週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.577【大分県】クセ強でちょっと怪しい食事処「クロンボ」!閉店しちゃったのか…!残念!

豊後大野市の三重町駅のすぐ近くにあった、「CafebarPeace.KURONBO」という食事処が閉店してしまったらしい。もともとWeb情報が少なすぎるお店なのだが、たぶん2025年のどこかしらのタイミングでの閉店だと思われる。

僕、日本7周目の序盤でここを訪れていたのだ。怪しい独特の雰囲気だったが、あの夜のことは旅を彩る思い出の1つとなっている。

 

 

では、そのときのことをちょっとだけ語らせてもらおうか。

あ、あと店名が長くてアルファベットで分かりづらいので、以後は"クロンボ"と表記させていただくぜ。

 

 

プロローグ:風呂の間に意思を固める

 

初秋のある日だ。宮崎県の延岡市方面から延々と山を越えて、ちょうど真っ暗になる時間帯に豊後大野市に辿り着いた。ホッと一安心した。ガソリンがマジでギリッギリだったのだ。でも山間部だし休日なので営業しているガソリンスタンドが全然なかったのだ。

豊後大野市は大きな町なのですぐにガソリンスタンドを見つけることができ、店員さんに「すごくかわいい車ですね」と言われてヘラヘラと喜び、まずは愛車を満腹にさせることができた。

 

ホテルますの井1

そしたら今度は1日の終わりのことを考えなければいけない。

それはすなわち、「めし・ふろ・ねる」だ。寝るのはどこでもいい。車中泊だから。飯も最悪コンビニでなんとかなる。時間や土地で一番制約を受けるのはお風呂だ。

 

僕はガソリンスタンドの店員さんに九州をグルグル巡る旅をしていることを話し、「この町でお風呂に入れる施設はありますか?」と聞いてみた。すぐ近く、三重町駅そばに「ホテルますの井」という施設があり、立ち寄り湯をやっていると教えてもらえた。じゃあすぐ行こう。ありがとう。

こうして訪れたのが、上の写真にあるますの井だ。

 

ホテルますの井2

…ところでだ。ここに到着するほんの1分ほど前に、ちょっと気になる食事処を車内から目撃していた。

暗がりでよくわからなかったけど、居酒屋とも食堂ともレストランとも表現できない、妙な建物。風呂に入った後はどこかでご飯を食べる予定だ。そしてせっかくの旅なのでその土地ならではのオリジナリティのある体験をしたい。

 

であれば、もし1時間後も営業しているならば、あそこを訪ねてみようか…?

この町を出発したら、また山間部を走ることとなる。たぶん20時過ぎになるので、営業している飲食店もほぼなくなるだろう。この町で食べておかないとコンビニ一択になる可能性が大なのだ。

 

ホテルますの井3

そんなことを考えながらお風呂に使っていた。

あ、ますの井はちょっと年季の入ったホテルであったがピカピカであり、お風呂も快適だった。ガソリンスタンドの店員さん、ありがとう。

 

それでは、さっきの気になるお店に向かってみるか。車内から1秒しか見えなかったから、店名すらわからないけども…。

 

 

そこにはムーディーな世界が広がっていた

 

お店の前までやってきた。そして営業中であることも確認できた。よかった、これで夕飯を食べられることは確定したな。

 

クロンボ入店1

どうやら"クロンボ"という名前らしい。平成以降だといろいろ物議を醸しだしかねない名称なので、昭和時代くらいからの営業なのだろうか?

 

そして店頭の幟の熱量がすんごい。焼きそばとホルモン焼きが名物であることはひとまず理解できた。どっちも惹かれるなぁ。風呂上がりだし夜だし、そんなものを食べたら確実にお酒飲みたくなっちゃうだろうけど。

 

クロンボ入店2

屋根付きの屋外テーブルもある。BBQ的な感じで活用できるのだろうか?地元民がうらやましくなるようなロケーションだ。

あと、写真には撮っていないのだが建物の側面には「カラオケしたりTVでスポーツ観戦もできるお店」みたいなことが書かれていた。敷居の低い楽しいお店みたいだな。

 

でも奥に見えているベージュの扉が店内への入口なのだが、中が見えなくってドキドキする。勇気を出して開けてみよう。

 

店内にて1

わ、わぁ…!

クロンボという店名、そして店頭のギラギラした宣伝と真逆に、内部はクラシックじゃねーか…!照明を落とした静かな店内、品のいい生け花、立派な革張りのソファ…。これ、僕はどこに座ればよいのかな…?

 

お店の奥さんが「いらっしゃい、カウンターへどうぞ」と言ってくれたので、そこに座ることにした。カウンターには1名先客がいた。地元の人と思わるおじさんだ。酒飲んでいた。

 

店内にて2

さてと…。ここはスナックのようなスタイルなのかな…?

とりあえずなんかドリンクを頼むのが無難だと判断。風呂上がりのビールをいきたいのはやまやまだが、まだ僕には運転が残っているので、ここはノンアルコールビールとした。

それと、メインは鉄板焼きそばにした。

 

店内にて3

ギンギンに冷やされたジョッキが嬉しいね。改めてビールほしくなるわ。あと、おとおしできんぴらごぼうをいただいた。うまい。

 

厨房ではご主人は焼きそばを作り始めた。奥さんとカウンターのおじさんに「どこから来たの?」と聞かれたので、車中泊をしながら九州を適当に走っていることを伝えて驚かれた。

あと、このお店もさっきお風呂に行く途中でふと目にしたので入ったってことを話した。フラリと来たことを喜ばれたよ。

 

店内にて4

カウンターから後ろを振り向く。後ろはこんな世界観なのだ。改めてスゲー。

なんだか昭和歌謡チックな空間だよね。そこに"焼そば"と書かれた赤ちょうちんが吊られていて、全部をブチ壊しにかかっている。どれだけ焼きそばアピールしたいのだろう…?

 

店内にて5

奥さんと楽しくおしゃべりしながら、焼きそばの出来上がりを待った。旅の中の幸せな時間だ、これ。

 

僕は「明日は朝一で阿蘇エリアを駆け巡ろうと思う」と話した。奥さんは目を細め、「あそこは昔、何度か行ったことあるけど、いいところよねぇ…。本当に、いいところ…!」としみじみ語っていた。

ですよね、僕も大好きすぎて、日本1周目の頃から何度行ったかわからない。そしていつも快晴の日を狙ってアプローチしているのだ。幸いに明日も晴れそうなのだ。楽しみすぎる。

 

 

鉄板焼きそばとキムチごはんが最高な件

 

そうこうしているうちに鉄板焼きそばが出来上がった。

 

鉄板焼きそば1

あー、このビジュアル、100点!!

具沢山だ、豚肉モリモリ。しかもトロトロの卵黄が乗っていてたまらんヤツではないですか。食べてみる。味付けはやや濃い目だ。ノンアルコールが進む。ザクザクのキャベツも食感が楽しい。

「うめぇー!」と叫んだ。

 

ご主人は続けざまにもう1品料理を作り、カウンターのおじさんに運んでいる。

奥さんが「ねぇねぇ、こっちの焼きそばもすごいから記念に写真を撮ってー!」と言ってきた。

 

鉄板焼きそば2

デカッ!額縁のように大きな皿に大量の焼きそばだ。茹で玉子と比較することでその大きさがわかるであろう。これ、ウズラの玉子じゃないからな、ちゃんと鶏の玉子だからな。量的に3人分くらいあるのではなかろうか…。

 

奥さんはカウンターのおじさんの隣に座り、「じゃあちょうだーい」と甘えて言っていた。もともと2人で食べる量の焼きそばだってってワケだ。

なんだかよくわからないシチュエーションになってきたが、カウンターのこっち側で僕とおじさんと奥さん、3人でムシャムシャ焼きそば食べ進めた。

 

キムチご飯1

ご主人が「キミ、辛いのは大丈夫か?それともちょっと苦手か?」と聞いてきた。

僕は辛いのは全然OKなタイプだ。そう答えると、「じゃあキムチをサービスだ」と、鉄板にキムチを乗せてくれた。あ、これガチめのキムチだな。スーパーで売っている物とは面構えが違う。

ご主人は「これは大阪の鶴橋のどこそこっていうお店で長年買っているものなんだ。うまいよ。」と説明してくれた。なるほど、そりゃあ本気のキムチですな。うまい。辛い。ビールほしい。何だこの気持ち。

 

キムチご飯2

うまいうまいと食べていると、ご主人が「ご飯もほしいだろう。じゃあご飯もサービス。それとキムチも追加であげようね。」って言ってきて、こんな構図になった。

焼きそばからのキムチご飯。ダブル炭水化物。でも止まらんのだ、このキムチの絶妙な辛味にご飯が秒で消える。1日ドライブしてお風呂に入った疲れが、これで消し飛ぶ。

 

僕は大満足でお店を出る。

奥さんが「明日の阿蘇、楽しんでねー!」と声をかけてくれた。うん、絶対に最高の1日にするよ、ありがとう。

 

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…そんな短いけれども濃密な思い出のあるお店、なくなっちゃったんだな…。

詳細は書かないけれどもご主人、病気を患っていてあのとき大皿の焼きそばを奥さんから薦められても手を付けていなかったしな…。ご病気起因の引退だったら切ないな…。

 

Googleマップのストリートビューより

Googleマップのストリートビューでは、最新の映像が2024年5月。このときはまだお店は元気に営業中だ。情報が少なすぎて、いつなぜなくなったのか、そしてその後お店の場所はどうなっているのか、全くわからない。

 

日本8周目とか、いつかまた訪ねてどうなっているのかをこの目で確認してみてもいいのだが、そんなことをせずに思い出は思い出のまましまっておくのもいいかなって思ったりしている。

 

その夜、満ち足りた車中泊

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: CafebarPeace.KURONBO
  • 住所: 大分県豊後大野市三重町赤嶺2973
  • 料金: 鉄板焼きそば¥700他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 不明