週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.576【岡山県】中国地方最大級のスケール「神庭の滝」!猿もいるしレトロな食事処もある!

「神庭(かんば)の滝」っていう、なんだか神聖な感じのネーミングの滝が岡山県の内陸部にある。日本の滝百選にも入っている、中国地方では最大レベルの名瀑なのだ。写真では表現しきれないが、圧倒されるスケールだぞ。

 

 

僕は10年以上も前の豪雨の日に初訪問し、今年である2026年の春にも再訪している。

かつ、滝の駐車場の目の前のちょっとレトロな食事処でご飯も食べたりした。クルードスパゲティという、岡山の一部地域の家庭で非常に愛されているというローカルフードを食べたのだ。

今日はそんな話をしたい。

 

 

【日本4周目】豪雨の中で独りぼっち

 

それは初夏のことであった。ヤバいレベルの土砂降りであった。僕は「湯原温泉」で温まりたいと思っていたが、車で向かっていると神庭の滝を示す標識が出てきた。どうやら有名な滝らしい。

道をほんの3km反れただけで到達できるそうなので、ちょっと寄ってみるか。こうして僕はハンドルを切った。

 

雨の日のドライブ

森の中の鬱蒼とした駐車場に愛すあを停める。100台くらいは停められそうな広大な駐車スペースだが、僕以外は車無し。それどころか人の気配すらなし。

おいおい、大丈夫かよ…。やっぱ豪雨の日に来るのは得策ではなかったか…?

 

滝まではここから遊歩道を数100m歩くそうだ。その途中、歩き始めから200mほどの中途半端なところに料金所があるそうだ。料金所、こんな天気で営業しているのかな?そこまで歩いてゲート閉まっていたらどうしよ?

 

緑の散策路1

雨の中をビッタビッタ音をさせながら1人で歩く。孤独ですな。

どうやらこの滝までの区間はサルの住み家にもなっているそうだが、この雨のためか一匹もいない。いいけど。でも、沢ガニが足元にウジャウジャいる。あと、巨大なガマガエルがのっそり出てきたりした。

 

人間はいないけど小動物多いね。やっぱ孤独じゃなかった。

ガマガエルもカニも写真は撮ったんだけど、ここにデカデカと掲載すると苦手な人がビックリしちゃうからやめておくね。

 

緑の散策路2

道中、料金所まであと何mかの案内標識がたくさん出てくる。すっげぇお金欲しいのかな。まぁ僕もお金欲しいけど。でもこのように掲示してくれるのは親切だ。心細い気持ちを和らげてくれる。

 

緑の散策路3

滝へと至る遊歩道の脇には渓流が流れている。周辺の緑が濃くって、美しいね。

…しっかし誰もいないな。駐車場に車ゼロだったから当然か…。靴の中にまで水が浸水してきた。最悪だ。でもこのあと湯原温泉でお風呂に入れることを考えて頑張るよ。

 

緑の散策路4

「玉垂の滝」。同名の滝が宮崎県の「高千穂峡」にもあったよね。

岩肌から染み出して渓流に注ぎ込む、カーテンのような小さく可憐な滝。幅は2m、落差はきっと1mほどしかなく、果たしてこれを滝と呼べるかどうかは疑問だけども、そういう名前が付いているので紹介するわ。

 

料金所にはちゃんと人がいた。今日は人件費の方が数倍かかっていそうだね…。入場料の300円を払って中に入る。

ここでスタッフさんから改めてサルについて説明があった。「敷地内にはサルも200匹ほどいて、それも目玉の1つ。だけども今日は雨だからいない。」という旨。僕はサルに興味はないからいなくて全然大丈夫だよ。

 

雨中の神庭の滝1

そんなこんなで駐車場から歩くこと15分ほど。ようやく神庭の滝が見えてきた。高低差110m・幅20mで、中国地方で最大規模の滝だという。西日本のくくりでも、ここより大きな滝はそうそうないらしいよ。

ここから100mくらい近付くことができるけど、後から振り返るとここからの光景が一番好きかも。手前を流れ落ちる小さな落差が写っているのがとても良い。

 

雨中の神庭の滝2

遊歩道の終点まで来た。

うんうん、ここだけ切り取ればなかなかいいスポットだな。雨の日は滝が豪快だ。実はそれも期待していた。だけどもここまでの行程が長かったし、お金がかかっちゃったのが少し痛かったかなー…。

 

…って思ったのが当時の正直な気持ちだ。温泉前に3km車道を反れてちょこっと立ち寄るイメージだったのに、遊歩道を結構歩いて往復30分ほど費やしてしまったことも、この気持ちに現れていたと分析する。

それでも西日本有数の滝を見られたのは良かった。グチャグチャになった足をを引きずりながら、僕はまた無人の遊歩道を引き返す。

 

 

【日本7周目】やはり晴天は気持ちいいな

過去のイメージを上書きしようぜ

 

今年2026年、僕は久々に神庭の滝を目指した。

 

再訪のとき1

春の最高に晴れた日。そんな日に神庭の滝を再訪してみたいと思っていたのだ。

前回の訪問時は雨。それはそれでダイナミックで良かったのだが、雨の中をトボトボ1人で歩くのはつらかったし、それがゆえにネガティブな感想も抱いてしまったと自己分析している。だからもう1回、違いシチュエーションの日に訪れることで答え合わせをしたい。

 

再訪のとき2

サルに対する注意書きがデカデカと書かれている。

それと、入園料が600円になっていた。前回が300円だったので倍額。これも時代の流れよ、しょうがねぇ。でも僕も600円くらいであれば(ギリギリ)動じないくらいの経済力と胆力を備えている。

 

春の散歩道1

あぁ、ここは前回も撮影した遊歩道序盤の橋。ここにもサルの写真が掲載されている。

周囲はそこそこ人も多い。カップルもファミリーも。そしてのどかな雰囲気。これよこれ、春のこういう雰囲気がいい。滝までは数100mだが、こんな気候であれば何10分でも歩けそうだ。

 

春の散歩道2

ゆるやかな坂道。渓流のせせらぎが耳に心地よい。この上流が神庭の滝だ。

幸せを感じながらゆっくり歩く。

 

春の散歩道3

前回と同じく、玉垂の滝だ。前回は大雨で今回は快晴なのに、今回の方が水量が多く感じる。カメラが高性能になって水滴1つ1つまでちゃんと映るようになったからかな?それとも、直射日光が当たって水滴が輝き、視認しやすくなっているからかな?

いずれにしても、実際に自分の目で見るのが一番きれいだ。

 

春の散歩道4

料金所が見えてきた。券売機が設置されていた。ハイテク化が進んでいる。でも料金所のおじいさんがその横に出て来てスタンバイしており、ボタン操作を逐一丁寧に教えてくれた。自動化の意味よ。しかしそれがいい。ホスピタリティ、大事だ。

 

春の散歩道5

料金所の脇にはサルに関する掲示物が貼られていた。

「10年間でサルがずいぶん老けた」とか書いてあった。僕もここに来るのは10年ぶりくらいだ。僕も老けたと思う。サルよりは寿命は長いので、サルほどは老けていないと願いたいけど。

 

この先には分岐があり、「鬼の穴」という小さな鍾乳洞にも行けるらしい。でも道が悪いし結構時間がかかると書いてあったのでやめた。滝だけ見たい。

 

春の散歩道6

あ、1匹だけサルいた。もともとここには昔から野生のニホンザルが生息しており、だから今もこうして見られるそうだ。深い山、豊富な木の実、綺麗な水などのサルが生きるのに必要な要素が揃っているのだ。

 

春の名瀑1

滝の少し手前で、ステージのように滝を見るための小さな展望所ができていたので、そこにのぼった。これは前回は無かったような…?

結論から言うと、ここからの眺めは良い。滝の規模がよくわかる1枚が撮れたと思っている。冒頭にも書いた通り、落差110mなのだ。スケールデカいぞ。

 

春の名瀑2

前回と同じ位置からの写真。滝の一部ではないけれども、下部の水流が好きな構図。緑に囲まれていて雰囲気いいよね。ここまであっという間に来れた。やはり前回はテンションが上がり切らずに長く感じてしまったのだな。

ちなみにこの滝は上の方にも段があるそうなんだけど、遊歩道からは視認できないそうだ。

 

春の名瀑3

遊歩道の終点まで来た。滝まではまだ200mくらいあるのかな?でも遊歩道はここまでなのだ。写真に撮るとその大きさをうまく表現できない。だから先ほどの通り、一歩引いて手前の景色を入れた構図の方が迫力が出ると分析した。

ただ、実際に見るのであれば当然近い方が滝を感じられる。さすが西日本最大級。

 

春の名瀑4

ズームしてみた。滝の水流の荒々しさ、わかるだろうか?滝の中腹に上を向いて突き出している岩は「鯉岩」というらしい。鯉のように水流に逆らって上を目指しているからだ。

神庭の滝の再訪、大成功だ。僕は満足して遊歩道を引き返す。

 

「晴な庭」でクルードスパゲティ

 

駐車場まで戻って来た。この駐車場の向かいに、気になる食事処があるんだ。実は来たときから気になっていた。最終章ではそれをご紹介しよう。

 

晴な庭1

店名は「晴な庭(ハナニワ)」というらしい。

失礼ながら、最初二度見した。「マジ?このお店、営業しているの…?」って思った。だいぶ年季が入ったビジュアルだもんな。あとから調べて知るんだけど、もともとはおみやげ屋さん。それを数年前に居抜いて食堂にしたらしい。

 

ちなみに、滝付近にはここ以外に2・3軒のカフェとか食事処があるんだけど、カップルやファミリーも入りやすい綺麗でオシャレなテイストだ。このお店だけやたらと昔気質なオーラを出していて、店内誰もいない雰囲気。

 

晴な庭2

『おみやげ 食事 喫茶 ネコ』って書かれている。ネコ…?

まぁとりあえず、他にあるお店と比べてもここが一番僕好みだ。それに小腹が空いている。ついさっき鳥取県の「投入堂」ってところを登山してきたんだけど、アクティブなイベントだったので必要最低限のカロリーしか摂取していない。だからわりと空腹。

 

入ろう。駐車場の誘導スタッフの人が「マジ?マジでそこに入るの?」みたいな視線を投げかけてきているが、関係ない。僕はここが好きだ、きっと。

 

店内風景1

内部も外観に負けじとレトロだ。カウンター3席、そして応接室のような低めの4人掛けソファ席が1卓、2人掛けソファが1卓。

お店の方が「どこでもお好きなところにどうぞ」と言ってくれたので、ひとまずソファ席に座った。正面に見える視界のすべてが昭和レトロだなって思った。

 

店内風景2

カウンター席はこんな感じ。きっと居抜いた際に導入したであろう、綺麗でカッコいいカウンター。

だけども僕にはいきなりあそこに座る勇気は無い。カウンターに座ったらお店の人と向き合うことになるから。今の僕は、そうじゃなくってお店そのものと向き合いたい。

 

店内風景3

カウンター横に置いてあるガラスケースが物悲しい。

おみやげ屋さん時代のものだろうか?そして中に入っている物の位置づけはなんなのだろうか…?商品とも備品とも違うそうな気配で答えが見つからない。

ところで、外の看板には冒頭に『おみやげ』という文字があったよな…。おみやげ、どこだ?

 

店内風景4

あった。入口付近におみやげ、あった。

でもこのブースも少し寂しい感じが否めない。詳しくは見ていないけども、品揃えがビミョーだ。勝手ながら「まだ開店から数年のお店だけども、利益大丈夫かな…?」って心配になった。刺さる人には刺さるお店だから、長らく続いてほしいけどな。

 

店内風景5

そして外の看板に書いてあった『ネコ』の答えがこれだ。奥の部屋がネコ専用ブースになっているらしい。ネコが2匹、こっちを見てニャーニャーひたすら鳴いていた。でもタイミングを逃してネコの写真は撮れなかった。残念。

クルードスパゲティ1

これがメニュー。スタミナ丼にしようか迷っていたところ、クルードスパゲティが目についた。初めて聞くワードだ。クルードスパゲティってなんだろう。

 

お店の人にクルードスパゲティが何なのか聞いてみたら、「…ということは、岡山県の方ではないのですか?」と言われた。その通りだ。

どうやらクルードスパゲティとは、岡山県内で売られている生麵のようなスパゲティだそうだ。その麵を使って洋風の味に仕立てているそうだ。なるほど、つまりクルードスパゲティは味を示しているのではなく、麺を示しているのかな?

 

クルードスパゲティ2

SNSでちょっと尋ねてみたら、岡山県を中心とした人々にかなりの反響をいただいた。

位置づけとしては給食で出てきたソフト麺に近い感じらしい。スーパーで売られており常温で保存できるお手軽フードとして多くの家庭で常備している。一方、外食で見かけるのは非常に稀だそうだ。

岡山県の人としては身近にあるのが当たり前であり、県外に引っ越してロスになることもあると聞いた。なるほど、興味津々。

 

クルードスパゲティ3

クルードスパゲティ。見た目はナポリタンであり、味もナポリタンだ。たぶんそういうテイストで作っているからだろう。

アイデンティティは麺であろう。太めでモチモチ。すごくおいしいというわけではないが、生麺タイプで手軽にこの食感を出せるのは家庭的には嬉しいのではなかろうか。食べ応え充分だ。

 

クルードスパゲティ4

…テーブルが低くてちょっと食べづらいけどな。あと、まだ春先なのにクーラーガンガンで、少し肌寒かった。滝を往復して体が温まっている状態でよかった。

しかしこれらもすべて味わいよ。食べているのはクルードスパゲティだけじゃねぇ。お店全部を味わっているのだ。それが旅の醍醐味よ。

 

クルードスパゲティ5

満足した。650円、安かった。

しかもインスタフォローするとさらに値引きされるそうだ。僕はやらなかったけども、太っ腹すぎるだろ…って思った。ごちそうさま。

 

そんな神庭の滝と、食事処の晴な庭。これからのの季節、清涼感を得るためにあなたも訪れてみると良いと思うのですぜ。

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 神庭の滝
  • 住所: 岡山県真庭市神庭
  • 料金: ¥600
  • 駐車場: あり
  • 時間: 8:30~17:15