史跡・遺跡
// すさまじい断崖の小さなくぼみに、ねじ込むように建てられた「投入堂」というお堂がある。そこまで行くのは崖登りに近い相当な危険と労力が伴うために、日本一危険な国宝と呼ばれることもあるそうだ。なにそれ、ハートをくすぐられる。 僕は何年もここに…
// 灼熱の2024年夏シーズンがようやく終わりつつあり、どうにか夜は涼しい日が増えてきた。 だとしたらあなた、季節は食欲の秋ですよ。食いまくりグルメツアーを敢行せずして何をすると仰るか。 そういうわけで、今回の舞台は川越の「小江戸」なのである。江…
// 九州本土最東端の岬である「鶴御崎」のちょっと手前には、「丹賀砲台」という砲台跡地がある。 ここがすごいのだ。この砲台はあなたの想像する3倍くらいの大きさがあるのだぞ。しかもその丘の上の砲台内部に行くにあたり、小さなケーブルカーを自分自身で…
// 有明海。日本最大級の干潟であり、その干満差も日本トップクラスの6mだ。この有明海に面した太良町は"月の引力が見える町"とも言われている。 そんな太良町には「大魚神社」という映えスポットがある。有明海の沖合に向かって3つの鳥居が並んでるのだ。 …
// 竹富島の展望所「なごみの塔」。集落の中心地に建ち、島のシンボルのような存在だと思っている。 1953年に造られた建物であり、国の登録有形文化財にもなっている。つまりは歴史的にも重要なスポットなのだ。 しかし老朽化のために2016年から一般人の立ち…
// 僕の手元には、ちょっと現実離れした資料が2つある。 1つは「地獄通行手形」。すごいでしょ。僕まだ生きているのに、そして地獄なんかに縁がないような誠実な善人なのに、地獄に行けちゃうんだよ。 そしてもう1つは…。 「地獄への入り方」。文字通り、地…
// 琵琶湖の湖上に立つ「白髭神社」の鳥居。 実にフォトジェニックなスポットなのである。そりゃあ誰しもが「湖と鳥居」というシンプルがゆえにパワフルな構図の写真を撮ろうとするであろう。 しかし、僕らと湖の間には道路がある。国道161号だ。しかも横断…
// 「白兎(はくと)神社」。あなたもご存じかと思うが、「因幡(いなば)の白兎」という童話の舞台の神社である。 この因幡の白兎が記されている書物は、なんと古事記や日本書紀までさかのぼる。日本最古の文献に、既にこの物語が掲載されているのだ。まさ…
// 京都は歴史的価値のある神社仏閣がたくさんあり、世界中から注目されて観光客もワンサカ来るすごい町だ。 僕も教科書に載っていて誰もが知っているような神社仏閣はそれなりに巡ったが、今回は京都の中心地にあるがちょっと王道からは反れたスポットにつ…
// 「大阪城公園」。その敷地内には梅林があり、1200本以上の梅の木が植えられている。 梅の種類は複数あるために開花時期が異なり、1月下旬から3月中旬までの長い期間、梅の花を楽しめるという。 さて、2024年も本格的に春の足音が近づいてきた。 「もう梅…
// "三陸海岸"って大体誰もが耳にしたことあるよね? リアス海岸で有名だ。僕も小学校の頃から社会の時間かなんかで習い、「海岸ギザギザじゃねーか!すげぇ。いつか僕も現地でギザギザを実感したい。」と思っていた。 ところでその三陸海岸はどこからどこま…
// 京都について常識的な知識を持つ人々よ、申し訳ない。 今回は、千本鳥居として世界的に有名な、あの「伏見稲荷大社」に何の事前知識もない僕が突撃する話をさせていただきたい。 恥ずかしながら、この年まで伏見稲荷大社についてほぼ知識ゼロのまま過ごし…
// 2024年がスタートした。誠にめでたい。 いや、率直に言うとめでたいかどうかよくわからないが、めでたくあるべきだとは思っている。 だから僕らは初詣に行くのだ。 あなたはもう初詣には行かれただろうか?僕は実はまだなので、2年前の初詣の記録でも振り…
// 「くれふしの里古墳公園」には日本一大きい埴輪(はにわ)がいる。 ズドーンとロケットのように芝生広場の中央に鎮座している。「そもそも埴輪ってなんだったっけ?」って感じにゲシュタルトが崩壊しそうなくらいに巨大な埴輪だ。 その名は「はに丸タワー…
// 有田町。誰もが一度が耳にしたことのある"有田焼"で有名な町だ。 そこで造られる陶磁器は世界に誇る日本の宝。 そんな有田の町には、鳥居も燈篭も陶磁器でできた神社があるという。 うむ、さすが陶磁器の町。でも斬新すぎやしませんか?気になって気にな…
// 小雨がシトシト降る森の中を1人歩いた。 すると前方に、不自然なほどに巨大な人工物が見えてきた。 それが「八角トンネル」と呼ばれる、文字通り八角形のコンクリートの遺構である。 スゲーな…、まるでタイムトンネルのようだ。 この他ではちょっと見られ…
// 鎌倉市の片隅…というか正確には逗子市に当たるんだけど、1000年前の不思議な洞穴があるんだ。どうやら集団墓地のような用途の洞穴だったらしい。 そしてその洞穴は国内でも有数の有名なお化けトンネルである「小坪トンネル」の上にあり、公開されるのは春…
// "日本一困難な参拝"と言われる神社が北海道本土の最西部にある。 日本一困難とは、危険かつハードだということだ。 序盤のひっくり返りそうな角度の急階段から始まり、終盤は断崖絶壁に取り付けられた鎖を登って、崖中腹の洞窟を目指す。 なんというアド…
// 福岡県と熊本県にまたがる「三池炭鉱」。 "明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業"として2015年に世界遺産になったよな。 石炭時代全盛期に日本を支えていた拠点の1つは、まさにここなのだ。 それでは今宵は、三池炭鉱の中でもギリギリ熊本…
// 洋上に浮かぶ巨大な廃墟島、「軍艦島」。 そのシルエットは、名前の通り軍艦のようである。 第2次世界大戦のときに活躍した、戦艦大和・戦艦武蔵・戦艦陸奥のような姿を彷彿とさせる。 どのくらい似ているのかと言うと、大戦中にアメリカの潜水艦が軍艦島…
// 日本にもピラミッドがある。 正確に言うと「ピラミッドみたいだね」って言われている建造物がある。 それが「頭塔(ずとう)」。 今までは周囲全てを建物に囲まれていて、なかなか見るのにコツが必要だったスポットだ。 ただし2023年1月現在は、一部の建…
// 大仏界にもイケメン至上主義の波が来ている…! どうするよ諸君!! これは由々しき問題ぞ! 「ただしイケメンに限る!」が仏法の世界にも適用されてしまったら、僕らの居場所は此岸にも彼岸にも無いのではなかろうか!! …いや、失礼。少々取り乱してしま…
// 仮にいきなり知らない外国人に話しかけられ、「日本には何がある?」と聞かれたのであれば、僕だったら「日本には法隆寺がある」と答えるね。 「なぜ日本には法隆寺があるのか?」と聞かれたら、そりゃもちろん「聖徳太子がいたからさ」と答えるね。 その…
// 僕はかつて、全国の有名な廃墟や廃村を巡っていた。 語り出すと闇が深くなりすぎるのでここでは避けるが、そりゃもうアドベンチャーの連続であった。 そんな僕が存在は何となく知りつつも、ずーっと未訪問であった廃墟的なスポットがある。 それが「豊後…
// 僕が人間界に降臨してからというもの、「雲海が嫌いだ」という人間に出会ったことが無い。 秋は雲海のシーズンである。 "天空の城"とか"日本のマチュピチュ"とか呼ばれる「竹田城」の雲海ハイシーズンは、11月下旬から12月上旬だという。 じゃあ雲海を見…
// 紫電改(しでんかい)という名前の戦闘機が、昔存在したようだ。 太平洋戦争の末期に開発されたものの、400機程度しか生産されなかった、幻の戦闘機と言われている。 そして、2022年現在それが現存するのはわずか4機であり、うち3機は海外にある。 わずか…
// あまり神社仏閣には食指の動かない僕であるが、「生島足島(いくしまたるしま)神社」は別だ! ずーっと昔、日本3周目の前半でも訪れているが、日本6周目の終盤で久々に再訪することとした。 「何がそこまで僕を突き動かすのか」だと? 待ってました、い…
// 「東京タワー」の足元にある「増上寺」。 東京タワーを見上げるビュースポットの1つとして有名だ。 先月、つまり2022年の6月も僕はここを散歩していた。 そのときには思いもよらなかったさ。 安倍元総理が銃撃され、そしてこの増上寺で葬儀を上げることに…
// 「呼鳥門(こちょうもん)」。 人工的なものではなく、自然にできた巨大なトンネルである。 驚くべきは、そのトンネルの中を国道が通過していたという事実。 ほんの20年前まで。 21世紀が始まっていたというその時代まで、そんなトンネルが実用されていたの…
// 僕は、仏教のことも宗教のことも疎い。神社仏閣についても詳しくない。 だけども、寺に咲く桜の美しさは理解できる。 社殿と桜のコラボレーションに思わず目を奪われる、それは日本人でもそうでなくても共通の反応なのではなかろうか。 日本5周目において…