週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

【コラム】書きたいことが多すぎて寿命が足りねぇ!都道府県ごとの温め中のスポット紹介!

こんばんは、【週末大冒険】のYAMAです。

2024年度が始まりましたね…。って言いたいところですが、もたもたしているうちに4月も終盤でゴールデンウィークに入り、完全にタイミングを逃してカッコ悪い人になっちゃっています。

 

 

そんな僕もあなたも、今年度の目標ってあるじゃないですか。

いや、仕事の目標なんて追いかけたくないんだけど、プライベートの目標はあると生き甲斐感じるじゃないですか。

 

そこで、今年度「こんなスポットについてブログを書けるといいなー」っていうのを羅列していきます。

今は3・4日に1回のペースで国内スポット紹介をしているけど、本当はもっともっと書きたいことがいっぱいあって、このペースだと余裕で僕の寿命が先に尽きちゃうのです。

だから「本当はこういうのを温めているんだぜ」ってのをアピールしたいのです。

 

それではどうぞ。

 

 

 

北海道:夢層平

 

旅人宿で酒を飲む。僕が"槍昔"という名の集落の話をして、一段落ついたときだった。

「君にとっておきの場所を教えよう。その秘境は夢層平と呼ばれていてね…」とオーナーさんのトークが始まった。

そして受け取った1枚の手書きの地図。それは僕にとってはまさしく宝の地図。

 

 

「その車だったら行けるだろう。ただし林道の5番ゲートが閉まっていたらオシマイだからね」

快晴の朝、僕は四駆のペダルを踏みこみ、未舗装路を走る。

誰も知らない、立ち枯れの木が残る静かな静かな湿地帯「夢想平」が見えてきた…。

 

 

青森県:猿ヶ森砂丘

 

日本で一番大きな砂丘は「猿ヶ森砂丘」である(諸説ある)。

なぜ誰もそのことを知らないのか。それがこの砂丘のほぼ全域が防衛装備庁の弾道試験場で立ち入り禁止だからだ。

僕はその"ほぼ"という表現に引っ掛かった。「"ほぼ"じゃない部分ってどこだよ?」

地図を読み込み、現地を走り回った。うむ、ちゃんと入れる部分があるのだ。

 

 

こうして4回ほど訪問した砂丘

誰もいない、誰も知らない大砂丘。足跡は僕のもの。他には誰も来た形跡がない。優しい潮騒だけが聞こえていた。

 

 

岩手県:安家洞

 

日本一長い鍾乳洞は「安家洞(あっかどう)」だ。同じ県内の「龍泉洞」に脚光が当たりすぎているが、ここもまたいい。

賑やかすぎない空間。派手な演出はなく、手作り感のあふれるモノクロームの空間。見事な鍾乳石がどこまでも続く。

素材がいいからね、それ以上に凝ったことをする必要がないんだよ、ここは。

 

 

そしてなにより!なんだこの鍾乳石のネーミングのセンスは!

なにをどうこじらせたらこんな名づけができるんだ!お茶噴いたわ!好き!!

 

 

秋田県:安の滝

 

以前に誰かが言っていた。「その滝は"動"と"静"、"剛"と"柔"の相反する性質を持つ唯一の滝なんだよ」と。なにそれステキ。

山奥の名瀑「安の滝」。日本の滝100選の中でも最上位の評価の滝。いつか見てみたいと、新緑の最高の季節を狙っていた。

 

 

車道、せっま!!そして駐車場から滝までは片道45分のトレッキング!!

それでも行く価値がある!この快晴の空に滝が映えるぜ!!

通行止めのことも多いこの滝、行けたならあなたもきっと勝ち組だ。

 

 

山形県:丸池様

 

「丸池様」。それは鳥海山の伏流水を基とする湧き水だけで形成される、20mほどの神秘の泉。旅友からここの存在を教えてもらい、僕は2回訪問している。

能動の先の駐車スペースに車を停め、鬱蒼と茂る木立の中を歩いていくと、不自然に青い泉が現れるのだ。

 


なんという青さ。人々がここをパワースポットと崇めるのもうなずける。

早朝の森の中のきれいな空気で、日頃の心のモヤモヤが消えていくのを感じたよ。死ぬまでに見ておいた方がお得なスポットの1つだぜ。

 

 

宮城県:鮫ヶ浦水曜日郵便局

 

「自分の水曜日の出来事」を手紙に書いて送ると、「誰かの水曜日」が代わりに届く。そんな不思議な手紙を取り扱うのは、水曜日だけ開局する「鮫ヶ浦水曜日郵便局」。

2017年の1年だけ営業されていたのだが、僕が訪れたのはその2年後だ。

 

 

舞台は宮戸島。真っ暗で未舗装でドロドロのトンネルを怖々と歩いて抜けると、小さな廃墟が1つ見えてきた。

これが水曜日郵便局。「閉局して随分荒れてしまったな…」って一瞬思ったが、実は現役時代もほぼこれと同様レベルのボロだったらしい。なんてユニークなのだろう。

 

 

福島県:入水鍾乳洞

 

一般観光客が気軽に行けるスポットなのに、こいつチャレンジングすぎだろう!!

そんな「入水鍾乳洞」が大好きなのである。

 

 

全身ずぶぬれになるので半袖・短パン、サンダル等に着替える、照明がほぼないので懐中電灯レンタルあるいはロウソクを購入する。これ、一昔前はガチで内部照明なかったからな。恐怖。

そして多いときはヒザまでの水の中をジャブジャブ進む。冷たすぎて感覚なくなる。

大柄の人は狭い隙間は通れない。ハイライトは水の中を四つん這いで進む場所。ヤベー。

 

 

茨城県:あらいやオートコーナー

 

某TV番組で「買うのが怖い自動販売機」と紹介された自販機がある。レトロ自販機の聖地、「あらいやオートコーナー」だ。

 

 

小屋の中にたたずむその昭和時代の自販機は、まるで古代文明のロボットのようだ。

ボロボロの筐体ではあるが手入れはしっかりされており、1日に何度も補充されるアツアツのお弁当が出てくる。

その素朴なお弁当に魅せられて、僕も日本6周目で再訪したのだ。茨城県の宝だよ、これは。僕の中での重要文化財

 

 

群馬県:プラムの国_恐怖の洞窟

 

グンマー帝国の誇る最強・最恐テーマパーク「プラムの国」だ!

これはもうみんな、今夜はメモしてから寝ろよ。マジにスゲーんだからな。

 

 

プラムの国とは、プラム狩りができる果樹園だ。うむ、普通だ。

しかしその敷地内にハンドメイドのお化け屋敷がある。うむ、異常だ。

そのお化け屋敷、洞窟形式なのだがえらい怖い。真っ暗だしセンサーでいろいろ動くし。僕は1人で突撃したのだが、もう最高すぎてなかなか出てこれなかったぞ。中で泡吹いて倒れたと思われたかも。

 

 

栃木県:仮面館

 

那須エリアから「仮面館」をご紹介しよう。メインストリートから反れた道にある上、木立に囲まれているので普通に車で走っていると気づかずに素通りしてしまう。

しかしその奥に、知る人ぞ知る謎の館がヒッソリと建っていたのだ。

 

 

2万点の仮面があり、自らも仮面を被っている浮世離れした芸術家がいるという仮面館。

基本的に常に休館中の施設だが、たまーに開館していることもある。だが敷地内や外壁にもおびただしい数の仮面が取り付けられているのでそれだけ見ても満足だよ。

2018年に芸術家さんが亡くなったという。残念。

 

 

埼玉県:パリー食堂

 

町の大衆食堂なのに、その建物は登録有形文化財!それが「パリー食堂」だ。ときどきTVにも取り上げられるからご存じの方も多いかもしれない。

 

 

1927年の建てられた歴史的建造物。一見すると重厚なコンクリのようだが、木造建築の表面だけをコンクリートで覆って耐火性能をUPさせる、関東大震災以降に見れれた建築様式だ。

そこで僕はカレーを食う。見てくれ、水のグラスにスプーンが刺さっている。これ、昭和の文化!すべてがレトロなこの空間で食うメシ、うまいに決まっているよな。

 

 

千葉県:T秘境

 

房総半島は実は秘境の宝庫なのである。その中でも一昔前にマニアに人気だったのが「T秘境」だ。実は"T"って伏字なのだが、この伏字が正式スポット名みたいな感じになってしまっている。

 


未舗装のすんごい道を進んだ奥、そこには木々に囲まれた穏やかな清流が続いており、歩道などないからそこをバシャバシャと歩いて散策するのだ。夏に最適なスポット。

実はこれ、川廻しというこの地方独特の昔の用水路なのだが、自然に融合しまくって新たな世界を形成しているよね。

 

 

東京都:五ノ神まいまいず井戸

 

螺旋を描くように下った先にあるのは、異次元へと続くワープホールなのであった。

 


…というわけではないが、貴重な構造をしている「五ノ神まいまいず井戸」。はい、井戸です。

このタイプの井戸は東京と埼玉の一部でポツポツ見つかることが多いという。なんと鎌倉時代に作られたそうだぜ、古代のミステリー建造物のようだ。

大地が柔らかく井戸を掘りづらいので、こうして周囲の地面をすり鉢状に掘り下げたという、昔の人の知恵なんだよ。

 

 

神奈川県:早戸大滝

 

日本の滝百選の1つ、「早戸大滝」!!

滝百選って言うとなんだか気軽に観光できそうなニュアンスだが、マジでナメるなよ、死ぬぞ。

 


僕は1人、この滝を目指した。道、ほとんどない。台風や川の氾濫で毎年歩ける場所が変わっていくらしい。

川を横切りながら上流を目指すのだ。しかし横切るための橋が丸太一本だったり枝数本だったり。つまりはジャブジャブ渡河することが前提。

こうした過酷な登山の末に、幻の滝と称されるアイツが見えてきた瞬間は、泣きそうになったぞ。

 

 

静岡県まぼろし博覧会

 

うおぉぉぉ!!来たぞ、「まぼろし博覧会」!!

ヘンテコな博物館やテーマパークの多い東伊豆の中でも群を抜いて狂っている施設!

 

 

昭和レトロ・カルト・サブカルチャー・エロ・グロ、全てを見境なく集めて闇鍋のように仕立てたテーマパーク。風邪で高熱出たときに見る悪夢だ、これ。

使ったことのない脳みそを使うことになり、理解しようとしても無駄だと気づくことになり…。

それがいいんですよ。館長セーラちゃんも個性爆発で楽しいぞ。仕事の人間関係で疲れている人ほど行くべき。

 

 

山梨県:富士風穴

 

このタイトルを見て「あぁ、あの風穴・氷穴ね」って思ったあなた、ちょっと違うな。それは「富岳氷穴」だ。僕が語りたいのは「富士氷穴」だ。

青木ヶ原樹海の中、その洞窟はポッカリと黒い口を開け、鳥肌が立つほどの冷気を噴出している。

 


中はアドベンチャーだ。真夏でも凍える。しっかりした装備をしないと帰ってこれないよ。だけども奥の奥には、クリスタルのように輝く氷柱がたくさんあるのだ。

自治体に入洞届を出す必要はあるが、一般人の僕らでも他では味わえない冒険ができる。

 

 

長野県:蜂天国

 

ぶっ飛んだ資料館が長野にある。「蜂天国」だ。

『愛を持って接すれば蜂は絶対に刺さない』を信条として全身に蜂をまとう変わり者のおじさんが作ったテーマパーク。

 

 

発想が異次元過ぎてめまいがする。スズメバチの巣をいろんなものにくっつけている。シュールすぎる。うまく蜂を誘導してこのような巣になるように工夫したのだね。

他にも、複数の蜂の巣をくっつけあわせて作成された巨大なアートが圧巻だ。富士山とか新幹線とか、蜂の巣を100個以上も合体させて作っている。唯一無二の作品群だ。

 

 

新潟県:公楽園

 

田んぼの横にたたずむ超レトロなドライブイン&ホテルの「公楽園」。

レトロなトースト自販機があるのでレトロ自販機マニアの中ではかなり有名なスポットである。

 

 

僕も毎回レトロ自販機にはお世話になっているが、一度だけ宿泊したことがある。しかも特別室だ。ツインルームで広くてシャンデリアもある。昭和的な特別感。薄暗い廊下を歩いて部屋に向かうのはドキドキしたな。

もちろん夜は自販機メシをおつまみにビールを飲んだよ。最高の夜の過ごし方だと思った。

 

 

富山県立山サンダーバード

 

そびえる立山連峰に向かって突っ込んでいく道沿いに、マニアが泣いて喜ぶローカルコンビニの殿堂がある。それが「立山サンダーバード」なのである。

 

 

残念ながら店内は撮影禁止なのだが、世界中のタバコや珍サイダー、そして個性豊かな手作りサンドイッチやおにぎりが並ぶ。

例えばおにぎりの具はカンガルー・ウサギ・サメ・クマなど。サンドイッチの中身はもっとすごくて「コアラのマーチ」・「ホタルイカ」・「おでん」・「みたらし団子とフランクフルト」など。

僕が買ったのは「チャーハン餃子B定食」のサンドイッチと「富山ブラック」おにぎり。

 

 

石川県:見附島

 

2024年の元日の能登半島で発生した地震は衝撃的だったよね。

一日も早い復興をお祈りしています。被災して日常の平穏が奪われてしまった方々については、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

景勝地については、能登最北部のシンボルである「見附島」が大きく崩れてしまったことにショックを禁じ得ない。

日本1周目で訪問し、その後もことあるごとに尋ねた景勝地だ。弘法大師がこの地を訪問した際に見つけたことから名づけられた"みつけじま"。ここの思い出を取り上げないわけにはいかないよな。

 

 

福井県:瓜割の滝

 

ツーリングマップルで名水百選の滝があると知り、どんなものかと思って訪ねていた。それが「瓜割の滝」。…しかしだ。

 

 

どこが滝だ!?しばらくキョロキョロして気づくのだが、この足元の水流が滝だったのだ。

落差3mだけども国土地理院の地図に載る滝。見渡し全体で落差3mのようなので「滝」と表現できるような部分落差は1mも無い、不思議な滝。

だけどもいいじゃないか、この苔むした鳥居を取り巻く水流が。水は冷たく、瓜を冷やしておくとあまりの冷たさに割れるという滝。日本らしい風情を感じる光景。

 

 

愛知県:チャーハンじじい

 

「チャーハンじじい」という中華料理店があるだって!?なんだその小学生男子が名付けたようなふざけた店名は。

 

 

なんなんだ、この店。看板がピンクでエロい感じだし、自体が変。そしてマスコットキャラはじじいだし、じじいチャーハンとかいうメニューあるし、だいぶ変。

極めつけは、たまり炒飯というメニューだ。なにこれ?練炭?誰がどんな意図で、手間暇かけてこんなデザインにしたの?そんで生たまごをトッピングするの?穴に入らないんだけど?

でも悔しいくらいにうまかった。

 

 

岐阜県:ひるがの分水嶺公園

 

これ僕の経験上なんだけど、X(旧Twitter)で分水嶺についてポストすると、必ずそこそこの反響になる。つまりは日本人あるいはX民はみんな分水嶺が好きなのだ。

 

 

ならば僕が国内でもっとも華麗だと考える「ひるがの分水嶺公園」について書かねばなるまいて。

この公園内で川は二手に割れ、片方は太平洋、そしてもう片方は日本海へと注ぐ。ほんのセンチ単位の誤差で、運命は大きく分かれるのだ。

どちらの人生にも幸あれ。人生も分水嶺みたいな選択肢がいくつかあるけどさ、信じた道を歩めばきっと大丈夫さ。

 

 

三重県ソニックのオブジェ

 

山間部の県道沿いに、宙に浮かぶ2mほどの大きさの「ソニックのオブジェ」がある。これがひそかに人気で、ここを目指すライダーさんや旅人もチラホラといるのだ。

 


なぜこんな山の中に…??

それはね、この近くにあった別荘に入る目印のために、所有者の人が設置したからだ。その人は大阪にアミューズメント店も持っていて、そこに設置してあったソニック像を持ってきたのだ。

所有者の方は既に亡くなってしまっているが、ソニックの勇姿はみんなの夢を載せて飛んでいる。

 

 

滋賀県近江八幡の水郷

 

秋も深まるある日、僕は「近江八幡の水郷」を訪れた。"琵琶湖八景"の1つであり、船による水郷巡りで有名なあの近江八幡だ。

 

 

すっっげぇのな。船、渋滞しておる。

そこで水路沿いの小道を歩いて観光していたら、いつの間にか小道が塀の上みたいな感じになり、前方にすごい茂みが出てきて。

水路の向かいの家で洗濯物を干しているばあちゃんが「大丈夫ですよー、あなたなら行けますよー」と根拠のないエールを送ってきたので突っ込んでみたら、全身くっつく植物の種まみれになった。

 

 

奈良県:下渕マーケット

 

戦後の闇市の名残を残す、とんでもない商店街があるぞ。それが「下渕マーケット」!

大通り沿いにあるのだが、その真髄は車道からマーケット内の路地に入ってからの光景だ。

 


残念ながらここはほぼ廃墟街である。廃墟好きにはたまらんかもしれない。少なくとも僕はワクワクしたぜ。

1980年代に町に大型スーパーなどが出来始め、どこもこういう商店街は廃れてきたよね。そんな煽りを受けて、今から4年前にはほとんど廃墟となったのだ。

それでも、少なくとも2023年は1件の床屋が営業している状態であり…。

 

 

和歌山県:戸津井鍾乳洞

 

脱輪しそうなほどのすんごい狭路を登った先に、小さな小さな鍾乳洞がある。それが「戸津井鍾乳洞」だ。車のすれ違いできないからカクゴしろよ。

 

 

土日祝や夏休み期間しか営業していないスポットだが、僕は日本1周目から何度も訪問していて結構気に入っているのである。

全長100mほどの規模、料金200円。キッズが鍾乳洞デビューするにはちょうどいいスケールであり、パートのおばちゃん的な人たちがにこやかに営業している。

そういうほっこり系のスポットが好きなのだよ僕は。

 

 

大阪府:ザ・ミュンヒ

 

コーヒーをドリップし始めて20分後、ようやく最初の1滴がポタリと落ちた。

マスターが、「おっ、落ちましたね」と言い、僕は「えぇ、落ちましたね」と返答した。

 

 

コーヒーを極めすぎた専門店、「ザ・ミュンヒ」。

オススメのコーヒーは、すさまじく多いコーヒー豆からおちょこサイズをドリップする。それが4500円。なんか相場と比べるとゼロ1つ多い気分だ。

一番高いコーヒーは1杯で11万円。ちょいと手が出せない価格だが、スプーン1杯なら2500円。コーヒーの概念が変わる味だぞ。

 

 

京都府:藤津神社

 

これからの季節に最適なスポットを1つ紹介するぞ。

ゴールデンウィークの夕刻、日本海沿いを走っていたときにツツジにあふれたかわいい神社を見つけたので車を停めたのだ。それが「藤津神社」だ。

 

 

2008年に付近の橋を架け替えるにあたってこの神社も移転を余儀なくされたんだけど、その折に地域の人たちが「せっかくだから新しい神社を花いっぱいにしようぜ」って息巻いて、そんでツツジもっさりになったのだという。

いいぞ、もっとやれ。春の風物詩、目に楽しい。

 

 

兵庫県:旧餘部鉄橋

 

少し前まで、日本にはとんでもなく美しい鉄道橋があった。それが「餘部(あまるべ)鉄橋」だ。

まるで東京タワーを横に並べたかのような赤い橋脚の上に線路が渡されている。その下にはのどかな集落が広がるという、ユニークなロケーション。

 

 

今はコンクリートのしっかりした橋にチェンジされているのだが、僕はその前からここに通った。

まだ旧餘部鉄橋に列車が走っていた頃から、徐々に解体されていく様まで…。時代と共に変わっていく風景がある。でも僕の心の中には赤い橋がある。

 

 

鳥取県:本宮の泉

 

大山のふもと、そこに湧き出る清らかな泉が「本宮の泉」だ。

行くときはちょっと気をつけろよ。どんどん狭くなる車道にビクビクしながら進み、小さな集落へと入り、泉まであと50mってくらいのところで『駐車場はありません』みたいな標識が出てきて。

しかしもう戻ろうにも集落内の道が細くてUターンも切り返しもできないレベルで。

 

 

そんな集落に囲まれた桃源郷のような泉。一説には1日の湧水量は3万t。名水百選の1つでもある。

この紅葉に囲まれた世界に心を打たれたし、水は冷たくてうまかった。

 

 

島根県:旧大社駅

 

出雲エリアはもちろん「出雲大社」が歴史的にも文化的にも知名度的にもダントツだ。

しかし僕が個人的に好きなスポットで「旧大社駅」というのがある。昔存在していた大社線の駅跡だ。

 

 

見てよ、この激渋な空間。木造の駅舎は当時の雰囲気のまま残っている。

だが、2021年初頭から2025年にかけて大幅な改修工事をしており、現在は駅舎全体にグレーの幕が掛けられて中を窺い知ることはできない。サナギの状態だ。

おそらくは雰囲気を損なうことなくメンテナンスしていると思う。2025年が待ち遠しいね。

 

 

岡山県:みなとの見える丘公園

 

いいか、「港の見える丘公園」は神奈川県横浜市だが、「みなとの見える丘公園」は岡山県備前市だ。混同しないように注意だ。

 

 

海抜ほぼ0地点から、エグいくらいに狭い道を車でグイグイ登った「楯越山」の山頂地点。そこから日生の町や港を見下ろすことができる。

ザーザー降りからいきなり太陽の光が差し込んできた天気の中、僕はここを駆け上がった。まだ濡れている町が陽光をあびてキラキラ輝いた。

大好きな瀬戸内海をドライブしてきた中でも印象的なひとこまであった。

 

 

広島県:パブレストラン_ナポレオン 

 

「好きなバーを5つ挙げろ」と言われたら、呉市の「ナポレオン」は確実にその中に入る。カクテルコンペディションの世界大会で優秀な成績を収めたバーテンダーさんの営むお店。

 


かつてはドアを開けるのも勇気がいるほどだった、古めかしい雑居ビルの中層にあった店。

この店に立ち寄るために呉市に宿を取ったことも3回ある。仲のいい旅人と合流して立ち寄ったこともある。新店舗に移転する数日前に挨拶もでき、グラスセットをもらったりもした。人生最大級に二日酔いに見舞われたこともある。新店舗にももちろん行った。これからもきっと通うであろう。

 

 

山口県:一の俣桜公園

 

山深くの水没林が美しすぎるので見てくれ。これが「一の俣桜公園」だよ。

 

 

通称"蒼霧鯉池"。文字の通り、青く見えることもあるし、霧がかかることもある池。そんで池の中には錦鯉が泳ぐ。

似たような景観の池としては北海道の「白金の青い池」なんかが有名だけど、これ系が好きな僕はここにもやってきた次第。白金の青い池と同じくここも砂防ダムの影響で林が沈んで形成されたようだ。

知る人ぞ知るマニアックスポット、覚えておいてくれ。

 

 

香川県:高屋神社_天空の鳥居

 

「稲積山」という標高400m超の山の山頂。その遥か高みから町と海を見下ろす神社がある。それが「高屋神社」だ。

"天空の鳥居"と言われる鳥居越しに眺める下界が爽快感バツグンなのだよ。神の目線だと思った。

 

 

少し霧がかかっているが、それはそれでいいじゃないか。瀬戸内海の紺碧の海をバックに立つ鳥居に心震えた。

土日祝日はシャトルバスで山を登ることとなるが、平日はマイカーで頂上直下まで行けるよ。ただし道は激狭だから気をつけようね。擦れ違いギリッギリだよ。

 

 

徳島県:徳島のへそ

 

剣山スーパー林道」!!あなたはまずはこれを知らねばならない!

なんとそれは長さ87.7kmにも及ぶ、日本最長の林道なのだ。しかも内陸部は国道であってもボッコボコの狭路であることが有名な四国においての林道だ。もうこれ、アドベンチャーと呼ぶにふさわしいよね。

 

 

西日本一と言われる紅葉のスポットでもあるこの林道、僕も紅葉シーズンに突撃した。

砂埃を舞い上げながら峠を走っていると出てくるのが、「徳島のへそ」である。一歩間違えれば崖から車ごと転落するが、その絶景には酔いしれるぞ。四国の山、なんてダイナミックなのだろう。

 

 

愛媛県:ショッパーズ 長浜店

 

日本一発音しづらい名前のスーパーとして、一時期Webで注目を集めた「ンョ゛ハー゛」。

もちろん僕も行く。行っても行かなくても発音のしづらさには変わりはないが、それでも行く。

 

 

正体は「ショッパーズ」というご当地スーパーの看板の文字が経年劣化で無くなってしまったものだ。

それはさておき、このスーパー自体もこれをネタとしているのが面白い。上の写真右側の写真も、昔は屋根に乗っていたものをわざわざ「ンョ゛ハー゛」の状態でここに保存しているんだよ。

地域の生活を支え、Webでも愛され。いいスーパーじゃないか。

 

 

高知県:沢田マンション

 

"高知の九龍城"・"日本のサグラダファミリア"・"日本最大の違法建築"・"日本最大のセルフビルド"…。このマンションを形容する言葉はたくさんある。

「沢田マンション」。通称"沢マン"。そこに1泊させてもらった。

 

 

チグハグで何階にいるのかわからなくなったり、規則性がなく迷宮のような造りだったり、ブタが飼われていたり。

最高だ。住民みんなここが好きというのが伝わってきた。活気がある。オーナーさんいい人。

ご当地グルメをつまみに酒を飲んだ夜は、最高の旅の思い出になったよ。

 

 

福岡県:遠見ヶ鼻

 

九州本土の最北端がどこか、という論争がある。

たぶん物理的には「太刀浦コンテナターミナル」であるがシンボル性がないし立ち入りできない。具合がいいのは「和布刈神社」で、某バイクイベント等ではここが九州本土最北端とされている。

 

 

もう1つ、「遠見ヶ鼻」という説もあるにはある。ただし頭に「かつての」や「埋め立て地を除く天然の海岸としては」というのが付く。

僕は自分の意見を強く主張はしないが、どこに決定しようとも困らないように全部行く。

マイナーだし駐車しづらいけども、天然ものの良さってあるよね。あー、風が気持ちいいぜ。

 

 

大分県:合元寺

 

その寺、「合元寺」はちょっとおかしいほどに赤い。

変な寺』(←ホラー小説の"変な家"風に)。

 

 

調査を進めると、古来より続く忌まわしき怨念が浮かび上がってきた。

戦乱の時代、この土地を守り続ける宇都宮家に対し、制圧を目論む「黒田官兵衛」。激しい戦いの末、力尽きる。宇都宮家。

それ以来、この寺の壁には血がにじみ出るのだ。塗り替えても塗り替えても。ならばいっそ、壁を血の赤に染めてしまおうぞ。…となったのだ。

クレイジーな策と怨念との対決、この目で見てみてはいかがか。

 

 

佐賀県:中央マーケット

 

何を持って"マーケット"と形容するかは人それぞれだが、僕だったらこれはダンジョンと呼ぶかな…。

 

 

ビルにポッカリと開いた黒い穴。そこからダンジョンに潜入すると、シャッターの多い迷宮であった。

そんな中でも営業している店舗もある。僕の目指した「ぎょうざ屋」もその1つである。

焼き餃子と水餃子、合計10個を好きな比率で定食にできるメニューを選んだ。どっちも当然うまくって、満腹にならないのであれば永久に食べていたい味だった。

ダンジョンの奥に宝あり。ゲームであっても現実であっても、このセオリーは変わらないようだね。

 

 

長崎県:大ウナギ井戸

 

舞台は長崎県本渡から橋でつながる「樺島」。

その島の井戸には、昔ウナギの稚魚が迷い込み、そのまま体調2mほどになったという。その井戸が「大ウナギ井戸」だ。

 

 

たぶん今のウナギは9代目か10代目。6代目までは井戸の中に自然に生息していたのだが、それ以降は外部で捕獲して連れて来たらしい。

しかも2011年頃に死んだ8代目を最後に、井戸では飼育せずに隣の水槽飼育となった。…もう"大ウナギの発生する井戸"のアイデンティティがほとんど消失してない?

しかし僕は井戸飼育の時代を見たことがある。ぜひご紹介したいな。

 

 

宮崎県:尾鈴山瀑布群

 

山奥へと向かうとどんどん車道が狭くなり、しかも工事のための迂回に伴い集落の中の小道を経由したりして、なんとか駐車場に到着した。

僕がこれから巡るのは、「尾鈴山瀑布群」だ。一番有名な「矢研の滝」まで行くと、往復で1時間ほどの徒歩らしい。うむ、行く。

 

 

くどいくらいに『足もとに注意』の看板があり、途中では大小さまざま30ほどの滝が現れ退屈はしない。

最後に出てきた矢研の滝は、初代天皇の「神武天皇」がここの滝の水で矢を研いだという伝説から名付けられたそうだよ。マイナスイオン浴びっぱなしの良い散歩だ。

 

 

熊本県:日本一の石段

 

「日本一の石段」と言われる3333段の階段が山間部にある。西の高野山とも呼ばれる「釈迦院」の参道の一部だそうだ。

辞めておけばいいのに、万年運動不足のYAMAさんはこれに2回チャレンジしている。

 

 

Webによると、一般の人は上りに2時間・下りに1時間の合計3時間を見込むといいらしい。

僕は2回ともその半分以下で往復できているが、道中はかわいそうなくらいにヘロヘロだったし、達成後もヒザはしばらく笑っていたよ。

あなたは何分で往復できたかな?涼しい時期や涼しい時間を狙うといいよ。

 

 

鹿児島県:高千穂河原

 

大昔、ここに「霧島神宮」があった。今から900年くらい前の話だ。しかし霧島山の噴火の影響で焼失してしまい、今は台座とボロボロの鳥居のみがここにある。

この荒涼とした雰囲気が好きで、僕は何度もここを訪問しているのだよ。

 

 

思い出深いのは、近くにある「新燃岳」が噴火して警戒レベルが高かったときかな。

特別に潜入させてもらい、パトロール隊員に「5分だけ待っていてください!」って言ってダッシュで駐車場からこの鳥居を往復したよな。

天孫降臨の時代。日本の神話の一番古いところとリンクするスポット。この目で見ておきたい。

 

 

沖縄県:黒島展望台

 

ハート型の小さな小さな離島、「黒島」へは石垣島から船に揺られていく。

そこでレンタサイクルを借り、島内を巡るのだ。ほとんど平坦、ほとんど平原。日本ではないみたいだし、離島でもないような光景が続く。ちなみに肉牛が多く放牧されている。

 

 

お気に入りは島内で最も高い建造物かと思われる「黒島展望台」だ。なんかここだけ世界観が違う。ファンタジーに出てきそうな建物というか、ディズニーランドの「ビッグサンダーマウンテン」っぽいというか…。

でも、離島巡りってある意味ファンタジーのような日々だよね。草原を吹き抜ける風に目を細めた。

 

 

まとめ


…ってことで列挙してみました。

あなたの知っているスポットはいくつありましたか?

 

このあと全部執筆できればいいけども、僕のことをよく知っている方だったら想像つくかもしれませんが、僕ってひねくれものでしょ?

だからこのうちの半分くらいは未来永劫執筆しないかもしれませんぜ。

それでも、あなたの熱い思いが届けば書くかもしれませんぜ。

 

それでは、2024年度もよろしくお願いします!

(私事ですが、4月も5月も人生史に残るビッグイベントがあって忙しいぜ!!)