秘境
// 日本の本土の最北端、「宗谷岬」。 その岬の背後には緑いっぱいの、WindowsXPのデスクトップ画面みたいな丘が広がっているんだ。 その丘を「宗谷丘陵」という。 その一面が緑の宗谷丘陵にはね、一本の真っ白な道があるの。 白いホタテの貝殻を粉砕して敷…
// 「とまりのトトロ」。 決して「となりのトトロ」ではない。 なぜなら隣(となり)にはいないからだ。泊(とまり)にいるからだ。 2019年、トトロのシルエットが浮き上がる洞門が発見された。 場所は下北半島の泊という小さな集落。 SNSでは結構なバズりっ…
// あなたの暮らしの身近にある、郵便局。 「JP」の公式Webサイトから確認したら、2021年5月末時点で23,797局が存在するそうだ。 こんなにありがたい組織、他にちょっと思い浮かばないレベルだ。 もはや全国どこにでもある、といっても過言ではないだろう。 …
// 2021年度の秘境駅ランキング、第14位。 「峠(とうげ)駅」。 日本の鉄道駅は、2017年時点で9909駅あるそうだ。 ザックリ1万駅だ。鉄道大国、日本。 その中の秘境度ランキング14位という、エリート中のエリート駅をご紹介したい。 hp1.cyberstation.ne.jp…
// 本州本土の最東端。 それは「魹ヶ崎(とどがさき)」という岬だ。 ※ 「魹」という字は環境依存文字のようなので、以後の表記は「トドヶ崎」とさせていただく。 トドヶ崎。 僕はこの岬の名前を聞いただけで、懐かしさ・ワクワク・ドキドキ・誇らしさ・焦り…
// 降りしきる雨の中。 妹をおぶり、傘を首に挟んだ不安定な恰好でたたずんでいると、となりに何者かの気配がした。 足音も物音もした覚えは無いのに。 この雨音がかき消してしまったのだろうか。 いや、そんなことはどうでもいい。 確かにとなりに ナ ニ カ…
// 小さい頃の僕は、島というのは海に陸地が浮かんでいるのだと思っていた。 あなたもたぶんそうであったろう。 それが幻想だと気付いたとき、子供は大人になる。 同時に、あの頃の純粋な夢をどこかに置いてきてしまったような、虚しい気持ちに襲われやしな…
// 「白金にあるっていう、青い池を一緒に探しましょうよ!明日の朝に!」 とある旅人宿での宴会の中で、僕はこのように提案した。 その池は、観光地でも景勝地でもない。 名前すらない。 知る人もほとんどない。 しかし、あるのだ。 …たぶん。 美瑛の白金地…
// 杜の都、仙台。 東北一の都市である。 しかし、この仙台市も西の外れまで来ると、都市とは言い難い大自然のアドベンチャーゾーンが現れる。 …そんな話を僕がしたのは、ちょうど今から1ヶ月前の2020年12月上旬のことである。 drive-ns.hatenablog.com 「奥…
// 杜の都、仙台。 東北一の都市である。 しかし、この仙台市も西の外れまで来ると、都市とは言い難い大自然のアドベンチャーゾーンが現れる。 知的で洗練された都市としての表の顔と、ワイルドでアグレッシブな裏の顔。 そんな相反する2つの魅力を併せ持つ…
// 僕は幽玄な屋久島の森が好きだ。 特に「白谷雲水峡」は何時間過ごしても飽きることがない。 ただ、海の彼方のあの島を再訪するのは、なかなか容易なことではない。 …と思っていたが、山形県の某所に屋久島を彷彿とさせるような、巨大な杉の立ち並ぶ森があ…
// 四国本土の最東端。 そこは「蒲生田(かもだ)岬」という。 正直、なかなかにマニアックな岬だ。 擦れ違い困難なクネクネ道を延々に攻略し、ようやく辿り着く四国最東端の地。 今でこそ観光客を意識した碑やモニュメントが置かれ、道路状況もずいぶん良く…
// 「瀞峡(どろきょう)」という、奈良・和歌山・三重にまたがる雄大な渓谷がある。 まさに秘境という表現がふさわしい、荒々しい岩壁の中を流れるエメラルドグリーンの清流。 僕はかつて日本1周目の際にこの景勝地を見て以来、ここのとりこだ。 今回は三県…
// ここに再度警告致します。 ご自分の命を大切になさって下さい! 警告 一人での入林禁止! 芦生研究林では、毎年死亡事故を含む遭難が発生しています。 さて、困ったね。 あたかも「青木ヶ原樹海」ような、デンジャラスな文言の並ぶ「芦生の森」の公式Web…
// いやー、どうしたもんだろう、これは…。 薩摩半島のほぼ突端に近い場所の、 とあるジャングルの中。 僕はそこを彷徨っていた。 360度、緑ばかりのその世界観に酔う。 あなたは、「なぜYAMAのヤツはそんなジャングルの中にいるのだろう?」と考えているに…
// 夏になると、全国から凄腕のライダーたちが集まる冒険の大地、北海道。 北海道は、日本の中でも別格だと僕は考えている。 どの都道府県とも隣接しないその大地は、いわば旅人にとってRPGの中の世界。 一歩足を踏み入れたら、そこから冒険の始まりだ。 ツ…
// 木曽川流域には、歴史に埋もれてしまった景勝地がある。 この30年以上、(一般的な)観光客は訪問していない、木曽川の織り成す渓谷。 名前を「深沢峡」という。 35年前後もの長きにわたり、廃景勝地として静かに佇んでいた深沢峡だが、あと9年でこの世か…
// 富士の樹海こと、「青木ヶ原樹海」。 富士山の山麓に位置する広大な原生林である。 日本でもっとも有名な自殺スポットではないだろうか。僕も小学生のころから、「あそこは恐ろしい場所だよ」と、村に古くから伝わる悪霊の伝説のように聞いていた。 もう…
// 「野猿(やえん)」。 それは動力を持たず、人間の力のみで動くロープウェイ。 ハーレーダビッドソンに対する、ママチャリのこと。 F-15 戦闘機に対する、鳥人間コンテストのこと。 そんなアナログマシーンが、四国内陸部のとんでもない山奥にある。 まさ…
// 「世界一神社」。 それがその神社の名前だ。 なんという強気な名前だろうか。 神道を極めし者ってさ、もっと世の中を平等に見てたり、謙虚に振舞うものだと思っていた。 なのに世界一神社。 ゴリゴリに他者を意識し、その上で自分が1番に立とうと必死であ…
// ほとんど知名度がないにも関わらず、1度見たら一生忘れないようなビジュアルの滝が、秋田県の男鹿半島の深部にある。 その滝は、「男鹿大滝」と呼ばれることが多い。 なので、このブログでもその呼び名で統一しようと思う。 なぜこの滝がすごいのか。 滝…
// 静岡県浜松市の内陸部、登山しないと到達できない山間部。 池の平とか、幻の池とか、そう呼ばれる「奇跡」がそこにある。 しかし、Webを検索しても出てくるのはありきたりなオフィシャル情報をまとめた記事ばかりだ。 ならば、僕が書く。 竜神が出現して…
// 人里離れた山奥。森の中の断崖絶壁。 その崖にポッカリと口を開けた暗い洞窟。 洞窟には、無数のガイコツがゴロゴロと。そりゃあもうゴロゴロと。 恐る恐る、そのガイコツを掻き分けながら洞窟の奥へと進む。 一番奥に何かある…。あれはなんだ? 奥には小…