週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.459【岡山県】麺類レトロ自販機のある「ドライブイン古城」!いつも思い出は夕暮れ…!

倉敷市に「ドライブイン古城」という、ノスタルジックなネーミングのスポットがある。

荘厳な雰囲気を漂わせる名前ではあるが、実際はゲーム機や自販機が並んでいて地元の人の憩いの場になっており、利用者によってはアットホームな空間のようだ。古城だけども囚われの姫もいないし、王への謁見も必要ないのだ。

 

 

あぁ、ただしここには僕にとって唯一にして最高の魅力がある。

それが何なのかというと、レトロ自販機があるという点だ。昭和時代に隆盛を誇った麺類のレトロ自販機が、まだ稼働しているのだ。僕は複数回、この自販機に謁見しにここに足を運んでいる。

 

 

なぜだか知らないけど、毎回訪れるのは夕暮れ時。

暗くなる空に浮かび上がる古城が僕にとってのこのドライブインのイメージ。

そんな思い出をご紹介したい。

 

 

天ぷらうどん

 

倉敷美観地区」を見た後の倉敷の中心地は結構な渋滞で、思ったよりも足止めを食らってしまった。疲れた。もう空は真っ暗の一歩手前くらいだ。

 

初めての古城1

古城はね、美観地区からまっすぐ南に下ったあたりにあるのだが、その区間は道路が上りと下りに完全に分断されているのだ。古城はその上り側にある。

倉敷の中心部や美観地区から訪問するには、一度通り過ぎてUターンするか、別ルートでグルーっと回り込んでこなければならない。2025年現在も、いまだに最適解を探せていない。

 

初めての古城2

初の古城だ。真っ赤でダイナミックな看板が存在感ある。古城感はなく、一見するとゲームセンターとか、あるいは一昔前のレンタルCDショップ的な雰囲気だろうか…?

 

看板には「AMUSEMENT PLACE(アミューズメント プレイス)」と書かれている。正式名称は"ドライブイン古城"ではあるが、ドライブインというよりアミューズメント、つまりはゲームセンターであることに重きを置いているのかな?

 

ゲームエリア1

これは次の訪問時に撮影したものだが、このタイミングで掲載しちゃう。

確かに、ドライブインという名前ではあるけれど、敷地のほとんどはゲームセンター。しかも21世紀の風貌のゲームセンターではなく、なんかレトロなゲームばっか。

 

プリクラとかクレーンゲームとか、ないよ。そういう平成時代のゲームは。じゃあ何があるのかと言うと、"ゼビウス"だよ。

 

ゲームエリア2

今1960年代に生まれた人が「ゼビウスッ!?」って興奮して雄たけびをあげたと思うけど、まぁちょっと待て。温かいほうじ茶でも飲んで落ち着け。

 

僕も目を疑ったよ。このゲームエリアからちょいと隔離されたところにポツンと置かれた筐体。ボタンがカラフルでアメリカのジェリービーンズみたいだ。

液晶画面は恥ずかしそうに黒フードを被っていたので、そっと覗き込んでみたよ。

 

ゲームエリア3

ゼビウス!!

僕もやったことあるが、なんかもうレトロなクセに難しくってすぐに投げ出した記憶しかないシューティングゲームだな。

 

「1982・1995」って書いてある。開発されたのは1982年だろう。「1995」って何?なんかこれリニューアルされた版?その割には完全に昭和なデザインのままだけど。それであっても、1995年も遥か昔だけど。

ま、そこいらを深く追求するほど興味はないのでいいや。

 

初めての古城3

僕の目的は、レトロ自販機なのだ。

地元の人がズンドコ爆音を驚かせてゲームに興じ、そして疲れて一服するための狭い自販機スペース。そこにドリンクやこの麺類レトロ自販機がある。

 

初めての古城4

このドライブインは創業1981年だそうだが、この自販機も当時からあるのだろうか?するともう40年ものだよな。それにしては、きちんと綺麗だ。サビがほとんども見当たらない。

 

メニューは天ぷらうどんと天ぷらそば。どちらも200円。安ッ!

天ぷらうどんを購入してみることとした。

 

天ぷらうどん1

約20秒でアツアツのうどんが出てきたぞ。興奮したのと丼の熱さで写真はブレた。

ゲーム音楽がガンガン響き渡る店なのでちょっと落ち着かない空間だが、気にせず食べてみようか。

 

天ぷらうどん2

当時の手記を見たら、「可もなく不可もなく普通にうまい」と書かれていた。

あぁ、それ大事。皆さんにとってはあくまで主役はゲームだから。ノンストレスで作業のように食べられるうどんなのだろう。

天ぷらも既製品ではあるが、これがまたうまいよね。

 

 

天ぷらそば

ほどなくして僕はここを再訪する。2月のとても寒い日の夕暮れであった。

 

厳冬期1

寒い日に自販機の麺類は、身も心も温まるに違いない。

もともとコンビニのない時代に、24時間暖かい麺類を食べることを可能にしたのが、今レトロ自販機と呼ばれているものだったのだ。僕はその当時を知らないけど。

 

厳冬期2

ちょっと薄暗いゲームセンターの片隅の空間にて、レトロ自販機は相変わらずたたずんでいた。

隣にはカップ麺自販機があるが、僕が興味あるのはレトロ麺類自販機だけだ。いつでもどこでも同じものが出てくるカップ麺と違って、麺類自販機はライヴ感が違うのだ。

 

厳冬期3

『うどんの器は持ち帰らないでください 警告』という貼り紙がある。

レトロ麺類自販機の容器は使い捨ての発泡スチロールを使っている店舗と、再利用できるプラ容器を使用しているお店と2種類ある。ここは後者だ。

でもお客さんは知らずに持ち帰ってしまったり、悪意があってパクってしまうことがあるのだろう。お店にとっては痛手だよね…。

 

さて、メニューを確認する。

前回からほんの少し値上げされており、220円の天ぷらそばと、210円の天ぷらうどん。あ、そばの方が高いのか。このパターンは滅多にないぞ。レア。

 

厳冬期4

前回はうどんにしたので、今回はそばにした。

うどんより10円高いぞ。僕はリッチな気分になりたかったのだ。


ダシは関西風のためかすごい薄味でさ、最初お湯の味しかしなくって「あれ?」って思った。前回はこんなに味が薄かったっけ?

ときどきこれ系の自販機って機器の故障でお湯になっちゃったりすることがあるんだけど、ダシにちゃんと色がついているから意図された配合であろう。

通ぶって「でも確かに薄味の方が素材本来の味がわかるな、うむ」みたいにつぶやきながら食べた。内心は「うどんの方が好みだったかもな…」って思った。

 

厳冬期5

食後、ゲームセンター内をグルリと一周した。こういうゲームテーブルが普通に現役で稼働しているんだぜ。古城、恐ろしいよ。伊達に"古"の文字を店名に取り入れていないよな。

 

厳冬期6

これ、"スター・フォース"!?マジもんのスター・フォース!!?

すごいのあるなぁ、プレーはしないけど。

 

 

きつねそば

 

最新情報だ。2025年、寒い寒い時期に僕はまたここに現れた。

 

日本7周目1

あー…、ちょっと巨大看板がくたびれてきただろうか…。

初回訪問時はビビッドな赤だったが、さすがに少しくすんできたし、少しよれて縦線が入っているみたいだ。でもズラリと並んだ自販機はどれも明るい光を灯しており、元気いっぱいだ。

 

日本7周目2

あんまりジックリ見ていないからわからないけど、あまり刷新されていなさそうなゲーム達。昭和のままのような気配だ。

あ、そういえば今年2025年って「昭和100年」だそうだね。

 

日本7周目3

ゲームだけではなく、イスもボロボロに年季が入っている。

おいおい麻雀ゲームだけひときわイスのダメージがデカいぞ。僕は麻雀やらないからわからないが、麻雀ってそんなにストレスたまるゲームなの?イスをかきむしるくらいに情緒不安定になるもんなの?

 

日本7周目4

テーブルゲーム機はパッと見ではなくなってしまった…。

その代わりに同じ場所に得体の知れないピンクのゾウがいた。これまた古そうだが、なにこれ。

 

同時攻略1

なつかしの自販機と再会。

麺類容器の持ち帰り禁止の掲示物は、さらにパワーアップしていた。『うどんの容器を盗む人は警察に通報します!』って書かれていた。

ヤベーぞ、まだ事件は終わっていなかったのだ。僕の知らないところで闘いは続いていた。

 

同時攻略2

貼り紙の下には長々と注意文も書かれていた。マジ盗んではダメ。

レトロ自販機店はどこもメンテや補充の労力が大変な中、少ない儲けで運営してくれている。こういうマイナス出費の積み重ねで継続困難になっちゃうケースもあるから。

 

あ、それと右側に写っている汎用レトロ自販機は故障中。中には何も入っていない。

 

同時攻略3

では食べようか。きつねそばと天ぷらうどんで、どちらも280円。この令和の時代にこの価格で食べられるってすばらしいよな。容器、大事にしないと。

じゃあ感謝を込めて両方食うか。腹パンパンになるだろうが、なんとかいける。

 

同時攻略4

まずはきつねそばだ。以前はどちらも天ぷらだったので、新メニュー。

デカいおあげはダシを吸ってジューシーだ。前回よりもダシの味は濃いような気がする。うまい。麺はコシがほとんどないが、これはこれでいい。

 

同時攻略5

天ぷらうどんだ。おぉ、なんか麺が太くなってないか…??

プリプリで食べ応え充分。ダシはやや薄味。先ほどのそばと写真を見比べると、あきらかに色が薄い。ダシを使い分けているのか…!これはなかなかのこだわりようだな。

 

同時攻略6

満足してお店を出る。

間もなく夜がやって来る。満腹の幸福感に浸りながら、夜の街をもうひとっ走りしようかね。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

 

住所・スポット情報