「日本の中心」っていうのは、実はたくさんあるのだ。
30くらいあったりするのだ。
定義が異なれば中心の概念も異なるので、ある意味どれも正解なのである。
じゃあ、その数ある日本の中心の、さらに中心を求めたならば…。
中心の中の中心。
それこそが、真の日本の中心と言えるのかもしれない。
…ってことをとあるTV番組で言っていて、そして真の日本の中心に碑まで建てたというから見に行った話をしたい。
僕も日本中の日本の中心を巡ってきたので、これは集大成といえるであろう。
「日本の中心の中心 チコちゃんポイント」。
なかなかの山奥にある。
もしあなたが行こうとするなら、それなりのガッツが必要だぜ。
日本の中心の中心ってなんだ??
冒頭でも触れた内容であるが、日本の中心はたくさんある。30箇所くらいある。
そしてこれらの日本の中心を全部巡ってみたいと夢見ているのが、この僕だ。アホでしょ。
どんな日本の中心があるのか知りたい気持ちになったら、上記リンク先の【特集】をご覧いただきたい。
どれだけ僕が特異な趣味を持つ者かご理解いただけると思うから。
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さて、ここからが本題である。
NHKに「チコちゃんに叱られる!」という人気雑学系番組がある。
チコちゃんは「紅白歌合戦」にも出たことがあるので、割と知名度があるかもしれない。
2018年のとある放送で、僕自身は見ていないのだが「日本の中心はどこ?」というチコちゃんからの質問があったそうだ。
答えは「たくさんあり過ぎる」だそうだ。その通りだ。
番組では以下のような日本の中心が例示された。
- 群馬県渋川市「日本の臍」
- 兵庫県西脇市「日本のへそ」
- 長野県小川村「本州のHESO」
- 岐阜県郡上市「日本まん真ん中センター」
- 石川県珠洲市「日本列島ここが中心」
- 静岡県湖西市(町全体が日本の中心)
- 静岡県袋井市(町全体が日本の中心)
- 青森県東北町「日本中央」
番組で日本の中心としてエントリーされたのは、上記28箇所であった。
TV画面をそのまま掲載するのはちょっとダメなので、苦労して僕が書き起こした。
「長野・南牧村」からコネクタが出ていない代わりに、そのすぐ上の「長野・佐久市」から2つコネクタが出ている点も忠実に再現した。
「兵庫・明石市」が本来指し示すべきスポットにコネクタが当たっておらず、すぐ上の西脇市に2つのコネクタが当たってしまった点も忠実に再現した。
…すみません、今日まで僕しか気づいていなかったスタッフさんのミスを暴露してしまった。
番組ではこの地図を見たチコちゃんが、「じゃあこの28箇所の経緯度の平均が中心の中の中心じゃない?」と言ったとのことだ。
その日本の中心の中心がここだ。
北緯35度59分56秒・東経137度59分56秒。
長野県辰野町。
それは奇しくも、僕が日本の中心巡りの中で最も印象深い「辰野ゼロポイント」の、ほんの10mほど横の地点であった。
放送の翌年の2019年の12月、ここに日本の中心の中心を示す標柱も立てられた。
…行きますか、久々に辰野の山奥に。
懐かしいな。あの道なき道、今はずいぶんと整備されているんだろうな…。
ただ、標柱が立てられたのとコロナ禍が始まったのはちょうど同時である。
僕が実際に現地に行けるようになるのは、少しコロナが沈静化した2022年の夏であった。
ようやく夢、叶うぜ!
林道を走り登山路入口へ
辰野の市街地から、「大城山」へと登る「玉城枝垂栗林道」に入る。
かつて何度も走ったルートだ。懐かしさ100点である。
実はここには半径数㎞内に日本の中心が3つある。
半径10㎞圏内であれば4つあるので、興味のある方は一気に巡ってみると良いだろう。
この山間部にある3つのうちの1つは「日本中心の展望台」だ。
この展望台に行くには未舗装路がかなり長いので、オフロードを走れる車でないとちょっと大変かもしれないが、絶景なので行ってみる価値はすごくある。
もう1つは先ほどもご紹介した辰野ゼロポイントだ。
これから向かうチコちゃんポイントから10mしか離れていないので、実質同じ場所だと思ってくれてよい。
舗装はされているが、なかなかに狭い道だ。
対向車が来たら詰んでしまうが、まぁまず来ない。そう祈って進むしかない。
数km走ると上のような分岐看板が登場する。
日本中心の展望台に行くのであれば左側へ続くカーブに行こう。
この先は未舗装路だけども頑張れ、って感じだ。
僕は今回は右に行く。(あとで左にも行くけど)
しかし大層な看板ができたものだぜ。
僕が以前ゼロポイントを訪問したのは、まだゼロポイントの碑ができた直後の2011年春のことで、碑までの遊歩道すら存在しなかった。
当然こんな看板もなかった。
あれからきっとしっかり整備されたのだ。
ここから先の道も綺麗に整備されたに違いない。
道の脇にあったゼロポイントの看板はちょっとだけくたびれていたけど、それはたぶん気のせいだ。
…って思ったら、秒で道が荒れだした。
舗装?なにそれ?…というテンションだ。
レトロな日産パオがバッキャンバッキャン飛び跳ね、壊れそうだ。
でも大丈夫、悪路走行には慣れている。
T字路に突き当たった。
左は『日本中心のゼロポイント』と書かれている。
つまりは僕の目指すチコちゃんポイントの10m隣だ。
右は大城山を示している。
当然左がゴールなのだが、僕が知りたいのは車で左に行けるかどうかだ。
かなり狭いしかなり荒れている。
前回は右に進んだところにある空き地に愛車を駐車した。
今は整備されて左側にも駐車場があるかもしれない。それが知りたい。
…が、結局右に曲がったところにある空き地に車を停めた。
歩いたところで2・3分の誤差だろうから、確実な選択肢を取るよ。
それに、大城山からの絶景も久々に眺めたいし。
ここに車を停めて進行方向に1分歩けば、大城山なのだ。
そこの眺めがすんごい。
これがその景色だ。
またここに来れて良かったと、心からそう思える絶景なのである。
では、徒歩でさっきのT字路まで引き返し、さらに先へ行こう。
あ、ちなみに行っておくが、チコちゃんポイントを示す看板などは現地到着まで一切ないからな。
ただし10m隣のゼロポイントを示す案内なら多く出ているので、それに従うのだ。
空き地が出てきた。
どうやらここがゼロポイントへの駐車場のようだ。
10年前、ホテルの廃屋があったところじゃないか、ここ。
ご覧の通り未舗装だし雑草も多い。
普通の車であっても使用に支障はないかと思うが、不安を感じるようであれば僕のようにT字路を右に曲がった空き地の方がまだいいと思う。
先ほどの記載の通り、事実として歩いて2分も誤差は無いのだから。
ゼロポイントまで1.11kmと案内が出ている。親切だ。
さらに杖用の木がストックされている。1本借りよう。
そして僕は、登山路に入る。
往復40分かかるチコちゃんポイントへのハイキングスタートだ。
ゼロポイント_思い出の登山路
登山路の入口には立派な説明板が作られていた。
これももちろん、ゼロポイントの碑ができた直後の2011年にはなかったものだ。
「日本中心のゼロポイント」に至る遊歩道は急な坂道や不整地があります。また、遊歩道の土質は滑りやすく転倒の恐れもあります。
のっけから脅しにかかっている。
でも確かに終盤は相当な傾斜だったのだ。用心に越したことはない。
次の項からは安全な歩行方法や野生動物への注意など、ボーイスカウトのレベル1みたいな話が続いている。
途中、『お同じ』という誤字や改行時のインデント設定不備もあって微笑ましい。
何度か記載した通り、チコちゃんポイントとゼロポイントは隣り合っている。
僕はゼロポイントはかつて踏破したことがあるので、今回の記事はどうしてもゼロポイントの思い出の振り返りのようなテイストとなってしまうことを詫びておく。
以下の記事と読み比べると、あなたも同じ世界線に到達できると思う。
当時は全く整備されていなかった遊歩道。
それが2022年現在にどう変わったのか振り返りながら歩くのが楽しいのだ。
『茸山につき入山禁止』。
もっとずっと奥深くであるが、2011年のときもこのような貼り紙を見てドキッとしたよな。懐かしい。
「一杯水」というスポットだ。
10年前はこんな水のたまる岩や竹筒などはなかった。近年設置されたのだろう。
あの頃の一杯水は、ボロボロの杭が1本立っているだけであり、水すら湧いていなかった。
ちなみに一杯水の水は飲んじゃだめだぜ。
水場を綺麗に整えておいて、さらに「飲んじゃダメ」という立て札も設置。
プラマイゼロ。
展望の開けない傾斜地を淡々と歩く。
昔僕、「この斜面を右に駆け下りて行ったらゼロポイントに到達するかな?」とか本気で考えたこともあったよな。
10年前、ゼロポイントに繋がる道はなく、経緯度しか手掛かりはなかった。
「たぶん右の方」と見当をつけた僕は、最短距離でアプローチしかねないクレイジーな頭脳をしていたのだ、当時は。
ここで大城山から北に伸びる遊歩道を東に反れる。
昔はここから先、完全に道が無かった。
遭難しないように木々にスズランテープを巻き付けながら森を分け入ったのも、ここからだった。
道は綺麗に整備されているとは言い難い。
だが片側をスズランテープで囲われていることもあり、「ここが道なんだな」っていうことはわかる。
まだここは悪路ではなく歩きやすいし。
ゼロポイントまであと280mという立て札が見えた。
そして道はググッと左にカーブする。
あぁ、懐かしいなここ。
僕が第1次捜索のときにここでギブアップした、「キノコバリケード」と呼んでいたスポットだ。
その2週間後の第2次捜索で、ようやゼロポイントを踏んだのだ。
写真を見比べてみると、全く同じ木があり、同じ位置に杭が打ってあることに気付く。
時を経て、僕は再び戻って来た。
あのころは、ここから傾斜45度くらいのとんでもない斜面であった。
転げ落ちるようにゼロポイントに向かって行った記憶がある。
だが普通に考えれば、今はジグザグの歩道でもできているのだろう。
そう思ったら、確かにジグザクだったけども大雑把な造りのためか傾斜がエグい。
相変わらずのロープによる遊歩道アピールであり、地面はそんなに整備されていないイメージだ。
これは登りがとんでもなくツラいぞ…。
傾斜がさらに激しい部分は階段があるが、ご覧の通り段々部分を形成していた土は雨などで流出してしまったようで、枠囲みをしていた杭だけが残っている。
これじゃあただのブービートラップだ…。歩きにくいこと山の如し。
…おっ!!
最後のダメ押しの「茸山入山禁止」の貼り紙の向こうになんか見えてきたぞ!
向かって右がチコちゃんポイント、そして左がゼロポイントだ!!
チコちゃんポイント&ゼロポイント
20分近く歩き、遊歩道の終点までやってきた。
左右それぞれに碑がある。
チコちゃんポイントとゼロポイントだ。二者そろい踏みでゴールを祝福してくれている。
日本中心のゼロポイント
この記事はチコちゃんポイントの紹介記事ではあるが、ゼロポイントについても少しご紹介しよう。
まずはゼロポイントからだ。
50度近くあるんじゃないかってくらいの傾斜地に、頑張ってテラスを設けて碑を設置してある。
その中央に円盤を乗せた円柱がある。ここがゼロポイント。
…とは言ってもその定義をまずはご説明しないとだよね、すまない。
日本には、端数の無い緯度と経度が、本土の陸地上で交差する点が40個ある。
その40個の中心に当たるのが、ゼロポイントなのである。
以前は正式名称は「日本の地理的中心"00ポイント"」だったんだけど、今もその名称は使われているのかな?まぁいいか。
それと、頑張って上の地図を作ってみたが、いかんせん手造りなので少し歪んだ部分は寛大な心で許してほしい。
もう少し詳しい説明を読みたい方のために、現地の説明板も掲載しておく。
注意しないといけないのは、日本にはゼロポイント自体は40箇所くらいあるという点。
その40箇所の中心が、ここ"日本中心のゼロポイント"だとか"辰野ゼロポイント"と言われるスポットなのだ。
ちなみに40箇所の中心を割り出した方法については、前述ゼロポイントの方の記事でも書いたが、よくわからない。
碑自体は変わってしまったんだね。
以前あった白い木の標柱はもうどこにもない。
あの力強いフォントも好きだったけどな。
だが今のデザインもいい。
このテラスといい重厚感のある碑といい、お金をかけていると思われる。
碑に重厚感があり過ぎて、それを支えるには想定以上に足元をガッチリ固める必要があったのだろう。
ガッチリ固めたら一番下の文字「ト」が少し隠れてしまったっぽいアクシデントもまたいい。
天板には日本列島が描かれ、ここが「北緯36度00分00秒、東経138度00分00秒」となる旨が示されている。
今回は計測しないが、前回はGPS2台で「北緯36度00分00秒、東経138度00分00秒」を探して森の中を彷徨い歩いたのだ。あの冒険は楽しすぎた。
チコちゃんポイント
では、次にチコちゃんポイントをご紹介しよう。
ゼロポイントを見下ろす斜面の上に建っている標柱、それがチコちゃんポイントだ。
ちゃんと「日本の中心の中心」という肩書も書いてある。
少なくとも2022年現在は、ここも茸ゾーンであるためにチコちゃんポイントの足元までは行くことはできず、少し下から見上げるようなかたちとなる。
昔ゼロポイントを目指したときは、役場の方に事前の許可を得て、道なき道を上の方からゼロポイントまで転がり降りてきた。
…ってことは、僕はチコちゃんポイントを認定前に踏んだことがあるのではなかろうか?
うん、写真に残っていた。
赤く囲ってある部分、もちろん2011年のときには何もないが、今現在はそこにチコちゃんポイントの碑が立っている。
僕はずーっと前にチコちゃんポイントを見ていたのだな。
チコちゃんポイントの少し下、遊歩道の脇には日本の中心の中心の説明板が設置されている。
この定義については冒頭で触れたとおりであるが、ここの説明板も掲載しよう。
平成30年秋に、NHKの人気バラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」において、様々な理由から日本の中心を掲げている全国28の自治体の経緯度の平均を算出したところ、"北緯35度59分56秒、東経137度59分56秒"と、日本中心のゼロポイントからわずか10m離れた場所が「日本の中心の中心は辰野町」として認定を受けました。
『日本の中心を掲げている全国28の自治体の経緯度の平均』というところが少しひっかかるが、自治体(役場?)ではなく、28箇所の日本の中心そのものの経緯緯度の平均なのだろう。
いずれにしても、僕はチコちゃんポイントに到達できたのだ。
日本の中心のラスボスにふさわしい、ここに来れて感無量なのだ。
なんの展望も開けない森の中であり、アプローチは結構疲れる。
帰り道はもっと疲れる。
だけども僕にとってはとても大事なポイント。
最後にゼロポイントとチコちゃんポイントを撮影した短い動画を掲載するので、この2箇所の配置イメージを掴み取ってくれると幸いである。
果たして「日本の中心の中心」は妥当なのか?
最後の章では、なるべく考えないようにはしていたが、考えざるを得ないし、実はずーっと考えていた内容に切り込む。
この28箇所とはなんなのか。
果たして全部日本の中心と言えるのか。
そして他には日本の中心はないのか。
エントリーに盛り込みすぎはないか
上の地図のままだとよくわからない。
まずは一覧化し、我がブログ【週末大冒険】で取り上げているかどうかを確認してみよう。
グレーの項目については、取り扱っていない。
それはなぜなのか。1つずつ考察していこう。
4:千葉県・銚子市
「日本列島を囲む円の中心」という説があるが、根拠ははっきりしない。場所もはっきりしないため、未掲載。
東京と京都のほぼ真ん中であり、東海道五十三次の真ん中にあたる27番目。
「東海道ど真ん中茶屋」っていう茶屋に「東海道ど真ん中」の碑はあるが、「東海道=日本」を示すにはちょっと弱い。
それに東海道ど真ん中は「袋井宿」全体を指すのでピンポイントにはならないと考え、未掲載。
東京と大阪のほぼ真ん中。浜名湖にある「浜名湖料理はませい」に「日本のど真ん中」の碑があると言われているが、見つけられず。
東京ー大阪間=日本」を示すにはちょっと弱いし、その中心が浜名湖の「はませい」である根拠も確認できず、未掲載。
日本の東西南北端の経緯度の中心が新潟県沖。そこから一番近い陸地が糸魚川市。
…だが、この計算根拠が一切不明であり、そして糸魚川市のどこであるかも不明であり、碑などもないために未掲載。
14:岐阜県・関市
TV番組放送年から推測するに、「日本人口重心地2015」を示していると思う。
日本人口重心地2015は私有地の山の中であり、付近に日本人口重心地2015を示す立て札もあるが、日本人口重心地2015を踏むことが不可能なために未掲載。
15:福井県
日本海側のほぼ中央。ざっくりしすぎて根拠に乏しいし、ピンポイントで中央を示すこともできないので未掲載。
18:長野県・諏訪湖
日本を代表する断層、糸魚川静岡構造線と中央構造線が交わるポイント。
だが碑などないために未掲載。
20:長野県・飯田市
人口等分線の緯度経度が交わる点が飯田市にあるため。
ただしこれは年々変動する条件である。これが飯田市だと判明したのがいつなのかも調べられなかったし、碑などもないために未掲載。
23:長野県・上松町
排他的経済水域を含んだ日本の中心と言われているが、算出根拠不明な上に碑などもないために未掲載。
そもそも正しい日本の中心なんて定義は無い。だから原則全部正解だと思っている。
だけども「15:福井県」などは領域が大きすぎるぜ。
ガッツキすぎじゃないか?…って思ってしまう。
エントリーに不足はないか
逆に、上記28箇所のエントリーに不足はないのだろうか?
28箇所の中には、「日本海側のほぼ中央」という理由で福井県が入っていた。
…であれば、名古屋・大阪・松本・岐阜・滋賀も「大体ウチは日本の真ん中にあります」という表現を聞いたことがある。
これらも含まれて然るべきではなかろうか。
東京もいくつかエントリーされているが、「そもそも日本経済の中心はウチです」みたいな感じでのエントリーを追加することも可能ではなかろうか。
鉄道の中心である「東京駅」も入れることができるかもしれないし、そもそもの鉄道原点である「新橋駅」も入れることができるかもしれない。
「じゃあそれを【週末大冒険】で取り上げていないのはなんでだよ?」って言われそうだが、そこは正直選り好みの問題もある。
大事なのは、「日本の中心の中心を定めるのは、そのベースとなるスポットが多すぎても少なすぎてもダメ。正確でないといけない。」という点だ。
僕は日本の中心の中心を自分自身で算出しようとはしていないので、僕の問題は置いておいてほしい、すまない。
話を戻そう。
チコちゃんポイントの基準となる28箇所には、1995年の日本人口重心地である「日本まん真ん中センター」も入っている。
これがTV番組内でも登場したので「13:岐阜・郡上市=日本まん真ん中センター」で間違いなさそうだ。
あと、前述の通り「14:岐阜県・関市」は2015年の日本人口重心地を示すと考えている。
では、間となる2000年と2010年はどこにいったのか。
というよりなぜ、「放送時点最新である2015年の人口重心地」だけではなく、1995年の日本人口重心地もエントリーしてしまったのか。
これで相当に話がややこしくなる。
さらに言えば、1990年・1985年…と、どこまで遡るのが正解かもわからなくなる。
すっごく言葉を選ばずに発言してしまうと、この28箇所には公平性が無いかなって思ってしまう。
それに、例えば「福井県」とか「諏訪湖」とかって広域を定められたポイントに対し、どこを経緯度の基準に定めたのか知りたい。
それ次第で、28箇所の経緯度の平均も異なる。
果たしてちゃんと、チコちゃんポイントが経緯度平均の地になるのか。
狙ったかのように辰野ゼロポイントのすぐ隣になったが、それは忖度無くの真実なのか…、そう考えたりもする。
僕はただ、日本の中心巡りが好きだ
この項目はとても重要だ。
前項でいろいろネチネチとつまらない分析を述べた。
頭が固い、TV番組に批判的なヤツだと思われたかもしれない。
ゴメン、でもそうじゃないんだ。
言いたいことは2つある。
1つは、僕は日本の中心巡りが大好きだという点だ。
人によりいろんな考え方がある。それを調べ、確かめ、「ほうほうそうか」って思う。
前の章は「"いろんな考え方"って、いったいどう考えたの?」っていうのを分析しているにすぎない。
2つ目は、「チコちゃんに叱られる!」というTV番組について。
日本の中心の中心の算出時、チコちゃんは『第1回NHKチコ杯争奪!日本の中心選手権』と表現したそうなのだ。
まだ第1回。
もし今回の28箇所に修正が必要であったり、以後追加された際には、第2回があり得るという点だ。この機転、すごい。
恥ずかしながら僕はこれだけ日本の中心を巡っておいて、「日本の中心の中心を求めよう」という発想はなかった。
このようなネタを提供していただいた点は非常に感謝だ。
そして、僕もまだ進化する。
まだ見ぬ日本の中心があるかもしれないからな。
今後もそれを探し求めるとしよう。
以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。
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