週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.561【滋賀県】90歳のおじいちゃんが営むカレー屋「望雁」!そこはオシャレなログハウス!

琵琶湖の湖畔に、そんなカレー屋さんがあっただなんて盲点だった。すぐ近くを幾度となくドライブしていたのに、僕は「望雁(モーガン)」の存在をごく最近まで知らなかったのだ。

 

きっかけは愛知県の、とある駄菓子屋兼お好み焼き屋さんで食べていたときのことだった。同じ鉄板を囲むファミリーのお父さんとの会話が弾んだのだ。

 

店主のおばあちゃんは慣れた手つきで、うまい棒に玉子を巻く

僕の旅の行程を話すとお父さんは驚き、「そういや琵琶湖のほとりにモーガンっていうカレー屋があって、そこがうまかったのよ。オーナーさん、もう80代後半くらいかな?まだ営業しているのかな?」と言う。

僕はスマホで調べ、「あ、まだやってますよ。ブックマークしておきますね。琵琶湖は昨日走ったばかりなので当分は行かないですけど、機会があれば必ず行きます」と伝えた。

お父さんは喜び、お茶のペットボトルを1本おごってくれた。

 

快晴の琵琶湖

さぁ、約束通り来たぞ!

琵琶湖綺麗だ!目指す望雁まではここからわずか30mだ!

 

 

湖畔のログハウスとクラシックカー

 

先ほどの琵琶湖の写真について、ほぼ位置から反対側を撮影してみよう。

 

望雁へ1

『カレー コーヒー 30m先』と書かれた手書きの看板。必要最小限の情報だが、とてもわかりやすい。

どうにも配置をは違えてしまったのか、"m"を書くスペースがほぼなくなってすさまじく小さな文字となり、走行する車からでは100%視認できない文字サイズとなっている点も素晴らしい。

 

望雁へ2

琵琶湖を背にして30mだ。道路の反対側の看板には『望雁』という店名まで書かれた看板がある。

ところで、店名のモーガンとは、イギリスの自動車メーカーの名前が由来だそうだよ。漢字表記については、お店から見える琵琶湖を飛ぶ鳥の雁(ガン)を見ることができることにちなんだ当て字だそうだ。

 

望雁、その外観1

望雁の外観。なんとも形容しにくい、ワンパク極まりないビジュアルである。

2段階の傾斜で設置された大きな屋根を持つ2階建ての家屋。そこの正面に巨大なウッドデッキが連結されている。

正面から見るとログハウスのようであり、タイトルにも"ログハウス"という表記を含めてあるのだが、冷静に見ると混乱してくるような、あまり自分自身の人生経験のボキャブラリーでは語れない建物だ。

 

望雁、その外観2

お店を通り過ぎてから撮影した写真。あ、ところでこの写真は既にお店でご飯を食べたあとに、ゆっくりお店の周囲を歩きながら撮影したものだよ。

右は地に見えている木々の奥が琵琶湖だ。敷地の端っこには、黄色がまぶしいフォルクスワーゲンのビートルが展示されている。みんなはこれを目印に行くといいと思うんだ。

 

望雁、その外観3

車の中も覗いてみたけど、枯れた雑草でかなり受けつくされていた他、窓が曇ってあまり見えない。なので一応写真は撮ったのだけど、ブログに掲載するのは止めておくわ。

望雁、その外観4

5・6台ほど停められる駐車場はラスト1台を除いて埋まっていた。

危ない危ない、結構混雑しているのだな…。琵琶湖を走るライダーさんやドライブする人にも人気と聞いているので、ポカポカ暖かくなりつつある春の初めの休日である今日は、お客さんが集まりやすいのであろう。

 

 

渋い空間でカレーを待つ時間

 

店内は4人掛けのソファ席が3組、2人掛けのソファ席が2組あったと記憶している。いずれもお客さんが1~3名ほど着席しており、すべて埋まっていた。さらにカウンター席が3席ほどあるのだが、うち1席に僕と僅差で先に入った人が着席したところだった。

 

僕が厨房にいるおばあちゃんに声をかけると、ちょっと戸惑った感じになりつつも「とりあえずカウンター席開けるから、そこ座って待っててくださいね…。他の席が空いたらご案内するので…。すみませんね。」と、カウンター席を案内された。

 

内観1

これは他のお客さんがいなくなった店内の様子だ。とてもクラシックな風合い。どうやら1980年くらいに創業したそうだが、その当時のままのテイストを今も維持しているのだそうだ。

すごく落ち着く空気感。あと、店内全体にコーヒーのいい香りが充満している。

 

内観2

レンガ調の壁に巨大な絵画。随所に貼られたクラシックカーの写真。世界観が統一されている。オーナーさんは、店名といいかなりのクラシックカー好きのようだ。

 

さて、現在の時刻は12:10。店内にいる10数名のもとには全く料理が届いていない。…ということは、12時のランチどきになってドッと一斉にみんな来たということかな?

あと20分くらい早ければ余裕だったのかな?逆を言うともう少し遅かったら座れなかったかもしれないが、不思議と客足はパタリと止まった。

 

内観3

これは天井を撮影したものだ。天井にもクラシックカーの写真がたくさん貼ってある。黎明期の車って、個性が爆発していていいよね。戦後の車とはまた一線を画すデザインだ。

 

メニュー

おばあちゃんがメニューとおしぼりを差し出してきた。あ、もうオーダーしていいのね?カウンターはソファ席が空くまでの一時待機場所だと思っていたのだが、ここで本格的に食べちゃっていいようだ。

 

メニューは基本的にカレーのみ。店内に聞き耳を立てると、1人だけカレーとトーストをダブルでオーダーした人がいたようだ。

僕はカレーの普通サイズとコーヒーの1200円のセットをオーダーした。

内観4

これがカウンターに座ったときの目線。僕の席はカウンターの最奥であり、最初はカウンターの上に雑誌が数冊置いてあったのだが、おばあちゃんがどけてくれた。

あと、ダンベルが4つ絶妙な位置にあったのだが、おばあちゃんはそれを1つずらしただけで諦めた。ダンベル、もしかしておじいちゃんが毎日筋トレするのに使っているのか?じゃあ素手でボコりあったら負けるかもな。

 

 

家庭的なカレーとビターコーヒー

 

先客たちに少しずつカレーが提供されていく。厨房でカレーを作っているのは、どうやらおじいちゃんだ。ときどき僕の目の前のカウンターに来ては、サイフォンに入ったコーヒーをチェックしたりもしている。

 

望雁のカレー1

入店から30分、カレーが提供された。ご飯は普通盛りでもなかなかの量。福神漬けが添えられている。

店内は、もう10分くらい前に提供された人がカレーを食べ終わってくつろいでいる。みんなすごい勢いで食べているのだな…。

 

望雁のカレー2

カレーがポットで提供されるのも、なんだか特別感があっていいよな。

掬ってみるとゴロゴロした牛肉、そしてサイコロ状のニンジンやジャガイモが出てきた。そしてスパイスのいい香り。30分しっかり待ったことでお腹も準備万端だ。

 

望雁のカレー3

カレーをかけた。王道でありオーセンティックなカレーだ。あ、右端にダンベルが映り込んだ。

食べてみると、見た目通りややマイルド。家庭的なカレーをブラッシュアップさせたような感じで、安心安定の味わいだ。…と思ったら、あとから割とピリリとスパイシーさが追いかけてきた。

ライスはかなり硬めに炊いてあった。カレー仕様だね。

 

望雁のカレー4

うまいうまい。ただ、ルーに対してライスがやや多めかもしれない。途中でルーが足りなくなりそうになって、慌てて配分を修正した。

 

おじいちゃんは時折厨房からカウンターの僕の目の前に出て来ては、キッと鋭いまなざしでソファ席や僕の方を眺めていた。無口でニコリともしないタイプの人で、なんか緊張感が走る。ただ、年を取って昔に比べると随分丸くなってきたというウワサも聞いているけどな。

 

ホットコーヒー1

おばあちゃんが穏やかな口調で「カレー、時間かかっちゃってごめんなさいね。でももうお客さんは来ないからゆっくりしていってくださいね。」って言いながらコーヒーを出してくれた。

僕は内心「もうお客さんが来ない…?12時台の頭であれだけドバドバお客さん来たのに、ご冗談を…!」って思いつつ、お言葉に甘えてゆっくりコーヒーを飲んだ。

 

ホットコーヒー2

コーヒーは酸味がほぼ無いビターなもの。僕の好みだ。

カウンターに座っている僕を含めた2名以外は既に退店し、店内はとても静かになっていた。

 

おじいちゃんも厨房から出てきて客席の椅子に腰かけたりしてくつろぐタイミングがあった。「つい最近までこのあたりは雪があって、雪を見にくる人もいたんだよ。ここいらは山も近いから、湖畔でも雪が積もるんだ。」と言っていた。

なるほど。でももうちょっとしたら桜が咲くのかなぁ?それが楽しみ。

 

ごちそうさま

30分かけてコーヒーを飲み、もう時刻は13:30になっていた。

すっかりくつろいだ。いいお店だった。おばあちゃんが笑顔で送り出してくれた。

 

 

閉店時刻に気を付けて行けよ

 

退店してお店を振り返り、僕が驚愕した。

 

昼までの営業のお店1

『本日終了』!!

既に営業終了していたのだ。いったいいつに…!?

おばあちゃんが僕にコーヒーを出しながら「もうお客さんは来ないからゆっくりしていってくださいね。」と言っていたのが12:50ごろだ。ようやくあの言葉の真意がわかった。そのときにはもう閉店していたのだ。

 

思い起こせば、カレーを食べているときにお客さんが入って来たような気がする。でも座った記憶が無い。すぐに出ていったようだ。僕はカレーに夢中すぎてよく覚えていないのだが、閉店案内をされていたがゆえなのかもしれない。

 

昼までの営業のお店2

…ということは、ランチタイムは1巡で終わりだ。つまりあと1人分来店が遅かったら、僕は入れなかったのだろう。なんてギリギリのタイミングだ。

実は「直前までもうちょっと琵琶湖を観光して13時過ぎに入ろうかな」と思っていたのだが、そのプランにしなくってよかった。

 

おばあちゃんとおじいちゃんが話していたことが少し思い出された。

「おじいちゃんはもう90歳になり、体力的にもシンドくなってきたので休業にしたり、お昼時にはお店を占めることも多いのよ。」・「いつまでできるかわからないから、無理せずやっている。」・「今でも薪割りはやっているの。あまり細かくはできないけど。」…って感じの内容だった。

 

昼までの営業のお店3

そういえば、お店の壁面沿いにはたくさんの薪があったし、店内にも薪ストーブがあったな。

今日は暖かったので火が灯ってはいなかったけど、冬の間は雪の積もる湖畔のこのお店を暖めていたのだろう。これも、おじいちゃんがコツコツと薪割りをしていたのだ。あぁ、なるほど、その筋力を維持するための、あのダンベルか。

 

昼までの営業のお店4

望雁。クラシックカーを愛するおじいちゃんが45年ほど前に創業した、カレーとコーヒーの専門店。店頭のガーデニングがとてもかわいいお店。

縁あって今回このお店を訪問できて本当に良かった。

 

昼までの営業のお店5

だからあなたも、行くなら昼前を目指すといいよ。Webサイトによっては『18時閉店』とか『15時閉店』と書かれているが、実際はもっとシビアなのだと判断したよ。

そんなシビアな計画をしてでも行きたい、おいしいカレーとかっこいい内装のお店。

…僕もまた訪問することができるかなぁ?

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 望雁
  • 住所: 滋賀県高島市マキノ町中庄28-22
  • 料金: 自家製ビールカレー¥1000他
  • 駐車場: あり
  • 時間: 9:00~昼頃?(月火定休)