週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.473【秋田県】レトロ自販機の「雲沢観光ドライブイン」!うどんと共に旧時代を味わえ!

東北地方にも新緑の季節がやってきたあたりだろうか…?

東北のこの季節は、ちょっと肌寒いけども空も空気が綺麗で、そして遠くには残雪、間近には若葉の木々や水を張ったばかりの水田などを眺められ、ドライブしていると最高の気分になれるんだよね。

 

そんな季節にドライブインにフラッと立ち寄り、レトロ自販機から出てくるうどんを食べたりしたら最高の気分だよね。

 

 

今回はレトロ自販機のあるドライブイン「雲沢観光ドライブイン」を訪問した思い出を執筆したい。

今まで2回訪問し、それぞれ5月と7月だった。どちらも緑が綺麗だったなぁ。

 

 

田舎に佇むナイスなドライブイン

 

雲沢観光ドライブインは、緑の多い山間部にあった。古き良き昭和時代の夏休みを髣髴とさせるようなロケーションだと感じた。

ところで、雲沢観光ドライブインとひとことに言っても、その施設は大きく3つから構成されている。

 

雲沢観光ドライブイン

まずは奥の旅館。僕は泊まったことは無いから知らないが、どうやら1泊2食で6600円からというリーズナブルなお値段で宿泊できる、蔵を改装した和室の旅館のようだ。しかも温泉を引いていたりするそうで、機会があれば僕も宿泊したいと思いチェック済みだ。

 

それから手前の食堂。昔ながらのガッツリ系の定食が目白押しな食堂であり、ドライバーさんやツーリングライダーの人たちにも人気らしい。

 

自販機施設とその周辺1

そしてぇぇーー!!ラスト1つは同じ敷地内にある、レトロ自販機もゲームコーナーもある、24時間開放の無人自販機施設だ。

今回はここにフォーカスを当ててご紹介するつもりなので、あとの2つの設備はもう登場しねーぜ。

 

ところで、入口の青・赤・黄色のひさしがとってもカラフルでいいなぁ。ステキだなぁ。

 

自販機施設とその周辺2

数年後に再訪したら、青・赤・黄色のひさしが無くなっていて絶望した。どこに行っちゃったんだよ、あのひさし…。

維持管理が大変だったのかもしれないが、アレがあるのと無いのとでは、建物のチャーミンングさが全然違うと感じてしまうのは、僕だけだろうか…。

 

自販機施設とその周辺3

敷地内には社と鳥居がある。昔の地方の敷地の広い農家住宅とかって、こういう社があったりするよね。理由はわからないが、なんだか心が癒される。僕が日本人だからだろうか…。

 

自販機施設とその周辺4

道路の向かい側には洋風の建物がある。普段だったらそれだけで記憶の片隅にも残らないのだが、この建物については玄関上部の文字を見て鮮烈に記憶に残った。

 

自販機施設とその周辺5

『フランス料理』!!

しかも外壁に直接手書きしてやがる!看板の存在を忘れちまっている!

 

すごく気になり、「なんだったらレトロ自販機メシではなくって、今日はフランス料理を食べようかな」くらいに思ったが、営業している気配はない。後日調査したところ、だいぶ前に閉店したフランス料理店だったようだ。

現役時代に訪れてみたかったような気もするぜ…。

 

自販機施設とその周辺6

はい、それではそろそろ雲沢観光ドライブインの自販機エリアに向き合っていこう。

外壁上部にはきっとかつては『雲沢観光』と書かれていたのだろうが、剥がれ落ちて『雲沢 見  』になってしまっているね。こういうの、ボキャブラリーがなくってうまく言えないけど、歴史を感じさせてとても良い。

 

自販機施設とその周辺7

24時間開放してくれている点もありがたい。だからこそ、僕らは大事にこの施設を使用しなければいけないよね。

では、内部については次章で語ろう。

 

 

古風で閑静な自販機空間

 

内部に足を踏み入れた。

 

古風で閑静1

これなのだよ。これが雲沢観光ドライブインの代表的な画角。ズラリと並んだ自販機。

中央には富士電機製のレトロ麺類自販機があり、左には電子レンジの置かれたレトロな台座がある。それらを取り囲む、数々のバラエティ豊かな自販機群。

手前のカラフルな椅子もいいよね。昔の駅のホームにあったベンチみたいだ。

 

古風で閑静2

右上のピンクのプレートを見てほしい。おにぎり・ホットドッグ・おでん・いなり寿司・スパゲッティ…。今はこんなにバラエティ豊富ではないが、少し前これらのものが自販機が買えたのだ。

 

富士電機製のレトロ麺類自販機の1つ左を見てほしい。

これは僕が初回訪問したときの写真なのだが、1つ上の写真とは自販機の種類が違う。こっちのはレトロな汎用自販機であるのがポイントだ。

コイツはなんでも入れられるタイプなので、前述のおにぎり・ホットドッグ・おでんなどを提供できていた。今は壊れちゃったのかな…??

 

古風で閑静3

ちょっと画質が悪くて申し訳ないのだが、電子レンジ棚をズームした。

味付けご飯・スパゲッティ・いなり寿司・おでん・ホットドッグの自販機での温め時間が記載されている。自販機でこれらが購入できたことを裏付ける表記だね。

 

電子レンジの下に開いている四角い空間は、カップ麺とかをセットして熱湯を入れるためのものだ。この設備も、個人的にはすごいレアだと思う。レトロドライブインの中でも、ごく一部でしか見たことがない。

 

古風で閑静4

ところでずっとナゾなのがこの看板よ。

『古風で閑静なお座敷でごゆっくりお休みください』と書いてあるのだが…。

 

古風で閑静5

お座敷はどこ?どれだけ見渡しても、ここはどこも固いフローリングなのだ。

 

以前は畳のお座敷などもあったりしたのだろうか?24時間開放されている施設で、しかも畳まであったら、ちょいと長距離ドライブの合間に仮眠したくなっちゃうぜ。もし近所に住んでいたら、いろいろ持ち寄って宴会したくなっちゃうぜ。

もしかしたらマジにそういう理由で廃止されたりしたのかな…?

古風で閑静6

看板を描いた時代の人が意図していた"古風で閑静"はなくなってしまったのかもしれない。それでも令和を生きる我々にとってこの空間は、古風で閑静なのだろうと思うよ。

そして隅々まで掃除されていてとてもきれいだ。

 

この空間をもう少しご紹介していこう。

まずは右隅の方に写っているけど、『お飲物コーナー』という吊り下げプレートがある。その下には飲料自販機がある。

「いや、むしろそこ以外も、店内の大部分が飲料じゃないか」というツッコミをみんなでしたいところだが、たぶん昔は店内の大部分がフード自販機だったんじゃないかな。

 

古風で閑静7

さっきからチラチラ写っていたりもしているが、このゴミ箱が好きだ。

この木箱の内側にゴミ箱があるのだが、直接目に触れないようにこうやって囲われている。さらには上部も誤投入などを防ぐためか、棚のような造りのものが乗っている。

これも相当レアだと思う。ごく一部の大規模ドライブインでしか見たことないぞ。

 

古風で閑静8

隅の方には板ガムの自販機と、お菓子の自販機もある。これはこれでマニアがいるのだが、残念ながら僕はそこまで興味をそそられないタイプの人間である。板ガムの時点で懐かしい気持ちにはなるけどね。

 

古風で閑静9

奥にはゲームコーナーがある。

この手のドライブインって、ゲームコーナーがメインとなっているところも多いんだけども、ここは控えめだ。しかも人がいない。他のレトロドライブインでは大抵地元のおじいさんたちがエンジョイしているのに。

 

たぶんだけど、このあたりのスタンスも"古風で閑静"を現しているよね。ゲーム中心では古風でもなけでば閑静でもないもんな。あくまで憩いの場としたかったんだろうね。ステキ。

 

 

レトロ自販機のうどんとラーメン

 

ずいぶんと前置きが長くなってしまったが、本題だ。レトロ自販機の麺類を食べるのだ。

 

レトロ自販機麺1

メニューはラーメンと天ぷらうどんの2種類である。

初回訪問時はどちらも250円だったが、コロナ禍の後期に訪問したらいずれも300円だった。昨今は物価高なので、さらに値上げされているかもね。

 

レトロ自販機麺2

でもこの値段でアツアツの麺類を食べられるのって、すばらしい。

あと、2回目訪問の際には自販機に『天ぷらうどんを電子レンジで10秒間温めて食べると美味しいです』という裏技が記載してあった。なにそれ気になる。

 

レトロ自販機麺3

じゃあ購入する。初回も2回目も、ラーメンと天ぷらうどんの両方を食べることにした。

2回目は同行者がいたのでシェアできたが、初回は1人で食べて腹パンパンになったよな。それでも2杯で500円という奇跡。

 

レトロ自販機麺4

10数秒でアツアツの麺が自販機から出てくる。その瞬間が愛おしい。自販機から産まれたてのうどんを大切そうに抱える僕の写真を激写されていた。

 

ところでラーメンも天ぷらうどんも2回食べたわけだけども、写真を見返したらほぼ違いゼロだった。今も昔も同じなのは安心できるぜ。

 

レトロ自販機麺5

ラーメン。いたってシンプルな醤油味だ。

厳密に言えば初回の方がネギが多めでありメンマも2本あったのだが、誤差の範囲かなって思って2回目の方を掲載した。チャーシューの代わりにハムだ。

 

レトロ自販機麺6

天ぷらうどん。極太麺でダシは濃いめ。かき揚げはフニフニでダシを吸っており、独特の食感だ。こっちにもナルトが入っているよ。

かき揚げが少し偏っているのは、自販機内で湯切りをする際に具が片方に寄ってしまうからだよ。

 

レトロ自販機麺7

どちらも特徴がなくスイスイ食べられる。つまりは誰が食べても意外性を感じないってことだ。みんなの想像する正解の味。

そういうのもいいのかもしれない。僕も別においしいうどんやラーメンを求めてきているのではない。味わっているのはラーメンやうどんだけではない。昭和の残り香のようなこの空間、この時間ごと味わっているのだ。

 

レトロ自販機麺8

爽やかなこの季節、ひんやりと下した床からの空気も感じながら食べるこのうどん。外からはウグイスの鳴き声も聞こえる。こういうのがいいのだ。

 

レトロ自販機麺9

食後は調子に乗って、ドリンク自販機で買ったコーラも飲んだ。

缶でもペットボトルではなく、紙コップだ。扱いづらいのであまり見かけなくなりつつある、このスタイルの自販機。これもいつかレトロ自販機と呼ばれるのだろうな。

 

また来る日を楽しみに1

さて、そろそろ出発の時間だ。ありがとう、雲沢観光ドライブイン

こういう24時間の施設は防犯対策も大変だろうけど、末永く営業していてほしい。事件は100%解決していると貼り紙に書いてあるので、その伝説継続が楽しみだ。

 

またしばらく先の未来にて、ここに来れる日を楽しみにしている。そのときは、隣のドライブインで食べてもいいし、宿泊しても面白いかもなぁ。

 

また来る日を楽しみに2

あと、新型のお菓子などを扱っている自販機の中に、しれっとお弁当があるのも発見している。かつ丼が350円だ。お弁当類を買ってみるのもいいかも。

 

また来る日を楽しみに3

店舗の最奥、一般人が入れない部分にレトロ麺類自販機の予備機も鎮座しているのを目撃している。現行の自販機に万が一があっても、こっちから部品取りもできるであろう。

 

東北地方のレトロ自販機ドライブインの代表格である、雲沢観光ドライブイン。実に古風で閑静な空間であった。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

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