岬と灯台。
もはやそれはセットで1枚の絵画だ。
岬あっての灯台だし、灯台あっての岬と言ってもいいかもしれない。
僕もこれまでに以下の2つの観点から岬特集をしてきた。
今回は少し視点を変え、灯台を絡めた特集をしてみたい。
それは参観灯台。
わかりやすく言うならば、「のぼれる灯台」だ。
僕ら一般人でも灯台に登ることができるのだ。
旅好きの方はどこかでそんな灯台を目にしたこともあるだろう。
ただ、その灯台の数は非常に少ない。
全国で16基だけなのだ。
今回の特集では、その16基の灯台を有するスポット(1箇所のみ岬でない場所もあるので「岬」ではなく「スポット」と形容した)をご紹介しようと思う。
…あ、ここで注意だ。
僕は全てを訪問したことはあるが、灯台自体に登ったのは一部だ。
大半は下から灯台を見上げるだけで済ませている。
そこのところ、期待させてしまっていたらすまないので、冒頭でお断りさせていただく。
- 参観灯台の一覧
- 1. 尻屋崎・尻屋埼灯台(青森県)
- 2. 入道崎・入道埼灯台(秋田県)
- 3. 塩屋崎・塩屋埼灯台(福島県)
- 4. 犬吠崎・犬吠埼灯台(千葉県)
- 5. 野島崎・野島埼灯台(千葉県)
- 6. 観音崎・観音埼灯台(神奈川県)
- 7. 初島・初島灯台(静岡県)
- 8. 御前崎・御前埼灯台(静岡県)
- 9. 安乗崎・安乗埼灯台(三重県)
- 10. 大王崎・大王埼灯台(三重県)
- 11. 潮岬・潮岬灯台(和歌山県)
- 12. 日御碕・出雲日御碕灯台(島根県)
- 13. 夢ヶ碕・角島灯台(山口県)
- 14. 都井岬・都井岬灯台(宮崎県)
- 15. 残波岬・残波岬灯台(沖縄県)
- 16. 東平安名崎・平安名埼灯台(沖縄県)
参観灯台の一覧
あなたもご存じの通り、灯台というのは海の安全を守るための施設だ。
海上保安庁が維持管理していて、一般人に対し展望目的で造ったものでは無い。
だが、一部例外もある。
海上保安庁が『航路標識事業に対する国民への理解・知識の普及を図ることを目的』として通年入場できるようにしている灯台があるのだ。
それを参観灯台と呼ぶ。
全部で16箇所ある。
この通り、一覧化してみた。
灯台だから基本的に岬に建つが、静岡県の「初島」だけは例外だ。
初島はメッチャ小さい島で、かつ丸っこい。だから灯台は岬に建っているわけではないが、充分に海の近くなので大丈夫だ。
「角島灯台」も小さな「角島」に建ち、上記地図のように「夢ヶ岬」の表記を使うことは一般的ではないように感じる。
だけども地図で見ると夢ヶ岬の近くにあるし、念のためWikipediaで調べたら夢ヶ岬にあるとの記載だったので、本ブログにおいてもそのように記載した。
灯台に登るには一律300円が必要だ。
さらに、上記リンクを張ったように150円のスタンプ帳を買い、各灯台でスタンプを押すことができる。
全部貯まれば記念品GETできるぞ。
このスタンプラリーは2018年10月から始まり、2023年3月現在で147人のコンプリート者がいる。
えっ?「YAMAはどうなんだ」って?
僕はね、300円をケチって灯台に登らなかったり、朝日を見に行って灯台まだOPEN前だったり、「灯台に登らなくっても絶景じゃないか」と自己完結したりしている。
だから無理。スタンプ帳すら持っていない。
でも、灯台に登らなくってもその岬・その地は確かに素敵なのだ。
「参観灯台、下から見るか、上から見るか」。
どっちもいいに決まっている。
今回はそれを力いっぱいご紹介したい。
1. 尻屋崎・尻屋埼灯台(青森県)
本州の最北東端、「本州最涯(さいはて)地」の碑が立つ岬。
僕も何度も何度も訪問している、大好きな岬だ。
まずは岬付近の海の色が、目の覚めるような美しさ。
上記は日本3周目後半、何度も訪問した中でも最高の海の色だった回の写真だ。
そして尻屋埼灯台。
2018年6月に参観灯台としてデビューした。
つまりそれまでは参観灯台は15箇所だったのだ。
手前に気になるお馬さんがいるだろう。
これ、寒立馬(かんだちめ)っていう、ここだけにしか存在しない馬。
岬一帯に放牧されているので、ここまでの道のりも車を運転していて注意が必要だ。
青森でもトップクラスに風光明媚な景勝地。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
2. 入道崎・入道埼灯台(秋田県)
男鹿半島の最先端、北緯40度のライン上に位置するのが「入道崎」だ。
この岬は、すんごくいいぞ…!
白と黒のストライプの灯台。
一般的に灯台は白一色だが、雪国では白い世界でも灯台が目立つように、このようにストライプ状になっているものがときおりあるのだ。
断崖の上に建つこの灯台。メッチャクチャ絵になる。
昼にも夜にも朝焼けの時間にも行ったことがあるのが、どれも最高だ。
北緯40度を示す石碑と一緒に写真を撮ってもいい感じだ。
ちなみに入道崎のある男鹿半島は、あのナハマゲのいる地。
入道崎の駐車場でも数多くのナマハゲのオブジェが「ガオー!」みたいな感じで立っている。
お土産物屋、食事処も充実していていろんな角度から楽しめる、最高の岬だ。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
3. 塩屋崎・塩屋埼灯台(福島県)
日本地図を見る限り、あまり尖った岬の無い印象の福島県。
そんな中で随一の知名度と景観を持つのが、「塩屋崎」である。
駐車場から断崖の上の灯台を見上げてもいいし、断崖の上から足元に押し寄せる波を見るのも最高にいい。
この灯台が立つのは東北の太平洋岸。
つまり2011年の東日本大震災のときには津波が押し寄せ、この灯台直下の平地の景観はずいぶん変わった。
僕は震災前からここには通っていたので、その後の姿を見てちょっとショックだったなぁ…。
もう1つの特徴は、「美空ひばり」さんだ。
僕はご本人のことも歌のこともよく知らないが、美空ひばりさんが歌った「みだれ髪」の舞台がここであり、その歌碑が岬にある。
往時の写真や、歌の流れるギミックもあり、なかなか凝っている。
それに、デフォルメされたかわいい美空ひばり像も立っている。
これらを見て回るのもなかなか楽しい。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
4. 犬吠崎・犬吠埼灯台(千葉県)
「犬吠(いぬぼう)崎」。
なんてワイルドでカッコイイ名前だろう。小学生の頃からそう思っていた。
太平洋に大きく突き出した、インパクトのある岬。
その形状から、ときどきSNS上で「本州の本土の最東端の岬」っていう誤記を見るほどだ(本当の最東端は岩手県の「トドヶ崎」)。
ただ、そう思われるのもわかる。
日本地図でもわかるほどに綺麗な形状の大きな岬。
そして、北海道・本州・九州・四国の全ての本土の平地において、初日の出が最も早くみられるのがここ犬吠崎なのだから。
ここで日の出を見たこともあるし、日中に灯台に登ったこともあるし、夜間訪問したこともある。
何度来ても岬らしい岬。関東を代表する岬の1つ。
そう思っている。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
5. 野島崎・野島埼灯台(千葉県)
房総半島最南端。
その温暖なエリアで、どこまでも広がる太平洋を望むのが「野島崎」だ。
灯台を囲む敷地は、さながら南国のパラダイスって感じだ。
ちょっとレトロな海鮮料理のお店やお土産物屋さんがあるのも、僕のハートに刺さる。
その他にも、「厳島神社」・「白浜海洋美術館」などの施設も全て岬の敷地内だ。
最南端部分の岸壁の上にはカップルに最適なベンチがあり、もちろんカップルでなくても座れるが注目の的となる位置なので、僕は恐れ多くて座ったことはない。
そんな地に建つ、白亜の野島埼灯台。
東京湾へと繋がる海の交通の要所にある岬なので、灯台も古い歴史がある。
1870年、日本の洋式灯台としては2番目に点灯したのだ。(ちなみに最初は次項でご紹介する「観音埼灯台」)
日本の灯台50選であり、かつ国の登録有形文化財に登録の灯台。
明治初期から変わらぬこの美しい灯台、何度通ってもいい場所だと感じている。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
6. 観音崎・観音埼灯台(神奈川県)
江戸を守るための砲台が多数置かれた「東京湾城塞」の一角であり、その遺構が今も見学できる貴重なスポットである。
東京湾に位置するだけあって、岬の敷地内を歩けばもうそこから対岸の千葉県房総半島の建物までがクッキリと見えるし、ふりかえれば「よこはまみなとみらい」のシンボル的建物群も見える。
さらに、あの「ガリバー旅行記」の中に日本が出てくることを知っている方もいるかもしれないが、ガリバーがその日本に上陸したのがこの観音崎だと言われているのだ。
キャラ設定が多すぎて渋滞しそうなほどに、数多くの特徴を持っているのだな、この岬は。
写真は手元にないが、灯台にも以前登った記憶がある。
日本で最初に点灯した洋式灯台。とても栄光のあるステータスだね。
すごいぞ観音崎。
僕はここが大好きすぎて、何度通ったか覚えていないレベルだ。
散歩しているだけで心が穏やかになる。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
7. 初島・初島灯台(静岡県)
伊豆半島の熱海港から船で数10分で行けるリゾートアイランド「初島」。
1時間歩けば島内の大体のスポットを見て回れる、とても小さな島だ。
僕はコロナ禍の直前まで、毎年のようにこの初島を訪問し、リゾートホテルで酒を飲み明かしていた。
陸からわずかに隔たりのある、小さな島。
その隔離環境が現実逃避に最適なのだ。
リゾートホテルの綺麗に整備された敷地、100数十名の人が暮らす昔からの町並み、海鮮料理の店が並ぶ港、アクティビティ施設…。
どれもそれぞれの特色があって良い。それらがギュッと1つの島に詰まっている。
その初島内の、「そんなところでちゃんと海は見えているの?」みたいなところに建つのが「初島灯台」だ。
海なんていくらでもあるのに、あえて木々の奥。いいの?
そして、外側にフレームがガショガショついた、不思議なデザインである。
灯台の上るための階段が、灯台内ではなくって外側に設置されているのだ。これは国内ではほぼ例がないタイプであろう。
2007年に14箇所目の参観灯台となったという。
ホスピタリティあふれる灯台。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
8. 御前崎・御前埼灯台(静岡県)
実は伊豆半島最南端の「石廊崎」よりもわずかに南に位置し、真の静岡県の最南端にあたるのがこの岬だ。
なので静岡県を走っている際についつい立ち寄りたくなるのがこの岬だ。だから僕も無数に訪問している。
この岬で朝日を見たこともあるし、夜の回転する灯光に目を奪われたこともある。
付近には魚介系のお店が豊富にあるし、灯台からの遊歩道が充実しており、散策するにも最適だ。
あと、アオウミガメがある程度まともに散乱できる最北限がここ御前崎で、この岬の海岸にアオウミガメがやってくるのだ。
海を見下ろす丘の上に建つのが、「御前埼灯台」。
個人的には、灯光部分のカバーの編み込みが繊細でとても好きなデザインだ。
ちなみに夜に静岡県の沿岸部を走っていると、ずーっと遠くからこの灯台の光が見えて、とても幻想的。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
9. 安乗崎・安乗埼灯台(三重県)
的野湾の南端付近にある、リアス海岸の中の岬、「安乗崎(あのりさき)」。
個人的な見解で恐縮だが、この灯台は参観灯台の中ではかなりマイナーな部類に入るかもしれないね…。
集落内の相当な狭路の中をクネクネと進む。
体感としては、全参観灯台の中で一番狭い道を通る必要がある。
そして辿り着いたら、なんだか人の気配がしなかった。週末なのに観光客は誰もいなかった。
これは決してネガティブな発言ではない。
ちょっとマイナーなスポットが大好きなのだ、僕は。
ひっそり営業しているレストハウスを固めで眺め、芝生の広場を横切った先に現れたのが、「安乗埼灯台」。
四角柱のソリッドなデザインが魅力的だ。
江戸時代から、和製の灯台があったらしい。
有料ゾーン内には、その初期の木造の灯台の3分の1サイズの復元模型が展示されているというので、いつか見てみたいと思っているところだ。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
10. 大王崎・大王埼灯台(三重県)
志摩半島の東南端にある「大王崎」。
"絵描きの町"と形容されることの多い町のシンボル的存在。
前項の安乗崎からほど近いが、知名度はこっちの方が遥かに上かな??
やや小さな漁港のある岬。
昭和レトロ感が満載のお土産物屋の並ぶ路地を通過すると、断崖の上の「大王崎灯台」が姿を現す。
個人的には灯台の足元に行くよりも、少し手前で遊歩道の分岐を海側に行き、東屋のある展望スペースから上記写真の絶景を堪能するのが好き。
この構図はとても絵になる。
だから"絵描きの町"だし、この展望スペースには絵描きさんの像もあるのだ。
何度か訪問したうちの1度は、8人くらいの人が実際絵を描いていた。
リアス海岸だからこそ、波が荒く複雑で交通の難所だった岬。
それだけに、とても大切な意味を持つ灯台。その灯台に登れるのだからありがたいよね。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
11. 潮岬・潮岬灯台(和歌山県)
本土(北海道・本州・四国・九州)の最東西南北端は全部で16箇所あるが、その中で参観灯台を持つのはここ1箇所だ。
僕はこの潮岬にはアホみたいな回数行っている。
もともと本土の突端ハンターだった僕は、日本1周目から足しげくここに通っていたのだ。
上の写真、本州最南端の碑の後ろがこんなにスッキリする前の、お土産物屋さんがあった時代も知っているし、お土産物屋さんが廃墟になっていた時代も知っている。
ここからは朝日も見たし夕日も見ている。
そんな本州最南端の芝生エリアから、徒歩だと5分少々かかる位置にあるのがこの灯台。
僕はどちらかと言うと灯台マニアではなく突端マニアなので、わざわざ灯台まで来ずにさきほどの本州最南端の碑だけ撮影して立ち去ってしまうことも多い。
ごめん、灯台。
ただしこの灯台も貴重なのだ。
前述の野島埼灯台や観音埼灯台から見ると一歩後のデビューではあるが、1866年にアメリカを始めとする数か国と「日本の8箇所に洋式灯台を作ろうぜ」って決めた江戸条約の1つに当たる灯台なのだ。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
12. 日御碕・出雲日御碕灯台(島根県)
ここはすごいぞ…!
「山陰のオススメ景勝地は?」って聞かれたら、真っ先に答えてしまうかもしれない。
「日御碕(ひのみさき)」、個人的にもとても思い出深く、何度も訪問している岬である。
有名な「出雲大社」からも車ですぐだ。
駐車場の周囲には土産物屋や海鮮のお店があり、イカ焼きがいい匂いをさせているので、ついつい買ってしまう。
そしてゆっくりと10分くらい歩けば灯台だ。
ちなみに灯台周辺もなかなか風光明媚。松林が広がり、ところどころ断崖絶壁。
「出雲日御碕灯台」。
岬は"出雲"が付かずに"日御碕"なのだが、灯台には"出雲"が付くのだ。
コイツがすごい。すごすぎる。
まずは世界灯台100選に選ばれている。
これに選ばれているのは日本の灯台からはここを含めて5つだけで、参観灯台になっているのは出雲日御碕灯台だけだ。
さらに、メチャクチャ明るい第1等レンズを使っている第1等灯台であり、これも日本に5箇所しかない。
ちなみに第1等灯台でかつ参観灯台は、他に犬吠埼灯台・角島灯台だ。
しかも、灯台の高さは43.65m。
灯台らしい灯台のデザインを持つものとしては、日本一の高さである。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
13. 夢ヶ碕・角島灯台(山口県)
みんな大好き「角島」。
「角島大橋」はすさまじくインスタ映えするから、みんな行くよね。
僕ももちろん通っている。
上の写真、海の向こうに見えているのが角島であり、それに渡る橋が「角島大橋」だ。
2000年に完成した橋で、長さは1780mある。
当時は無料で渡れる橋としては日本一の長さだったのだよ。
その下の海の色は沖縄みたいに美しく、そして橋の曲線美もあって、多くの車のCMで使われ、瞬く間に有名になった。
その島にあるのが「角島灯台」。
これ、僕すごく好きなのだ。
なにせ灯台が無塗装。レンガ剥き出しの武骨なデザインなのである。
こんな灯台は日本でわずか2基だけだ(もう1つは香川県の「男木島灯台」)。
西洋のお城のような雰囲気だよね。見上げるだけですごくワクワクする。
そして前項の通り、日本で5箇所しかないメチャクチャ明るい第1等レンズを使っている第1等灯台でもある。
角島大橋を往復するだけでなく、ぜひここにも一緒に立ち寄りたいものだね。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
14. 都井岬・都井岬灯台(宮崎県)
宮崎県最南端の岬、「都井岬」。
まず真っ先に思い浮かべる特徴は、岬馬という馬が放牧されていることであろう。
尻屋崎と同様に、馬を眺められる岬なのだ。
少なくとも2023年現在の僕のイメージでは、廃墟が多く点在する岬。
そしてメチャクチャ敷地が広大で、そこに入るには有料の料金所を通過する必要があり、でもその料金所ではかなり立派な岬案内の観光冊子をくれる。
…そんな感じだ。
何度も通っているが、日本6周目まではそんなスタイルである。
馬はあちこちにいるので、車の運転には気をつけよう。
マジでジャレながら車道に飛び出してくることも多いからな。
無料で近づけるのは上の写真のところまでである。
以前、夕方に訪問したら「もう時間すぎているけどタダで入っていいよ。かわりにウチの串団子を買って!」みたいなプラマイでプラスなのかマイナスなのかよくわからない提案をされつつ、灯台に入ったことがある。
そのときは灯光近くまでは上がれず、灯台施設の屋上部分までだったな。
あ、この灯台は正式に上まで登ったこともあるよ。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
15. 残波岬・残波岬灯台(沖縄県)
沖縄本島の西岸、断崖絶壁が2㎞程続く岩壁上に位置するのが「残波岬(ざんぱみさき)」。
"残波"は泡盛の銘柄としてもポピュラーだよね。名前がカッコいい。
いきなりだが、僕は残波岬を3回ほど訪問しているが、一番印象深いのは岬の景観でも灯台でもなく、上の写真の巨大シーサーだ。
下に登ろうとしているお姉さんがいるので、サイズ比較してほしい。
8.75mある残波大獅子。世界最大サイズだ。
岬の手前の「残波岬公園」内に鎮座している。
残波岬に来たからには、コイツに挨拶しないとなって考えている。
2023年現在では登ったことはないが、登れば断崖や沖縄の綺麗な海が見えるに違いない。晴れていれば周辺の島々も見られるようだ。
岬内には、琉球王朝時代に初めて進貢使として初めて中国へ派遣された「泰期(たいき)」さんという人の像もあった。
詳細は以下の記事を読んでほしい。
16. 東平安名崎・平安名埼灯台(沖縄県)
その南部に細く突き出た「東平安名崎(ひがしへんなさき)」に、「平安名崎灯台」がある。
岬はすごく綺麗に整備された散策路になっている。
日本の都市公園100選の1つだそうで、それも納得だ。
まずは海の色が別次元。
そしてゴロゴロしている大岩が不思議。
360度どこを見ても絶景&割と灼熱の中を歩くこと5分少々で、灯台に辿り着く。
この灯台には、僕も登った。
うだるような暑さの日であったが、灯台の上で風に当たると気持ちよかった。
見下ろす珊瑚礁の海、その中に散らばる大岩、上から見たからこそさらに大迫力で感じることができた。
そして地球は丸かった。
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