装備してきた人よりも遥かに時間がかかったのだが、あとから振り返るとピッタリ10分でドラゴンアイに到着していた。

(もっと長い時間を歩いていたような気もしたが。)

かなり素人に配慮して記載してくれたのかもしれない。

 

とりあえず、ここを左に行くのだ。

この時点で薄っすらと懸念していたことが脳内の多くを占めることとなる。

 

雪道4

雪道が現れた。

恐れていた雪道だ。懸念が実現した。

徐々に雪が積もっていくような感じではなく、いきなり雪渓の上を歩かざるを得なくなった。

 

これから見るのは雪に覆われたドラゴンアイなのだから、当然そこに行くまでの道も雪に覆われている可能性は充分にあった。

それを予測できなかった僕に落ち度がある。

 

雪道5

思い返せば、日本一周目でも6月上旬の八幡平を仲間と歩いていたのだ。

あのときも積雪だったし、みぞれ雪も降っていた。

 

仲間の一人はハーフパンツにサンダルであり、防寒具と呼べるものはなぜか車に乗っていたレスラーマスクしかなく、それを被っていたっけ。

僕も半袖であり、ひとしきり雪原を歩いたあとに戻ってきたレストハウスで震えながらお茶を飲んだっけ。

 

レストハウスで近くにいたおばさんが、僕らが雪原を歩いてきたと知り「すごいね、登山部?」と言ってきた。

僕は「登山部であればこんなバカはしないと思います」と言い、おばさんは「それもそうね」とうなずいた。

 

あれから日本を5周したのに、僕は全然成長していなかったのだ。絶望。

 

雪道6

 

とりあえず雪渓に乗ってみた。

うむ、なかなかに固くそれなりに滑る。

新幹線の中で買うアイスクリームくらいの固さだ。

 

完全に平坦な部分であればバランスを保ちつつ歩けるが、少しでも傾斜があるとヤバい。

特に下り坂はヤバい。滑って転ぶぞ、これ。

 

唯一の救いは傘を持ってきたことだ。

幸い傘をさすほどの雨ではなくなったので、畳んでストック代わりにした。

思いっきり雪に突き刺すのだ。

これで次の一歩を踏み出せる。

 

これを繰り返す。

ゆっくりゆっくり、確実に歩みを進めた。

 

雪道7

ここいらの写真が少ないのだが、行動面でも精神面でもそれどころじゃなかった。

開けたフィールドが出てくると、どこに行けばいいのか不安になる。

ピンク色のリボンで道は示されているし、雪には踏み跡もあるのだが、それでも広い空間というのは不安を演出してくれるね。

 

前から人がやって来た。

ベテランぽいおじさん一人だ。

わりとサクサク歩いてきた。

 

そっか、登山靴かスノーブーツ。それが必要だったのだ。

スニーカーは極端に性能が落ちるぞ。

これはこれからドラゴンアイを目指すであろうあなたへの教訓だ。

 

雪道8

ずいぶん長い時間歩いたような気がした。

「帰りのこともあるから、もうこれ以上はカンベンしてくれ」って思ったころに、ドラゴンアイの鏡池が姿を表した。

 

 

ドラゴンアイ出現

 

静かな霧の中に佇むドラゴンアイ。

ついに到達。

先客は2人ほどいた。

 

ドラゴンアイ1

これは少しだけ時期が早い。

ドラゴンアイの真の開眼は、池の中央に浮かぶ雪の真ん中が溶けて丸い穴が空いた瞬間だ。

あと1週間ほどだろうか?

 

ドラゴンアイ2

しかし開眼後は形が崩れやすく、雨が降っただけでドラゴンアイが崩壊したりする。

今回のこれも、ちょっと眠そうだけれども充分にドラゴンアイだ。

龍の白目に当たる部分は、澄みきったコバルトブルーだ。

天気がよければ本当に綺麗だったに違いないが、霧の中でも幻想的だ。

 

ドラゴンアイ3

奥の方をよく見てほしい。

曲線に亀裂が入っている。

 

なんでなのかわからないが、2週間くらい前からこの現象だそうで、今年のドラゴンアイは例年以上に崩れやすいのではないかと言われている。

 

僕はこれを「ドラゴンのコンタクトレンズがズレた」と呼んでいた。

決して綺麗なトラゴンアイではないが、見方を変えればこの光景もまたとないユニークなものだとポジティブに思えるもんね。

 

ドラゴンアイ4

僕は何枚も写真を撮った。
しかし構図は似たり寄ったりだ。

 

その理由は2つある。

ひとつは遊歩道が池をぐるりと取り巻いているわけではないから。

もうひとつは、下手に歩き回ることで転倒したり池に転落するリスクを減らすためだ。

 

ドラゴンアイ5

遊歩道からドラゴンアイへは、上図のようにすり鉢状になっている。

もしここで足を滑らせたら、龍の目の中にドボンだ。

たぶん這い上がることはできず、低温症で間もなく死ぬ。そんなのはゴメンなので、へタに歩き回らなかった。

 

ドラゴンアイ6

遊歩道とドラゴンアイを隔てているのは、1本の細いロープだけだ。

簡単に下をくぐることができるレベルなので、転倒したときの歯止めにもならない。

あなたも行く際にはくれぐれも気をつけてほしい。

 

ドラゴンアイ7

しばらくすると、2人組の人がやってきた。

では、そろそろ立ち去るか。

 

 

一場春夢の世界

 

帰還1

帰りの下り坂はさらに怖かったが、大体どのくらいの距離で雪原が終わるか把握していたので、気持ちはラクだった。

カメラのタイムスタンプを見たところ、なんだかんだで15分で車道に到着してた。

 

あと、分岐より手前のまだ雪道になっていない場所で、初老のご夫婦とすれ違った。

おじいさんは「ドライアイはこっちでいいですか?」と聞いてきたので、「ドラゴンアイはこっちですよ」と丁寧に応答した。

横にいたおばあさんが恥ずかしがっていた。

 

帰還2

車道や駐車場の霧はさらに深くなっていた。

もう愛車がどこなのかもよくわからなかった。

 

しかし帰って来れてホッとした。

短い時間であったが、ドキドキしたさ。

 

帰還3

なお、このあとのドラゴンアイであるが…。

 

公式Webでその後もずっと情報を追っていたところ、目玉が飛び出すようなヘンテコな成長を遂げたりし、例年には無い不思議な経過を辿って行った。

そして6月の下旬ごろに完全消滅したようだ。

 

 

これは昨年ではないが、僕が7月上旬に撮影した鏡池だ。

周囲には緑が溢れ、そして左右にかろうじて雪が残っている。

 

ドラゴンアイは、こうして終わりを告げるのだ。

 

 



晩春から初夏にかけての一瞬の夢のような光景、それがドラゴンアイ。

あなたも興味があれば、キチンと装備を整えて見に行ってほしい。

 

ほら、2022年もそろそろ龍が目を覚ますぞ。

耳をすませば、龍の唸り声が聞こえてきそうだ。

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: ドラゴンアイ(鏡池
  • 住所: 秋田県仙北市田沢湖玉川
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり(八幡平山頂駐車場)
  • 時間: 特になし

 

No.191【京都府】日本三景「天橋立」を見下ろすミニ遊園地!サイクルカー楽しかったぞ!

日本三景天橋立

渋さあふれる良い景観だと思う。うん、みんな知っている。


僕はここを何度訪問したかは覚えていないが、5回は確実、10回には少し届かない程度ではないかと記憶している。

 

ところで天橋立には、絶景展望台が2つある。

北の「傘松公園」、南の「天橋立ビューランド」だ。

 

どっちも僕は複数回登っているし、そのどちらも素晴らしい眺めだった。

「これぞ日本三景!これぞ日本の誇る景景観!」とか思った記憶がある。

 

 

…ただしだ。

今回はそういう高尚な話ではなく、目線のレベルをググッと落として書きたい。

 

ご紹介するのは前述の天橋立ビューランド。

これは実はミニ遊園地なのだ。

そして今回は、天橋立を眺めるための展望台としての天橋立ビューランドではなく、"遊園地"としての天橋立ビューランドに重きを置いてご紹介したい。

 

 

つまりは「いい大人なのに、ここで遊んだら楽しかったぜ」と、言いたいことはこれだけだ。

 

では日本6周目前半戦、天橋立ビューランドを訪れた思い出を語ろう。

 

 

山の上は遊園地でした


ゴールデンウィーク

それはサラリーマンにとってゴールデンな連休であるだけではなく、気候も快適だし新緑もワサワサ伸びて、なんか世界が幸せ色に包まれるシーズンではないかと思う。

 

山上へ1

僕は天橋立にやって来た。

実は3日前にも天橋立に来たのだが、既に夜でね。なので戻ってきた。

ちなみにここに戻るまでの3日間に、中国地方の東側半分を走ってやった。

 

山上へ2

まずはビューランドに向かうには、モノレールorリフトだ。

往復で850円。

行き・帰りのそれぞれ好きな方を選べる。当然往復共にモノレールだとか、往復共にリフトも可能だ。

 

ちょうどモノレールが来ていたので、モノレールに乗ることにした。

1時間に3本のみの運行なので、比較的レアだ。

しかも今は朝の9:30。ゴールデンウィークとは言えこの時間はまだ空いている。

このあと大混雑するかもしれないから、今のうちにモノレールの方がいい。

 

では帰りはリフトにしようかな。

 

山上へ3

モノレールはこんな感じ。

非常に短い2両編成のケーブルカーと言ったほうがいいかもしれない。

 

リフトはちょっとスリリングで小さい子やお年寄りには不向きかもしれないが、モノレールは万人に優しい。

 

山上へ4

後ろ…というか下を見ると、このように天橋立の絶景が広がる。

モノレールの進みに合わせて徐々に見え方が異なって行くのがまたいい。

 

これご存じでない方も多いかもしれないが、上に登るケーブルカーやロープウェイの類は、必ず最後部を陣取るのがいい。

テンションに任せて一番前に行っても、見えるのは空ばかりだったりする。

後ろの方がマジ盛り上がるからな。

 

こうして7分で山頂駅に着く。

ちなみにリフトだと6分なのだそうだ。

 

山上へ5

はい、モノレールを降りたら秒で遊園地だ。

ワイワイガヤガヤ、気分も盛り上がる。

 

 

サイクルカーから天橋立を見る

 

天橋立ビューランドは、一歩敷地に橋を踏み込むと、もう目の前には観覧車があるし、頭上にはサイクルカーというモノレールの自転車版のようなアトラクションのレールが通っている。

 

サイクルカー1

「サイクルカー…、乗っちゃうか?」と僕は呟いた。

自分でも驚いた。

 

このときの旅は、同行者がいた。

とはいえ、天橋立をサクッと見たらすぐに山を下りてドライブを再開するつもりでいた。

今日はこのあと900km近く車を運転する予定がある。

ぶっちゃけ時間も体力も、そんなに使いたくはなかったのだ。

 

サイクルカー2

だけども、乗る。

幸いにして乗り場は全然混雑していなかったし、ここで1人ではやりにくい体験をすることも重要だ。

 

何より、この平和すぎる雰囲気に流された。

映画館でついついポップコーンを買ってしまうように、サービスエリアでソフトクリームを買ってしまうように。

あえて流されるのも人生には必要なのだ。

 

サイクルカー3

はい、気付けば2人乗りサイクルカーのコックピットに収まっていた。

2人乗りのものは500円だ。

 

スタッフのおじさんに送り出されて、いざ出発!!

 

サイクルカー4

うわー、なんかふんわり動くーー!!

完全に人力のアトラクションだが、動きはメッチャ滑らかだ。

小学校低学年の子でも動かせるようなペダルの軽さ。

この目線も相まって、まさに空の上を進んでいるような気分になる。幸せ。

 

サイクルカー5

このレール越しに見える天橋立がたまらんです。

一般の人々よりも高い目線でゆっくりと推移する天橋立

気分はさながらVIPだ。

 

サイクルカー6

はい、これぞ優越感。

足元では長い行列ができている。

人々が待っているのは”股覗き台"からの記念撮影だ。

 

天橋立の"股覗き"をご存じない方に説明すると、自分の股越しに天橋立を眺めるという行為。

 

サイクルカー7

下手な絵を描くと、こんな感じな。

そうすると天橋立が逆さまになる。

ここ天橋立ビューランドからの眺めは、それがまさに天に飛び立つ龍のように見えるとのことで、"飛龍観"と呼ばれている。

眼下の行列は、このポーズでの記念撮影している行列なのだ。

 

サイクルカー8

…そんな股覗きの人々を悠々と眺めながらサイクルカーは走る。

 

下界の人々は「あれが天橋立かー」みたいなことを思っているのだろうが、我々は「左をご覧ください。あれが股覗きでございます」みたいなアナウンスが脳内再生されている。

人々を含め、1つの景観だ。

 

サイクルカー9

手っ取り早く飛龍観を再現する方法。

それはカメラだけ逆さまにして撮影するか、普通に撮った写真を上下反転させればいい。

さて、あなたには空に飛び立つ龍が見えるかな??

 

サイクルカー10

…という感じで、おそらく250mほどの空中散歩なのだがとても爽快で楽しめる。

まもなくゴールが見えてくる。

 

サイクルカー11

童心に返るとは、まさにこのことであろう。

短い時間だったが、いい思い出となった。

 

 

その他のアトラクション

 

結論から言うと、僕が実際に乗ったのは前項のサイクルカーだけだ。

なのでその他のアトラクションについては多くを語れない。

 

しかし、乗らずともこの景観に華を添えてくれているのは事実。

実際、僕はこれらのアトラクションをニコニコしながら見て回った。

それらをご紹介したい。

 

遊園地を巡る1

まずは冒頭でも掲載したミニSL。

SL弁慶号という名前で、敷地中央を2周回る。

 

地表を走るので眺めはサイクルカーの方が上であろう。

しかし間違いなくチビッコのテンションがトップギヤに入るヤツである。

 

遊園地を巡る2

音楽が流れ、ときどき汽笛が聞こえ、そして子供たちの歓声も聞こえる。

平和の象徴みたいな乗り物だ。

 

遊園地を巡る3

そして遊園地と言えばこれだよね、シンボリックに聳える観覧車だ。

あまり大きくはないが、そもそもここが山の上なので天橋立の眺望は最高であろう。

公式Webサイトによれば、どうやら丹後半島の先の方まで見えるらしい。

 

遊園地を巡る4

メリーゴーランドもあるぞ。

小さい遊園地ではあるが、遊園地の要素は大体つまっている。

 

これらの乗り物が、大体それぞれ300円ほどで利用できる。

 

遊園地を巡る5

あとは、写真右手に見えている建物。この後ろにはゴーカート乗り場がある。

ライド系のアトラクションとしては以上であろうか。

 

ちなみに建物内にはアーチェリーや射的などの遊具がある。

これはこれで面白そうだった。

 

 

飛龍観回廊&敷地内からの眺望

 

次に、天橋立ビューランドの誇る展望台をご紹介しよう。

これ、2012年に完成したのだそうだ。

 

うわわ、僕はこれを初めて見た。つまり前回の訪問から結構な年月が経っていたということだ、うわわ。

 

飛龍観回廊1

これが飛龍観回廊だ。

なんか複雑でユニークなデザインだ。ワチャワチャしている。

どうやら龍をイメージしているらしい。なるほど。そう言われればそうも見える。

 

飛龍観回廊2

らせん階段をグルグルと上る。

そして龍の背のような回廊に乗る。

 

飛龍観回廊3

普通の展望台と比べて、ポジションイングの優劣が少ないように感じる。

回廊のどこであっても同じように最高の絶景が見えるつくりだ。

 

そしてこの写真、撮影者は隣の龍の背にいるのだが、ここもここでよい。

人が入っている状態での展望ってのも臨場感があるものだ。

だから他の展望所でも、僕はあえて人を入れて写真を撮ったりすることが多い。

 

飛龍観回廊4

グニャグニャ展望台、良いな。

しかし高所恐怖症の人は注意だ。足元の風通しはバツグンなのだ。

 

飛龍観回廊5

展望はもちろん申し分ない。

むしろ、ビューランドに上がってきた時点で基本的に全員勝ち組だから、あとはもう好みの問題だと思っている。

 

飛龍観回廊6

天橋立ってのはもともと土砂が堆積した砂州なのだが、その砂浜が綺麗にギザギザになっている部分が好きだ。

まぁこの天橋立そのものにフォーカスした記事については、いずれ別の記事で書こうと思っている。

 

その他の眺望1

モノレールを降りたすぐそばにある、この2本のポールを使った眺望も好きだ。

記念撮影に使える場所だと思う。

 

その他の眺望2

山頂からリフト乗り場には少し歩て下がって行く必要があるのだが、その途中での傾斜地の眺めもいい。

ここマジでなかなかの穴場だと思う。

 

綺麗に整備されており、それぞれに良さがあるのだ。

みんな違って、みんないい。

それがビューランドの眺望だ。

名前の通り、本当にビューするためのランドだ。

 

 

ピザフリッタの思い出を胸に

 

小腹の減った僕らは、遊園地内のカフェで何かを買うことにした。

 

ピザフリッタ1

ピザフリッタをオーダーすることとした。

『4種のチーズとハムが美味しい揚げピッツァ』と書かれていて、価格は300円。

これだ、って思った。

 

ピザフリッタ2

カフェの前にはこのように広いウッドデッキのスペースがあり、パラソルつきのテーブルとベンチのセットがある。

そのうちの1つを確保することができた。

 

ピザフリッタ3

ピザフリッタ、うまかった。

中身のトロトロチーズの写真は、顔面と共に撮影したものしかないのでここに掲載することは控えよう。

お見せできなくって残念だが、最高だった。

 

正確に言うと、味が良かったから「最高だった」と表記したのではない。

この世界全部がステキだったからだ。

 

帰りのリフト1

最高に気持ちのいい、5月上旬の新緑の時期。

穏やかな朝で、暑くも寒くもなくほど良い陽気。

 

旅先というだけでちょっと気分が高揚してしまうのだが、さらにここは展望のいい遊園地。

プカプカした感じの平和なBGMが流れ、みんな笑顔だし子供の歓声も聞こえる。ウグイスの鳴き声も聞こえる。

 

…そんなロケーションで、思いつきで「サイクルカー乗ろうか」、「ピザフリッタ食べようか」みたいになり、どちらもアタリだったのだ。

これを幸せと言わずして、いったい何が幸せか。

 

僕は言った。

「何10年後かにボケたとしても、今日ここでサイクルカー乗ってピザフリッタ食べたことは忘れたくないよな。」と。

 

帰りのリフト2

そういうことだ。

だから冒頭に書いた通り、今回の主役は天橋立ではない。

あくまでビューランドなのだ。

 

そんな思い出があってもいいと、そう思う。

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 天橋立ビューランド
  • 住所: 京都府宮津市字文珠
  • 料金: ビューランド往復モノレール・リフト¥850
  • 駐車場: 山麓に有料駐車場あり
  • 時間: 9:00~17:00(季節により変動あり)

 

No.190【宮城県】コロナ禍で3月末に閉店!鮮魚店「まるか」でマイ海鮮丼を作った思い出!

2ヶ月近く前の話で恐縮だが、書いておきたいことがある。

石巻市にある思い入れのあった鮮魚店が2022年3月末で閉店してしまったのだ。

 

そのお店の名前は「プロショップまるか」。

市場のようなロケーションであり、買った魚をその場で捌いてもらって簡素なイートインスペースで食べることもできる、ようするに"勝手丼スタイル"のお店であった。

 

 

質素なスタイルの店構え、素材のみで勝負するその潔さに感銘を受け、僕は何度もこの店を訪問した。

合計7・8回は行ったであろうか…。

 

今回はそのうちの3回ほどの訪問記録をマージし、プロショップまるかの思い出を語りたい。

 

 

石巻は魚とマンガの町

 

このお店は、石巻駅から徒歩でも行ける距離にある。

石巻駅、ご存じだろうか?

あの漫画家「石ノ森章太郎」のゆかりの町であり、そこかしこで石ノ森キャラが出迎えてくれる。

 

石巻の町1

…とはいえ、僕は世代ではないのでキャラのことはよくわからない。

赤ばかりの戦隊もののゼロゼロなんとかが代表作の1つであることはかろうじて知っている。

 

石巻の町2

仮面ライダーはいろいろ種類がいるようだが、名前は何1つわからない。

でもどれもデザインは秀逸で好きだ。

 

石巻の町3

着物のおじいさんと思われる人が、炎天下で杖にすがっているので「大丈夫か!?」と心配になった。

しかしこれも石ノ森キャラの像であり、生身の人間ではないのだそうだ。

 

まるかへ1

そんなこんなで、プロショップまるかである。

「おさかなの店」と、シンプルイズベストなアピール文が看板にくっついている。

 

石巻港は、日本有数の水揚げ量を誇る港だ。

そして水揚げ岩壁の長さは1.2㎞もあって世界一の長さだし、魚市場も875mもあって殷洪一の長さなのだ。

 

このような最強ステータスをことごとくモノにしている石巻にて「おさかなの店」と掲げているのだ。マズいわけがない。

 

まるかへ2

このお店は、鮮魚を市内外の和食店や寿司屋などに卸している。

最盛期には取引先が250店舗もあったのだそうだ。

しかも一般の人も鮮魚などなど購入できる。

 

東日本大震災で大きな被害を受けて1階天井まで浸水したものの、2ヶ月後には立ち直っている。

すげーお店なのだ。

 

 

鮮魚コーナーを物色せよ

 

では、中に入ってみよう。

 

鮮魚コーナー1

ガチめの魚のお店である。

ここは市場そのものではないが、市場からゴソッと魚を持ってきているので、もう雰囲気は市場だ。

かなり巨大な魚もドデーンと並べられており、一般人である僕はちょっとたじろぐ。

 

鮮魚コーナー2

女川や金華山で揚がった魚もいっぱいいる。

もうその地名を聞いただけで「間違いないヤツですやん!」と叫びたい。

しかもそれが割と安価なのだ。

 

鮮魚コーナー3

先に言っておくと、こういう大体の魚は頼めば捌いてくれる。

綺麗にお刺身としてお皿に盛ってくれる。しかもたしかタダでだ。

三枚に卸そうとしてもただのミンチみたいなってしまうであろう、大雑把なO型の僕としては嬉しいサービスだ。

 

鮮魚コーナー4

右端、「ぶどう」と書いてあるけれどもフルーツではない。

ブドウエビだ。

高級かつメチャうまいブドウエビが無造作にモリッと置かれている。

 

鮮魚コーナー5

イクラ・ウニ・マグロ…、パッケージになっているのもある。

これは買いやすいね。

 

ちなみにタコもうまい。僕はよくここでタコを買った。

このあとの章では出て来ないので、ここでタコアピールしておく。

 

鮮魚コーナー6

ウニは木箱で買っても良し、殻つきをパックリ割ったヤツをスプーンとかでほじくって食べても良しだ。

 

鮮魚コーナー7

カニ・シャコ・ホヤなどなど…。

ホヤは東北の三陸ならではだね。すごくよく見かける。

 

しかし僕はホヤは苦手なのだ。

見た目がちょっとアレだし、初めて食べたときに「なんだなんだ!?海の隅っこの方のような味がずるぞ!」と騒いだ記憶。

 

鮮魚コーナー8

あとはバケツ一杯に蠢いている沢ガニがユニークだったので写真を撮らせていただいた。

1匹30円ですってよ、奥さん。子供のおやつにいかがか。

 

あとは焼き魚・煮魚・玉子焼き・コロッケのような加工品や総菜なども少々ある。

食べたいもの、決まったかい?

 

 

その場で食べよう、海の幸

 

魚介などのメインに加え、もしご飯や味噌汁が欲しいのであればレジで頼めば200円でセットにしてもらえる。

これで定食が完成するぞ。

 

イートイン1

そんでそれらをどこで食べるのかと言うと、ここだ。

売り場スペースのまさに中央、会議机とパイプ椅子が並べられている。

 

お店自体は朝から営業しているが、11:30~の昼の間だけ、ここで飲食できるのだ。

ほんの1m後ろには魚介を選んでいるお客さんが右往左往している中で食べるという、豪快さがまたいい。

 

イートイン2

配膳も後片付けも、お茶を淹れるのも醤油を用意するのも、全部セルフ。

あと電子レンジもあるので、惣菜類も自由に温め直すことが可能だ。

 

イートイン3

買ったものを並べていく。

1人だと胃のキャパシティ的にも金額的にも制限があるだろうが、複数名で来るのであれば具材をシェアできるというメリットがある。

1人がウニを買い、もう1人がイクラを買えば、ウニ&イクラのハーフ丼を2人で食べることができる。

 

イートイン4

はい、優勝ですね、これ。

味噌汁にはワイルドにカニが入っていたこともある。アタリだ、これ。

海の幸に感謝の気持ちしかない。

 

イートイン5

ウニも臭みが無くて新鮮だ。

こんなもの、関東だとなかなか手の出にくい値段なのだが、ここであればそれなりにリーズナブル。

 

イートイン6

柵で買ったお刺身も、そして1ブロックのゴロッとした状態だった玉子焼きも、こうやってカッコよく盛り付けてくれる。

ツマやシソもつけてくれるから、テンション上がっちゃうじゃない。

 

イートイン7

4人ほどで訪問してそれぞれがオーダーすれば、もう宴会みたいなビジュアルになる。

思わず日本酒が飲みたくなってしまう構図だ。

石巻、最高かよ。

 

イートイン8

これはヒラマサとアジ、そしてウニ・イクラを注文したときの図だ。

僕も何度かこのお店を訪れて熟練度が上がっていたので、初めてのメンバーを連れて行ったときの図だ。

非常に喜んでもらえて、僕も嬉しい。

 

イートイン9

3食丼にした。

とりあえずご飯の上に飾りたくなる性分なのだ。

 

イートイン10

石巻の魚介がおいしいのは当然だが、ここのように「まさに形ある魚を食べることができる」っていう体験をできることが貴重ではないかと思う。

ここは本当に海の町なのだ。海と共に生きているのだ。

 

イートイン11

このお店はまだ武器を持っているぞ。

それがこのイートイン専用のお弁当だ。

 

確か700円だったろうか。

その日の献立は漁獲で変わるけど、いい感じに詰め合わせた状態で個数限定で提供している。

手軽に楽しめるハッピーセットだ。

 

イートイン12

これはサンマだったな。うん、季節的にもサンマで間違いない。

都心部だとなかなか生で食べる機会もないだろうが、三陸だとこういうことも可能だ。

 

イートイン13

サンマ&イクラ丼と、お弁当のコラボ。

秋の味覚が口いっぱいに押し寄せた。

 

 

そんなお店もコロナに勝てず…

 

2022年の3月中旬のことであった。

あの忌まわしき3.11も過ぎ去ったころ、東北を巡った思い出の写真を眺めたり、現地の情報をWebから収集していた。

 

そこで目を疑った。

プロショップまるかが3月末に閉店するというクチコミであった。

マジで!?あと2週間で!?

 

しかし情報ソースはその1つだけであり、オフィシャルな情報もなければ多くの人が認識している状態でもない。

勘違いやガセかもしれないなって思い、僕も質問をWeb上に投げかけてみた。

 

情報は本当だった。

3月中旬ごろに急に月末閉店が確定し、地元もちょっとザワめいているのだそうだ。

 

www.asahi.com

 

Webで閉店が正式にニュースになったのは、たぶん3月27日だ。

もう本当に閉店直前だった。

 

オーナーさんは70歳になるので自分が引退することは前から考えていた。

そしてお店は後継者を見つけて譲りたいと考えていた。

しかしこのコロナ禍でお店の売り上げは半分になっており、後継者もやり手がいなくって、残念ながら閉店となったのだ。

 

そっか…。

僕自身、コロナ禍になってからここは訪問しなかったしな…。

あともう1つ言えば、3・4年ほど前に徒歩1分くらいの場所に「いしのまき元気市場」っていう施設ができたのも影響したかもしれないと思われる。

道の駅のようなピカピカ大規模施設で、魚屋さんもあればレストランもあり、とても充実していたのだ。

 

いしのまき元気市場

思い出の地が、また1つ無くなってしまった。

そして遠方なので、最後に食べに行くことも叶わなかった。

 

何度かやりとりしたことのある店員さんの顔が浮かぶ。

今頃、どこで何をしているだろうか。

 

まるかへ3

プロショップまるかさん、50年以上の長きに渡り、ありがとうございました。

 

二度とこの店に行くことはできないけど、それでも石巻が日本有数の魚の町であることは事実。

コロナがもう少し落ち着いたら、また石巻の町を再訪し、海の幸を楽しみたい。

そう夢見ている。

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: プロショップまるか
  • 住所: 宮城県石巻市中央1-11-7
  • 料金: お弁当¥700他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 9:00~18:00(閉店ずみ)

 

【リアルタイムレポート】日本6周目の残存海岸線、中国地方と四国地方をちょっと走るわ!②

こんばんは、【週末大冒険】のYAMAです。

 

Twitterなどを見ていると、「GW後半も楽しもう」とかの文字が踊っています。

どうやら今日(2022年5月3日)からGW後半だそうなのです。

 

もう一生GWでもいいのだけど、物事には始まりあれば終わりあり。

メリハリも大事ですよね。

僕の旅も四国編が終わり、今日から後半の中国編となるのでしょう。

これを機に後半の記事を作ります。

 


「前半ってなんだよ?」というあなた、以下をご参照ください。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

それでは、後半の中国地方編!!

駆け抜けろ、日本6周目の終盤戦!!
 

 

■■■この下にtweetが入っていきます■■■

 

5日目(広島県山口県

 

 

 

これはね、呉の町の坂エリアを歩いていたときの写真です。

呉の町というのは三方を山に囲まれていて、その険しい傾斜地にまでビッシリと家が建っているのです。

その車道がすごい狭いし傾斜すごいし。

 

以前にHUMMER_H3で行って「うん全然無理」ってなったのですが、今の愛車の日産パオであれば行けるかなと思っていました。

結果、「うん全然無理」ってなり、途中で車を乗り捨てて歩きました。

どこに向かっているのかと言えば、次のツイートをご覧ください。

 

 

日本5周目では年末だったからか夕方だったからか、敷地に入れなかったユニークなお寺です。

結構歩いてヘロヘロになりながら到達しました。

 

 

 

広島市からの渋滞で、内心結構ウンザリしていました。

ちょうど海を眺められるコンビニがあったので、「ここで深呼吸をすべきだ」と、僕はそう考えたのです。

 

 

 

やっぱ「周防大島」の展望台ってどこも強烈に狭いのですな。

対向車さえ来なければ余裕ではあるのですが、そこはGW。対向車もモリモリと生産してくれていて、震えました。

 

2分くらい鬼バックさせられたときは、もう萎えました。

続いて島内の「嵩山展望台」にも行こうと思っていたのですが、辞めましたもん。

 

 

「山賊」は初訪問なので、食べてみたくって行きました。

しかし周囲数100m、あらゆる駐車スペースや路肩が車で埋まっている、阿鼻叫喚の図でした。すごすぎた。

まぁでも持ち帰りできてよかったです。

持ち帰りがあると知っていれば並ぶ必要なかったのに…。調査不足でしたね。

 

 

 

ここも駐車場が溢れていました。山陽エリア、すごすぎです。

しかし洞窟内はそんなでもなく、快適に過ごせました。

1人だとちょっと肩身が狭かったです。

 

 

トラック用品・レトロゲーム・アダルトなグッズ…。

つまり元気なおじさんが喜びそうなものが集まったお店でした。

僕?

いや、該当しなかった。元気なおじさんではないらしい。

 

 

ここいらは景勝地が少ないこともあり、こういう無料で駐車場がしっかりあってノビノビできるスポットは貴重なのです。

 

 

3回目の訪問でした。

ラスポテト、うまいのなーー!!これ、みんなも食べてみて!!

 

 

 

 

宇部市のスーパーで生活用品を買い、市内の入浴施設でお風呂に入りました。

その後は残業して下関まで走りました。

その勢いで「火の山展望台」にも登りましたよ。

数分の差で22時を回ってしまい、もう街の明かりも随分と消えてしまいましたけど、よかった。

 

 

6日目(山口県島根県

 

 

呉の「ナポレオン」のマスターが、「下関の唐戸市場で魚介を買い、外で食べるのがオツなんだ」って言うから「じゃあやります」って言い、約束を守りました。

朝の5時に魚市場がOPENするのでそれを見て、でも実際の販売だとか食堂の開店は6時ごろなので、身支度を整えた後にまたやってきて600円でフグを買いました。

 

 

8時から開門と聞いていたので「唐戸市場」でノンビリしていたけど、7時台に開いていました。

十二支のオブジェが置かれるようになってからは初訪問です。やったー。

 

 

8時台の訪問なのでまだ軽めでしたね。

このあと地獄と化して、「角島」に渡ったら橋の渋滞がすごすぎて永久に帰って来れない、みたいな状態となったそうです。

 

 

 

「一ノ俣桜公園」よりも「説明を求める」のほうがたくさん「いいね」がつくことに納得がいかないのですが。

なんて国だ、なんてフォロワーだ、大好きだぜ。

 

 

「棚田の花段」というスポットです。

偶然目について入りました。インスタ映えの宝庫ですな。

 

 

駐車場待ちの渋滞が20分ほどでした。

急に気温も上がってきて、エアコンをつけない愛車の車内はなかなか暑かったです。

しかし昼頃には駐車場待ちが2時間に及んだそうなので、まだまだマシでした。

 

 


「海鮮村北長門」で食べた、長州鶏の親子丼です。

玉子がゆるいのか、メッチャつゆだくなのか、それともその両方なのか、玉子かけご飯というか雑炊というか、そういうモイスチャーな食べ物となっていました。

まぁいいけど。

 

茶店は「カフェ・ティカル」という住宅地の奥地にあるオシャレなお店です。

ホットコーヒー、おいしかったです。

 

 

 

10数㎞の区間にレトロ自販機のお店が4つもあるという、夢のようなエリアです。

故障だの売り切れだのは、訪問してガッカリしますが、なので覚悟はしていました。

2杯でお腹いっぱいになったし。

 

実はさらにこの先に「ふるさと村 大谷屋」っていうレトロ自販機のお店があったのですが、訪問を失念していました。残念。

しかし時間的にも胃のキャパ的にも、現実的ではなかったかもしれません。

日本7周目かな…。

 

 

 

このあたりも景勝地があまりなく、毎度立ち寄るところは同じになってしまいます。

しかし夕日が綺麗だ。

 

 

野営の予定地を大きく通り過ぎないとお風呂がないので、ちょっとゲンナリでした。

ようやく辿り着いたらすごい本格的な温泉地で、「いや、ここまでのものは求めていないんだけど」っていう気持ちと「こんなところに来てしまってスゲー!お得!」っていう気持ちが半々でした。

 

…なにせ疲れていて早く1日を終わらせたかったからね…。

でも振り返ってみれば、行って良かったです。いい経験になりました。

 

 

 

7日目(島根県鳥取県岡山県

 

 

 

うん、またレトロ自販機なのですよ。

昨日の夕暮れ時に改めて調べ、「うわっ!ここにもあったかー!でももうお腹パッツパツだよ、無理。今回はスルーしようか。」って本気で思いました。

 

しかし近所でお風呂入って野営して朝一で行けば食べられるなって考え、このときに至ります。

だから「温泉津温泉」までずーっとお風呂が無かったことがいたかったのです。

温泉津温泉から、遥々引き返してきたのです。

 

 

 

ここいらも景勝地が少なめかなって思っているエリアです。

そりゃ世界遺産の「石見銀山」行けばモリモリに楽しめますけどね、今回は行かないのです。過去2回行ったし。

 

 

出雲エリアでは結構時間使いました。

行く予定になかった「日ノ御埼」もなんだかんだで行きました。

何度も行っている場所なので今回は辞めようと思ったのですが、すごい快晴なのでちょこっと立ち寄ろうかと思いまして。

 

 

 

ランチをどこか雰囲気のいい喫茶店で食べたい…って思って「宍道湖」を見ながら検索しました。

しかしGWのためかどこも休業していたのです。

3店舗目くらいで絶望に包まれていたとき、そのお店の後ろも喫茶店だったのです。

なので入りました。

 

これ、セットで500円なのですよ。

「カフェ・キャッパリ」さん、ごちそうさまでした。

 

 

 

ここはワクワクしましたね。

狙った写真が撮れて感無量でした。

 

 

 

ミュージアムの中に入浴施設が併設されているところは、大体スパイシーな施設であるという法則が僕の中にあります。

 

 

このあとは道の駅に立ち寄ったりはしたものの、なかなかに景勝地もなく淡々としたドライブとなってしまいました。

 

 

こうして山の中を走って来たのもすべて、「ベンダーショップもみぢ」を訪問するため…。在庫があって良かったです。

しかし「ログランド」がレトロ自販機を辞めてしまっていたのはショックでした。

 

 

今日もお風呂難民です。

まさか広島県まで行ってしまうとはね…。

お風呂だけ入って、また20㎞ほど引き返すハメになりました。

でも、こういうのも楽しいのです。

効率性を求めるなんて、仕事だけで充分なのですよ。

 

 

 

8日目(岡山県兵庫県京都府滋賀県・愛知県・岐阜県

 

 

「ダイショウリ」ってなんだよ…。

すみません、変換ミスです。

 

 

 

適当に走っていたら右手に「おかもと」の文字が見えまして。

思わず二度見しました。「おかもと!?あのおかもと!!」って。

懐かしいなぁ。

 

そもそもここはお弁当屋さんなので、店舗内で買おうかとも思いました。

だけども今日の朝ご飯は純喫茶とかで食べたいなって思ったので、ここで買うのはまたいずれの機会ということで。

 

 

 

僕の旅は非常にスピーディなのです。

走る距離もそうだし、観光する場所も多い。

さらにその合間にこのようなツイートもするし、家族に進捗報告もしています。とにかくジッとしている時間が皆無なのです。

 

なのでこのように喫茶店にいる時間だとか、観光地での遊歩道を歩いている時間、お風呂上りの束の間の休息時間などにガガガ…とスマホをいじっています。

せわしない…。

 

 

 

完全に1人でした。それがよかった。

兵庫県の「白鳥城」みたいに撮影する人がたくさんいたら、きっと心が折れていたかもしれないので。

終盤、電車が駅に到着しました。

なんか危機感を覚え、電車から人が下りてくる前にそそくさと撤退しました。

 

 

ここから先は、レトロ自販機最後のターゲットとなる「コインスナックふじ」を目指すドライブです。

昨日午後に内陸部に入ってから今日までの行程、レトロ自販機を繋ぐだけのためにグネグネと中国地方を彷徨うルートになっています。

 

 

 

昨日に「メテオプラザ」を見た後は、レトロ自販機を巡る旅。

それ以外の観光スポットは、レトロ自販機同士の線上にあるから寄った、みたいな感じでした。

だからこそ、このお店が営業していて在庫もあってよかったです。

 

では、帰ろう。目的は果たした。

 

 

高速道路に乗るまでの間に景勝地があったので立ち寄ってみました。

 

 

 

後述しますが、愛知県や岐阜県の山間部を明日の早朝に巡って旅の締めくくりにすることとしたのです。

尚、他には奈良県に行くプランや、愛知県の海岸線を走るプランがありました。

 

 

はい、早速心が折れています。

 

 

最近は日が長いから19:30に暗くなるでしょ。

そのあとお風呂入ったりご飯食べたりしたら、もう21:30とかでしょ。

それから明日の観光のために移動したり、明日は明日で早起きしたりすると、睡眠時間が足りない。

そういう日々を送っていたので、ちょっと疲れたのです。

 

夕食を食べたら、最近の外食続きで胃が疲れていたのか、ちょっとお腹痛くなりました。

これが辞め時だな…って思いました。

 

 

9日目(帰路)

 

 

12時までに帰宅するというミッションがあるのです。

大渋滞にならなければ余裕な時間だと判断しました。

 

 

 

毎日長距離を走っていたので、(どことは言わないけども)愛知県から自宅がとても短く感じています。楽勝です。

 

 

この1時間で、あなたからいただいた応援メッセージの最後の返信などをしていたのです。

 

おっと、だけどな、Twitterお使いのあなた。

今からでも「いいね」し忘れたツイートあったら、「いいね」してくれていいですからね!

YAMAさん喜ぶからね!

 

…というわけで、お疲れさまでした!

 

 

 

走行ルート

 

それでは、改めて全工程の走行ルートをご紹介します。

 

 

大体いつもこんなペースで命を燃やしながら走っている僕です。

 

「こんなスポットがあるよ」みたいな情報、お待ちします。

「ここのスポットの詳細を知りたい」みたいなご要望も、喜んで。個別記事の対象として検討します。

 

では、またいつかどこかの旅の空の下でお会いしましょう!!

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

【リアルタイムレポート】日本6周目の残存海岸線、中国地方と四国地方をちょっと走るわ!①

こんばんは、【週末大冒険】のYAMAです。

 

このブログを公開してもうすぐ2年となります。

だからというわけではないですが、ここで一発新しい企画をやります。

 

何と僕が、その日の出来事を執筆するのです…!!

 

「いや、それ普通だろ」・「それがブログだろ」・「なに当たり前のことをドヤ顔で言っているんだ」。

はいはいはい、わかってるっつーの。

でも、僕のような不器用な人間には、その当たり前が難しいんだっつーの。

 

 

というわけで、初めてなので成功するのか失敗するのか、いやむしろ失敗前提で

リアルタイムレポート。

 

 

時代は、2022年のゴールデンウィーク

舞台は、中国四国地方

ちなみに上の地図の黄色い部分が、日本6周目において一般道で海岸線を走っていない区間だ。そこを走りたい。

 

 

実行人数は、1人。

うん、そういう哀れみの目で見るな。寂しいのは慣れている。

 

使用車は、日産パオ。

10日ほど前にエンジンかからずレッカーされたけど、今はかろうじて元気だ。

この昭和時代の片鱗を引きずる車を酷使させる。

 


大体の荷物は既に積み込んだ。

毎度おなじみの車中泊スタイルだ。

ただ、たぶんだけど宿に宿泊することもある。

 

 

そして配信方法だ。

 

スマホでコツコツとフォーマットを整えながら執筆するのはちょっと大変。

そんな時間があるならアクセル踏んでいたい。

従い、Twitterで配信する。

 

twitter.com

 

あなたがもしTwitterを使っているなら…、願わくば「アホだね」みたいなボタンを押してほしいが、そういうボタンはないので「いいね」を押してほしい。

フォローしてくれると泣いて喜ぶ。

 

Twitterアカウントが無い方について。

PCだったら右側、スマホだったら下にスクロールすると僕のTwitter記事が出てくるのだが、ちょっと見づらいよね、きっと。

だからTwitterのツイートをブログに転記する形式を取ろうと思う。

 

まずは初日分はきっと明日(4/29)の夜、まさにこの記事の一番下にゴソッと貼り付けようと思うので、またこの記事を訪問してほしい。

 

 

では、あなたの2022年のゴールデンウィークも、かけがえのないステキなものとなるよう、心からお祈りします。

僕はアホまっしぐらで四国と中国地方を駆け巡ります故!!

 

 

■■■この下にtweetが入っていきます■■■

 

1日目(兵庫県岡山県

 

 

これは土山SAでした。

GWイブのためか、駐車場はギュウギュウで入り込むのにかなり苦労しました。

ここで深夜から朝まで仮眠をしました。

 

 

吹田SAですね。

ここでの眠気はなかなかハードでした。

昔と比べると体力落ちたなーと感じつつ、眠眠打破でトランス状態になってしまうことに一抹の不安を感じた次第です。

 

 

 

 

 

 

モーニングからの、流れるように明石焼き

素晴らしすぎですよね。

本当は「いまい」とは「ふなまち」といった老舗に久々に行きたかったのですが、朝では営業していなくって。

しかし純喫茶で食べる明石焼きもいいものです。

 

 

 

 

福崎の町は、あの「遠野物語」の「柳田國男」の生まれた町とあって、町中妖怪だらけです。

しかもリアリティを追求しているのな。

そりゃ子供もギャン泣きするってヤツです。いくつかのスポットを巡っていろんな妖怪を見たのですが、その話はまたいずれ…。

 

あと、このあと心霊スポットとして有名な山間部のトンネルを走っています。

ドッシャドシャの雨でした。

 

 

 

 

「太陽公園」には2時間以上滞在したと思います。

「白鳥城」は暴風雨で傘が壊れかけました。

そして内部はコスプレイヤーさんとかインスタ映えを狙う人たちが好きそうな、スタジオ的な感じのファンタスティックな内装でして、男1人で来ている僕は心が壊れかけました。

 

 

 

雨が小降りになって来たので「きらきら坂」も歩きました。

曇天であまりキラキラしていなかったけど、カップルにとってはきっとキラキラの思い出となるのでしょう。爆発しろ。

 

 

あとは「迫門の曙」っていう絶景景勝地を訪問したりしました。

その話もまたいずれ…。

 

 

 

水没ペンション村を眺めてゾクゾクしたりしました。

ここ、来たかったんですよねー。

このちょっとドロドロした雲の多い夕暮れ、最高じゃないですか。

 

 

この旅で、湯上りにコーヒー牛乳を飲むことを覚えました。

出費…。

 

 

 

鷲羽山展望台」は、日本1周目で僕が生まれて初めて中国地方に足を踏み入れたときに、最初に観光したスポットなのです。

ここで朝日を見たんだ。若かりし僕の、ステキな思い出よ。

 

 

2日目(香川県愛媛県高知県

 

 

 

 

僕がうどん屋を選ぶ基準は、どれだけ年季の入った建物か、だったりします。

「上杉食品」はさらに朝からの営業だったので即決でした。

「山内うどん」はかなり遠回りになってしまうけど、紹介してもらって興味を持ったので行きました。

マジ相当並んだなー…。

でも開店前だからこそ、開店と同時にすぐに食べることができたのです。

 

 

昨日が暴風雨でしたからね、ちょっと車内を喚起しました。

 

 

 

「大久保自販機」、もう1つ寒川地区にあることをご存じの方も多いでしょう。

でもそっちは行ったことあるのです。

あまり食べすぎてデブになると、GW後に家族から同一人物と気付かれない恐れがありますので、一度食べたことがあるところには行きません。

 

 

ちょっと掲載した写真が悪かったですね。

本当に綺麗なところでした。

しっかし大人気で駐車場がバースト状態。GWだなぁ…って。

 

 

今夜は宿を取っているのです。

高知市まで行くのです。

全然逆方向なんですけど、あとあと海岸線を切れに繋げるにあたり、この日はなるべく今治市まで行っておきたい。

そう思って頑張って行きました。もちろん「今治城」は最高でした。

 

 

30分ほど遅かったかなって感じました。

もう夕方で、滝壺に日が当たっていなかったのです。

前回も早朝で日が射していなかったので、いつかまた日中にリベンジしましょうね。

 

 

 

 

日本最大のセルフビルドマンション、「沢田マンション」ですね。

目の前まで来たことは以前もあるし、なんだったら沢田マンションのことを書いた本まで買ったことあります。憧れのスポット!

 

 

 

飲んだ後、徒歩2分ほどのコンビニまでコーヒーを買いに行きました。

ライトアップされた沢マンもステキでした。

 

 

3日目(高知県愛媛県

 

 

たぶん一番平和な朝だったのではないでしょうか。

お風呂も夜と朝の2回入りましたしね。

朝は「よーし、浴槽にお湯をためて浸かっちゃうか!」って思ったのですが、水圧が弱すぎて30分くらい経っても全然スネくらいの高さまでしかお湯が溜まっていなくって、最終的に半身浴で手を打ちました。

 

 

 

 

管理している方も、とってもいい方でした。

見た目はすんごいけど、しっかり愛されている物件です。ありがとう。

 

 

高知市から西方向へはしばらくいい感じの景勝地が無く、ちょっと悶々とした気持ちで走りました。

なんだか頭痛もしていて、実はイマイチだった日です。チクショウ。

 

 

「そういやGWにはどっかでTシャツアートやっているんだよなー。遥か昔、日本1周目で仲間と行きたいって話したことあったなー。」って思っていたらいきなりTシャツアートの看板が出てきたので行きました。

駐車場は非常に混雑していて、会場から1km近く離れたところにしか停められませんでした。

ちょっと疲れた。

でも模擬店を巡ると元気になるタイプの男子です。

 

 

かなり強烈な眠気と闘いつつ、「もうちょっと!もうちょっとで足摺岬だから!!」って自らを鼓舞しながら辿り着きました。

もともと足摺岬って駐車場がすごく狭くて、停められたのは500mほど離れた駐車場でした。

歩いていたら少し眠気が飛びました。

でも、その後の道の駅でグーグー寝ました。車内は暑かったです。

 

 

誤字ですね。「寂れつつある??」って打ちたかったのです。

 

 

黄色いポストは健在でした。

あと、近くの車道の真ん中に30cmはあるかと思われるミドリガメがいて、その後の運命が心配です…。

 

 

これ笑うところなんですけどね、実は「紫電改展示館」の営業に間に合わなかったのです。

4分遅れました。GWだから延長してくれていることを願いましたが、閉まっていました。

この時期の17時閉館、早いよ…。

だからこその写真、ガラス扉越しに撮影したのです…。悲しい。

 

 

 

八幡浜の町に、フラッフラになって辿り着きました。

まぁでも真っ暗になる前の到着で良かったです。

そしてお風呂に入ると少しだけ元気になるんですよね。

でも近くにいい感じの食事処も無いし、そんなに食欲もなかったのでコンビニ飯としました。

しかしこういう雰囲気の夕食、大好きなのです。

 

 

4日目(愛媛県広島県

 

 

なんか寒暖差が著しいのですね。

夜は寒さで何度も目が覚める日が多くありました。羽毛布団を持って来なかったの、失敗したなぁ…。

そして日中は昼前くらいまで上着を着ていて、昼くらいから薄手シャツやTシャツでもいけるくらいに暖かくなるのです。

よく体調崩さなかったよな。

 

 

さて、ここで有名なのがミカン売りのばあちゃんですよね。

(他にもいろんなものを強引に売って来る)

 

 

「今回はどんなやりとりができるかな」ってワクワクしながら行ったのですが、朝だったためかいませんでした。

…と思ったら、観光を終えて車で出発することおよそ1㎞。

道端に座って売っていました。

 

ミカンを頭上に大きくかかげて何か叫んでいるのがドップラー効果で聞こえました。

しかしこっちは車を走らせているので急ブレーキかけるわけにもいかず、停まったところで僕はミカンを食べられないので、笑顔で手を振ってそのまま走り去りました。

 

 

 

三崎港のコンビニで朝食を買い、ここでゆっくりと過ごしました。

1台も車がいなかったのはラッキーでしたね。

最高のロケーションです。

 

 

無人でとっても静かな駅…と思われるかもしれません。

違うのだ。カメラを構えるこっち側はすごい人なのだ。

GW効果もあって、周辺は車やバイクで溢れていました。

その一瞬の隙をついて撮影したのがこれなのです。

 

 

もちろんウソです。

松山城」は隣の丘の上に小さく見えていました。

いい散歩になりました。

 

 

 

はい、ここで2日前の今治と道が繋がる次第ですね。

しかしこれ、悔しかったなぁ…。焼豚玉子飯、食べたかったなぁ…。

 

おばちゃんが1人で切り盛りしていて、料理の受け取りも食器の返却も自分でやるというお店。水も食器も全部自分で用意。

どこに何があるのかわからないでいたら、こういうお店によくある店員とお客さんの中間生物みたいな存在の人がいろいろ教えてくれて助かりました。

 

 

 

今日のゴールは呉の町だと決まっていたのに、ものすごい遠回りをしてここに行きました。いきなり中国地方の陸地のど真中です。

でも、ここで頑張っておくときっと後がラク

今日は少し余裕があるからがんばろうってなったのです。

後述の走行ルートを見ると、このお店だけ1つ離れていて、僕のがんばりが窺い知れます。

 

 

「ナポレオン」という、大好きなバーに行くのです。

もう10年ほど前から通っています。

この店に行きたいから呉に宿を取ったのです。ワクワクが止まらない。

 

しかし、前回訪問時に嬉しすぎて酔っ払い、人生トップ3に入るくらい激しい二日酔いを体験しました。

ブレーキも同時にかけて行かねばなりません…。

 

 

マスターに前回以前訪問時のことを話したりして最高でした。

宿には21:30ごろに戻りました。

実はお風呂が共同で、そして22:30までに入らねばならないのです。

しかしお風呂は1人ずつだし、宿泊人数に対しこの環境はシビアすぎで…。

22:20に前の人が出た瞬間、滑り込んでダッシュで入浴しました。

せっかくの宿なのに、なんかせわしないぞ…。

 

 

走行ルート

 

はい、前半戦はここまでです。

では、走行マップを以下にご紹介します。

 

 

うん、もうめんどくさいので後半も書き込んだバージョンを掲載しちゃう。

GW後半戦も盛り上がって行きますよ!

 

drive-ns.hatenablog.com

 

こちらに書いていきますので、続けて読んでいただけると吉です。

それでは、引き続き良い旅をしよう!

 

No.189【長野県】本州を一点で支えるとしたらどこ!?それこそが本州のHESO(へそ)だ!

僕が「本州のHESO(へそ)」と呼ばれるスポットを探訪した記録をご紹介したい。

 

へそ、つまりは本州の中心に当たるスポットであり、それすなわち日本の中心とも言える場所だ。

なんで"HESO"ってローマ字表記にしたのか甚だ疑問であり、もしカッコつけようとしたのであれば「逆にダサくなってますよ」ってアドバイスしたいところだけど、もう遅い。

 

でも、実際に訪問したらべらぼうにカッコいいスポットで、「これこそHESOだな」って、僕は感嘆するかもしれない。

 

 

何を言っているのかわからないかと思うが、すまない僕自身もわからなくなってきた。

あと道、狭い。

 

 

本州のHESOの定義

 

最初の項目だけ、ちょっと真面目な話をさせていただきたい。

日本4周目において本州のHESOを目指すYAMAさんが狭路でワタワタしている間に、本州のHESOの定義を掘り下げておきたい。

 

これ驚愕の事実なのだが、日本の中心ってたくさんあるのだ。

そのうちの1つが、今回ご紹介の本州のHESOなのだ。

何言っているんだかわからない方も多いと思うので、リンクを貼ろう。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

詳細については上記リンク先の【特集】をご覧いただきたい。

実は日本の中心というのは日本各地に無数にあるのだ。

ぶっちゃけ30箇所くらいある。

それぞれ定義が異なるので、どれが正しくてどれが間違っている、とかはない。

 

そしてこの無数の日本の中心を全部巡ってみたいと夢見ているのが、この僕だ。

アホでしょ。

でももうほとんど踏破してしまったので、いまさらやめられない・止まらない。

 

では本州のHESOは、なぜ日本の中心と言えるのか。

 

 

これだ。

本州が真っ平らなプレートだと仮定する。

それを1点でバランスが取れるように支えるとしたらどこになるか…。

このポイントを"本州の重心地"という。


2004年、とある測量会社が調査をし、ここがの本州の重心地だと発見したのだ。

「本州の重心地=本州のHESO=日本の中心」。

広義の日本の中心と言えるだろう。そういうことだ。

 

美しい村1

本州のHESOは、上水内郡小川村にある。

日本の里100選にも登録されており、日本で最も美しい村とも言われる、小川村だ。

 

美しい村2

「道の駅おがわ」という道の駅もある。

本州のHESOの最寄りの休憩スポットなので、僕もここを中継地として使わせていただいた。

 

あともう1つ、ここで見たかったものがあったのだ。

道の駅の建物の、向かって左側にそれはある。

 

美しい村3

本州はここで吊り合う 本州の重心地 小川村

 

…このように書かれたモニュメントがある。これを見たかったのだ。

正確な重心地、つまり本州のHESOはすんごい山奥なので、一般人が気軽に立ち寄ることができるここにモニュメントを置いたのだろう。

 

見てほしい、このモニュメントのデザインを。

尖っているだろう。

この先端に、プレート上の本州が乗っているのだ。

 

美しい村4

そう、さっき図解した上の図のようにだ。

これを見たくって、この道の駅に来た。

では、目線を少しだけ上に移動させてみよう。

 

美しい村5

 

うん、本州のヤツ、どこに行った?

 

 

以前はここに本州をかたどった巨大なプレートが設置されていたはずなのだよ。

なんで無くなっちゃったのー?

壊れたのー?危険だから撤去したのー?

それとも盗まれたのー?

ダメだよ、本州を盗んだら!美しくないよ!

僕らは取り戻そうよ、あの頃の日本を!

 

…ちょっと僕はパニックになりかけた。

2022年現在は本州があるのかどうか知らないが、Webを見る限りたぶん無いままだ。

 

美しい村6

もうね、行くしかないよな、本丸へ!

本州のHESOへ!!

 

 

HESOは聖地だ

 

県道31号線をちょっと反れた道から、さらに反れて山奥に突撃する。

 

 

なかなかにローカルだぞ。ワクワクがノンストップだ。

こういう信州の山間部を夏に走るのって、最高に好きなのだ。

 

山間部を進む1

実際に僕が撮影した写真だ。

ここは落合という集落だそうだ。Googleマップには載っていないが、そう書いてある。

そして目指す本州のHESOは法地という地区にあるそうだ。

 

ちなみに看板の下に映っている、セピア色のサビッサビのバス停がエモい。

このバス停はこの後、2つに折れ曲がって朽ちる。

 

山間部を進む2

本州のHESOって、聖地なのか。へぇー…。

 

誰目線の何の聖地なのかわからないが、僕目線は日本の中心である時点で、それはエルサレムと同義ではある。間違ってはいない。

とりあえず行こう、聖地。

 

山間部を進む3

まぁまぁ狭くてワイルドな道が6km続く。

人家も施設も何もない、ただただ山の中の道だ。

 

県道36号と並行する道だが、県道の方が広いしクネクネもないので、こちらを常用する人はほぼ皆無であろうと推測する。

 

山間部を進む4

右側に唐突に小さな空き地が出てきた。

本州のHESOだ。

ここにあるってことを知らなければ、ヘタすちゃ素通りしちゃうかもなって思った。

 

山間部を進む5

一応道端には"本州のへそへようこそ"と描かれた木の立札があった。

ただし、僕の訪問時には結構老朽化して読みにくい上、木々で半分隠れていた。

車の走行中に読むことは結構に難易度高いぞ、これ。

 

山間部を進む6

そして説明板だ。

 

二〇〇四年十二月十一日 

ここ信州・小川村、法地の里「宮の入」の地に、本州の中心地点があることが確認されました。

 

東経 一三七度五八分四〇.二七〇八秒
北緯 三六度三九分一七.七五七三六秒

 

この地点は、標高差を無視した本州の平面図において、均衡を保てる点(=重心)に当たります。

中心のことを一般に「臍」と言いますが、「臍(へそ)」は「臍(ほぞ)」とも呼ばれ、母と子の命を結ぶ絆です。

 

へそを大切にすることは父母や先人の恩を忘れないこと…。

そう考えた法地の人々は二〇〇五年十一月二七日、この地に柱を建て「恩柱」と命名しました。

柱の高さは十一メートル。

以来、聖地「本州のHESO」は、いやしの里・法地会の皆さんによって守られています。 

 

何が聖地なのかはよくわからないが、僕にとっては価値があるスポットだ。

今日、ここに来れて嬉しいぜ。

 

 

本州のHESOを堪能しよう

鳴るへそ玉手箱

 

本州のHESOには一体何があるのか、詳細をレポートしよう。

尚、このレポートは西暦何年とは明記はしないが、ちょっとだけ過去のものだ。

2022年現在はバージョンUPしていると思われるので、参考程度としてほしい。

 

鳴るへそ玉手箱1

大体これが全容だ。

深い谷間に張り出すように、ベニヤ板と鉄骨で組まれたデッキがある。

 

そこに"鳴るへそ玉手箱"と書かれた木のプレート。

少し右には台座があり、ギラギラしたアルミが巻かれ、ウネウネと伸びる謎のオブジェがある。なにこれ。

 

鳴るへそ玉手箱2

それぞれのウネウネの登頂には、不思議な顔がついている。

シーサーのようでもあり、そういう表現をしたら沖縄の人に怒られそうでもあり…。

なにこれ。

 

すぐ下のベニヤ板に説明用の貼り紙があったんだけど、これは恩柱神だ。つまり神様だ、へぇー…。

そしてこの神様の口は賽銭箱のお金投入口になっている。

 

ここに硬貨を入れると、キラキラしたパイプの中を硬貨が落ちていく。

その長さはなんと21m。

硬貨は落下しながら、パイプに仕掛けられた鐘を鳴らす。

その音色の数で運勢を占うこともできるのだそうだ。

 

鳴るへそ玉手箱3

なるほど、本州のHESOで鐘が鳴るから"鳴るへそ玉手箱"というネーミングなのか…。

うん、ちょっとそのセンスに言及したいけど、面倒ごとは嫌なので口を閉ざす。

 

でも、こういうアクロバティックなアイディアは大好きだ。

小学生が夏休みに作りそうなこのクオリティを、大人になってからもずっと大事にしているここが好きだ。

 

鳴るへそ玉手箱4

上2つの首が最高だ。

こういうユルさを失ってはいけないよ、日本は。

 

 

絆のロープ

 

前項でご紹介したのは、あくまで賽銭箱だ。

肝心の本州のHESOと呼ばれる本州の重心地は、一体どこにあるのか。

 

絆のロープ1

あそこだ。

見えるかな?谷を隔てた対岸の崖の中腹に柱が立っている。

赤と白のおめでたいストライプがひときわ目を引く。

 

あれがさっき説明板を引用した『この地に柱を建て「恩柱」と命名しました』、の恩柱なのだ。高さは11m。

 

普通は"柱"って書きたいところだけど、このスポットにおいてはこれまた説明板に合った通り『へそを大切にすることは父母や先人の恩を忘れないこと』とのことで、あえての"柱"と表記するのだそうだ。

 

しかし僕の立つ鳴るへそ玉手箱のデッキから、あの恩柱までは直線距離で100mほど。

ちょっと遠いし地理的に厳しそうだ。

 

絆のロープ2

そんな心身弱き者に朗報である。

まずはさっきの写真を拡大した。恩柱からロープが伸びている。

どこまで伸びているのかと言うと…。

 

絆のロープ3

現地の図解を見てほしい。

鳴るへそデッキのすぐ後ろの柱にロープが結ばれている。

 

図解によれば、これが「恩柱に通じる綱」であり、軽く引くことで本州のHESOとの絆を確かめることができるのだそうだ。

そう、僕らはこのロープを引くことで、間接的にHESOとコンタクトが取れる!

 

絆のロープ4

ロープをグイグイと引いてみた。

100m先の恩柱とを繋ぐロープがたわみ、柱に設置された鐘がかすかな音を立てた。

なるほど、ちょっとおもしろい。

 

絆のロープ5

そのすぐ横には古い電話ボックス台のようなものがある。

そこには来訪者ノートと記念スタンプが設置されていた。

うむ、スタンプ押してみるか。

 

絆のロープ6

恩柱をかたどったデザインですな。

遠近法を活かし過ぎてすんごい三角になっているし、微妙にグネっていて不気味さも感じさせる、良いデザインだと思った。

 

さて、これでミッション終了…とはならないな。

やっぱ恩柱に行かないと。踏まないと。

 

 

目指せ恩柱

 

やっぱり、ここまで来たんだからジャスト中心のポイントに立ちたい。

危険を冒してまでは行きたくないが、道があるなら進むべきと思ったのだ。

 

恩柱1

空き地を出て、柱へ続くと思われる小路に入る。

えっと、こっちでいいのかな…??

恩柱まで歩く人をあまり想定していないのか、明確な案内が無い。

 

恩柱2

手掛かりはさっきも掲載した上図だ。

チープなデザインであるが、赤い線が柱まで行く道のりなのだろう。

なんとなくその方向に歩いた。

 

恩柱2

道はあまり整ってはいない。

こんな道をまずは谷底に向けて下がって行く。

 

どんどん道はワイルドさを増していく。

ここは整備が追いついてないな。

相当に草が生い茂ってきた。しかも朝露でベチョベチョだ。

 

恩柱3

途中には小さな木の橋もあるけど、腐りかけている。

おまけに苔が生えて滑る滑る。なんだこの冒険。

 

さらには小さい虫がたくさん辺りを浮遊している。

僕が歩いても虫はそれにあわせて僕についてくるという、望まないモテ期。

 

ただでさえ相当マニアックなスポットなのに、さらにマニアックな柱そのものを目指す人はほぼいないだろうからね、荒れちゃうのも納得ではある。

 

恩柱4

ようやくゴールが見えてきた。

恩柱をここまで運んだ人もすごいよな。

 

緑の中に埋没している階段を踏みしめ、最後の登りだ。

足元はもうグチャグチャだし、汗もかいた。

朝7時のさわやかな信州の朝のハズなのに、僕は1人さわやかから随分遠のいてしまった。

 

恩柱5

触ったぞ、恩柱!!

 

だからなんなのか。自分でもわからん。

感動も達成感も爽快感もあまりないが、触ったというステータスが大事なのだ。

 

恩柱6

恩柱を見上げ、僕は小さくガッツポーズをした。

小さな虫たちがそれを祝福するように、僕の周りをブンブン飛んでくれた。うるさい消えろって思った。

 

恩柱7

こんな日本の中心があるのだ。

こんな聖地が2022年現在も信州の山奥にあるのだ。

なんだったら、鳴るへそデッキには東屋もできていると聞いているから、より盛り上がっているのだ。

 

物好きな方がいたら、これからやってくる2022年ゴールデンウィークのプランにでも組み込んで見てほしい。

そのとき、本州の重心はあなたを中心に吊り合いが取れるのだ。

 

狭い

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 本州のHESO
  • 住所: 長野県上水内郡小川村高府1502
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり
  • 時間: 特になし

 

No.188【岩手県】道行く車が思わず眺めるのは山の斜面を彩る芝桜!!個人宅だが圧巻だ!

桜前線を追いかけるように、今度は芝桜のシーズンがやってくる。

だからこのタイミングで1本、芝桜に関する執筆をしたい。

 

今回ご紹介するのは、無名のスポット。

「有名じゃない」という意味の"無名"ではなく、正真正銘の名前が無いスポットだ。

 

 

それもそのはず、個人宅である。

だがしかし、その圧巻の光景から、道行く人が車を停めて見入るのだ。

駐車にうってつけのスペースまである。

 

当ブログでは、スポット名を「川崎童子の芝桜」とでも呼ばせてもらおうか。

それでは、2021年に訪問したエピソードをご紹介しよう。

 

 

責任者が橋に抱きついて離れない事件

 

ここでまずはお伝えしよう。

本記事は、最初に芝桜スポットにほど近い「道の駅 かわさき」についてご紹介する。

川崎童子の芝桜が出てくるのは後半だ。

 

なぜかって…?

そんなもん、記事の文字数を膨らませるために決まっている。

…って理由だけではいささか暴力的なので、「セットで楽しめるスポットをご紹介したいから」とでも受け取っていただきたい。

 

道の駅へ1

のっけから狭い。

道の駅に向かっているだけなのに。

 

こんな写真を掲載してしまうと「どんだけ秘境の道の駅なんだよ」って思われてしまうかもしれないが、目指す道の駅は国道沿いの広々とした雰囲気の場所だ。

かつて2・3回は行っているので知っている。

(でもこんな狭い道で行くのは初めて。)

 

道の駅へ2

これが今回の舞台のイメージ図だ。

東北の太平洋側を代表する「北上川」が広いが、その両脇の道はすごく狭かったから注意されたし。

 

道の駅へ3

途中でまだ桜が咲いていたのでテンションは上がった。

桜前線に追いついた。

 

北上大橋1

狭い道も終盤に近付くと、北上川に架かる「北上大橋」が見える。

一気に視界が開けて、この巨大橋が姿を現すのだ。

橋マニアの僕は「うおぉぉ、ブラボー!!」と叫ぶ。当たり前の反応である。

 

あの橋の右側への延長線上に、道の駅かわさきがある。

もうちょっと。

 

北上大橋2

道の駅かわさきに到着。

駐車場からも、北上大橋が背景として鎮座しているのが見える。迫力すごい。

 

…ただ、かつて来た時にはもっとしっかり橋が見えていて感動した記憶があるのだが…。

東日本大震災のちょっと後に被災地を巡りながら立ち寄ったときの写真を発掘した。

 

北上大橋3

うん、あんまり変わらなかったが、青空だし車が少なくてちょっとだけ見栄えはいいかな。

 

しかし、相当に大きな橋だぞ。

大きな北上川に架かる橋なのだから当たり前だが。

全長482mの3径間連続バランスドタイドアーチ橋。支間長は208 mあり、このタイプの橋としては2022年現在で日本最長だ。

 

この橋が架かったのは2003年。

初代の橋は1938年に架かったのだが、老朽化してきたのでこの2代目の橋を架けたのだ。

 

北上大橋4

その初代の一部は、この道の駅の敷地内にモニュメントとして今も残っている。

ほとんど誰も見向きもしないけどさ、アツいストーリーあるから説明板を読んでみてほしい。そしてこの初代の橋をそっと撫でてほしい。

 

北上大橋5

長いので内容は割愛するが、説明板の内容は大体以下の通りだ。

 

  • 今まで渡し船で不便だったので、この橋の完成はまさに交通革命。
  • 95%くらい完成したところで川が氾濫して、橋が全部流されて工事は振り出しに。
  • そのとき工事責任者が「一緒に死ぬ!」って言って橋に抱きついたので、地元民みんなで引き剝がした。
  • 水中に散らばった橋の残骸の撤去もやったので、相当大変だった。

 

みんなの橋への愛、すごすぎるぜ!

ここまでの愛があるなら、解体してお役目御免となっても、こうやって思い出を飾っておきたいよな!

先駆者の魂がこもっている!!

 

北上大橋6

顔はめパネルもあるぞ。

背景は北上大橋だ。

 

左下の黄色いボールは、かわさき花火大会のマスコットキャラである「かわたまドン太くん」だ。

前髪(北上川?)を北上大橋で留めている。

 

Twitterのフォロワー数はわずか8人であり、2018年のアカウント作成から3ヶ月で力尽き、以後2022年春現在に至るまで4年近く沈黙しているという、わりとずぼらなキャラだ。

今後の復活を祈る。

 

 

鉄神ガンライザーの腕は南部鉄器

 

カフェタイム1

道の駅の建物。

ひとまず中の物産コーナーやお土産コーナーなどを一回りし、その地域の特性を把握するのが僕の習性だ。

 

そして見つけてしまった。

道の駅の敷地内にコーヒースタンドがあるのを。

 

カフェタイム2

「Cafe Stand Halte(カフェ スタンド アルト)」という店名だそうだ。

ウッディな小屋でとても小さく、中でイートインはできない持ち帰り専用のコーヒー店

しかしそのすぐ脇には簡易的なデッキとベンチがあった。

 

「なるほど、ちくしょうズルいぞ!」って思った。

イートインのお店であれば「そんな時間はない」と言って無視もできた。

しかし持ち帰りだったら拒否する理由がない。

 

そして僕は無類のコーヒー好きなので、毎朝必ずコーヒーを飲みたい。

だけども今日はもう10時過ぎなのにコーヒー飲んでない。飢えていたのだ。

 

カフェタイム3

買ってしまった。

ちゃんとドリップしてくれたのでそこそこ待ち時間がかかったが、コーヒーの香りを嗅ぎながら待つ時間が幸せだった。

しかもチョコレートまでつけてくれた。申し分なし。

 

カフェタイム4

ここが店舗のすぐ脇のデッキ席。

ここに座って飲もう。

 

結局「イートインのお店だったら時間がないのでスルー」とか言っておいて、テイクアウトのお店でも座れる場所があるなら座ってしまうのだ。

だって座ってみたいじゃないか。それに世の中は嘘と矛盾で満ちている。

 

カフェタイム5

ビターなコーヒーが身に染みる。

苦くて酸味の少ないコーヒー、すごく好き。

 

カフェタイム6

ちなみにこのお店はワッフルも数多くあった。

ただ僕はワッフルあまり食べない人なので調査できず、この記事でも取り上げることはできない、すまん。

 

ガンライザー1

その代わりと言ってはなんだが、道の駅内の自動販売機を紹介しておこうね。

岩手のローカル特撮ヒーローの「鉄神ガンライザー」のデザインだよ。

 

その右手は南部鉄器らしい。さすが岩手。

南部鉄器で殴ったら、大抵のものは破壊できるよね。

父方のばあちゃんの家にあったから知ってる。それで人を殴ったことは無いけど。

 

ガンライザー2

2021年時点で10周年なのだそうだ。

なんという長寿番組だ。全国ものの特撮ヒーローで10年続くなんて、そうそうないぞ。

細く長く、これからも岩手県の平和を守ってほしい…!!

 

-*-*-*-*-*-

 

…というわけで執筆を完了させようとしたのだが、大事なことを忘れていた。

川崎童子の芝桜について書いていなかった。

よし、書く。最終章で書く。すみません。

 

 

知人からもらった芝桜、増殖が止まらず

 

川崎童子の芝桜の存在を僕が知ったのは、実は昨日だ。

2021年4月23日、YahooのTOPのニュース記事でここが取り上げられていたのだ。

そして翌日である今日に早速やって来た。

 

www.iwanichi.co.jp

 

Yahooのニュース記事はすぐに削除されてしまうので、その引用元となった岩手日日新聞社の記事をリンクさせていただく。

こっちは1年が経とうとする2022年現在もページが存在していたので。

 

童子の芝桜1

記事を読んでも詳細な場所は書かれていない。

Web検索しても場所はわからない。

でも何となく検討はつく。

 

上記にリンクした記事内には、『一関市川崎町薄衣字童子地区内の傾斜地』・『近くを通る市道などからの鑑賞を呼び掛けている』という2つの重要なフレーズがある。

これだけあれば余裕余裕。

 

童子の芝桜2

山間部のローカルな道が続く。

しかし結論を言ってしまうと、さっきの道の駅かわさきから車でわずか10分だ。

そんな大した距離ではない。

 

そろそろかな…とスピードを緩めつつ走っていると、視界の右隅がピンク色で満たされた。

はい、来た!

 

童子の芝桜3

芝桜を見る人は、みんな上の写真のように路肩の駐車場に車を停めている。

僕もそれに倣って愛車を駐車させてもらった。

タイミングによっては5台ほどの駐車スペースは満車となる。人気だ。

 

おじいさんおばあさんたちを乗せた、デイケアサービスの送迎車みたいのもやってきたりした。人気だ。

 

童子の芝桜4

駐車場から谷を挟んだ反対側の斜面に、芝桜が鮮やかに咲き誇っていた。

少し構図を工夫すれば、このように愛車と芝桜を一緒に写すこともできる。

 

しかしちょっと木立がジャマをしてくれる。

角度的にも、ここから少し南に歩いたほうがよさそうだ。

そう考えて歩道をちょっと歩いて戻ることにした。

山間部のクネクネ道で歩道もないから、車に注意して歩かねばならない。

 

童子の芝桜5

一望できた。最高だ。

 

Yahooの記事では記者が敷地内まで入れたためか、丘の下から見上げるようなすんごい構図だったけど、個人宅なので僕ら一般人はここからの眺めとなる。

それでも圧巻だ。

 

童子の芝桜6

僕もここについては、ほぼ岩手日日新聞さんからの情報しか持っていない。

それでも記載内容をかいつまんでお伝えしよう。

 

ここで芝桜の栽培をしているのは、2021年当時で80歳のおばあちゃん。

もともとここはタバコだとかアズキを栽培する畑だったとのこと。

 

だが10年ほど前に、友人から芝桜をもらって植えたところみるみる増殖し、今ではこんな感じに庭や畑を一面覆う大スケールになってしまったそうだ。

 

童子の芝桜7

白・ピンク・赤…。

色彩豊かな芝桜が斜面に綺麗に咲いている。

おばあちゃんが丹精込めて栽培し、草取りなどしているからこその絶景だ。

これをこうして見せていただくことができるのだから、ありがたい話だ。

 

童子の芝桜8

鮮烈なまでの春色。

北東北にも遅い春がやって来たのだと、僕はまじまじと実感した。

ここまで来て、春を実感できてよかった。

 

-*-*-*-*-*-*-

 

そして1年が経った2022年。

僕はWebをするが、この川崎童子の芝桜の今年の情報は見つからない。

今年に限らず、ここを訪れた人の情報も、Webにはほとんどない。

 

だけどもきっと今年もおばあちゃんは、今頃満開の芝桜を眺めているに違いない。

遠い地で、僕はそんなシーンを思い描く。

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 川崎童子の芝桜
  • 住所: 一関市川崎町薄衣字童子地区
  • 料金: 無料
  • 駐車場: 数台分あり
  • 時間: 特になし(個人宅につき、ご迷惑にならぬよう)

 

No.187【岡山県】春の爽やかな朝は散歩をしよう!「後楽園」を優雅に歩けば心は満ちる!

ただただ穏やかな気持ちで散歩をしたい…。

 

これ、たぶん全人類の求める夢だと思う。

「違うよ」って言うあなた、それはご自身の深層心理に気付いていないだけだ。

あるいは、あと20年すればきっと気付く。

 

毎日ドタバタし、旅に出ればハプニング連発のYAMAさんも、実は平穏な人生を臨んでいたりする。

例えば朝の「後楽園」を歩いたあの日。

あの日は本当に穏やかで、最高の朝だった。

 

どんな日だったのか、ご紹介しよう。

マジで緩急もオチもない、ダラダラした記事だが、まぁ読んでくれ。

 

 

イカとトビウオに出会う

 

ある年の4月、ちょうど桜も完全に散り、新緑の季節へと推移しようとするシーズン。

そう、ちょうどこれを執筆している今くらいの時期であった。

 

岡山駅の近くのビジネスホテルで目を覚ました。

珍しく昨夜の僕は、車中泊ではなくホテルに宿泊していたのだ。

 

なんだか治安が微妙なエリアのホテルで、夜は前の通りで深夜まで酔っ払いが「グルォォォォ!!」みたいに、それこそ野獣みたいに吠えていたんだけど、僕はそういうのは特に気にせず普通に爆睡した。

 

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朝が来た1

そしてステキな朝が到来した。

最高に晴れている。これは本格的にお出掛けする前に近所をちょっと散歩だな、って考えた。

 

行き先は日本三名園の後楽園だ。

茨城県の「偕楽園」、石川県の「兼六園」と共に日本庭園のレジェンドに君臨するスポットだ。

たぶんここから10~20分歩けば到着するから、散歩にはちょうどいいだろう。

 

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朝が来た2

シャワーを浴びて目を覚まし、7:00からの朝食バイキングに突撃した。

 

健康を考えてヘルシー寄りにしてみただけど、最終的にイカリングがやたら魅力的に見えたので揚げ物も取っちゃった。

でも清少納言も「春は揚げ物」って言っていたしな。

普段そうそうイカリングなんて食べる機会ないんだもの、しょうがない。うまい。

 

朝食後、「ちょっと近所を散歩して来るので」とフロントに告げ、後楽園に出かけることにした。

あえて街を歩くのだ。

路面電車を使うという手段も魅力的だったが、イカリング分のカロリー消費をするためにも歩くのだ。

 

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西川緑道公園1

西川緑道公園」。

これの存在は知っている。岡山市の中心部を南北に流れる小川沿いの公園だ。

もともとが江戸時代の用水路なんだよね?確か。

だから真っすぐに町に沿って流れている。

 

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西川緑道公園2

この小川沿いを少し歩いた。

少しずつ新緑が芽生えてきた町中の散歩道を感じることができた。

 

あと、平日なので岡山駅方面に忙しそうに歩いていく人々を眺められて、優越感を感じられた。

僕は普段大自然の中をドライブすることが多いが、ときおり都会に行くとこういうのが楽しい。

出勤や買い物などの日常光景。僕の知らない町でのそんな当たり前の光景を客観的に見れるのが、なんだかとても新鮮で楽しいのだ。

 

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西川緑道公園3

喉が渇いたなって思って自販機に近づいたら、焼きあご(トビウオ)のダシのペットボトルだった。

危ない危ない、誤ってこれを購入したら甘美なダシの世界に溺れるところであった。

 

このダシの自販機は少しずつ関東などにも普及してくるのだが、このときはまだ希少なものであり、僕自身この自販機を見たのは初めてであった。

 

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西川緑道公園4

2022年現在でああれば「よし買おう、すぐ買おう」ってなるのだが、当時は雑な一人暮らしをエンジョイしていたので、まだダシの奥深さには目覚めていなかった。

従い、購入はしなかった。

 

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西川緑道公園5

ペットボトルの中はよく見えないが、本物のトビウオがモリッと入っているような雰囲気であった。

なるほど、最後にこのペットボトルを資源ゴミとして出すときに悩ましいね。

 

さて、こんなことをしていたらいつまでたっても後楽園に辿り着かないので、先に進もう。

さよならトビウオ自販機。

 

 

カラスのように漆黒

 

まずやってきたのは「岡山城」だ。

その向こうにあるのが後楽園。まずは岡山城を見学し、そのあと後楽園の予定だ。

 

もともと後楽園っていうのは、お城の横に造られた日本庭園。

江戸時代前期、城主の「池田綱政」がレクレーション施設として造った庭園だ。

最初は「御菜園」とか呼ばれていたそうだけど、お城の後ろにあることから「後園」っていう呼び名となり、いつしか後楽園ってなったみたい。

 

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岡山城1

まずは堀がすごいステキ。

この無風の水辺。癒し効果絶大の水面だ。

 

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岡山城2

そして天守閣。

黒いのが特徴的。だから別名は"烏城"なのだ。

 

僕、黒いお城は大体全部好きだ。

平日の朝早くなので、お城の敷地内はほとんど誰もいなくって、近所の人がチラホラ散歩しているくらいで、すごい静か。

音も無く、雲も無くて時間が止まったようなスカッと晴れた気持ちのいい朝。

 

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岡山城3

 

そんな天気の中でこんなお城を見上げていられるなんて、贅沢だね。

昨日の夕方も雇用友えばここに来れたのだが、無理してここに来ないで、今日の朝を選んでよかったよ。

昨日は天気イマイチだったし。だから酒飲んでたんだけど、あれが正解。

 

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岡山城4

ちなみに天守閣の中には入らない。

外から眺めるだけで満足だし、そもそもこの時間はまだOPENしていないし。

 

この天守閣は第二次世界大戦で焼失して、その後に復元されたもの。

実は当時のまま現存している月見櫓っていう櫓もあるんだけど、それは写真に収めなかったので今回は割愛しよう。

 

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岡山城5

話は反れるが、夜の岡山城も訪問済みなので参考までにご紹介したい。

2月の夜21時過ぎに寒い寒いと言いながら歩いてやってきて見上げたのだ。

 

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岡山城6

周囲は真っ暗で人もいなくて怖かったが、ライトアップされたお城はカッコ良かった。

なんだか緑色ではあったが、地色が黒いことはわかる。

とても幻想的であった。

 

話を戻そう。

僕は岡山城と後楽園を隔てる「旭川」に架かる橋を渡る。

 

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岡山城7

旭川蒜山あたりから流れてきて、岡山県を縦断している。

岡山城近辺で少し曲がりくねっていて、岡山城で暮らすにあたって治水工事だとか大変だったろうなっていうのが地図を見るとよくわかる。

 

実際、江戸初期に必死に金をかけて治水事業をして、それでちょっとお金にゆとりができたから作ったのが後楽園だしな。

平和な時代の象徴。

 

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岡山城8

橋の名前は「月見橋」。風流な名前だ。

そして橋からの川面がとても澄んでいる。

「これ、ちゃんと水は流れているよね?」って聞きたくなるくらいに静かな川面。

 

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岡山城9

振り返って、後楽園の端っこからの岡山城だ。

緑に囲まれていて映える。

 

では、本題となる後楽園に入場しよう。

 

 

後楽園は曲線がステキ

 

後楽園に到着した。

複数ある料金所の南門で料金を払い、この庭園の中に足を踏み入れる。

料金は400円だ。(2022年現在は410円になっている)

 

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後楽園1

このときの後楽園は、僕にとってメッチャ久々であった。

しかもこれまでは真冬で寒くて曇った日にしか来たことが無かったので、こんなにも気持ちのいい後楽園は初めてであった。

つまるところ、気分はルンルンなのである。

 

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後楽園2

敷地に入ってすぐの池のほとり。

そこに佇む廉池軒は、第2次世界大戦の戦火をまずがれた貴重な建物の1つなんだって。

前述の池田綱政さんが一番好きだった園内施設であったと言われているよ。

 

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後楽園3

池にはコイがゆうゆうと泳いでいる。

これだけで絵になる。コイってズルい。

 

岡山城に続いて人はほとんどいなくて、静かに散歩したり写真を撮ったりしている人が数人いるのみ。

いいねぇ。日本庭園って、こういう静けさが似合う。

ツアーとかで多くの人がワイワイ来てしまったら、渋みが半減するような気がする。

いや、それってすごい自分本位な意見だけどさ、事実としてそう思う。

渋さと喧騒は正反対なのだ。

 

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後楽園4

「ここが後楽園のハイライトかな?」って思える場所にやってきた。

園内の中心にある唯心山っていう10mほどの小高い丘だ。

そこで園内で一番大きい池である沢の池を見下ろす。


この池には小さな島がいくつかあったり、そこへと続く橋が架かっていたりして、なんとも絵になる。

赤いのはツツジかな?春だもんね。

 

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後楽園5

この景観、ずっと見ていられる。

どこかで聞いたが、日本庭園って箱庭の中に世界を表現しているんだってね。

陸があり、川があり、池があり、山があり、そして家があり…。

ちょっと大きめのジオラマのような感覚なのだろうか。

 

そしてこの曲線美が見ていて飽きないのだ。

上の写真、見る限り直線が全然ない。

一見不規則と思われる曲線が形作るからこそ、見る者を惹き付けるのだろうと思った。

 

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後楽園6

今しがた"ジオラマのよう"というフレーズを使ったので、実際にカメラのジオラマモードで撮影してみた。

かわいさが格段にアップした。本当にジオラマの世界のようだ。ほしい。

 

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後楽園7

丘を降りた。

上の写真の右側に映っている建物は延養亭というらしい。

沢の池の近くにある。

 

岡山藩主の居間の位置付けであり、だからこそこの後楽園において最も重要な建造物だったんだけど、第二次世界大戦で焼失してしまったんだって。

現在の物は戦後の1960年に復元されたもの。

たまーにやっている特別公開のときじゃないと中には入れないのだそうだ。

 

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後楽園7

池の東側まで回り込んだ。

近代文明が全然視界に入らず、なんだかタイムスリップした気分になる。

 

東京ディズニーランド」は外のビル群などが見えないようにすることで夢と魔法の世界を演出しているが、後楽園は同じく現代の建物が見えないことで江戸時代を演出している…って思った。

 

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後楽園8

遠くに岡山城が見えているのがとても良い。

ここが日本&江戸版のディズニーランドだとするなら、あれはシンデレラ城だ。

 

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後楽園9

そのあとは東側の緑の多い木立の中を歩いた。

視界は開けないが、鬱蒼とした緑の中もいいね。この2・3週間できっと一気に新緑の季節となったのであろう。

この一番生命力がみなぎる緑の中を歩けば、きっと僕自身も元気になれるはずだ。

 

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後楽園10

ふと見つけた小川の中に設置された水車が、また涼しげであった。

 

さて、まだまだ庭園は広い。東京ドーム3個分ある。

全部見るには果てしない時間がかかるが、今回はここまで。

このあと行きたい場所があるし、満足したのでホテルへ戻ろう。

 

満ち足りた。

この一言に尽きる。

さすが江戸時代から維持されてきた庭園は、貫禄が違うな。

 

*-*-*-*-*-*-*-

 

ちなみに、岡山城は2021年10月~2022年11月まで大規模な修復工事をしている。

後楽園は普通には入れるが、岡山城は入れない上に工事用の足組等で覆われているので、今年の秋までに行かれる方については注意してほしい。

 

ただ、それ以上はリニューアルされた岡山城を拝むことができるな。

楽しみだな。

江戸の情緒を残す岡山は、まだまだ未来に生きるのだ。

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 後楽園
  • 住所: 岡山県岡山市北区後楽園1-5
  • 料金: 410円
  • 駐車場: あり
  • 時間: 7:30~18:00(季節により変動)

 

No.186【栃木県】今年で見納めだ!「早乙女桜並木」は伐採される!いつか復活するために!

『さよなら さくら並木 97年間 ありがとう』

 

そんな胸をキュッと締め付けられるような気持ちになる立て看板。

その後ろに広がる桜並木。

スポット名は「早乙女桜並木」だ。

 

ここの桜を見ることができるのは、2022年の春が最後だ。

このあと伐採されてしまうのだ。

 

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もう栃木県の桜シーズンも後半に入るタイミングでこんな記事を執筆してしまって恐縮だが、これだけは今年の桜の時期に書いておきたい。

 

これを見た方も急いで向かえば、まだなんとか桜が散る前に花見ができるであろう。

 

僕は残念ながら2022年の最後の桜は見ることができない。

しかし日本5周目においてここを観光した。

その思い出を、消えてなくなる前にあなたにも共有したいのだ。

 

…というわけで、今回は早乙女桜並木とその周辺の桜スポットをご紹介する。

 

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まとめて"喜連川(きつれがわ)エリア"とでも呼ばせていたただきたい。

さぁ、それでは桜を追いかけてどこまでもドライブする旅をしていた僕が、この町にやってくるぞ。

 

 

桜の咲く丘、お丸山

 

ただただツーリングマップル桜マークを追いかける旅をしている僕。

この先にどんな桜スポットがあるのだろうか。

 

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お丸山公園1

よし、ここだ。

ゴチャゴチャしていてなんだかわかりづらいが、「道の駅 きつれがわ」と「お丸山公園」の間が桜マークで溢れている。

しかも『桜並木』という文字まで見えるぞ。

 

少なくとも道の駅から歩けば全部回れるに違いない。

愛車がバカデカいので結構気を遣うのだが、道の駅に駐車できるのであればラッキーだ。行こう。

 

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お丸山公園2

喜連川にやってきた。

ここは2005年まで、喜連川町という名前で存在していたエリア。

市町村合併で今はさくら市になっている。

 

勢いあまって道の駅を通過し、さらに狭い住宅地の中を通ってお丸山公園のふもとまでやってきてしまった。

そこに広めの無料駐車場があってよかった。

 

ここがどこなのか、ちょっとさっきの地図を引用しよう。

 

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お丸山公園3

お丸山公園のすぐ右当たりの路地にいると思っていただきたい。

これ、もしかしたら山の裏側にあたるのかもしれないな…。

 

公園の左側からアプローチすれば、山の頂上付近にある展望台直下まで車で登れたような気がする。

まぁいいや、ここからもお丸山には登れそうだから。

 

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お丸山公園4

桜に包まれる山が美しい。

その山の山頂付近に立つのが「お丸山公園展望台」の喜連川スカイタワーだ。

せっかくだからあそこに行きたいよな。でも徒歩であそこまでって、結構シンドそうだな。

まぁ行くけどね。

 

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喜連川交番

駐車場のすぐ隣は喜連川交番だ。

そこに咲く桜が見事だったので、まずはここを見学させてもらった。

満開の桜、幸せ。

 

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お丸山公園5

ジグザグの遊歩道が山の上の方まで続いている。

桜を見ながらゆっくり歩こう。


歩きながらWebで調べてみると、ここはもともと喜連川城というお城だったのだね。

確かにこの丘から町を見下ろす立地は、お城に好ましい。

 

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お丸山公園6

なかなかの陽気で、遊歩道を登っていると軽く汗ばんで来る。

これは実は嬉しいのだ。

長かった冬、外にいて暑いだなんて感覚は久しく感じていなかったもんな。

春の到来が心から嬉しい。

 

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お丸山公園7

しかしだ、どうも気になる点がある。

上の写真のように、遊歩道の分岐のところどころに通行止めがあるのだ。

でも山頂に向かうにあたっては支障はない。通行止めを避けて山頂へと足を進めた。

 

山頂近く、タワーが同じ目線に見えるところまでやってきた。

そこで驚愕の事実なんだけど、これ以上はタワーに近付けないのだ。

残り100mほどだけども工事で立入禁止になっていたのだ。

 

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お丸山公園8

あれれ、どういうことだ?せっかくここまで登って来たのに。

タワーへの入場料が高額だったら登らないことも考えるけども、せめてその足元までは行ってみたかったのに。

 

あたふたしながら調べてみた。

2011年の東日本大震災で被災した影響がずっと続いているのだとわかった。

 

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お丸山公園9

 

あの地震のときにこのお丸山には大きな亀裂が走り、全面立入禁止となったらしい。

その後、復旧工事を始めたのだけども、度々台風やら豪雨やらで土砂崩れが起きて、復旧工事は延び延びなのだそうだ。

 

むしろ遊歩道をこうして山頂付近まで登れるようになったのも、奇跡的な復旧と言えるほどのダメージだったらしい。

遊歩道がある程度使えるようになるまでは、どうやら震災から6年近くかかったそうだ。

 

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お丸山公園10

すまない、それは知らんかった。気軽な気持ちで来てしまったわ。

栃木県の内陸部までも、かなりの被害が出ていたのだね。

そしてその被害がまだ色濃く残っていたとは。

 

ところで、この記事を執筆している2022年現在においても、この喜連川スカイタワーは閉鎖されている。

復旧されるのも解体するのも高額で、どうにもアクション取れない状態らしい。

大変に残念なお話だ。

 

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お丸山公園12

ひとまずここからでも展望は充分によかった。

桜の向こうには雪を被った山々の壮大な景色が広がっていた。

 

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お丸山公園13

遠くに桜並木が見えた。

あぁ、あれがツーリングマップルに記載のあった桜並木なのだろうな。

名前を早乙女桜並木というらしい。

 

あそこ行きたいな。

桜並木の前後を目を凝らして見たところ、駐車場がないっぽい。

しかし道の駅からは数100mだ。

道の駅に車を停めさせてもらい、あの桜並木まで歩いてはどうだろうか?

 

 

喜連川で古民家ランチを

 

道の駅きつれがわにやってきた。

聞いたところ、ここに車を停めて桜並木まで歩いても良いそうだ。

 

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道の駅きつれがわ

ここの敷地内の桜も綺麗であった。

そしてこの道の駅、温泉もあるらしい。なるほど、今後のために覚えておこう。

 

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吉見や1

すぐ近くに「創作厨房 吉見や」という食事処があったのでご紹介しよう。

昼時なので入ってみることとした。

 

開店時間は11:30と書いてあり、僕が到着したのは11:28の開店直前ではあったが、既に駐車場には数台の車が停まっていた。

そして開店と同時に5・6組が店内に入って行った。

 

今日は平日なのだが、平日のこの時間でこれはなかなかの反響だな。

近所の人たちなのだろう。地元ウケしているとしたら、いいお店に違いない。

 

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吉見や2

モダンな感じの古民家風のお店。

僕の通されたお部屋は天井の高い、囲炉裏が2つのある部屋だ。

 

囲炉裏そのものはガラスで封印されてしまっているんだけど、天井からは鉤(かぎ)が下がっていて雰囲気バツグンだ。

BGMもオシャレ。ウキウキしてきた。

 

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吉見や3

メニューはよくわからずに"気まぐれランチ"ってのをオーダーした。

僕自身が気まぐれだ。

 

セットメニューでお蕎麦が温かいものか冷たいものか選べるそうなので、冷たいお蕎麦を選んだ。

お丸山公園を歩き周って暑いからね、ここは冷たいのでいきたい。

 

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吉見や4

かんじんのランチの写真がボケた。大変に申し訳ない。

 

天丼にお刺身に、サラダにお蕎麦。

なんでもあり、食べたいものの全てが結集したような一品であった。

しかも安い。1000円しなかったと思う。

 

蕎麦はコシがあっておいしい。天ぷらもサクサク。

品数は多いが1つ1つのボリュームはそこまで多くないので、軽く食べられた。

 

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吉見や5

しかしな、こんな平日の昼間に桜見て1人でオシャレにランチできているって、最高じゃないか。うん、有給最高。

今頃職場は大変なのだろうが、そういうことは全部忘れよう。

 

僕は1人、優雅な世界に生きるのだ。

 

 

早乙女桜並木を眺める

 

暑い。

栃木県は昨日より10℃も気温が上がっているらしくて、今日の陽気は5月中旬並みだそうだ。そりゃ桜も満開になるよ。ブラボー。

 

道の駅からのトータル歩行時間は、なんだかんだで10分ほどだっただろうか?

さっきお丸山公園から見下ろした早乙女桜並木に到着した。

 

500mほどの道の両側に約100本の桜の木が植えられている、桜のトンネルみたいなスポットだ。

とちぎ景勝百選にも選出されている名物スポットでもある。

 

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早乙女桜並木1

なるほどなるほど、確かに綺麗だ。

 

ただ、正直なところを言うと、間違っても快適ではない空間であった。

いかんせん交通量が多い。

ま、これだけ綺麗に桜が咲いているのだから、みんな興味を持ってこの道を通りたがるのはうなずけるけど。

でも、排気ガスがなかなかすごい。寿命が縮む。

 

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早乙女桜並木2

ここは歩道も無いんだ。

しかも道もそんなに広くはないので、車が怖い。

オチオチ頭上の桜を見ることもできない。命に直結しそうだ。

 

この並木には歩行者もいるし自転車もいる。かなりスリリングだ。

車を運転する人も、せっかくここを走行していても桜どころじゃないだろう。

全員が緊張していて、ピリピリと張り詰めた空間だ。

 

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早乙女桜並木3

僕は路肩に身をひそめ、タイミングを見計らって車道から素早く写真撮影。

これを繰り返す。桜ハンターだ。

なんだこれ。桜は綺麗なのに何やっているんだ。

 

ここまでリスクを冒して桜並木を端から端まで歩くこともなかろうと考えた。

いい景色ではあるが、歩いても景色に大きな変化は無いだろうし、安全な場所で立ち止まってゆっくり眺めるのが得策だと判断したのだ。

 

こうして僕の喜連川の桜巡りは終わった。

 

-*-*-*-*-*-

 

話は2022年の冒頭に戻る。

今年が、現状の早乙女桜並木の桜を見られる最後だ。

6月ごろにはこれらの桜並木は伐採されるとのことだ。

 

理由は2つ。

1つは道路拡張のため。その必要性は、現地を歩いた僕としても納得であった。

もう1つは桜の木の衰えによる、枝などの落下だそうだ。

…そっか。

 

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早乙女桜並木4

ソメイヨシノの寿命はおよそ70~90年。

それに対し、この桜並木は97年前の大正時代からあるという。

確かにそろそろ衰えてきてしまうのだろう。

 

調べたところ、道路を拡張したらまた新たに120本ほどの桜を植えるそうなのだ。

すぐに見栄えのある景観になるかどうかは知らないが、早乙女桜並木はまた復活するのだ。

 

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早乙女桜並木5

97年前は、道路は舗装されていなかっただろうし、車もこんなにガンガン走っておらず、のどかな景色であっただろう。

 

車通りや排気ガスについて苦言してしまったが、ずーっと昔から喜連川の人たちに愛されてきた桜並木だから、こうして今日まで存在してきたのだろう。

 

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早乙女桜並木6

伐採されるのは悲しくはあるが、未来に向かって躍進してほしい。

そして現在の桜については、97年間本当にありがとう。

遠い地から僕も感謝の気持ちをお伝えします。

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 早乙女桜並木
  • 住所: 栃木県さくら市早乙女108-4
  • 料金: 無料
  • 駐車場: 臨時駐車場があるらしいが詳細不明
  • 時間: 特になし

 

No.185【群馬県】日本のへそは渋川市!?そこに立つ臍地蔵はメッチャでべそだったぞ!!

"日本の臍(へそ)"、つまりは日本を人体に例えたときの中心点は群馬県渋川市にある。

日本の中心渋川市だったのだ。

 

そこに何があるのかと言うと、日本の臍や日本の中心を示す碑や掲示物があったり、臍地蔵というお地蔵さんがいたり、記念スタンプがあったり、へそ音頭が流れるボタンがあったりと、狭い一角がゴッチャゴチャのカオスなお祭り騒ぎになっている。

 

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そんな愉快なスポットに、僕だって行きたい。

僕も一緒になって日本の真ん中を感じながら、コイツらとわちゃわちゃしたい。

 

そんな夢を叶えた話を今宵は語ろうか。

 

 

日本の臍ってなんだろう?

 

まずは日本の臍について説明しなければなるまい。

日本の臍は、数ある日本の中心の1つである。

何言っているんだかわからない方も多いと思うので、リンクを貼ろう。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

詳細については上記リンク先の【特集】をご覧いただきたい。

実は日本の中心というのは日本各地に無数にあるのだ。

ぶっちゃけ30箇所くらいある。

そしてこの無数の日本の中心を全部巡ってみたいと夢見ているのが、この僕だ。アホでしょ。

 

その中の1つ、群馬県には日本の臍というスポットがある。

難しい文字だが、漢字で書かねばならない。

なぜなら兵庫県に「日本のへそ」というスポットがあり、そことの差別化を図る必要があるからだ。

兵庫県のほうは、ひらがななのだ。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

なんでこんなにも日本の中心が乱立しているのかというと、それぞれ日本の中心の定義が違うからだ。

有史以来「図形の中心とは、このように求めること」ってズバッて定めた人が皆無なので、とんでもなくガラパゴス化してしまっている。

 

 

日本の臍は、上記のような定義で日本の中心だとアピールしている。

本土最北端の「宗谷岬」と、本土最南端の「佐多岬」。

それらの2点を円で結んだ中心が日本の臍なのだ。

 

なるほど、我々がイメージする漠然とした日本の中心のイメージに近い場所のではなかろうか。

しかし草葉の陰で円に入れなかった沖縄県民がきっと泣いている。

 

それにこれは重要なことだが、「宗谷岬佐多岬を直径とする円」ではない。

宗谷岬佐多岬を経由する円」なのだ。

 

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宗谷岬佐多岬を直径とする円」と仮定してみよう。

これ、1秒考えればわかる話だが、わざわざ円を描く労力すらいらない。

イコール「宗谷岬佐多岬を直線で結んだ半分の地点」だからだ。

そしてそこは日本海だ。

 

これじゃあ地域起こしができない。

だからここを日本を中心だとアピールしている人は1人もいない。

 

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かといって、「宗谷岬佐多岬を経由する円」としてしまうと、実はそんなものは無数にある。

つまりその円の中心も無限にある。

"日本の臍"とは群馬県が中心となるように宗谷岬佐多岬を経由する円を描いた」、これに尽きると思う。

 

Web検索しても誰もこの定義に対する言及、書いていないのな。

コペルニクス的転回??

地動説みたいに唱えたら群馬県民にWebごと存在を抹消される??

 

もちろん、先ほど書いた通り我々がイメージする漠然とした日本の中心のイメージに近い場所ってのが大事だと思う。

根拠は後付けていいのかもしれない。

みんな違ってみんないいのだ。

 

グダグダ言っても不条理だ。

行こうじゃないか、日本の臍、群馬県渋川市へ。

 

 

臍地蔵との出会い・再会

 

日本の臍には、臍地蔵というお地蔵さんが立っている。

僕とこの臍地蔵との出会いは古い。

 

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日本3周目1

あえて西暦何年…とは言わないが、現在日本6周目をしている僕が、日本3周目時代に初めて訪問している。

日本の中心に興味を持ったのが日本3周目であり、その最初期に訪れたのだ。

「まずはここだ!」という強い決意が僕にはあった。

 

場所は渋川の街中、かなりの中心地の寄居町というところだ。

その「寄居町会館」の前が日本の臍である。

 

結構車通りも多いし歩行者も多く、カメラを構えるのも恥ずかしかった。

従い、上の写真はその動揺のせいでちょっとブレたのだ。

しかもあまり多くのバリエーションの写真を撮れなかったことで、悔いが残った。

 

ちなみにお地蔵さんの向かって右側にはコンクリートで作られた日本の臍中心標があった。

 

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日本3周目2

向かって左側には、「ここが日本の中心 日本のまんなか 臍地蔵」という標柱もあった。

ただしこれは老朽化のためか2022年現在は存在していない。上の写真は今となってはなかなかレアだぞ。

 

*-*-*-*-*-*

 

そしてしばらく月日は流れる…。

僕は再び寄居町会館前の近くにやって来た。

 

「懐かしいな、どこだったかな…」と、薄っすら記憶のある町中をキョロキョロする。

そしてとある道路の角を曲がると…。

 

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寄居町会館1

はい、あったあった。

この建物が寄居町会館である。週末なのでドアは閉まっている。

そしてその建物の側面、一角の色彩がやたらと豊かで目を引く。あそこだ。

 

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寄居町会館2

お地蔵さんがチラリと見える。

しかしなんだかやたらと賑やかになったなー、これは楽しくなってきたぞーって、気分が盛り上がる。

 

こうして日本の臍、再訪。

2022年現在の愉快な日本の臍を次項でご紹介しよう。

 

 

日本の臍は盛り上がる

 

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日本の臍1

冒頭にも掲載したが、上記が日本の臍の全容だ。

しかしアレだな。誰が主人公だかわからねー。

 

それでも、実は入りきらずにフレームアウトしてしまった要素もあるのだが、それらは追い追いご説明しよう。

 

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日本の臍2

まずは日本の臍の由緒が書いてあるので、ザクッと目を通してもいいかもしれない。

記載内容は以下の通りだ。

 

日本のまんなか へそ地蔵

ここには古くから日本の中心と言われる「へそ石」があります。

それにちなんで、昭和五十九年にこの「へそ地蔵さん」が建立されました。

その名前のとおり、御尊体のまんなかに立派な「おへそ」があります。

「おへそ」は母と子の大切な「きずな」であり人間愛の象徴であります。

お参りの方は「おへそ」をなぜてから合掌し、参拝してください。

必ずあなたの家庭円満、健康、安産、愛情、友情、縁談等、又子供達の学業向上等が願成されるでしょう。

どうぞ「おへそ」にふれて感謝の心で祈念して下さい。

 

…とのことだ。

 

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日本の臍3

そしてこれが臍地蔵である。

コロナバージョンで赤いマスクをしている姿だ。

そしておへそがある。心配なくらいに赤く腫れあがっている。

 

でべそってヤツだ。なんか死語のような気がするし僕もほぼ使ったことが無い言葉だが、でべそってヤツだ。

服の上だと思うのにどうして…という疑問もあるが、まぁ触れないでおこう。

 

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日本の臍4

しかし日本の臍に鎮座する、ありがたきお地蔵さんだ。

記載の通りおへそをなででから参拝した。

これで僕の家庭円満、健康、愛情、友情、縁談の願成が約束された。

 

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日本の臍5

ちなみに臍地蔵が立っている台座には日本地図が描かれている。

そしてその日本地図の渋川市に当たる部分にもへそがある。

平面の無機質な日本列島に、立体的な有機物であるへそ。

なかなにシュールだな。これもなででおいたけど。

 

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日本の臍6

そしてこれがへそ石だ。

さっきの説明板で『古くから日本の中心と言われる』と書いてあったが、それ以上の説明はなく、よくわからない。

だから調べたことがある。

 

すると、奈良時代の初代征夷大将軍である「坂上田村麻呂」が、蝦夷(今の東北)遠征から帰る途中で「ここいら辺が都への帰路のちょうど半分だから、ここを日本の中心にしようぜ。はい、この石が中心ー。決めた。」って言ったらしい。

うん、ちょっと待て。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

上記で取り上げた「つぼのいしぶみ」。

これも坂上田村麻呂青森県で「ここが日本の中心だ!」って言って、石に"日本中央"と刻んだことに由来している。

 

おいおいアイツ、結構アバウトな性格だぜ。

いたるところで日本の中心を作り、そこかしこの石にその大役を背負わせているのではなかろうか。

そういう考え方をすると、なんか坂上田村麻呂に変な親近感を持てるような気がした。

 

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日本の臍7

次はそのへそ石の右、渋川へそ祭りについての説明板だ。

 

もう記載内容を全部転記するのは疲れるのでやめるが、昭和58年から続く「へそ祭り」という町起こしのお祭りについて説明されている。

お腹に顔を書いて踊る祭りだな、知っている。

 

着目すべきは説明板の左下部分。

『ボタンを押すとへそ音頭が流れます』って書いてある。

よーし、流したい!

この渋川の町に陽気なへそ音頭を轟かせたい!

 

…で、ボタンはどこだ??

ちょっと迷った。

結論、一番左下の「留め具かな?」って思っていた部分がボタンだった。

 

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日本の臍8

押した。

しかし何の反応も無かった。

ちょっと悲しかった。

 

壊れたのだろうか?

それともこのコロナ禍で、こういう陽気な音楽は自粛しなければならないだろうだろうか?

聞きたかった、へそ音頭。

 

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日本の臍9

はい、さらに右。

そこに立つのは「日本の臍中心標」だ。

北緯三六度二九分・東経一三九度〇分という経緯度も書いてある。

まさにここが臍であることを地理的に示している。

 

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日本の臍10

さらに右に行こう。

そこには記念スタンプを押せるスタンプ台がある。

 

えっとー、何かスタンプを押せる紙はあったかな?

バッグの中を探ると僕のバイブル、ツーリングマップルがある。

よし、これに押そう。

 

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日本の臍11

スタンプは2種類あったので、両方押した。

ちょっとインクが乾き気味だったのと、スタンプ自体の劣化も少々あったので、少しボケた。だがこれも思い出だ。

どうやらどちらも臍地蔵のイラストのようだね。

 

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日本の臍12

ちなみに、さらにその右には「秋葉神社」という神社がある。

小さな社がポツンと置いてあるだけだが。

 

秋葉神社というのは、防火の神様を祀っている。

日本の臍とはおそらく関係の無いものだが、せっかく隣にあるのでこの場を借りてご紹介させていただいた。

 

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日本の臍13

臍地蔵の左側を見てみよう。

まずは小さなお地蔵さんがもう一体いる。

このお地蔵さんについては詳細は不明であった。誰か群馬の詳しい人、教えてほしい。

 

その左には群馬県のマスコットキャラクター、ぐんまちゃんだ。

知らない人は「顔が2つある!手が4本ある!」とビビッてしまうだろうが、本当の顔は上の方だ。

下の顔は前述のへそ祭りのために、お腹にペイントした顔であろう。

手が4本ある理由は知らない。

 

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日本の臍15

最後に、写真の左下の赤囲みした部分を見てほしい。

マンホールだ。

 

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日本の臍16

日本の臍を表すマンホールだ。

日本列島にクロスするように入った座標時期もカッコいいし、色使いもカッコいい。これは気に入ったぜ。

 

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日本の臍17

この狭い敷地に多大なる情報量をごった煮のように集約させ、その頭上にはハンドメイド感の溢れる『』だ。

 

いやぁ、楽しい時間を過ごせたなぁ。

大好きすぎるぜ、ここ。

そしてまた時間を置いて再訪したら、どこかしらリニューアルされている気もするぜ。

 

綺麗に管理され、そして愛を感じるスポット。

これからもずっと、ほのぼのするような空間であってほしいと願う。

(あと、へそ音頭ボタンを直してほしい)

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 日本の臍(臍地蔵)
  • 住所: 群馬県渋川市渋川2110-21地先 寄居町会館前
  • 料金: 無料
  • 駐車場: 無し、近くのコインパーキングを使用のこと
  • 時間: 特になし

 

No.184【三重県】ここは本当に令和時代!?驚異のボロボロSAで絶品どて焼きを味わおう!

「あそこのサービスエリアのメシがうまいんだ。食いに行こうぜ。」

 

…まぁ普通にありえるセリフだと思う。

これを聞いたあなたは、どんなところをイメージするだろうか?

 

ピカピカの清潔感のある高速道路のサービスエリア。

明るい雰囲気のお店で、全国を行き交う車を眺めながら、ちょっと粋なご当地グルメを味わう。

…と、こんな具合であろうか?

 

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これは海老名SA

うん、SAのグルメってTV番組でもよく取り上げられることがあるし、SAに立ち寄ることだけを目的にドライブするなんてのも全然アリな時代である。

NEXCOが発足して以降、全国のSAやもリニューアルが進み、さらにスタイリッシュな施設になったと感じている。

 

…だがな、今日はそういう話をしたいんじゃないんだ。

そういう系のサービスエリアじゃないんだ。

 

え? 「じゃあ、どういう系か」だって?

 

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伊賀上野SA

 

こういう系だな。

 

 

本当にサービスエリアなのかと疑ったあなた。

ちゃんと写真を見てほしいものだぜ。

 

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サービスエリア

疑う余地もない、サービスエリアである。

 

おいおい、「廃墟じゃねーの?」とか思うなよ。

サービスエリア内の「味のお福」さんは今日も元気に営業中だ。しかも名物のどて焼きがメチャ人気でメチャうまい。

 

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どて焼き

今日は、この名阪国道_伊賀上野SAにスポットを当てたい。

 

 

廃墟系SA、現る

 

名阪国道

三重県奈良県を繋ぐ無料バイパスである。

"高速道路"というくくりには入らないのだが、自動車専用でインターチェンジもあるしサービスエリアもあり、使用する上ではまるで高速道路のような感覚だ。

 

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名阪上野ドライブイン

2022年3月末で、55年の歴史に幕を下ろした「名阪上野ドライブイン」も名阪国道にある。てゆーか、今回取り上げる伊賀上野SAのほぼ向かいあたりにある。

 

この時期の執筆なので「名阪上野ドライブインについて書くのではないの??」と思われる方が自然だと思うが、名阪上野ドライブインの話はまたいずれ書くので待っていてほしい。

こっちもこっちで、滑り込みで2回も訪問しているので、ネタはあるんだけどな。

 

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初秋の伊賀上野1

僕はかつてもここには来たことがある。

「すげーなー。渋いなー。」って心ときめいたものだ。

 

上の写真にある通り、駐車場とSAの建物を隔てる鉄柵があるあたり、もうクローズされている感がすごい。

周囲の緑の濃さも、建物を飲み込んでしまう勢いだ。

 

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初秋の伊賀上野2

建物の上に乗っている看板には「レストラン」の文字がある。

その下、建物本体にも伊賀上野…」という続きが朽ちて読めない文字列の後に、フォークとナイフのマークがある。

 

この看板の下部に当たるメインの施設はガチで廃墟だが、隣接する建物には確かに食事処があるのだ。

とても"レストラン"とは形容しがたいし、フォークもナイフも無いようなお店だが。

 

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初秋の伊賀上野3

そのお店の名が、冒頭で一度名前をお出しした"味のお福"である。

伊賀名物のどて焼きのお店である。

どて焼きとは、牛スジの煮込みだ。このあたりはあとで詳しく解説する。

 

ガラスの向こうは全面カウンター席であり、ワイルドな男たちがひたすらどて焼きを食べている。

僕も何度か「食べてみたいな」って思っていたのだが、大体僕がここに来るときというのは、名古屋のヘンテコでデカ盛りな喫茶店で腹いっぱい食べた後だったりして、とてもどて焼きまでは入らないだろうってなった。残念極まりない。

 

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初秋の伊賀上野4

だから自動販売機でドリンク1本だけ買って立ち去ったり…って感じだ。

 

しかしそんな悠長なことも言っていられないかもしれない。

前述の名阪上野ドライブインが閉店すると聞いたとき、一瞬こっちのことかと思ってしまった。

 

結果間違いだったのだが、こっちもこっちでいつ閉鎖されるとも限らない。

お福は人気店だから、SAの建物が取り壊されたとしても移転するなり何なりで永久不滅だと信じているが、この雰囲気が残っているうちにお福でどて焼きを食べておかねばならない。

 

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初秋の伊賀上野5

だから冒頭のセリフを自分自身に言い聞かせるのだ。

 

「あそこのサービスエリアのメシがうまいんだ。食いに行こうぜ。」

 

僕は1人、伊賀を目指す。

お福のどて焼きを食べるために。

 

 

崩壊美を楽しもう

 

お福の営業時間は、Webを見たところ11:45~と書いてあるページと12:00~と書いてあるページがある。どちらが正解なのか僕は知らない。

 

そして大きな懸念事項が1つある。

お福の定休日は、Webを見たところ月曜日と書いてあるページと不定と書いてあるページがある。どちらが正解なのか僕は知らない。

 

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開店するのか?1

僕は名阪上野SAにやってきた。

時計を見ると11:40だった。

 

あと、大事なことなんだけど今日は月曜日だ。一応祝日ではあるけど。

現時点でお店にはシャッターが下り、営業を開始する気配はない。

 

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開店するのか?2

これは大きな誤算だったな。

月曜日が定休の可能性があるという情報は、既に旅立ってから仕入れたのだ。

事前調査が不足していた。

 

これでもし開店しなかったら結構笑える。

きっと僕、泣きながら笑う。

 

手元の時計は11:45を過ぎた。

お店は開店しない。

 

15分後の12:00、そこですべての結論が出るに違いない。

 

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廃墟SA1

とりあえずこの15分で、SA内の様子を少しお見せしよう。

 

まずはメインであったと思われる建物が上の写真だ。

しかし廃墟化している。この建物の扉が開いているシーンを見たことは無い。

 

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廃墟SA2

…というより、扉は封鎖されている。

開ける気を感じさせない風貌である。

 

次は、上の写真から少し目線を右にずらそう。

自動販売機の右側だ。

 

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廃墟SA3

自動販売

ホットアイスコーヒー・缶飲料

ハンバーガー・カップラーメン

かき氷・タバコ

 

…このようにデカデカと書かれた看板が頭上にある。

文字配置的に、これは自動販売機のラインナップを示しているのだろうか?

しかし自動販売機のラインナップにハンバーガーやラーメンは無い。

 

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廃墟SA4

かつてはハンバーガーやラーメンの自販機があったのだろうか?

であれば、レトロ自販機好きの僕としては見てみたかった光景だ。

 

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廃墟SA5

そのまま建物に沿って路地に入ってみた。

自動販売機が並んでいる。ちゃんと全部健在だ。

 

頭上は以前はアーケードだったのかもしれないが、現在は鉄骨のみである。

日当たりがいいし風通しもいいね。

 

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廃墟SA6

入口の看板を見上げる。

SA本体の建物の軒下部分が少し写っているが、それの朽ち果てっぷりがヤバい。世紀末である。

 

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廃墟SA7

改めて、自販機横丁の全容だ。

右側の建物はお福方面。このさらに右側にお福がある。

行き止まり部分の廃墟感もいい味を出しているなって感じた。

 

 

その店は果たして開くのか

 

本題に戻ろう。

どて焼きのお福さんは開店するのか。

それが今の僕にとって最も大事な事項なのだ。

 

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デッド オア アライブ1

開店する可能性はあると感じていた。

 

これだけ何もないSAなのに、それなりに車もバイクも人もいたのだ。

しかも何をするわけでもなく、みんな手持ちぶさたな顔をして、空虚な時間を過ごしている。

 

僕が陽気なアメリカ人であれば、「やぁみんな、お福の開店を待っているのかい?」って笑顔で聞けるんだけど、シャイなメガネボーイなのでそれはできかねる。

 

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デッド オア アライブ2

でも、感じるのだ。

この開店前のヒリついた空気を。

 

そして周囲の人たちは、散歩中の犬がときおり飼い主をチラリと見るような感覚で、お福の方をチェックしているのだ。

さぁ、お福。あとはオマエがそのシャッター開けるだけなんだぜ。

 

…だが、まだシャッターは微動だにしない。

 

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デッド オア アライブ3

12時数分前のことだ。

周囲の人々がふわりとナチュラルに集まって、お福の前に行列を作った。

僕も自然にその列に合流してみた。

前から8番目だ。

 

よし、これでみんなお福目当てであることに確信を持てた。

運命共同体である。

 

時計を見た。

12時を少し回っている。

あれ?大丈夫?本当に開店するの?

 

内心少しドキドキしているが、それを表には出さないように虚勢を張り、行列の中で静かに待つ。

 

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デッド オア アライブ4

 

12:04、シャッター開いたーー!!

 

 

店員さんの案内でみんなゾロゾロと店内に突入する。

僕も半分くらいスキップしながらこれに続いた。

夢見たどて焼き、食べられるぞ!

 

 

絶品どて焼きは超ボリューム

 

カウンター席のみで、15席ほどだろうか?

入って左側から順番に座るように案内された。

 

左の人から順番に注文を聞かれている。

えっと、メニューメニュー…!

 

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どて焼き1

メニューは壁に貼ってある。

どて焼き以外にも、うどんとかおでんとかお茶漬けとかある。

しかし僕はもちろんどて焼きだ。

 

どて焼きの定食ってどこに書いてあるのか、ちょっとわからなくって焦る。

あるよね、定食?

そしてキョロキョロするのも恥ずかしい、メニュー見ようとするとその前の人と目が合うからさらに恥ずかしい。

 

そうこうしているうちに、メニューのヒアリングがどんどん進んでいる。

 

  • 1人目:「チュー」
  • 2人目:「チュー」
  • 3人目:「チュー」

 

大のオトナのおじさんたちがネズミのように、示し合わせたかのようにチューチュー鳴いている。

なるほど、これきっとどて焼き定食の中盛りサイズを示しているのだろうなって、本能で理解した。

どて焼きメインのお店だから、どて焼きをオーダーすることが前提のシステムだ。

 

  • 4人目:「中」
  • 5人目:「中」
  • 6人目:「中」

 

ところで中サイズっていかほどなのだろうか?

僕の場合は小でもいいような気もするが、あなたはこのチューチュー大合唱を自分のところでストップさせる勇気、ありますか?

人から人へと脈々と受け継がれてきたこの歴史、あなたの代で終わりでいいんですか?

 

  • 7人目:「中」

 

優しい世界に、カンパイ…!

8人目の僕も「チュー」と鳴いた。

 

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どて焼き2

すげーの来た。

いや、写真ではこのスケールは伝わらないだろう。

肉皿が小さく見えるかもしれないが、むしろ大きい。

その前列に鎮座する茶碗とお椀がハンパない大きさなのだ。

 

奥のグラスと対比してほしい。

ご飯は軽く2膳分はある。

味噌汁のお椀は見たことないようなサイズだ。そばやうどん用の丼だろ、これ。

来た瞬間、ヤベーなって思った。

 

しかし、今日はまだ喫茶店ピザトーストを食べたのみだ。それなりに空腹だ。

それに、最近は家族に「あなた最近よく食べるようになったのね」と言われたりしている。ご飯をお替りすることもあるのだ。

 

自分を信じろ!

いただきます!

 

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どて焼き3

どて焼きとは、牛スジ肉を味噌やみりんでトロトロになるまで煮込んだものだ。

正直僕、どて焼きと呼ばれるものを食べたのは人生初だ。

 

モツ煮に似ている感覚かな?

最強にトロトロ。脂のインパクトが結構すごい。

ご飯も進むし、これ日本酒あったら永久に飲んでいられるよね?

 

…ただ、脂分がズッシリ来るよな。

 

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どて焼き4

はいこの写真、あなたは「食べる前に2枚写真を撮ったのかな?」って思われるかもしれない。

 

違うんだ。

腹8分目記念で撮影したんだな、これ。

 

2・3割しか食べてない時点で、腹8分目に達した。

これヤバいってヤツだ。

 

どいつもこいつも右にならえでチューチュー言いやがって、和を崩すのを恐れているから僕がこうなる。

そもそも聖徳太子が「和をもって尊しとなす」とか言い出したのが悪いんだ。

 

とりあえず、残り2割の胃のキャパを最大限有効活用しよう。

 

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どて焼き5

残り2割!!

もうお腹は限りなく飽和状態だが、先が見えてきた。

備え付けの七味唐辛子を振ったらブーストがかかったのだ。

 

もう「ウップ」ってなるくらいだけど、もうちょっと頑張れる。

下手すりゃ完食できる。

 

さて、もう左端の先に座った人から順に「ごちそうさまでしたー!」って退店が始まっている。

左から順に退店ラッシュが僕方面に近づいてきている。みんな何食わぬ顔で完食してやがる。

 

これ、ラーメン業界で言う「ロットを乱すな」ってヤツか?

いい感じの順番で完食させ、カッコよく会計したいものだ。

 

最後掻き込み、味噌汁で一気にお腹に流し込む。

 

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どて焼き6

ごちそうさま!

うまかった!マジうまかったけど、マジ満腹だ!

 

2巡目のお客さんも左側から入り始めていた。

店の外にはもう行列が出来ている。

 

2巡目に入った小学校低学年くらいの女の子が「中サイズで」って言ってた。

店員さんが「結構量が多いので小サイズにしては?」って言っていたが、母親は「中で大丈夫です」と確固たる意志を見せていた。

さて、彼女はどうなることか…。

その結末を見れずに残念だが、僕の闘いはここまでだ。退店する。

 

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土手焼き7

活気づく廃墟系サービスエリア。

そこで食べたどて焼きは、本当に絶品であった。

 

公共施設はどんどん綺麗になっていき、それはそれでいいことだ。

だけども、こういう味わい深いお店で食べた思い出こそ、僕は今後の人生で大事にし続けるであろう。

 

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さよなら、伊賀上野

いつかまた来るときも、またこのボロボロのままでいて欲しい。

(いや、もっと崩壊が進んでいるかな?)

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 味のお福
  • 住所: 三重県伊賀市上之庄3401-3 名阪国道 伊賀上野サービスエリア
  • 料金: どて焼き定食(中めし)¥1300他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 12:00~19:00