週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.591【島根県】火事になった「サンロードなかまち」!良い場所なので完全復活を願ってる!

2026年6月23日。出雲市のアーケード商店街「サンロードなかまち」で大規模な火災が起きた。

 

全国的なニュースとなり、僕も祈るような気持ちで夜空を赤く染める炎を画面越しに眺めていた。商店街という、ちょっと古い建物が密集している状態が延焼を促してしまったのかもしれない。

24時間近くも燃え続け、7月に入った現在も規制線は解かれていないと聞く。

 

 

僕は昨年である2025年の10月にこのサンロードなかまちを訪れており、とても充実した時間を楽しんでいた。それだけにショックだ。

いや、長年毎日通っているような地元の人の方がショックに決まっているんだけど、遠い地に住む僕もショックを受けたのも、また事実だ。

 

あまり暗い話はここではしたくないので、昨年の思い出にフォーカスして今回の気を執筆したい。

 

 

今日はイベント「なかまちGo!Go!」

 

爽やかな秋の昼前のことであった。僕はサンロードなかまちに到着した。

前夜から800km近く走り続けた後の、最初のまともな立ち寄りスポット。最初のまともな食事をしようと思っているスポット。だからこそのワクワクだ。

 

アーケード商店街へ1

三角屋根が特徴的な商店街の入口だ。出雲だけあって、歴史的な建造物をモチーフにしているのかな?

 

さて、商店街のどこかに車を駐車しよう…って思ったのだが、なんか変だ。アーケード入口付近に車両誘導員が数人いて、来る車に対し1台ごとに声をかけて何やら捌いている。

誘導員に聞いてみると、どうやら商店街の中でイベントが行われているようだ。でも、商店街に用事がある人はアーケードにちょっと入ったところにある駐車場に停めることができるそうだ。

 

アーケード商店街へ2

…ってことで、車を停めた。

それでは、商店街に行ってみよう。長さは240mあるらしい。本来は商店街の中にある1つのお店のみがお目当てだったんだけど、せっかくイベントあるならいろいろ見てみたいぜ。

 

なかまちGoGo1

ここで行われているイベントは「なかまちGo!Go!」というらしい。

2日間限定で、地元の高校生が中心となって様々な模擬店を出し、それに乗っかるかたちでもともとの商店もお祭り的なビジネスをするという、エネルギッシュなイベント。混雑しすぎない程度に賑わっていていい空気だ。

 

なかまちGoGo2

商店街はこんな感じだ。まずはメインロードにドカドカとテーブル席が並べられているのがすごい。ここは広大なパーティー会場なのか。そうなんだな?パーティー会場だな!?

 

そして各所では高校生たちが模擬店を開き、スナックフード類を激安で販売している。スーパーボールすくいみたいなエンターテインメント系もある。

良い。クオリティはさておき、こういうのすごく良い。僕もかつては学園祭の実行委員をやっていたのだ。あの1つの祭りに向けてみんなで一致団結する感覚、終わった後の高揚感は、人生の中でもかけがえのない思い出だ。

なんだったら、今一緒にこの商店街を歩いている同行者も、当時の仲間だ。

 

なかまちGoGo3

僕はね、気持ち的には全ての模擬店でフードを買ってムシャムシャ食べたかったんだけどもね。

お目当てのお店があったし、それに夕方に食べたいおやつもあったので今回はグッとガマンした。それでも心の中ではみんなをお応援していたし、心の中ではガツガツ食ってたよ。

 

なかまちGoGo4

そんで商店街を反対側に貫通した。これはそれを振り返って撮影した写真だ。

こっち側は出雲駅側。出雲駅ってさ、「出雲大社」を模したデザインなんだよね?ここから見えるかなって思ったけども、僕には見えなかった。300mくらい先だろうけど。

 

でも、駅はこのあと車に乗って商店街を去る際にチラッと見ることができたので、目的は達成しているんだ。よかったよかった。

 

なかまちGoGo5

商店街の外にもいくつかテントがあり、なんらかのイベントが行われていた。待ちゆく人々も笑顔だった。いい町だな。

それでは商店街に戻ろうか。

 

 

古民家カフェ「発酵文化研究所」でランチ

カレー・炊き込みご飯・フレンチトースト

 

商店街の中にある古民家カフェ「発酵文化研究所」。ここが僕と同行者がサンロードなかまちにやってきた目的なのだ。

 

発酵文化研究所1

まずはその外観を見てくれ。写真の左端だ。アーケードの商店街の中に、和風の古民家が埋まっている。その1つ右のメルヘンな建物も気になるが、今回は和風な方だ。これが発酵文化研究所。

すごいアカデミックな名前だが、カフェ兼レンタルスペースだ。

 

発酵文化研究所2

なんとここは、大正時代に造られた町屋なのだ。それをリノベして、2020年からはカフェ営業もしているそうなのだ。

全国の古民家カフェを紹介しているNHKの「古カフェ系 ハルさんの休日」にも出てきて存在を知り、ぜひ行ってみたいと思って今回来たのだ。

 

発酵文化研究所3

おや、しかしなんだか雰囲気が変だぞ。

お店の人が店舗前にて販売活動をしている。そこに人が群がっている。…あれ?店舗の中で普通にカフェはできないのかな…??

 

店舗前のスタッフさんに声をかけてみると、「うーん…。今日はイベントの日なので、通常のメニューはやっていないんだよね…。イベント用のメニューだけども、買ったものを中で食べることはできるよ。」みたいなコメントであった。

うむ、そうであっても中に入りたいぜ。

 

発酵文化研究所4

…ってことで、中に入ることができた。

手前にテーブル席が3つほど、奥には広い畳の間があって、そこにはちゃぶ台が3つほど…みたいな感じだったと記憶している。僕らは外の販売ブースで買ってきたメニューを持ってきて、テーブルと椅子の席に座った。

 

古民家カフェ1

買ったのはカレーと炊き込みご飯、そしてアイスコーヒーだ。

お店を訪問した直後は、「あれ…?普段はいろいろオシャレなメニューを食べられるのに…」って一瞬残念な気持ちになった。でも、ものは考えようなのだ。年に数日しかない、イベント特製パッケージのメニューを食べられるし、商店街のイベントも見ることができている。逆にレアではないか。

 

あ、ちなみに普段は発酵パスタ・発酵ドリア・酒粕チーズケーキ・甘酒ぜんざいなど、発酵系のメニューがたくさんあるそうだよ。どれもうまそう。

 

古民家カフェ2

今回のイベントのカレーはうまいし炊き込みご飯はもっとうまい。カレーは牛すじ入りだったかな?炊き込みご飯は金曜限定で出店しているお蕎麦屋さんの蕎麦つゆで炊いたそうなのだ。なにそれファンタスティック。

 

同行者は大満足して「もうこの旅はここで終わっても悔いが無い」みたいなことを言い出したが、それは違う。ここから数日間かけて山陰をいろいろ巡るんだからな。まだここは、その1箇所目の立ち寄りスポットだ。

 

古民家カフェ3

同行者はもっと何か食べたいと言って席を立ち、ニコニコしながら販売ブースからフレンチトーストを買ってきた。僕も1口だけ食べてみた。フワッフワ。

 

販売ブースでは、ここを目指して昨夜から10時間ほど走ってきたことをスタッフさんに話したそうで、なんかスタッフ間がザワッとしていた。まぁ僕としたら数100kmほどのドライブは特にストレスも無くスイスイ走れてしまうのだがね。

 

古民家カフェ4

スタッフさんに許可を取り、カフェスペースを何枚か撮影させてもらった。

このカウンターもスタッフさんも、TV番組のままだ。「古カフェ系 ハルさんの休日」は、主役以外はすべてスタッフさんや常連さん本人が出演しているので、お店を訪れればそのままの情景をリアルで見られるのが醍醐味だね。

 

古民家カフェ5

カフェは一見すると新しそうに見えるが、実は古いものをリユースしている。カウンターの下も、この写真をうんと拡大すると取っ手のついた昔ながらのタンスがベースになっていることがわかる。TV番組内でも取り上げられたタンスだ。

 

それでは食後は、もう少しこの建物の深部を見学させてもらおうか。

 

 

お店の奥は時間が止まった世界であった

 

発酵文化研究所の奥を見学していることとした。カフェスペースは入口付近のスペースの一部だ。間口が狭く奥行きが長い、いわゆる"うなぎの寝床"のような造りなのだ。

 

お店の深部1

深い深い深いーッ!お店は奥側に果てしなく続くぞ。

これはカフェスペース付近から、お店の奥を覗いたものだ。すごく奥深い。このエリアこそが、ここが古民家を改装したカフェである真髄なのではなかろうか。ちなみにトイレは写真の奥の方にあった。

 

お店の深部2

ここはカフェスペースの奥にあるお座敷席。カフェを楽しんでる人もいるので、撮影したのはその端っこの部分だけだ。

ここの2階にはマッサージなどをやっているリラクゼーションスペースがあるそうで、僕の訪問時にはこの座敷も使用して施術やってた。いいな、気持ちよさそう。

 

お店の深部3

入口側を振り返ると、こんな感じ。僕はこの古民家特有の、階段とタンスが合体したものが好きなんだよね。古民家全般、階段は急で怖いけどさ。

 

この階段の先にリラクゼーションスペースがあるそうなのだ。急階段を登ったご褒美にリラクゼーションだ。飴と鞭ってことだ。理にかなっている。

2階の様子も見てみたいけども、別店舗だから登るのはガマンだ。

 

お店の深部4

そんでね、奥の奥でいきなり中庭が出てくるの。そこに自転車も停まっていたりするの。ここだけ日が当たっているし、狭いのだけれども、逆にその狭さが箱庭的でなんだかステキな世界。

町屋って間口が狭いし隣の家屋と密着しているので、奥の空間はこうやって中庭などを使って明かり取りにするんだよね。生活の知恵。

 

お店の深部5

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…そして2026年7月に時間はジャンプするのだがね。

こんな商店街が火事になってしまったことがとてもショックなのだ。ニュースの映像では、もう商店街のすべてが全焼したのではないかってくらいの激しい炎だった。

 

お店の深部6

結論から言うと、発酵文化研究所は無事であったらしい。

火元はお店からも近く、すぐ隣のお店は結構な被害を受けたそうだが、どういう幸運だか知らないが、このお店はほんのちょっとの被害で大丈夫だったそうなのだ。お店のインスタを見たら、普通に7月の営業カレンダーも出ていたし。

 

お店の深部7

もちろん発酵文化研究所が無事であれば「よかったよかった」というわけではなく、昭和から続く商店街自体がかなりのダメージを受けてしまったことも、10数店舗のお店が焼けてしまったことも残念だ。

 

それでも、一番思い入れのある発酵文化研究所が無事であったことには、正直ホッとした。

ここ、ゲストハウスも営んでいることを訪問時に知ったしな。安かったのでいずれの日か、旅の行程で宿泊してみたいと思っていたところだしな。

 

商店街の酒屋

これは商店街にある古い酒屋さん「旭日酒造」。

酒粕などで発酵文化研究所ともつながりのあるお店なので、先ほども紹介したTV番組「古カフェ系 ハルさんの休日:にもちょこっと登場していたお店。ここも無事だったそうだ。ひとまずよかった。

 

人も文化も発酵しよう

『醸酵いきづく 粋な町家文化再興プロジェクト』

どうか実現しますように…。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称:
  • 住所: 島根県出雲市今市町1374
  • 料金: アイスコーヒー¥500他
  • 駐車場: サンロードなかまちのコインパーキング使用のこと
  • 時間: 10:00~17:00(日・月曜定休)