廃墟系
とあるSNSに僕が投稿したら、「頻繁に通るけど営業しているの見たことない!」・「20年前から変わらずボロボロ!」・「ずっと廃墟だと思っていた!」みたいなコメントが殺到してしまった、世にも奇妙なお寿司屋さんがあるんだ。 そのお寿司屋さんの名前は「…
どこからどう見ても廃墟としか思えないようなドライブインがある。 結論から言うとかろうじて現役であり廃墟ではないのだが、個人的には廃墟と表現してしまってもいいんじゃないかと思うほどだ。 ゾンビになってしまった人にほんの少し理性が残っていて、か…
熊本空港のすぐ脇に、ホットドッグを販売するキッチンカーがあった。Webには「廃車にしか見えない」・「廃車だと思っていた」・「でもホットドッグ絶品」などという、ギャップ甚だしいコメントがあふれていた。 キッチンカーの名前は「ホットドッグ四ツ葉」…
松山市から北東方面、奥道後に向かう国道317号沿いにユニークすぎるお店がある。 どう見ても廃電車、ボロボロな電車を使ったレストランなのだ。そのお店の名前は「でんぷん」という。 生まれついての廃墟好きである僕がこのお店に飛びつかない理由はない。突…
2024年のエイプリルフールの日にこんにちは。 2年ぶりに【終末大冒険】をやろうじゃないですか。 今回、僕が調査する対象をご説明しよう。 香川県のとある山間部に、平成時代初期に所有者のもとから逃げ出して野生化したゲームボーイがいるという。それの生…
清里高原。 昭和後期から平成初期の、いわゆるバブルと言われた時代には空前の清里ブームが巻き起こり、駅前などは"高原の原宿"とも言われたほどに、若者やファミリー層でごった返したそうだ。 そんな時代も、今や遠い昔なのだろうか…。 現在の清里駅前はそ…
福岡県と熊本県にまたがる「三池炭鉱」。 "明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業"として2015年に世界遺産になったよな。 石炭時代全盛期に日本を支えていた拠点の1つは、まさにここなのだ。 それでは今宵は、三池炭鉱の中でもギリギリ熊本県に…
いつも何気なく視界に入る廃墟。 いや、「視界に入っている」とすら認識しないほどに疑問を持たない廃墟。 それがもし「いや、廃墟じゃないよ。営業している食事処だよ。」と言われたら。 「待て待て待て!じゃあ今度改めてしっかり見てみるわ!なんだったら…
洋上に浮かぶ巨大な廃墟島、「軍艦島」。 そのシルエットは、名前の通り軍艦のようである。 第2次世界大戦のときに活躍した、戦艦大和・戦艦武蔵・戦艦陸奥のような姿を彷彿とさせる。 どのくらい似ているのかと言うと、大戦中にアメリカの潜水艦が軍艦島を…
日本6周目の北海道は、2回に分けて走り回った。 広大な北の大地ならではの地平線・草原・青い海・グルメ…。 そういうあなたも想像できるであろう思い出ももちろんたくさんあるが、その中でも僕が「あそこは本当に良かったなぁ、ウフフ…」と思い出す回数が最…
僕はかつて、全国の有名な廃墟や廃村を巡っていた。 語り出すと闇が深くなりすぎるのでここでは避けるが、そりゃもうアドベンチャーの連続であった。 そんな僕が存在は何となく知りつつも、ずーっと未訪問であった廃墟的なスポットがある。 それが「豊後森機…
その建物の存在に気付いたのがいつだったのかは、もうよく覚えていない。 しかし2014年に初めて外観を写真に撮った日のことはよく覚えている。 真冬の四国を走り回っていたとき、国道55号沿いのすごい廃墟テイストあふれる建物が目に入る。 「あぁ、そういえ…
瀬戸内海に面した牛窓(うしまど)という町をご存じだろうか。 別名"日本のエーゲ海"とも呼ばれる、本当に穏やかで綺麗なスポットだ。 そんなエリアの片隅に、なんだかドロドロした廃墟村のようなものがある。 そこだけ世界が暗転しているのだ。 現地で実際…
高原でちまきを食べるとうまい、というだけの話をしたい。 「そうなのか!知りたいな」という方は是非読んでほしいし、「そんなこと知ってるわ!」って方も読んで共感してほしいし、「そんなはずない」という方には先に現地に行ってから読んでほしい。 ちょ…
「あそこのサービスエリアのメシがうまいんだ。食いに行こうぜ。」 …まぁ普通にありえるセリフだと思う。 これを聞いたあなたは、どんなところをイメージするだろうか? ピカピカの清潔感のある高速道路のサービスエリア。 明るい雰囲気のお店で、全国を行き…
「あの!!このラーメン食べ終わったら!!戦史館も見学したんですけど、いいですかーーー!!!」 軍歌に負けないように、僕は叫んだ。 腹から声を出してシャウトするなんて、いつ振りだよ一体。 …何を言っているのかわからないだろう。 僕は今、薄暗くって…
コイツはヤバいスポットである。 だから所在は明かさない。 聞かれても教えない。 僕がいつ訪問したのかも明かさない。 ただただ流れる時間の重みで溶けるように消滅していくのだろうが、それで良いと考える。 …という大げさかもしれない出だしではあるが、…
あなたの暮らしの身近にある、郵便局。 「JP」の公式Webサイトから確認したら、2021年5月末時点で23,797局が存在するそうだ。 こんなにありがたい組織、他にちょっと思い浮かばないレベルだ。 もはや全国どこにでもある、といっても過言ではないだろう。 「…
建物の前で、僕は躊躇する。 「これ、ヤベーぞ。マジでヤベー。1人で来るような場所ではない。 しかし、今入らなければきっと一生中には入れない。 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…!!」 意を決して、僕は建物内に入ろうとする。 うむ、入…
「あなたにとって、聖徳太子とはどのような人物ですか?」 万が一にも就職面接で、面接官がこのような質問をしてきたら、あなたならどうする? 「聖徳太子」は、仏教の教えを政治や国民思想の根底に敷き、そして能力がある者が昇進することで、国の活性化を…
杜の都、仙台。 東北一の都市である。 しかし、この仙台市も西の外れまで来ると、都市とは言い難い大自然のアドベンチャーゾーンが現れる。 …そんな話を僕がしたのは、ちょうど今から1ヶ月前の2020年12月上旬のことである。 drive-ns.hatenablog.com 「奥新…
多くの廃墟ファン・秘湯ファンを魅了した温泉施設がかつてあった。 しかし、今からちょうど1年前、2019年12月の中旬に廃業してしまった。 当ブログ【週末大冒険】が始まったのは2020年の6月だから、リアルタイムで廃業の旨はお伝え出来なかったのだが、せめ…
海の上に敷かれた線路。 そこを列車が走る…。 なんという幻想的な風景であろう。 しかし、なかなか現実には実現は難しいようだ。 フィクションであれば、「千と千尋の神隠し」・「ONE PIECE」・「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」などが思いつ…
「東洋の魔窟」と言われた、香港の「九龍(クーロン)城」。 126m×213mの極小の敷地にグシャグシャのビルを500個も建て、 5万人もの人が密集して暮らすアジア最大のスラム街。 その人口密度は世界最大で、約190万人/k㎡。 1畳に3人が暮らす計算だという。 さ…
「瀞峡(どろきょう)」という、奈良・和歌山・三重にまたがる雄大な渓谷がある。 まさに秘境という表現がふさわしい、荒々しい岩壁の中を流れるエメラルドグリーンの清流。 僕はかつて日本1周目の際にこの景勝地を見て以来、ここのとりこだ。 今回は三県境…
ここに再度警告致します。 ご自分の命を大切になさって下さい! 警告 一人での入林禁止! 芦生研究林では、毎年死亡事故を含む遭難が発生しています。 さて、困ったね。 あたかも「青木ヶ原樹海」ような、デンジャラスな文言の並ぶ「芦生の森」の公式Webサイ…
「世界平和大観音像」。 そのビッグ過ぎるウィルとは裏腹に、その観音像は地元にめっさ迷惑をかけている。 「崩れそうで危険だ!」・「景観を損ねる!」と、飛び交うシュプレヒコールの嵐。 ついに2020年4月1日、財務省近畿財務局がこの像の取り壊しを発表し…
「今池は死の町です、ハイ。」 今は亡き、名古屋今池の伝説の店「大丸ラーメン」のオーナー大橋さんの口癖であった。 「大丸ラーメン」は、「ラーメン二郎」ファンがハダシで逃げ出すほどにクレイジーな店だったのだが、その話はまたいずれしよう。 今池が死…
木曽川流域には、歴史に埋もれてしまった景勝地がある。 この30年以上、(一般的な)観光客は訪問していない、木曽川の織り成す渓谷。 名前を「深沢峡」という。 35年前後もの長きにわたり、廃景勝地として静かに佇んでいた深沢峡だが、あと9年でこの世から…