2022-01-01から1年間の記事一覧
// ガクガクと笑いそうになる膝を、手で押さえた。 ヤッベ、なかなかシンドいな…。 沢沿いの獣道みたいな登山道を登りながら、僕はゼーゼー息をした。 ペットボトルの中身は、残り1口分。 既に17:00近く、少しずつ暗くなる山間部。 何もかもがあまりいい状況…
// 予約電話のときから、なんか変だった。 僕:「○月○日、1泊2食で」 飛内さん:「いいよ。ところで夜、何が出てもいいよね?」 僕:「あー…、フルーツ苦手なんでそこだけ調整してもらいたいのですが…。」 飛内さん:「そうじゃない。オバケとか出てもいいよ…
// …あなたは最近、恋をしていますか? えっ、僕!? おいおいおい、僕から恋と愛を取ったら何も残らないだろうがよ、何言ってるんだオメェ。 …さて、茶番は置いておいて、今日は「恋山形駅」をご紹介する。 今回の記事の写真は一面ピンクだから、目への刺激…
// 紫電改(しでんかい)という名前の戦闘機が、昔存在したようだ。 太平洋戦争の末期に開発されたものの、400機程度しか生産されなかった、幻の戦闘機と言われている。 そして、2022年現在それが現存するのはわずか4機であり、うち3機は海外にある。 わずか…
// 能登半島。 それは日本有数の握りやすい形状の半島だ。 その先端にある岬の名は「禄剛崎(ろっこうさき)」という。 岬好きであれば抑えておきたいスポットだ。 さらにさらに、この岬には驚きのポテンシャルがある。 それは、ここが日本列島の中心にあた…
// 2022年夏。 後世に語り継いでもいいくらいの猛暑続きの年である。 とんでもなく早い梅雨明け後、気温30℃台後半の日々が延々続いているイメージだ。 しかも愛車の日産パオのエアコン壊れたしな。 まぁパオ繋がりの皆さんのエアコンも大体壊れているので「…
// おかわり自由なお店であれば、世の中に数多とある。 バイキングやビュッフェもこの類だ。 だが、それらは自分の意思でのおかわりだ。 もし店側が積極的におかわりを盛りつけてくるとなると、こちらの姿勢もガラリと変わる。 この代表例はわんこ蕎麦であろ…
// 瀬戸内海に面した牛窓(うしまど)という町をご存じだろうか。 別名"日本のエーゲ海"とも呼ばれる、本当に穏やかで綺麗なスポットだ。 そんなエリアの片隅に、なんだかドロドロした廃墟村のようなものがある。 そこだけ世界が暗転しているのだ。 現地で実…
// あまり神社仏閣には食指の動かない僕であるが、「生島足島(いくしまたるしま)神社」は別だ! ずーっと昔、日本3周目の前半でも訪れているが、日本6周目の終盤で久々に再訪することとした。 「何がそこまで僕を突き動かすのか」だと? 待ってました、い…
// 青空・海・花・ハンモック・ブランコ・ジェラート…。 1つ1つが魅惑的な単語だが、それらを掛け合わせればさらに魅力が増すのは想像に容易い。 そうなのだ。 これらを全て網羅させたスポットが、山口県にあるのだ。 名前を「棚田の花段(はなだん)」とい…
// インスタ映えという言葉が世の中にはびこっている。 …とか言うとSNSにドップリ浸かっている方々を揶揄するようにも聞こえてしまうが、インスタ映えはいいことだと思う。 国民全員がカメラを持ち、国民全員がアーティストになれる時代だ。 そりゃ僕だって…
// おい、事件だ。 レトロ自販機を有する「コインレストランコウラン」が閉店するらしい。 2022年7月末で閉店、つまりもうあと数日しかない。 今月上旬にいきなり告知され、僕もレトロ自販機マニアも度肝を抜かれた。 中国地方にはポツポツとレトロ自販機の…
// 「平面直角座標系第Ⅷ系原点」。 よくわからないが、カッコいい響きである。 ここは「日本のおへそ」と呼ばれている。 つまりは日本の中心にあたるスポットということだ。 場所は長野県の南牧村。 確かに日本列島のおへそと言われても納得感のある位置だが…
// 「東京タワー」の足元にある「増上寺」。 東京タワーを見上げるビュースポットの1つとして有名だ。 先月、つまり2022年の6月も僕はここを散歩していた。 そのときには思いもよらなかったさ。 安倍元総理が銃撃され、そしてこの増上寺で葬儀を上げることに…
// 日本最南端、八重山諸島。 ただでさえ常夏なこの島々だが、そこで昼間からオリオンビールを飲むと、さらにフワフワした気持ちになって、まるで夢の中だ。 いいじゃないか、たまのバカンスなんだろ? ちょこっとビールを1杯ひっかける。 それだけで、ほど…
// 日本の道路で最も急坂と言われる、奈良県と大阪府を結ぶ「暗峠(くらがりとうげ)」。 特に大阪側の傾斜が殺人級で、その斜度はなんと最大勾配37%だ。 通常、10%を超えると普通の人は「ヤベー坂だな」って感じる。 その4倍弱だ。 「ヤベー」どころでは…
// …もし、この小さな丸いプレートが無くなったら、日本国内の「場所」の概念が根本から崩れて大パニックになってしまうのだろう。 きっとそれは、ある日突然この世から「住所」という概念がなくなることを想像するのと同義ではないだろうか。 そんなことを…
// 「呼鳥門(こちょうもん)」。 人工的なものではなく、自然にできた巨大なトンネルである。 驚くべきは、そのトンネルの中を国道が通過していたという事実。 ほんの20年前まで。 21世紀が始まっていたというその時代まで、そんなトンネルが実用されていたの…
// あなたは、果たして3ヶ月前の3月末、何を考えていたのかパッと思い出せるだろうか? まかせてくれ、僕は思い出せる。 3月末で55年の歴史に幕を下ろす「名阪上野ドライブイン」に涙していたのだ。 延々に枯れることなく流れ続けると思われていたその涙も、…
// 現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、う…
// 現代日本人は、時間に縛られて生きている。 束の間の安眠を妨げる目覚ましのアラーム。 一堂に人が動く通勤ラッシュ。 会議、締め切り、昼休憩。 チャップリンの「モダンタイムス」のように、人が時間を支配しているのか、時間が人を支配しているのか、う…
// 高原でちまきを食べるとうまい、というだけの話をしたい。 「そうなのか!知りたいな」という方は是非読んでほしいし、「そんなこと知ってるわ!」って方も読んで共感してほしいし、「そんなはずない」という方には先に現地に行ってから読んでほしい。 ち…
// 昭和と呼ばれていた時代、トラックドライバーや旅行者の心身を温めていた食品自販機があった。 コンビニも無い時代、それらはとても重宝されたという…。 そんなセピア色の思い出が、令和の現代においても少しだけ残っている。 人はそれを"レトロ自販機"と…
// 「多摩川」。 東京都と神奈川県の県境を作る、大きな川である。 首都圏を代表する一級河川の1つといえるだろう。 東京・神奈川界隈の方は、多摩川といえば河川敷でのBBQっていうイメージだったりするかもしれない。 多摩川下流域である都市部の河川敷は、…
// よしっ、今回はね、Web上でほとんど情報が出て来ないスポットをご紹介する。 ただし、Web情報が無いからすごく価値があるというわけではない。 むしろみんなが忘れ去ってしまったからWebにも無い、という残念な方向で考えてくれても構わない。 なんだった…
// エメラルドグリーンの湖に、青々と葉の茂る林が水没している。 沖縄のマングローブの森だったらまだ納得だが、ここは東北の秋田県である。 なぜこんな事態になっているのか、林はこんな状態で大丈夫なのか、いろいろ不思議だ。 今回は、そんな神秘の「玉…
// 日本の道路で最も急坂と言われる、奈良県と大阪府を結ぶ「暗峠(くらがりとうげ)」。 はたしてこの峠を、ボロくて昭和で非力な日産パオで横断することができるのか。 誰しもが幼い頃に一度は思い描いた疑問であろう。 今宵、あなたのその疑問に僕が終止…
// 5月の下旬。だがそこは息が白くなるほどに寒かった。 時刻は早朝。 朝の5時を回ってすぐのことだった。 一面に広がる溶岩の向こうに聳える「岩手山」が、虹色に輝いた。 生物がほとんどいない、静寂の世界。 そこに忽然と聳え、虹色の灯りを放ったその山…
// 日本一高い山、「富士山」の標高は3776mである。 日本一標高が高い鉄道駅、「野辺山駅」の標高は1346mである。 人間は…、いや、動物も虫も植物もだ。 デカい方が偉い、デカい方が強いという理論を妄信して今日に至っていると考える。 野辺山駅1 そんな考…
// 「これは…、想像していたよりもハードな道のりだな…!」 雪を踏みしめながら、僕はそう思った。 2・3日後には暦上夏になるはずだが、真冬の装備をしても凍えており、そして周囲360度全てが真っ白であった。 安全面を加味すると引き返したほうがいいかもし…