週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.523【埼玉県】2023年に閉店した「オートパーラーまんぷく」!もっと通いたかったな…!

「オートパーラーまんぷく」という、なんだか元気の出そうなネーミングのドライブイン久喜市にあった。そばやうどんの麺類レトロ自販機が店内にあることで有名であり、僕ももちろん訪れた。

だけども50年ほどの歴史を誇ったそのドライブインは、残念ながら2023年7月にて閉店してしまった。

 

 

閉店からもう2年以上が経過したが、まだ心にポッカリ空いた穴はふさがりそうにない。2025年8月時点でも建物は残っているというので、わざわざ見に行ってしまったほどだ。

そんな思い出を、今夜は少し語ってみようか。

 

 

東日本のレトロ自販機集大成がここ

 

2018年の秋、僕はオートパーラーまんぷくを訪れた。これが初訪問である。

僕はこのときまでに、既にここ以外の東日本のレトロ自販機保有スポットを全制覇している。ここが最後に残った一店舗であったのだ。集大成なのだよ、ここが。

 

東北道_加須IC

久喜市という比較的首都圏に近い立地にあるし、東日本の大動脈である東北自動車道の加須ICから走りやすい道を一本、10kmほどという好立地。…にもかかわらず、ここが最後になってしまった点については、すまんとしか言いようがないけど。

まぁ楽しみは最後までとっておくものなのさ。

 

まんぷくの外観

ここがオートパーラーまんぷくだ。駐車場を取り囲むようにL字に配置された建物だ。

パステルブルーの屋根がかわいいね。曇天じゃなかったらさらに映えているであろう。

 

そして情報量多いな。看板多いな。看板の色だけで、青・黄・赤と信号機みたいに3色使ってやがる。さらには白い看板もある。

『コインランドリー』・『シャワールーム』・『大型コインランドリー』・『まんぷく』・『オープンパーラー』・『オートパーラー』・『ゲームプラザ』…。服とか人間とかをウォッシュすることに力を注いでいる建物だなって感じね。そして『まんぷく』だけ店名なのだけども、初見では「?」ってなるよね。

 

内部空間1

たくさん入口があってどこがどこだかわからないが、とりあえず真ん中あたりから入ったらこんな空間だった。ゲーム機・自販機・コインランドリーの機器などが所狭しと設置されている。

右奥には富士電機製のレトロ自販機も見えているね。テンション高ぶる。

 

ところで僕は、下調べが不足していてこのとき1つ大きなミスをしている。

それは、レトロ自販機はこのドライブインに2つあるにもかかわらず、1台しか撮影しなかったという点だ。むしろもう1台については存在にすら気付かなかった。どこにあるのかというと、別の入口であるゲームプラザ側を入らねばならなかったのだ。

商品のラインナップは同じだったそうだが、もう1台を見れなかったことは一生悔いが残るよな。

 

レトロ自販機1

ひとまず、当時の僕は稼働しているレトロ自販機を前にしてルンルンであった。

店内には造花が多く飾られており、角度を工夫すればこんな感じにオシャレな彩られたレトロ自販機の写真が撮れるのだ。かわいいじゃないの。

 

レトロ自販機2

メニューは天ぷらうどんと天ぷらそばの2種類。そして値段は200円だ。…200円て!!レトロ自販機界隈の中でも最安値だぞ!

レトロ自販機は維持管理も大変だし、商品補充もすごくしんどいと聞いているのに、200円でいいのか…?採算取れているのか…!?

 

…と、無機質な自販機にそんな問答をするのもヤボなので、早速いただこう。天ぷらうどんにしよう。

200円を入れてボタンを押し、10数秒待つとアツアツうどんの丼が自販機から登場する。

 

レトロ自販機3

ハーフサイズ!!

 

そうきたか!!このスタイルは初めてだ。麺が少なくって、ダシの中を悠々と泳いでいるぞ。かき揚げもこれ、バッサリと真っ二つに切断されて半円状になっているではないか。200円の謎が解けたぜ…!

 

ボリュームは少なめなので秒で食べることができた。バキューム力によっては3口くらいで終わる。でもうどんはもちもちしてうまいぞ。そして麺に対し大量のダシ。グビグビ飲む。結構あるので全部飲みきれないけども。

 

レトロ自販機4

ハーフサイズならば!自ずと次にやることは決まっている。そうだよ、天ぷらそばを食べるんだよ。

大量のダシの中でふわぁ~と揺れるそばの登場だ。正直、麺の記憶はあまりない。ただただダシの量のインパクトと戦っていたような記憶がある。水くれ。のど乾いたかもしれん…!

 

内部空間2

…こうして、僕の最初で最後のオートパーラーまんぷくでの食事が終わった。結論、2杯食べれば満腹。

 

 

2025年、廃墟となった思い出の地

 

オートパーラーまんぷくは、2023年の7月に閉店してしまった。

50年ほどの長きにわたって親しまれてきたドライブインも、ついに令和の波には太刀打ちできず、役割を終えることとなったのだ。

 

今年の夏の終わりのことだ。オートパーラーまんぷくの建物がまだ存在していると知り、解体されてしまう前にこの目で再び見てみたくなってね。…というわけで実に7年ぶりに、オートパーラーまんぷくを目指した。

 

廃墟となったドライブイン1

あぁ、こんな広くて流れのいい道路に面していたのだな。少し記憶が薄れていたので、新鮮な気持ちで周囲を眺める。

そして、僕の立つ左手にあるのがまんぷくだ。敷地を囲う柵さえなければ、現役だと思う人もいるかもしれない。廃墟となってまだ2年だからなぁ。

 

廃墟となったドライブイン2

まずは敷地の端にあるゲームプラザ。あの日僕が出会えなかったもう1台のレトロ自販機のあった建物。

まんぷくは50年前にこの建物から始まり、その後に増築を繰り返して最終形態の複雑なかたちの巨大な建物となったそうだよ。

 

廃墟となったドライブイン3

あの日見れなかった建物内を見てみたい気持ちではあったが、ピッチリとブルーシートで囲まれて中は1ミリも見れない。

ガラス窓には『最新ゲームマシン』と書かれていた。もう、なんか"ゲームマシン"という単語自体にレトロさを感じ、最新な気分が全くしないという矛盾よ。

 

廃墟となったドライブイン4

ゲームプラザ前から敷地の中心方面を臨む。敷地も広いし駐車場も広い。かつてはここが車でひしめき合っていたりしたのだろうか…?そんな時代を見てみたかった。あと、夜のライトアップした姿も見てみたかった。

 

廃墟となったドライブイン5

メインの建物だ。僕がレトロ自販機でうどんやそばを購入したエリアだ。

 

このお店は平成元年にレトロ自販機を取り入れたという。大事に管理していたらしいが、2023年の閉店の数ヶ月~1年ほど前には、レトロ自販機は2台とも故障してしまっていたそうだ。

だから閉店間際に最後の思い出作りのためにここに駆け込んだ人も多いのだが、レトロ自販機で麺類を食べることができずに涙を飲んだと聞いているよ。

僕も頑張れば最後の期間に再訪もできたのだが、レトロ自販機が故障していることを知っていたので、SNSのみで最後の様子を見守っていたのよ。

 

廃墟となったドライブイン6

そして、おそらく最後に増築された部分。そして晩年のメインの収入源となっていたであろう、コインランドリーエリア。今の僕ならばシャワースペースとやらに突撃してみるだろうが、当時はそこまでの度胸はなかったなー。

廃墟となったドライブイン7

こうして、敷地周辺の歩ける部分は大体歩いた。車道側から見て後ろ側にも行ってみたが、あんまり見栄えのするアングルではなかったので、写真には納めていない。

 

廃墟となったドライブイン8

まだポール看板が立っている。これ系のものって廃業になるとわりとすぐに撤去されるイメージなのだが、残っているのは嬉しいねぇ。そしてここでもコインランドリーをアピールしている。

 

廃墟となったドライブイン9

…これ、まんぷくのマスコットキャラだったのかな…?フクロウの親子のイラスト以外に何も書かれていない看板。ちょっとシュールで好きかも。

懐かしさと切なさを胸に、僕はオートパーラーまんぷくを後にする…。

 

 

レトロ自販機不毛の地となってしまった県

 

あぁ、なんだか悲しいねぇ…。数年前までは埼玉県内にはレトロ自販機保有スポットがいくつかあったというのに。オートパーラーまんぷくを含め、レトロ自販機が設置されているドライブインが3つあったのに。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

1店目は「鉄剣タロー」だ。閉店日に合わせてブログ記事を公開したし、人生でとても大事な日に合わせて訪問したこともある、思い出のスポットだ。

一度は完全閉店したが、その後は食堂として別オーナーさんが再OPENしている。レトロ自販機は無くなってしまったが、あの独特の空間でまたご飯を食べられるってのは、胸アツな展開だよね。

 

drive-ns.hatenablog.com

 

2店目は「オートパーラー上尾」だ。僕が数ヶ月前、2025年7月中旬にブログに書いたのだが、その数日後に7月末閉店予定のお知らせが日本中を駆け巡った。なんてタイミングだ…。

最後の駆け込みでみんなここを訪れているの、僕もSNS越しに眺めていたよ…。

 

豚が如く

ついでに春日部の「豚が如く」だ。ここは二郎系インスパイアのラーメン屋さんだった。店舗内に超レアな川鉄製の自販機があり、それの使用を申し出るときつねうどんをセットしてくれるシステムだったとのことだ。

ここのオーナーさん、確か最初は秋田県の「佐原商店」の自販機を譲り受けようと頑張っていたんだけど入手できず、同じ埼玉県内に眠っていたこの自販機を復活させたんだったよね。

 

2019年の12月にOPENし、でも2022年の6月末で閉店してしまった短命のお店。ちょうどコロナ禍と被ってしまい、不運としかいいようがない。そんなタイミングだから、僕も食べに行くことができなかった。

 

オートパーラーまんぷく

そして、オートパーラーまんぷく

一時期は県内に4店舗あったレトロ自販機保有スポットは、これで全滅だ…。

 

だが、まだ世はレトロブームだと思う。そのうち誰かがまた埼玉県内でレトロ自販機スポットを作ってくれる日を心待ちにしようと思うんだ。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: オートパーラーまんぷく
  • 住所: 埼玉県久喜市栗橋東4-19-11
  • 料金: 天ぷらうどん¥200他
  • 時間: 24時間営業