史跡・遺跡
// 「白兎(はくと)神社」。あなたもご存じかと思うが、「因幡(いなば)の白兎」という童話の舞台の神社である。 この因幡の白兎が記されている書物は、なんと古事記や日本書紀までさかのぼる。日本最古の文献に、既にこの物語が掲載されているのだ。まさ…
// 京都は歴史的価値のある神社仏閣がたくさんあり、世界中から注目されて観光客もワンサカ来るすごい町だ。 僕も教科書に載っていて誰もが知っているような神社仏閣はそれなりに巡ったが、今回は京都の中心地にあるがちょっと王道からは反れたスポットにつ…
// 「大阪城公園」。その敷地内には梅林があり、1200本以上の梅の木が植えられている。 梅の種類は複数あるために開花時期が異なり、1月下旬から3月中旬までの長い期間、梅の花を楽しめるという。 さて、2024年も本格的に春の足音が近づいてきた。 「もう梅…
// "三陸海岸"って大体誰もが耳にしたことあるよね? リアス海岸で有名だ。僕も小学校の頃から社会の時間かなんかで習い、「海岸ギザギザじゃねーか!すげぇ。いつか僕も現地でギザギザを実感したい。」と思っていた。 ところでその三陸海岸はどこからどこま…
// 京都について常識的な知識を持つ人々よ、申し訳ない。 今回は、千本鳥居として世界的に有名な、あの「伏見稲荷大社」に何の事前知識もない僕が突撃する話をさせていただきたい。 恥ずかしながら、この年まで伏見稲荷大社についてほぼ知識ゼロのまま過ごし…
// 2024年がスタートした。誠にめでたい。 いや、率直に言うとめでたいかどうかよくわからないが、めでたくあるべきだとは思っている。 だから僕らは初詣に行くのだ。 あなたはもう初詣には行かれただろうか?僕は実はまだなので、2年前の初詣の記録でも振り…
// 「くれふしの里古墳公園」には日本一大きい埴輪(はにわ)がいる。 ズドーンとロケットのように芝生広場の中央に鎮座している。「そもそも埴輪ってなんだったっけ?」って感じにゲシュタルトが崩壊しそうなくらいに巨大な埴輪だ。 その名は「はに丸タワー…
// 有田町。誰もが一度が耳にしたことのある"有田焼"で有名な町だ。 そこで造られる陶磁器は世界に誇る日本の宝。 そんな有田の町には、鳥居も燈篭も陶磁器でできた神社があるという。 うむ、さすが陶磁器の町。でも斬新すぎやしませんか?気になって気にな…
// 小雨がシトシト降る森の中を1人歩いた。 すると前方に、不自然なほどに巨大な人工物が見えてきた。 それが「八角トンネル」と呼ばれる、文字通り八角形のコンクリートの遺構である。 スゲーな…、まるでタイムトンネルのようだ。 この他ではちょっと見られ…
// 鎌倉市の片隅…というか正確には逗子市に当たるんだけど、1000年前の不思議な洞穴があるんだ。どうやら集団墓地のような用途の洞穴だったらしい。 そしてその洞穴は国内でも有数の有名なお化けトンネルである「小坪トンネル」の上にあり、公開されるのは春…
// "日本一困難な参拝"と言われる神社が北海道本土の最西部にある。 日本一困難とは、危険かつハードだということだ。 序盤のひっくり返りそうな角度の急階段から始まり、終盤は断崖絶壁に取り付けられた鎖を登って、崖中腹の洞窟を目指す。 なんというアド…
// 福岡県と熊本県にまたがる「三池炭鉱」。 "明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業"として2015年に世界遺産になったよな。 石炭時代全盛期に日本を支えていた拠点の1つは、まさにここなのだ。 それでは今宵は、三池炭鉱の中でもギリギリ熊本…
// 洋上に浮かぶ巨大な廃墟島、「軍艦島」。 そのシルエットは、名前の通り軍艦のようである。 第2次世界大戦のときに活躍した、戦艦大和・戦艦武蔵・戦艦陸奥のような姿を彷彿とさせる。 どのくらい似ているのかと言うと、大戦中にアメリカの潜水艦が軍艦島…
// 日本にもピラミッドがある。 正確に言うと「ピラミッドみたいだね」って言われている建造物がある。 それが「頭塔(ずとう)」。 今までは周囲全てを建物に囲まれていて、なかなか見るのにコツが必要だったスポットだ。 ただし2023年1月現在は、一部の建…
// 大仏界にもイケメン至上主義の波が来ている…! どうするよ諸君!! これは由々しき問題ぞ! 「ただしイケメンに限る!」が仏法の世界にも適用されてしまったら、僕らの居場所は此岸にも彼岸にも無いのではなかろうか!! …いや、失礼。少々取り乱してしま…
// 仮にいきなり知らない外国人に話しかけられ、「日本には何がある?」と聞かれたのであれば、僕だったら「日本には法隆寺がある」と答えるね。 「なぜ日本には法隆寺があるのか?」と聞かれたら、そりゃもちろん「聖徳太子がいたからさ」と答えるね。 その…
// 僕はかつて、全国の有名な廃墟や廃村を巡っていた。 語り出すと闇が深くなりすぎるのでここでは避けるが、そりゃもうアドベンチャーの連続であった。 そんな僕が存在は何となく知りつつも、ずーっと未訪問であった廃墟的なスポットがある。 それが「豊後…
// 僕が人間界に降臨してからというもの、「雲海が嫌いだ」という人間に出会ったことが無い。 秋は雲海のシーズンである。 "天空の城"とか"日本のマチュピチュ"とか呼ばれる「竹田城」の雲海ハイシーズンは、11月下旬から12月上旬だという。 じゃあ雲海を見…
// 紫電改(しでんかい)という名前の戦闘機が、昔存在したようだ。 太平洋戦争の末期に開発されたものの、400機程度しか生産されなかった、幻の戦闘機と言われている。 そして、2022年現在それが現存するのはわずか4機であり、うち3機は海外にある。 わずか…
// あまり神社仏閣には食指の動かない僕であるが、「生島足島(いくしまたるしま)神社」は別だ! ずーっと昔、日本3周目の前半でも訪れているが、日本6周目の終盤で久々に再訪することとした。 「何がそこまで僕を突き動かすのか」だと? 待ってました、い…
// 「東京タワー」の足元にある「増上寺」。 東京タワーを見上げるビュースポットの1つとして有名だ。 先月、つまり2022年の6月も僕はここを散歩していた。 そのときには思いもよらなかったさ。 安倍元総理が銃撃され、そしてこの増上寺で葬儀を上げることに…
// 「呼鳥門(こちょうもん)」。 人工的なものではなく、自然にできた巨大なトンネルである。 驚くべきは、そのトンネルの中を国道が通過していたという事実。 ほんの20年前まで。 21世紀が始まっていたというその時代まで、そんなトンネルが実用されていたの…
// 僕は、仏教のことも宗教のことも疎い。神社仏閣についても詳しくない。 だけども、寺に咲く桜の美しさは理解できる。 社殿と桜のコラボレーションに思わず目を奪われる、それは日本人でもそうでなくても共通の反応なのではなかろうか。 日本5周目において…
// 「石見(いわみ)銀山」。 世界遺産というワールドワイドな評価をされているスポットなので、あなたも名前くらいは聞いたことがあるだろう。 では、「石見銀山最高だったよ!」という声は聞いたことがあるだろうか? …国内にある他の世界遺産と比べると、…
// 2021年現在で日本一高い建造物は、「東京スカイツリー」である。 では、時を100年遡ろう。 1921年で日本一高い建造物は何だろう? 南相馬市にある「原町無線塔」だ。高さ201mだ。 1921年、ちょうど今から100年前に完成した。 なので節目となる2021年のう…
// 三浦半島から東京湾に突き出た岬、「観音崎」。 風光明媚な岬だ。 景色はもちろんのこと、「東京湾要塞」時代の遺跡を巡っても楽しい。 三崎にマグロを食べに行くついでに寄ってもいいし、「横浜みなとみらい」の観光から一歩足を延ばして訪問する人も多…
// 「吉野ヶ里(よしのがり)遺跡」をご存じか。 日本を代表する、弥生時代の大規模環濠集落である。 「もしかしたらここが邪馬台国だったのではないだろうか?」という声も聞こえたりする。 ペース配分を無視したスタートダッシュに定評があった僕は、マラ…
// 「トンカラリン」。 この不思議で幼さすら感じる響きの裏には、壮絶な冒険が待ち受けている。 ほふく前進でないと侵入できない、謎の洞窟トンカラリン。 変形頭蓋骨が出土したという、不気味な洞窟トンカラリン。 このミステリーは2021年現在、解き明かさ…
// 神奈川県横浜市。 うむ、潮風に乗ってハイソサイエティな香りが漂ってきそうな響きじゃないか。 ただ、今日はそういう話をしたいんじゃないんだ。 仏像の話をしたいんだ。 しかも、ゴリゴリの山肌に刻み込まれた摩崖仏(まがいぶつ)の話だ。 あ、ちょっ…
// あなたが「小さい秋」を見つけていた頃、僕は「小さい地獄」を見つけていた。 きっと、そこに優劣なんてものはない。 視線の先が秋だったか地獄だったか、たったそれだけの違いなのである。 …って言わせてほしい。 なんだか目の前は阿鼻叫喚の由々しき事…