春に山間部をドライブしていると、緑の中にところどころ紫が見えていて「あ、藤だ!」ってなる。…その程度だった。ずっと。ただ、最近になってなんとなく「ちゃんと咲いている見事な藤の花を一度見てみたいな」って思うようになった。
例えば栃木県の「あしかがフラワーパーク」の藤なんかはすごく有名なんだけども、あの大渋滞と混雑を乗り越えてまで見たいっていうレベルではない。
こう言ったら失礼かもしれないけど、いい具合に気軽に見れる綺麗な藤はどこかに無いものか…。

こうして選んだのが「横須賀しょうぶ園」であった。きっとしょうぶがメインの公園なのだが、5月頭には藤の花が咲き誇るのだぞ。
では、昨年である2025年5月初旬のレポートだ。
朝の空はどこまでも青く
横須賀しょうぶ園、週末で藤のシーズンになると混雑するかもしれない。9:00にOPENだというので、それより少し早めに到着しておこう。
こう考えた僕は、気合を入れて8:45くらいに現地に到着した。

うん、駐車場ガラッガラだった。いや、このあとそれなりに混雑してくるんだけど、駐車場待ち渋滞だとかっていうレベルではなさそうだ。あしかがフラワーパークとの違いがここよ。もちろんいい意味で、だ。

公園のゲート前には石の花壇がある。そして花で綺麗に彩られている。この時期はいいよね、いろんな花が一斉に咲き出しているもんね。園内に入る前から幸せな気持ちになった。
さらに見てくれ、この快晴の空よ。朝なので空気も澄んでいて、コンディション最強だ。

園内はこんな感じだ。しょうぶ園ということだけあって、しょうぶエリアが広く中央の大部分を占めている。…が、藤も負けていない。北側のエリアを広範囲にカバーしている感じだ。
さて、まだしょうぶ園のOPEN10分前なのだが、受付ゲートまで行ったらなぜかOPENしていた。じゃあ入ってしまおう。320円。なんて良心的な料金設定だろう。

これは園内に入った直後にあった藤棚だ。白い藤もいいよね。青空に映える。
園内はさすがにOPEN直後とあって、このときは数10人しかいなかった。その後僕はおよそ1時間をここで過ごすのだが、体感値でお客さんは200人程度であり、余裕をもって散策できるけどもそれなりの賑わいも感じられる、ちょうどいい雰囲気だったよ。

ちょっとした模擬店も10店舗ほどあった。軽食、スナック類やお土産、地元の特産物などを扱っている。時系列は飛ぶけども、同行者が園内を巡った最後に藤のチョコをお土産に購入していた。なかなかにおいしかった。

しょうぶゾーン越しに藤ゾーンを眺めた図がこれだ。手前の平坦なフィールドは、初夏にしょうぶが咲くらしい。藤はその奥、斜面で緑モコモコの中にあるぞ。早速行ってみよう。
藤がこんなに綺麗だったとは
いよいよ藤ゾーンに足を踏み入れた。

藤ゾーンで最初に出てきた大きな藤棚。
あ、結構緑が強い。紫色の藤の花はやや短い。ブドウくらいのサイズだ。もっと数10㎝に渡ってダイナミックにダラーンってなっているのを期待したのに。
5月に入っていきなり暑くなったことでシーズンが終盤に向かっているのと、先日の雨の影響などがあるのだろうか…?

おやおやおやおや、その代わりに足元が紫色ですぜ。しかもかなりフレッシュな藤の花だ。これ、昨日あたりに散ってしまったのかねぇ。一瞬アプローチが遅かったか?
…結論から言うとこの心配は杞憂に終わる。なぜなら園内にはいろんな品種の藤があり、その開花速度もまちまちであったためだ。まだまだ見頃の藤はたくさんあるぞ。むしろ今日、最高。

園内には11種、250本の藤の木が植えられている。
そして毎年4月下旬から5月上旬にかけて藤まつりが開催され、前章のように模擬店が出たり、園内のレストランが期間限定で営業されたり、演奏会などが行われたりするのだ。
今年である2026年は、4月18日~5月5日だそうだよ。つまりこの記事を公開する本日からだ。ついに今年の藤の時期到来ってことですぜ、あなた。
そう考えると、5月に入ってから訪問した僕は、やっぱシーズン終盤だったのかもしれないな。

横須賀しょうぶ園は1988年に開園。
もともと谷戸に設置されていた米軍の通信施設・将校住宅跡だったところを払い下げられ、観光のためのスポットとして発展していった。谷戸の斜面が、今の藤棚のある斜面になっているのだね。

この階段に続く遊歩道の上にカーテンのように咲いている藤、見事すぎるだろ…!
ここでは多くの人が順番に記念撮影をしていたよ。このときの園内で一番すごい藤かもしれない。シーズンが終わりかけだろうとも、この1本さえ咲いていれば評価が覆るのではないかな?

ちょっとズームしてみた。濃い紫、すごくいい。
…じゃあここからは、ちょっと写真をマージしてお届けするぞ。1つ1つ掲載していては、記事が長くなる上にサーバの容量がパンクしてしまうからな。

どれも個性があっていい。紫も白も、そのひとことで色を表現することはできない。微妙に違っていたり、複数の色が混じっていたり。いろんな品種が一堂に揃っているからこそ対比してその違いに気付くことができる。
左下の「八重黒龍藤」という、中二病みたいなカッコいい名前の藤は、あえて足元だけを撮影した。ほとんど花が終わっていたのだが、地面に大量に落ちた花が美しかったからだ。

全部いい。藤に包まれた斜面を縦横無尽に、思うがままに散策する。
観光客は中高年の人が多いが、コスプイヤーもいるし、インバウンドの人もいる。いっぽうでファミリーやカップルはやや少なめかもしれない。総じて落ち着いた空間。

これは白系の藤で一番カッコいいなって思った2本セットを撮影したものだ。
若干見上げる構図も良い。少し角度を変えると後ろにある紫の藤とのコラボ撮影もできる。そのバージョンも撮影したのだが、僕的には白に絞った方が締まるような気がして、ブログにはこっちのみを掲載する。
しかし、藤の花がこんなにも美しかったとはね。
人生で初めてまともに眺めた。そしてその初回がここで良かったと、心から思った。
続く季節に心躍らせながら
最終章では、藤ゾーン以外についても少しだけ触れておきたい。
まずはこの園のメインであるしょうぶだ。最初にも触れたが、しょうぶゾーンは園の中分部にドーンとある。他にも南端の一角とかにもあるけど。

これがしょうぶゾーンだ。苗が植わっているようだが、まだまだ小さくってこのあとどのように成長するのかわからない。そもそも僕、あんまりしょうぶって見たことなくってピンと来ないし。
しょうぶって、個人的な見解なんだけども年齢層の高い人が好みそうな感じがするんだよね。僕はまだその渋さの理解はできないヒヨッコだ。
しょうぶは5月下旬~6月上旬にかけて、400品種14万株が咲くらしいよ。スケールとんでもない。
今はこんな感じだが、木道をテクテク歩いているだけでもなんか爽快感がある。「いつかしょうぶも見に来たいね」と同行者と話しながら歩いた。そういう春の1日、尊いと思う。

これは南端の一角にある、もう1つのしょうぶゾーン。
冒頭のMAPにも掲載されている「展望台」を経由し、ちょっと高さのある所から見下ろすことができた。ちなみに展望台からの眺めはあんまりピンと来なかったので写真は無いのだぜ。

日本庭園ゾーン内にある水車。日本庭園自体にはあまり興味をそそられなかったので写真は無いのだが、水車は好きなので撮影した。ゆっくり回るこの水車が大好きでさ。
初夏にはこの周囲はアジサイに彩られるそうだよ。より絵になるのだろう。楽しみだね。

最後に、これが横須賀しょうぶ園の花カレンダーだ。1年中、なんらかの見どころがある。そのために常に綺麗に管理され、草花が大事に育てられているだろう。すごい。シダレザクラ、見てみたいなぁ。
…で、さらにはすごいことは、序盤に入園料が320円と書いたが、実はこれは4月~6月だけなのだ。それ以外の月においては入園無料なのだ。すごすぎる。これ、近所であれば毎日散歩し、四季を体感できるぞ。

そんな四季を感じられる日本が、僕は好きだよ。
では、またいつか、また違う季節に。
以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。
住所・スポット情報
- 名称: 横須賀しょうぶ園
- 住所: 神奈川県横須賀市阿部倉18-1
- 料金: 無料(4月~6月のみ¥320)
- 駐車場: あり
- 時間: 9:00~17:00(月曜定休)