知らないのであれば、今すぐブックマークしておいてほしい。人生において一度は行っておいた方がいいから。
あ、でも人生で一度も訪れなくてもいいよ。死んだときに眺められる天上の景色がまさにそれだから。
…というわけで、若狭湾のシンブル的存在の快走路である三方五湖レインボーラインと、そこからリフトで登る梅丈岳の「レインボーライン山頂公園」について語りたい。
今まではレインボーラインって通行に1040円もかかっていたのが、2022年の秋に無料開放されたから狙い目だよね。
そしてこの僕、日本1周目の頃から何度も訪問している大好きなスポット。
ちょうど日本6周目では今の時期である5月に訪れているので、日本6周目の訪問記録を主軸に思い出を執筆しようと思うのだ。
レインボーラインを突っ走れ
ご存じの方も多いかもしれないが、若狭湾って日本有数のリアス海岸で、すっごく海岸線が入り組んでいて見ごたえがあるのだよ。
入り組み過ぎて、もう入り江や湾ではなくって湖もいくつかできちゃっていて、それが「久々子湖」・「日向湖」・「三方湖」・「水月湖」・「菅湖」で、全部あわせて三方五湖って言われているの。
それらを眼下に臨みながらちょっと高い山間部をグネグネ走るのが、三方五湖レインボーラインだ。距離は15kmほど。
日本海や湖をすぐ脇に眺めるロケーションから、一気に天空モードにシフトしていく様がアツいんだからな。テンション爆上げ注意だぜ。
これは少し古い写真だが料金所のゲートもレインボーであった。
ちょっとボロいけども、レインボーの鮮やかさでボロさも帳消しできる。無料化された2022年以降はこの料金所も撤去されちゃったのかな?日本7周目の2024年5月現在ではまだ福井県を訪れていないのでわかんないや。
走行はバチクソ盛り上がる。正直車道から見られる絶景ってのは少ないのだが、とにかく空が近い気分なのだ。
この写真撮影時は、直前までドンヨリと曇っていたのが急に快晴になったので、とりわけ盛り上がったのだ。祭りだ祭り。
途中、若干ではあるが展望のいい駐車スペースもある。
ただ、次章でご紹介する梅丈岳がそのすべてを上回るポテンシャルを秘めているので、ぶっちゃけ梅丈岳に向かう駐車場以外には立ち寄らなくってもいいんじゃないかと思ってしまうほどだ。
これは「レインボーライン展望所」というスポット。
梅丈岳が上の写真の右端に見えている。ケーブルカーのレールが山麓に設置されているのでわかりやすいよね。
ただ、愛車と海とを一緒に撮影できる貴重なスポットの1つではあった。
愛車を撮影したい人は逆に梅丈岳に登ってしまうと不可能なので、レインボーラインの途中の駐車場でいい感じのところを探そう。
そうそう、以前はここに望遠鏡が備え付けられていたのだ。少なくとも2024年現在はなくなってしまっているぞ。有料だったので使ったことはないのだが、撤去は少しだけ悲しい。
西に向かうことを仮定すると、このあとは第3駐車場が出てくるが景色がさほど変わらない。ただし第1・第2駐車場が有料なのに対し第3駐車場と前述のレインボーライン展望所は無料なので、極力コストを抑えたい人は覚えておくといいかもしれない。
では、次が本題。
梅丈岳に登れる第1駐車場からの行程のご紹介である。
梅丈岳へはリフトかケーブルカー
有料の第1駐車場に到着した。ここからが三方五湖レインボーラインのハイライトだ。レインボーライン上にそびえる梅丈岳。そこからの眺めが絶景すぎるのだ。ここは絶対に行かないと後悔するぜ。
駐車場からその梅丈岳を見上げる。
さっきのレインボーライさっきのレインボーライン展望所からも見えたケーブルカーのレールがさらに近くに見る。山頂駅もちょこっと見えている。
ふもと側に不思議な茶色い物体がいるかと思うが、あれは巨大なタヌキだよ。そのタヌキと記念撮影もしたんだけど、あんまり写真が多すぎるとダレるので今回は割愛するよ。
山頂へはケーブルカーあるいはリフトで往復する。
同じ料金でどっちを利用するか選べるのだが、僕はリフトだね。毎回リフトで往復しているからケーブルカーの体験談は語れないんだけど、それでも毎回リフトを選んでしまうのだ。
ゆらゆらと揺られながら山頂に向かう、そのシチュエーションがたまらんのだ。
あ、上の写真は降りてくるケーブルカーも映っているね。たぶんケーブルカーもステキな体験をできるだろう。機会があったらあなたが乗ってみてね。
リフトに揺られながら後ろを振り返る。あぁ、なんていい景色。
駐車場の向こうに日本海が広がっている。あと、巨大なタヌキが見える。余裕がある人は、僕の愛車の日産パオを探してみてほしい。ちゃんと映っているから。留守番してくれているから。
山頂駅では(麓の駅もだけど)スタッフさんがちゃんとアテンドしていて、無事の着地を見届けてくれている。清々しい運上世界への第一歩だ。
山頂駅から麓を見下ろしてみよう。
こんな感じ。下から見るとなだらかな山のようだったが、こうして見下ろすとなかなかの急斜面で登ってきた感が満ちあふれてくる。
しかもアレだよ、駐車場の背後には入り組んだ海岸線と、その向こうに広がる日本海も見えるじゃない。やっぱ下と上では眺めは全然別物だ。
登って来て早々になんだけど、今度は下り方向の写真をご紹介するね。
あ、大丈夫。ちゃんと山頂を観光した後の下山風景だから。YAMAさんはなかなかにアホだけど、さすがに観光せずにすぐに下りのリフトに乗るほどのアホではない。かろうじて。
だがね、僕はちょっとだけ思うのだ。リフトに乗っているだけでも至福だなぁと。
いつも僕はドライバーで緊張感と共にハンドルを握っているので、ゆったりリラックスしながら乗れる乗り物って貴重。
そよ風を感じながら目を閉じていてもいいしね。春の風って、なんでこんなにも心地良いのだろう…。
絶景の天空テラスを散歩しよう
湖と日本海をを見下ろす絶景
メインだよ。山頂の庭園を散歩するのだよ。
標高395mの梅丈岳山頂に広がる公園から、360度のパノラマが広がる。まぁひとことで言えば最高すぎるぞ、この世界は。
眼下には三方五湖が広がるが、何がどの湖かなんて正直どうでもよかった。ただただ何も考えずに見下ろしているだけで満足していた。思考する能力ゼロ。
でも後から調べてみたところ、たぶん手前が水月湖で奥が三方湖。
"五湖"とは言うけれどもそれぞれ繋がっていたりするし、一部は日本海とも繋がっている汽水湖だったりする。五湖は淡水・汽水・海水といろんな特性を持つ湖でできているのだよ。
これが真夏に撮影した写真だが、すんごく牧歌的な日本の夏休み的な風景写真になったと思っている。日差しは強いがどこか涼しい。すごく快適な雲の上の楽園。
ゴールデンウィーク頃にはご覧のようにツツジが咲き乱れる。「五木」の園」という名前のついているエリアからの眺めであった。こんな感じの天空の庭園なのだ。
あとはバラ園もあるよ。ファンシーな世界。
これは夕方近い時間帯の日本海の眺め。海、キラキラしている。
きっとどんな時間も、どんな季節も、それぞれの素晴らしい顔を見せてくれているのだろう。
三方五湖山頂公園は楽しいぞ
ここは2020年の4月にリニューアルしたりしている。僕はその前から通っているのでちょっと古い情報があったら申し訳ないが、世界観はそんなに変わってないと思うから、ひとまず僕の興奮を感じ取っていただければ幸いだ。
三方五湖レインボーライン山頂公園。前項の通り眺めも最高なのであるが、公園内も庭園のように美しい。さっきちょいとツツジについて触れたが、もう少し他の要素に触れていきたい。
カッスカスになっていて直射日光をほぼ遮断してくれない東屋もかっこいいなぁ。1つ1つセンスがあるのだ、ここは。旅人心をガッチリと掴んでくれている。
山頂公園は横に長く、たぶん300mくらいの幅であるが、美浜テラス・五湖テラス・中央テラス・若狭テラス・茶屋テラスの5つの絶景エリアがある。
そこに足湯があったりカフェがあったりハンモックエリアがあったり、展望台やバラ園があったりするのだ。それらを眺めながら散歩するだけでも、もちろん楽しい。
僕は足湯もカフェも使ったことはないが、景色は毎回堪能している。
次回はカフェでゆっくりコーヒーとかを飲んでみたいが、もしかしたら来世じゃないと達成できないかもしれないな。まぁいいのよ。景色がいいから。
少しだけ曇っている日にも行ったことがあるが、雲は足元だった。見て、なんか雲海みたいになっている。こういうのもいいよね。晴れている日だけが正解ではないのだ。
あと、チェーンにカギをいっぱいくっつけているのはカップルか??爆発しろ、カップルめ。
かわらけ投げができるスポットもある。
素焼きの皿を展望台から山麓に向かってブン投げるんだよ。皿に願いごとを書いておくと叶うかもしれないらしいよ。そんで皿はそのうち分解されて自然に帰るそうだ。
上の写真は余裕で10年以上前のものなのだが、『旅をつづけたい』・『お金持ちになりたい』・『王様』などと書かれている。
2024年現在、王様にはなれていないしお金持ちでもないけれど、旅はかろうじて続けられているよ。1つでも叶っていればいっか。
めだか村と名付けられた池もある。禁煙では絶滅危惧種となって貴重な存在であるメダカを保護し、ここで大切に育てているのだ。
どこにいるのかあんまり見えないけど、いい取り組みだよね、ほっこりする。
さて、たぶんだけどここのエリアが目玉だ。年々レベルアップしていて今はもう少しすごいことになっているかもしれないけど、とにかくここだ。
青い海を見下ろすロケーションにソファがいくつか置かれている。屋外ソファ、ステキだ。クッションもついていてくろろげる。
ソファを前面から引きで撮った写真もあるのだが、一身上の都合からこんなアングルの写真とさせていただく。カフェで買ってきてここで飲むことももちろん可能だ。こんな眺めのいいカフェ、そうそうないぞ。
僕は運よくここのソファに座ることができた。数が少ないので週末はタイミングが重要だぞ。僕はラッキー。
あぁ、気持ちがいいな。
いつもせわしないドライブをしている僕にとって、こういうシチュエーションはとても貴重なのだ。つかの間の安息の地を、雲上の庭園で見つけたよ。
2024年現在は、パラソルがついたりしているらしい。しかもレインボー柄の日傘も無料貸し出ししているらしい。紫外線はほどほどに防御した方がいいからな。優しい世の中。
この赤い和傘は、確か茶屋テラスにある和風カフェ。ここだけ少し趣が違うが、絶景を見ながらの甘味もさぞやうまかろう。
では、最後はツツジの咲く遊歩道をただたボンヤリ歩いた写真を垂れ流すね。
何も説明できるだけの知識や出来事はないのだが、景色だけは最高なのだ。あと、細部まで手入れがされているであろう部分にも着目してみてね。
鮮やかなツツジ。5月だけの特別な景色。
寒くもなく暑くもないこの時期、しかも快晴の中で訪れることができたことに感謝しかない。
2024年現在はさらに素敵な場所となっているだろう。
僕はまだ日本7周目では福井県を訪れていない。福井県を再訪するのであれば、また必ずここに立ち寄るだろう。
日本1周目からのお気に入りスポット、今後も大切にしたいのだ。
それより前にもしあなたが訪れるのだとしたら、感想を聞かせてね。
以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。
住所・スポット情報
- 名称: 三方五湖レインボーライン山頂公園
- 住所: 福井県三方郡美浜町日向75-26
- 料金: ¥1000(リフト or ケーブルカー料金)
- 駐車場: あり
- 時間: 9:00~17:00(季節により変動)