週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No:085【愛媛県】四国最西端の「佐田岬」!!日本一細長い半島の端から九州を眺めよう!

四国本土の最西端。

 

 

その岬は「佐岬」だ。

読み方は「さみさき」。

 

鹿児島県にある本土最南端の岬は「佐岬」と書いて「さみさき」と読む。

書き方も読み方も、Webを見るとカオスになっている。

みんな気をつけようぜ。

 

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では、海にメッチャクチャ鋭角に突き出した岬、佐田岬をご紹介しよう。

そして、あなたが訪れる際には、心してかかってほしい。

 

 

 

日本一細長い半島

 

北海道・本州・四国・九州。

日本の本土と言われるこの4つの大きな島、それぞれの東西南北端がある。

詳しくは、僕の書いた以下の【特集】をご参照いただきたい。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

四国の最西端と聞いて、すぐに名前が出てくる人は、それこそ四国の人とか旅好き・地理好きの人のみではないだろうか?

僕も長距離ドライブを趣味にする以前にこの岬の名を知っていたかどうか、ちょっと自信が持てない。

 

しかし、本土最突端16岬を踏む上では重要かつシビアなプランニングを求められる岬の1つだ。

それだけに印象深い。

 

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さて、上の図でまずは大体の位置を把握していただけただろうか。

 

しかしこの岬の特徴は、もう少し愛媛県にズームしたほうがわかりやすい。

ただしね、よっぽどデフォルメされた日本地図でない限り、あなたも必ず地図上で目にしているほどに特徴的な岬なのだ。

 

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以前僕は、同じ愛媛県の記事の中でこんなことを書いた。

 

佐田岬は、日本一細長い半島である佐田岬半島の先端だ。

メッチャ尖っている。

 

子供に四国を与えるとしたら、 ケガをしないように佐田岬半島をポキッと折ってから与えたほうがいい。

 

逆にあなたが新米の殺し屋であり、ボスから与えられた武器が四国しかないのであれば、佐田岬半島をターゲットの首の後ろにブッ刺すがよい。

そのくらい尖っている。

 

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見よ!このノコギリザメの歯のように尖った岬を!!

 

 

…な、怖いだろ?

…ん? あぁ、そうさ。僕だって怖いさ。

ホラ見ろ、足だってこんなにガクガク震えてらぁ。我ながら情けねーよ。

 

でもよ、ここでシッポ巻いて逃げちまったらよ、命を懸けて僕らに暗号を教えてくれたボブに、あの世で顔向けできないだろうがよ…。(ボブ?)

 

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メロディーライン1

ちょっとよくわからなくなってきたので、普通に解説しような。

 

九周を突き刺すように伸びるこの佐田岬半島

なんと長さは40kmもある。往復で80kmだ。すごい旅路なのだ。

 

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メロディーライン2

岬の先端へと向かうのは、国道197号の通称「メロディーライン」。

かつては凄まじい酷道で、「197(イクナ)」と言われていたのだ。

 

今は文字通り、鼻歌でも歌いながら走ると良かろう。

ま、そのうちそれが阿鼻叫喚に変わるのかもしれないがな…。

 

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メロディーライン3

佐田岬半島の道のりは、大きく分けて3部構成になっている。

今がその第1部、鼻歌エリアだ。

 

制限速度で走ると、走行音が「みかんの花咲く丘」に聞こえるエリアもあるぞ。

 

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メロディーライン4

「三崎港」にやってきた。

国道197号はここで終わる。

 

この港からフェリーに乗れば、大分県の「佐賀関港」に行ける。

僕もかつて2回利用したことのある港だ。

 

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メロディーライン5

さて、ここからが第2部。

愛媛県道256号佐田岬三崎線、険道エリアである。

 

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険道1

まだ道幅は広い。

中央線は無いものの、まだHUMMER_H3であっても楽々走れる。

 

しかしジワジワと道幅は狭くなるのだ。

いや、道幅だけではない、半島そのものが、より鋭利になるのだ。

なんだこの精神的圧迫感。

 

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険道2

このくらいになると、もう対向車が来たらどうしようかと不安になるね、僕。

ギリッギリで擦れ違い出来るかな?

 

この気持ちのいい青空に反して、ひきつった笑いしか出ない僕よ。

 

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険道3

転げ落ちそうになる断崖の上を走る県道。

しかもこういう山間部が多く、アップダウンが連続する。

毎回毎回、この道は肩が凝るんですわ、まったく。

 

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険道4

頭上では「みさき風の丘パーク」の風力発電プロペラが回っている。

あー、気持ちよさそうだな、そっちは。腹立たしい。

 

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険道5

別の車でアプローチしたときの写真もご紹介しよう。

 

もう間もなく第2部のゴールである。

道の狭さも極まってくる。

道路には地元の人の軽トラだとかが停まっていて、さらに狭くなっているのだ。

 

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険道6

さらにこのときは1月だったのだが、道路脇に雪もあったのだ。

もう、なんってこった。泣けてくるぜ。

 

こうして第2部が終わる。

 

 

岬の先端へのハイキング

 

車道の突き当りとなる駐車場へと到着した。

半島の付け根からここまで、1時間かかった。

 

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駐車場にて1

あ、ちなみにこの駐車場はなかなか眺めがいい。

結構な断崖の上から、九州と四国との間の海である「豊後水道」を見渡せるのだ。

 

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駐車場にて2

真冬の朝の8時であれば、このように朝日をまだ見ることができる。

四国の最西端ではあるが、駐車場から東側の展望も開けているのだ。

 

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駐車場にて3

同じく真冬の、朝の10:30だとこんな感じだ。

まぁまぁの広さの駐車場である。トイレもあるので車中泊もできそうだ。

 

さて、この駐車場から今度は西側、岬の先端方面を見てみようか。

 

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駐車場にて4

はい、すっごい荒々しい岬だね。

眼下の海はとっても綺麗だね。

 

でも、僕が気になるのはそれよりも、写真の右奥部分なのだよ。

だって、岬の先端はあっちなのだから。

でも、車道はここで終わり。歩いていかないと行けないのだから。

 

右奥をちょっとズームしよう。

 

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駐車場にて5

泣けてくらぁ。

 

あれが「佐田岬灯台」だ。あそこまで歩くのだ。

距離もすごいが、アップダウンもハンパないのだ。

 

でも、ここまで来たなら行くしかない。

 

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ハイキング1

灯台まで1800mです。がんばりましょう!』

 

よーし、無責任な看板だ。

ここまでも僕、結構がんばってきたつもりなのに。

 

さて、ちゃんとトイレは行ったか?

往復1時間はかかるぞ、第3部のハイキングエリアへGO!!

 

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ハイキング2

ところでね、出鼻をくじくようだけどもスタート直後にガーディアンいるからね。

 

それは地元のおばあちゃんだ。

Web世界ではちょっと評判がイマイチだ。

 

「ミカンどうですか?」と言われた。夏に来たときにはアイスを勧められたかな?

愛媛の特産物なのに申し訳ないが、「僕はミカン苦手なんですよね」って言ってスルーした。

 

これは本当なのだ。

しかしミカンが苦手でない人はウソをつきづらいかもしれないし、複数名で行って全員ミカン苦手なケースはありえないだろう。

買うのか逃げるのか、戦略が必要なのだ。

 

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ハイキング3

道は長く険しい。そして木々がうっそうと茂っていて薄暗い。

夏は汗だくになるだろうし、冬は冬で岬に吹き付ける突風に凍える。

過酷な道のりだ。

 

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ハイキング4

中盤で、大きな谷が現れる。

下がってからまた正面の丘を登り、その向こうが灯台だ。

 

眼下にオレンジ色の三角形の建物や、白い施設が見えるだろうか?

あれは「佐田岬燈台キャンプ場」だ。

7月~8月の短い時期だけ営業しているそうだ。

 

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ハイキング5

閑散期のためか、なかなか荒れてしまっているように見えなくもない。

大丈夫か?

 

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ハイキング6

ところで、このキャンプ場付近でようやく一度展望が開ける。

四国最西端の海を眺められるのだ。

 

黄色いマスト(?)のヨットが行きかう姿は、とても雄大であった。

真夏の日に岬を歩いたこともあるが、真っ青な海の上に太陽が照っていて、とてもきれいな光景だった。ただし焼けつくような暑さでヘバった。

 

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ハイキング7

海はいよいよ透き通るのだ。

これは大切に守っていかねばならない海だ。

 

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ハイキング8

さて、ここはキャンプ場に下りていく歩道部分である。

 

九十九折りの途中部分、地面に黄色いシールが貼ってあるのがわかると思う。

これをちょっとズームしてみよう。

 

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ハイキング9

ジャーン!!

愛媛県道256号佐田岬三崎線の起点がここなのである。

 

あの、三崎港からクネクネと続いた険道は車道で途切れることなく、ここまで来ていたのだね。

車もバイクも入っていけない県道なのだ。

必ずみかん売りのおばあちゃんを突破しないと完走できない県道なのだ。

 

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ハイキング10

さぁ、目の前の丘を越えればゴール!!

佐田岬灯台、四国最西端だ!!

おめでとう!!

 

 

灯台と展望台

 

僕は階段の下から灯台を見上げた。

最後の行程。灯台へと続く直線階段を上がる。

 

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最西端の岬で1

風、強い。吹き飛ばされそうだ。

暴風だ。手すりに摑まると、冷え切った手すりの金属で手が凍えるし。

掴まらないと飛ばされそうだし。

 

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最西端の岬で2

なんとかかんとか灯台前までやってきた。

 

暴風に飛ばされそうである。

ここまで自撮りをするために三脚を持ってきたのだが、設置している場合じゃない。

三脚もカメラも、手を離せば最西端の海に飛ばされるわ。

 

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最西端の岬で3

まぁでもなんとか自撮りできたわ。

灯台の鉄柵にロープでカメラをグルグルと固定して、なんとか撮影。

 

これが四国最西端の碑である。

感無量だ。ここまでの道のり、長かった…。

 

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最西端の岬で4

本土最突端16岬の中でも、到達難度は僕が四天王の一角に数える岬である。

※ ちなみに他の3つは「トドヶ崎」・「蒲生田岬」・「鶴御崎」である。

 

労力も時間も使い、旅のスケジューリングも大変になるが、それでも無視できない岬なのだ。

なにせ日本一細長い半島なのだから。

走らないと損であろう。

 

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最西端の岬で5

その道のりを歩んだものだけが見れる、屈強なデザインの四国最西端の碑。

僕にとっては単なるプレートではないのだ。

 

僕はそれをなでると、最西端の海を眺めるためにさらに足を踏み出す。

 

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最西端の岬で6

あー…。

ちょっと天気が微妙なことになってしまった。

 

しかし、水平線に近い部分に陸地が横たわっているのがおわかりいただけるであろう。

あれが九州だ。大分県の、佐賀関付近だ。

 

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最西端の岬で7

これは、灯台の脇に設置されていたプレートの画像だ。

ここの位置関係を示している。

 

海に大きく突き出した岬は、瀬戸内海と宇和海の境界線となっている。

思いっきり突き出しすぎていて、四国の内陸部に戻るよりも九州上陸したほうが、距離的に何倍も近いほどの場所であることがよくわかる地図。

 

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最西端の岬で8

中央に見えている島は、大分県の佐賀関の沖に浮かぶ、「高島」だと思う。

距離はここから10㎞も無いであろう。

繰り返すが、佐田岬半島が40㎞あることを考えると、これはとても近い距離なのだ。

 

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最西端の岬で9

別の日ではあるが、高島の南側半分と、その背後の大分県

決して天気がいいとは言い切れない光景ではあるが、幻想的に浮かぶ九州の陸地を見てワクワクしたものだ。

 

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最西端の岬で10

足元を見てみよう。

 

…うん、肝が冷えるような高度だ。

消波ブロックがかろうじて顔を出している。

それだけ波が強いのか。佐田岬半島が凶暴なまでにギザギザなかたちであることも納得できる。

 

そして右奥に見えている断崖の地層が見事だ。

大地の年輪がダイナミックに刻まれている。

 

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最西端の岬で11

さて、この岬には灯台以外にも展望スポットがある。

それが、上記の「椿山展望台」だ。

 

突端マニアの人であれば、先ほどの四国最西端の碑を逃すわけにはいかない。

景観に重きを置く人は、ここ椿山展望台を逃したらもったいない。

…と考えてほしい。

 

椿山展望台という名称からは、何がどうなっている展望台かわかりづらいかもしれないが、灯台の背後に海が広がる絶景展望台なのだ。

覚えておいてほしい。

 

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最西端の岬で11

おそらくは、手前の綺麗に手入れされている木々がツバキなのだろう。

 

その向こうに、日本一細長い佐田岬半島の本当の突端が見えるのだ。

本当の「エンド of エンド」なのだ。

地図を見て、この意味を噛みしめて震えてほしい。

 

 

アナザーストーリー

 

さて、ここまでは日本4周目・5周目の訪問時の写真を中心に掲載した。

日本2周目は真夏の快晴の訪問だったのだが、あまり写真の画質が良くないので掲載を見送った。

 

この章では、日本3周目の訪問時について少しだけ触れたい。

 

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アナザーストーリー1

10月最終日の16:00ともなれば、もう太陽は大きく西に傾いている。

 

そんな中、僕は愛車の日産サファリをフェリーに積み、大分県の佐賀関港を出港した。

目指すは愛媛県佐田岬半島内にある三崎港である。

 

西日本を車中泊で一周している僕は、九州からその舞台を四国に移すのだ。

そして最初の目的は、今日中に佐田岬を踏むことだ。 

これができるかできないかで、明日以降のプランが大きく変わる。

 

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アナザーストーリー2

間もなく、船上から佐田岬灯台が見えた。

そして上の写真の右端にギリギリ写っているのが椿山展望台だ。

灯台の左下のトンネルは、太平洋戦争時の要塞だ。

 

これは船上からでないと見れない、レアな光景だ。

 

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アナザーストーリー3

あぁ、もうちょっと航路をズラして、僕を今すぐ灯台脇に降ろしてほしい。

 

三崎港からあの灯台までにとんでもない時間を要することを僕は既に知っている。

この時間からのアプローチで、日暮れまでに灯台に到達できる可能性は極めて低い。

相当にイチかバチかの、無謀な作戦なのだ。

 

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アナザーストーリー4

パノラマ写真を作ってみた。

スマホの人は見づらくって申し訳ないが、写真をタップして原寸サイズで横スクロールしてみてほしい。

 

まだ港まで20分。

港から駐車場まで30分。

駐車場から灯台まで20分。

 

なのに、既にこの夕暮れ!!

その絶望感を味わってもらいたいのだ。

 

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アナザーストーリー5

「ヤバいよヤバいよ…」と船上で僕は呟く。

優雅な船旅どころの騒ぎではない。

 

先ほどの僕の写真、10月最終日なのにTシャツ1枚だろ?

なぜかっていうと、駐車場から灯台までダッシュする気なのだ。

そのためには、今からイメージトレーニングをし、最大限の準備が必要なのだ。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

フェリーが港に接岸したのは、予定より5分遅れの17:15であった。

この5分がイタい。

タラップが下りるまではあと5分といったところか。

 

その5分でさらにしっかり荷物をまとめておいた。

水、良し。靴紐、良し。ハロゲンライト、良し。カメラと三脚、良し。

 

フェリーを降りた車がみんな半島の付け根の方向に向かうのに対し、僕の車だけが佐田岬方面のレーンに入る。

港の作業員さんが「えっ?」みたいな顔をしていたけど、関係ない。

アクセルを踏む。

 

駐車場まではハイビームをギンギンに照射し、もうほとんど真っ暗になる狭路に焦りながら到着。

駐車場にもちろんミカン売りのおばあさんはいない。

飛び出してダッシュだ。

 

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アナザーストーリー6

走れー!

遊歩道はもうほぼ真っ暗。

ただし灯台近くの空はまだ仄かに明るい。

なんか芥川龍之介の「トロッコ」の主人公みたいな気分で走りまくる。

 

オバケ出そうで怖いけど関係ない。

タヌキなら出た。お互いビビった。

 

数日前に熊本県の「日本一の石段」を攻略したときの筋肉痛がまだ残っているし、なんだったらさらにその前に「槍ヶ岳」を登山したときのダメージも残っているが、全無視。

僕は岬の先端に行くことしか考えていないのだ。

 

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アナザーストーリー7

もう二度と…、こんなことはやりたくない…。(ゼェゼェ)

 

汗が噴き出してるし、脈が死ぬほど速い。

灯台の前でヘタり込み、この写真を撮った。

ギリギリで真っ暗になる前に到着できた。

 

この後僕は、灯台の脇まで行き、暗い海を撮影した。

さっきまでいた佐賀関の夜景も綺麗だった。

 

 

また行ける日を夢見て

 

僕は、日本6周目ではまだこの佐田岬を訪問していない。

四国は既に東半分は走破済みだが、西半分はまだなのだ。

佐田岬には日本6周目の終盤で訪問する予定だ。再訪がとても楽しみである。

 

そして、ミカン売りのおばあさんとの再会も楽しみである。

Wikipediaの「佐田岬灯台」のページから、一部文章を抜粋しよう。

 

灯台への道は狭く、人がすれ違いするのがやっと。

その道に老女が待ち構えており、押し売りをはたらく。

果物や海産物を無理やり売る。

何品も勧めてくるので、観光客が根負けする。

灯台の駐車場には、伊方町が設置した、押し売りへの注意喚起の看板がある。

また駐車場にも押し売りがいる。

 

なんかすごい嫌なことがあったんだろうなーと推測できる文章だ。

「根負けする」と断言しているので、筆者の人は買ってしまったのであろう。

確かに僕もあのおばあちゃんは苦手だ。

 

ちなみに例の伊方町が設置した看板には、「粗悪なものを高値で」と書いてある。

マジか。そこまで叩いちゃって大丈夫か?

 

前述の通り、ミカンを断って灯台に向かった僕。

帰りにまたおばあちゃんからの攻撃を受けた。

「ミカンどうですか?」ってまた聞かれたので、「さっきお伝えの通り、フルーツダメです」と言った。

 

そしたら「それでは海藻どうですか?」と、自分で集めて来たというアオサを薦められたりなんやかんや。

値段を聞いてみると1000円前後と結構なお値段。

「それじゃあエンゲル係数が爆上げで死にます」と言い、スルーした。

 

しかし相手も人間。時間があるならば腹を割って話してみたい。

 

「これだけいい物なんですよ。こんなに紹介しているのですよ。だから買ってください。」と言われる。

ならば逆はどうだろうか。

 

僕はどこかでちょっといい物を買っていこう。

東日本限定のお菓子とか。

そして、ミカン売りのばあちゃんに高めに売ってみよう。手段は同じだ。

観光客に断る余地を与えないのであれば、逆に僕からの押し売りをおばあちゃんが断る理由もない。

 

まぁ本当にお金をふんだくるつもりはないが、こういったやりとりを経て仲良くなれたら、それもそれで良いと思う。

 

いつか待ってろ、コロナが明けたら待ってろ、佐田岬&おばあちゃん。

 

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

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