2021-01-01から1年間の記事一覧
// 「あなたにとって、聖徳太子とはどのような人物ですか?」 万が一にも就職面接で、面接官がこのような質問をしてきたら、あなたならどうする? 「聖徳太子」は、仏教の教えを政治や国民思想の根底に敷き、そして能力がある者が昇進することで、国の活性化…
// 宮城県仙台市には、「日和山(ひよりやま)」という標高わずか3mの山がある。 国土地理院にも認定されている、日本一低い山である。 …と、サラッと書いた。 感情を抑えて、あえてサラッと書いた。 しかしその裏で、この山は数奇な運命を辿ってきたのだ。 …
// 山に降った水が、大地を流れて海へと注ぎこむ。 それが「川」だ。 みんな知っている。 その川と川が立体交差しているスポットが新潟市にあるという。 うん、ワケがわからない。 とんち好きな一休さんでも混乱するんじゃないかってくらいに、ワケがわから…
// あなたは「ベタ踏み坂」をご存じか。 かつてダイハツの"タントカスタム"という車のCMで登場した坂道である。 まぁ文章でご説明するよりも、CMそのものを見ていただいたほうが早いので、下記にリンクを貼らせていただこう。 www.youtube.com …すごいよね。…
// 吊り橋。 この言葉には、どこか不安定でドキドキしてしまう要素がある。 もちろん、ひとことに吊り橋といっても「明石海峡大橋」のように重厚で車もギャンギャン走っている、すごいヤツもある。 不安定とは対極の安心感である。 しかし、「桜」が春の季語…
// 標高0mの山。 山とは地上に対し、高さを有する物であろう。 しかしどういうことか、世の中にはこのような矛盾が存在するのだ。 わけがわからない。 僕らは、この「標高0m」というパワーワードを前にひれ伏すしかないのか。 いや、そういうわけにはいかな…
// 東京都心。 洗練されたホテルが立ち並ぶイメージがあるだろうが、まだまだ老舗の宿も残っているのだ。 高級なホテルもワクワクするし、どこも画一的なサービスと使い勝手で安心できるビジネスホテルも良いだろう。 ただし、もしあなたに幼い頃の冒険心が…
// ゾロ目って好きだよな、人類は。 同じものが並ぶことに、ある種の快楽を感じるのだ。 今回は、緯度・経度にて「3」を並べてみたお話だ。 …たくさん並べるのだ。 東経133度33分33秒・北緯33度33分33秒。 連続する3の数は、12個。 似たような羅列は地球上に…
// 信楽焼と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか? 僕だったら、「たぬきの置物」を思い浮かべちゃうね。 ウチのばあちゃんの家の庭にも1匹住み着いているしな。 信楽焼とは、かつて存在していた滋賀県甲賀郡信楽町で作られた焼きものだ。 今は市町村…
// 日本一高い山は? 知っている。「富士山」だ。 もっとも、胸を張って答えたところで驚かれもしない知識だが。 日本一低い山は? 言える人は少ないだろう。 一箇所くらい言える人はそこそこ多いかもしれないが、3・4箇所ポンポン言える人は、極めて稀だろ…
// こんばんは、【週末大冒険】のYAMAです。 そして、新年度(2021年度)、あけましておめでとうございます、とでも言っておきましょうか。 コロナ禍の続く不安定な世の中ですが、いかがお過ごしでしょうか。 僕はブログ開催以来、94スポットのご紹介と96記…
// 日本本土の最南端。 「佐多(さた)岬」だ。 鹿児島県に位置し、南国植物の溢れるトロピカルな風景が、日常を忘れさせてくれる岬だ。 なお、SNSなどを見ていると毎日誰かしらが「佐田(さだ)岬」と記載しているが、佐田岬は四国最西端の岬なので間違えな…
// 10年前、2011年3月の東日本大震災。 あのとき、僕が震災復興ボランティアをした南相馬市。 10年経った今、あの町はどうなっているのだろうか…? 2021年3月、僕は再びあの町を目指してアクセルを踏む…。 なんとなく見覚えのある風景。 だけれでも、もう変…
// 東日本大震災から5ヶ月が経ったある日のこと。 2回ボランティアに訪問した南相馬市から僕らのもとに、1通の手紙が届いた。 僕らはその便りをもとに、南相馬市を再訪することとなる。 今回はそのときの思い出をつづりたい。 この写真は、震災から10年とな…
// 本州本土の最東端。 それは「魹ヶ崎(とどがさき)」という岬だ。 ※ 「魹」という字は環境依存文字のようなので、以後の表記は「トドヶ崎」とさせていただく。 トドヶ崎。 僕はこの岬の名前を聞いただけで、懐かしさ・ワクワク・ドキドキ・誇らしさ・焦り…
// 「原町火力発電所」。 2011年3月11日の東日本大震災にて高さ18mの津波が直撃し、揚炭機が破壊炎上し、8万tの石炭船も沈没した、南相馬市の火力発電所。 発電所脇のひび割れた防波堤の上で、僕らは弁当を食べた。 深い霧で煙突も巨大な発電施設もほとんど…
// 空は灰色だし、大地は茶色だった。 世界は色を失ったかのように、静かだった。 体を休めると途端に汗が冷え、スタジャンの中に寒気が走る。 常に動き続けていたかった。 肉体的にも、精神的にも。 ふと小さな何かが視界を掠め、僕は泥にまみれた軍手を伸…
// 本州本土の最南端。 それは「潮岬」である。 最南端という言葉の通り、紀伊半島の南端に当たる串本町や、南西部に当たる南紀白浜エリアは、なんだか雰囲気がトロピカルだ。 そんな紀伊半島の南端に、かつて僕は足しげく通っていた。 その頃の思い出を振り…
// 「吉野ヶ里(よしのがり)遺跡」をご存じか。 日本を代表する、弥生時代の大規模環濠集落である。 「もしかしたらここが邪馬台国だったのではないだろうか?」という声も聞こえたりする。 ペース配分を無視したスタートダッシュに定評があった僕は、マラ…
// 「千里浜なぎさドライブウェイ」。 砂浜を愛車で走れる、日本唯一の道路である。 その距離は約8㎞。 波打ち際ギリギリの砂の上を、潮風を受けて走るのはメチャクチャにテンションが上がる。 2021年2月22日、この道路の真ん中付近が水没してしまい、復旧の…
// 四国本土の最西端。 その岬は「佐田岬」だ。 読み方は「さだみさき」。 鹿児島県にある本土最南端の岬は「佐多岬」と書いて「さたみさき」と読む。 書き方も読み方も、Webを見るとカオスになっている。 みんな気をつけようぜ。 では、海にメッチャクチャ…
// 降りしきる雨の中。 妹をおぶり、傘を首に挟んだ不安定な恰好でたたずんでいると、となりに何者かの気配がした。 足音も物音もした覚えは無いのに。 この雨音がかき消してしまったのだろうか。 いや、そんなことはどうでもいい。 確かにとなりに ナ ニ カ…
// 2月中旬にもなると、春の足音が聞こえてくる。 梅の便りだ。 2020年~2021年の冬はとんでもなく寒かった。つらかった。 冬の寒さが苦手な僕は、身も心も凍えた。 そんな今年は、なおさらに春が待ち遠しかったのだ。 待望の梅が、温暖な地域から順に開花し…
// 日本本土の最東端。 それは北海道の本土の最東端でもある、「納沙布(のさっぷ)岬」だ。 民間人が到達できる日本の最東端。 納沙布岬という言葉を聞いただけで、僕の脳裏には肌寒く潮の混じった北国の風が吹きつける。 景色の良い素晴らしい岬ではあるの…
// 「トンカラリン」。 この不思議で幼さすら感じる響きの裏には、壮絶な冒険が待ち受けている。 ほふく前進でないと侵入できない、謎の洞窟トンカラリン。 変形頭蓋骨が出土したという、不気味な洞窟トンカラリン。 このミステリーは2021年現在、解き明かさ…
// スズキが販売している、「隼(ハヤブサ)」という名前のカッコいいバイクがある。 猛禽類のハヤブサが、時速300㎞で飛ぶことのできる空の覇者であることから、それをイメージして作られたバイクだそうだ。 なんたる気高きバイクよ。 さらに言うと、ハヤブ…
// 本州本土の最北端。 僕、この岬のせいで人生狂った。 その罪深き岬の名前は、「大間崎」だ。 理由は最後の項目で書こう。 ある者はそこを最果てと呼び、ある者はマグロを求めてそこへ赴き、そしてある者は北の大地の北海道に渡るための足掛かりとする…。 …
// 神奈川県横浜市。 うむ、潮風に乗ってハイソサイエティな香りが漂ってきそうな響きじゃないか。 ただ、今日はそういう話をしたいんじゃないんだ。 仏像の話をしたいんだ。 しかも、ゴリゴリの山肌に刻み込まれた摩崖仏(まがいぶつ)の話だ。 あ、ちょっ…
// 小さい頃の僕は、島というのは海に陸地が浮かんでいるのだと思っていた。 あなたもたぶんそうであったろう。 それが幻想だと気付いたとき、子供は大人になる。 同時に、あの頃の純粋な夢をどこかに置いてきてしまったような、虚しい気持ちに襲われやしな…
// 本州本土の最西端。 あなたは「壇ノ浦だろ?」とか「関門橋だろ?」とか、思い浮かべているだろうか? 何を隠そう、かつての僕もそうだった。 しかし、実は違う。 「毘沙ノ鼻(びしゃのはな)」という岬。 これが本州最西端だ。 下関の中心地から北に向か…