明日くらいから一気に暖かくなってくるとのウワサですな。
12月から昨日まで変わらぬ服装でがっちりとディフェンスを固めていた僕も、この春の陽気に少しだけ開放的になりつつある。
だから今回は春らしく桜スポットについて語ろうと思う。
…本庄市児玉町。そこを流れる「小山川」の河川敷に沿って5㎞、1100本の桜が咲き乱れるスポットがある。それが「こだま千本桜」である。
たった1日だけ開催される祭りの日は、たくさん模擬店が立ち並んだり、ステージイベントなどが行われるらしい。
僕は祭りの日ではないが、その前日であるプレオープンの日に現地を訪問し、絶景の桜並木を歩いた。
それはさかのぼること2年前。
日本6周目の終盤、2022年の春うららな日にこだま千本桜を訪れたときの思い出を、少しだけご紹介したい。
これだけの規模があるにも関わずなかなかに穴場な桜スポットだから、みんなチェックだぜ。
祭り前日、プレオープン日
僕がここを訪問したのは2022年の4月2日である。
祭りのプレオープン日であり、祭り本番は翌日の4月3日に控えていた。
絶好の快晴の週末だ。きっと明日も晴れるであろう。
そして祭りの週末だけあって、桜の開花状況もバッチリの様子だ。我ながらいい日をチョイスできたと思っている。
さて、ここまで来る道中なのだが、そこそこ交通量は多く想定よりも時間はかかったものの、有名な桜スポット特有のギッチギチの渋滞みたいなものはなくって幸いだった。
いくら素晴らしい桜スポットであっても大渋滞があるとなると素直に評価できなくなっちゃったりするからねぇ…。
駐車場はちょっとわかりづらくってさ、桜並木の立ち並ぶ川に架かる橋を渡って数100m進んでから「あれ?」って思ってUターンし、川べりにまた戻ってきたりした。
そんなこんなで誘導員さんに駐車指示をされたのが上記写真の場所だ。
なかなかいい場所だったので似たような写真が続くぞ。
「児玉サッカー場」が駐車場だ。ゴールを見据えている愛車の日産パオがかわいい。
これは朝10時台なので既に観光客も充分に動き出している時間だと思うんだけど、なんだかサッカー場は閑散としていた。だからこんないい写真が撮れた。
だけども桜並木から遠いということもない。
あのゴールポストの裏が川べりの桜並木なのだ。すごく近い。徒歩30秒。しかも駐車場は無料。いいじゃないか、児玉サッカー場。
僕も車と桜との記念写真に入る。
冒頭にも書いた通り日本6周目の終盤なのだ。それが終わったら愛車を手放すのだ。その前になるべく愛車との思い出を記録に残したい。
駐車場から川方面に一歩出た。左に見切れているのが駐車場。そこからご覧の通りすぐに川沿いの遊歩道に出ることができた。
あと、すぐ横にケバブ屋さんの移動販売車両がいた。プレオープンだけども先行で営業している人がちょいちょいいる感じだ。いい匂いだ、ケバブ。
川沿いの桜並木を散歩する
それではメインとなる桜並木を見てみよう。
まずは小山川を一望できる「十二天橋」の上に向かった。さっきね、車でこの橋を渡ったときにチラッと見えた桜並木が綺麗だったからだ。
橋からの眺めがこれだ。桜並木は5㎞続くので、最初訪問する際にどこを目指したらいいのかわからないという方は、この十二天橋をターゲットとするがよいと思う。
上の写真は世界観を把握いただくためにあえて引きで撮影した。最初に橋の上の車中からチラ見した構図がちょうどこんな感じ。
河川敷の広さに比べて、水流がとても少ない。チョロチョロとかすかに流れている。
橋から見下ろした景色がこれ。冒頭にも掲載した、このスポットでも最も気に入っている写真だ。
人はあまり多くなく、快適な散歩が楽しめる。いいね、このくらいののんびりとした雰囲気。
河川敷を歩いてもいいし、右側にちょっと見えているガードレール沿いに歩いてもいいし。前者は桜並木を眺めながら歩け、後者はすぐ横で咲く花を間近に眺めることができる。
並木道5㎞を川の両側それぞれ歩くのは非現実的なので、十二天橋を中心とした往復数100mほどを散策するというスタンダードな方法で観光しようと思う。
雲1つない快晴。空いているので思い思いの場所を歩き、撮影する観光客。平和な眺めだ。
これを執筆するにあたっても、ちょいとWebで近年の混雑状況を調べたのだが、やはり空いていることが多いらしい。
つまりは首都圏の中において結構貴重な穴場桜スポットなのだ。気軽にこんな絶景を眺められるのはポイント高い。
ただ、それだけに緩急があるファクターが少ない感じも否めない。
つまりは「歩いてあそこまで行こう」・「次はあそこに行ってみよう」だとか、休みなくイベントが行われていたりとかフードが充実していたりだとかはない。
明日は祭りだが、祭りも1日のみなので、圧倒的にその日以外に行く人の方が多いだろう。
だから、人々はいい意味でも悪い意味でも、ひたすらに開放的でどこまでも変わらぬこの光景を眺めて気ままに歩き、そして気が済んだら立ち去っているように感じた。
それもステキなことで、例えば木陰でゆっくりと時間の経過を楽しむとかだったら最高。
でも緩急があるファクターが少ないからさ、ブログ執筆するにあたっては似たような写真ばかりだし特筆事項が少なくって、ブロガー泣かせだよね。
なので僕は泣きながらこの記事書いてます。
この千本桜の始まりは
歩い続けると無限ループに迷い込んだかのようにどこまでも歩いてしまうので、しばらく歩いた川べりの道を折り返して次は桜のすぐ下の車道を歩いて戻ろうと思う。
桜を間近に眺められて、こっちもいいぞ。
このこだま千本桜の始まりは昭和40年代、つまりは1970年前後だったらしい。
50年ちょっとの歴史があるのだね。
地元の人々が有志でソメイヨシノの植樹をしたのがきっかけで、その後も青年会や老人会、観光協会などから協力者が多く参画してどんどん桜並木が大規模になったという。
なるほど、地域のみんなに愛されて大きくなったのだ。これからも地元に愛され、1万本桜にバージョンアップしてほしいものだ。
…あぁ、本当にきれいだね。桜の木々からの木漏れ日に目を細めた。
コロナ禍と呼ばれる時代になってから2年。第6波がなかなかの威力だし、まだマスクは手放せないものの、3年ぶりにまともな春が到来したのだ。
今まで各種イベントを自粛してきた世の中も、ようやく動き出してきた。
僕も周囲に気を付けつつもようやくまともなドライブを再開できるようになってきた。そんな折での春到来だ。幸せな陽気が身を包んでくれているよ。
僕にとってはここ、幸せの象徴だよ。
こだま千本桜。2024年は3月31日(日)に祭りが開催されるそうだよ。あなたの今年のお花見スポットがまだ決まっていないのであれば、候補に加えてみてほしい。
晴れるといいね。
あと、桜の期間中は3週間ほどに渡ってライトアップもされるそうだよ。
この後は北上して群馬県に入り、日が暮れるまで群馬県の桜スポットを巡るつもりだ。
その話はまたいずれ、来年の桜シーズンにでも語りましょうか…。
それではあなたの2024年桜シーズンに幸あれ。
出会いと別れのこのシーズン、ともに新たな一歩を踏み出そうぜ。
以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。
住所・スポット情報
- 名称: こだま千本桜
- 住所: 埼玉県本庄市児玉町児玉674
- 料金: 無料
- 駐車場: あり
- 時間: 特になし