週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.560【広島県】竹原の古い町並みを散策しよう!昼もいいけど夜も雰囲気バツグンなんだぜ!

「たけはら町並み保存地区」。

そこは、江戸時代に酒造や製塩で栄えた町がそのまま現代まで残っており、別名"安芸の小京都"とも呼ばれるステキなスポットだ。重要伝統的建造物群保存地区にも登録されている。

 

2014年の朝ドラの「マッサン」という、ニッカウヰスキー創始者をモデルにしたドラマの舞台の1つでもあるよね。マッサン、名作だったためか2026年現在にも再放送しているよね。僕もちょっとずつ見ている。

 

 

しかも海沿いの国道185号沿いの道の駅から、フラッと数分歩いて気軽にアプローチできるという利便性の良さよ。

今回は、そんな竹原の町を歩いた思い出を3部構成くらいで書きたいと思うのだ。

 

 

【日本5周目】雨上がりの年末、初訪問は旅友と

 

ある年の年末、国道沿いの「道の駅 たけはら」にやってきた。

助手席にいる旅友の「ニコル君」に事前に「あの道の駅は駐車場が狭いし混むしで大変なんだぜ」って伝えておいたんけど、案の定すごいことになっていた。駐車キャパが少ないので客を捌ききれないのだ。

 

道の駅1

誘導員さんの指示で数分待ち、ようやく1台分のスペースが空いたけど、メッチャ隅の狭いスペース。僕の愛車はHUMMER_H3という少々マッチョな車でさ、車を降りたニコル君に誘導してもらいながらミラクルな駐車をした。もうキッツキツよ。1人だったら停められなかったかも。

 

では、ここから徒歩5・6分の町並み保存地区に行くぞ。

僕は道の駅には来たことはあるが、町並み保存地区までは今回が初なのだ。

 

町並み保存地区1

古い建物が続く。もともとは平安時代に荘園として栄えた町であり、そして冒頭に書いた通り江戸時代にはお酒や塩の製造で栄えたそうなのだ。

道の駅到着時にはドンヨリ曇っていた空が急に明るくなり、いい絵が撮れた。

 

町並み保存地区2

ニコル君が、ここの町並みは朝ドラのマッサンの舞台でありロケ地である、みたいなことを言い出した。しかしこのときの僕は全然ピンと来なかった。

ここ数年TV見ていないから知らない。。マッサンって、人の名前?誰?日本にウイスキーを広め、日本初のウイスキーを作った人なのだと教えてもらった。なるほど、覚えておこう。

 

町並み保存地区3

黒い木造建築が続く。重厚感がすごく好き。確かに小京都と言えるような風情だなって納得した。

あれだけ駐車場が混雑していたのに、町並みにはそんなに人がいないのもいい。たぶん街中にいい感じに人間が分散されている。

 

町並み保存地区4

これは初代郵便局跡だ。初代郵便局は、名前の通り竹原最初の郵便局らしい。

もう今は営業はしていないけど、建物の前には真っ黒の木のポストがある。明治初頭のポストを復元したものだそうで、今も集配が行われているんだとか。

 

町並み保存地区5

門戸の風車。建物も古めかしくていい感じだけど、僕はそれらの門や扉に設置されているちょっとしか飾りだとかにも興味を惹かれていた。

木曽路だとかの宿場町も、こんな感じの飾り付けがあるよね。単色の渋い色彩の中に花を添えていて、すごいほんわかした気分になるよ。

 

町並み保存地区6

無人販売コーナーもある。冬なのでミカンが多い。

このようにちゃんと街には生活感が感じられる部分もあり、そういうピースを見つけていくのが好き。

 

西方寺1

先ほどの郵便局跡からメインストリートを反れて石段を登って行ったところに、「西方寺」っていうお寺がある。ちょっと眺めが良さそうなので登ってみることにした。

 

西方寺は1560に創建されたという、なかなかの歴史のお寺。敷地内にある「普明閣」っていう建物から、竹原の町並みを眼下に見下ろすことができるのだそうだ。もちろんそこまで行ってみよう。

普明閣はちょっとだけ石垣の先に張り出した造りになっている。つまり懸け造りってヤツなのだろう。規模は遥かに小さいけど、京都の「清水寺」を参考にして作ったんだって。

 

西方寺2

なんか知らないけど、登る途中の石段からは小さな「東京スカイツリー」が見下ろせた。東京スカイツリーを見下ろすことなんて、そうそうないよな。住職が趣味で作ったのか?それにしては大きいしなかなかのクオリティだぜ。

 

西方寺3

普明閣、無料で舞台に上がれるらしい。靴を脱いで舞台に上がり、そこから竹原の町を見下ろす。なかなかいい眺め!他に誰もいなくって、爽快ではないか!

ニコル君と共にこの舞台で歓声を上げた。いい年末だ。

 

町並み保存地区7

以上が初訪問時の思い出だ。

雨上がりに青空が広がった、とてもいいタイミングだった。また来たい。

 

 

【日本6周目】春の夕方、僕はここで復活する

 

人生でTOP5に入るレベルの二日酔いだったのだ。同じ広島県の呉市のバーで昨夜飲んだ僕はグッタリしており、14時くらいまで呉市から動くことができなかった。ひどい失態だ。

その後になんとか車の助手席に座るくらいならできる状態となったので、同行者の運転する車に揺られてここ竹原の古い町並みまでやって来た。

 

道の駅2

道の駅を覗いてみた。マッサンこと「竹鶴政孝」と、スコットランド出身の奥さんの「リタ」の写真パネルが展示されている。

僕も、ほんの少しだけマッサンのことがわかるようになった。2年前の夏は北海道のニッカウヰスキーの余市蒸留所も見学したし。あそこもマッサンが力を入れて開発したスポットだ。

 

町並み保存地区7

町並み保存地区。午前中まで快晴だった広島の空は残念ながら少し曇って来つつあるが、僕の体調はお酒が抜けつつあり逆にクリアになってきている。うん、大丈夫、歩ける歩ける。

竹鶴酒造1

1733年創業の「竹鶴酒造」は、マッサンこと竹鶴政孝の生家だ。ロケ地でもある。

同行者に説明されてようやく気付いたのだが、前回も僕はここをクローズアップして写真を撮っていたね。たぶんニコル君に同じことを言われて撮影したのだが、興味が希薄で何も覚えていなかったのだと思う。

 

竹鶴酒造2

これは店内。売り場部分も歴史を感じさせる。

酒蔵は外からの微生物が入ってしまう懸念があるので一般の人は見学できない。また、建物の一部は今もお店の人が暮らしているので、これまた見学はできないよ。

 

竹鶴酒造3

創始者の名前を冠したウイスキー竹鶴。

ニッカの北海道余市工場を見学すると、見学者はいろんな種類のウイスキーを試飲できるんだ。もちろん竹鶴もだ。マッサン好きの同行者は喜んでいろいろ飲んでいたが、ドライバーであった僕はひとくちも飲んだことない。いいさ、いつか自分でお金払って飲むから。

 

町並み保存地区8

あ、これはハナショウブ?春から夏に向かうこの時期の花だね。

お寺の門と紫の花とのコラボがいい感じだったので、思わず撮影した。

 

町並み保存地区9

古い町並みの写真はもっといろいろ撮影したのだが、前回と被るのでこのくらいとしておこう。

 

メインストリートを奥まで行ったら引き返す。僕はなんだか腹が減ってきたのだ。この町の中にある蕎麦とか喫茶でもいいかもしれないが、正直に言うともっとガツンとしたものだが食べたい。

なぜなら、本格的に二日酔いから立ち直りつつあるのだ。その際は、命を復活させるためにパワーのあるものを貪りたくなるじゃない。あなたもきっと二日酔いになったことあるだろうから、僕の気持ちわかるでしょ?

 

道の駅で復活祭1

つまりはこれだ、道の駅の売店であらかじめ見かけていた、ご当地バーガー!竹原バーガー!

 

なんか"決定戦"とかいう大層なバトルが行われており、「竹原たけのこ牛スジ煮込みバーガー(ハッシュドポテト入り)」と、竹原たけのこテリヤキ牛コロッケバーガー」がある。どっちも名前が長いしうまそうだな。

そしてどちらもたけのこなんだな。どうやら竹原ではたけのこが名物らしいし、春の食材だもんな。

 

道の駅で復活祭2

牛スジ入りの方にしよう。受け取ったハンバーガーは、しっかりしていてちょっと焼き目のついたうまそうなバンズ。そして分厚いたけのこがたっぷり。牛すじもこぼれ落ちそうなものだ。

既に夕方だが、これが僕の本日最初の食事。かぶりつく。

 

道の駅で復活祭3

同時にソフトクリームも購入。普段スイーツは一切口にしない僕がソフトクリームを欲するなんて、これよっぽどですよ。いずれも同行者とシェアするけど。

ソフトクリーム、冷たくてうまい。二日酔いに効く食材だなって気付いた。

 

道の駅で復活祭4

自分の体がどんどん蘇ってくるのを感じるけども、まだ車の運転をするのは早い。このあと暗くなるまで再び僕は助手席に揺られることになるんだけど、まぁそれはまた別の話。

 

 

【日本7周目】冬から春になる時期、夜は静かで

 

暦はかろうじて春になったが、バキバキに寒く息は白い。時刻は21時半を回っていた。

観光するような時刻ではないが、竹原の国道185号を通りかかってしまった。だったら道の駅から数分歩いて町並みを見ていってもいいのではないかね?

 

夜の道の駅にて1

あぁ、暗い暗い。すでに道の駅の時点で暗い。ってことは町並みは、もっとひっそりしているに違いない。

道の駅はトイレくらいしか稼働していなくって、建物も闇の中に溶け込んでいる。かわりに敷地内の地蔵堂が闇の中でビカビカに存在感を発揮している。

 

夜の道の駅にて2

昼と夜とでは、目につく場所が変わるっていうのも1つの発見だよな。

しかしちょいと怖いよ。真っ暗で誰もいない道の駅で、僕1人でお地蔵さんと対峙しているんだぜ。ひとまずちゃんとお参りはしておくけどさ。

 

夜の道の駅にて3

道の駅の正面には川が流れていて橋が架かっている。そこに誰かの銅像があるので近づいてみた。

「頼 山陽」っていう人の銅像だそうだ。江戸時代の人で、ここ竹原出身の歴史家であり漢詩家であり思想家なのだそうだ。あぁ、失礼ながら僕は初めてこの人の存在を知ったよ。

 

夜の道の駅にて4

頼 山陽先生の詳しい説明は銅像の脇の説明板に書いてあったのだけども、暗くて読みづらいし寒いし、頼 山陽先生がなんだか怒りの形相で僕を見下ろしていて気が散るしで、早々に撤退した。

町並み保存地区行こうぜ。ここに来た目的はそれなのだ。

 

ナイトウォーカー1

何度も言うけど、何度も言いたくなるくらいに暗い。道の駅から町並み保存地区までも、誰もいないし暗かった。道を知っている人でないと迷いそうだし、心が折れてしまいそうなほどだ。

 

どれだけ暗いのかを示すために何枚か写真を撮ってあったんだけど、もうここに掲載するのは止めるわ。ほぼ真っ黒な写真だし、見たところで気が滅入るからな、きっと。

 

ナイトウォーカー2

町並み保存地区に到着した。しっかし暗い。

この写真を見てあなたは「全然暗く無いじゃないか。いい感じの雰囲気に明るいじゃないか」と思うだろう。甘いぜ甘い。これは高性能なカメラで、脇をしっかり絞めて撮影したのだ。

肉眼ではこんな町並み、全然見えていない。撮影した画面を見て僕自身が「うっほ、スゲーキレイに撮れた!こんな町並みだったのか!」と驚いたほどだ。

 

ナイトウォーカー3

肉眼ではほぼ見えない町が、カメラの液晶を通して浮かび上がる。それをリアリティのある観光と呼んでいいものかどうかは微妙だが、実に楽しいじゃないか。こういう楽しみ方もあるのか。アリではないか。

誰もいない真っ暗な町で、僕は1人静かにテンションアップしていた。

 

ナイトウォーカー4

実際、僕は思うことがある。多くの観光地は日中帯のものであるが、夜もいいものなのだ。

特に神社仏閣など和風なスポットは、ググッと渋みを増す。もしかしたらそれは、ビルや電線などの近代的なものが目に入りづらくなるから、かもしれない。その当時の情景に、より近い絵が見られるからかもしれない。

 

ナイトウォーカー5

右手に見切れているのは、最初の章でもご紹介した初代郵便局だ。夜だとより一層男前に見える。

撮影していたら地元の人と思われる原チャリが1台通りかかった。闇に潜んでカメラを構えている僕を見てビクッとしていた。そのくらいに観光客はレアな存在なのかもしれない。

 

ナイトウォーカー6

昼間は「かわいいですね」って感じの門扉の飾りも、夜はなんだか妖しい。別次元の美しさを纏っている。人間と一緒。二面性があるのだ。

 

ナイトウォーカー7

あぁそうだ。光源をご紹介しておこう。町並みに点在するレトロな電灯。このわずかな光を最大限活用して、これまでの写真を撮影しているのだ。すぐ近くまで行けば人の顔くらいは判別できるだろうが、普通に歩いている分には相当に暗いんだ。

 

ナイトウォーカー8

そんな中でも光を放っていたのが、「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」という宿泊施設だ。

当時の建物をリノベしたホテルかな?いずれにしても、こういうのを見ると「あぁ、この中には人がいるんだな」って思ってどこかホッとするんだよ。

 

夜の西方寺1

西方寺が見えた。初回訪問時にニコル君と登った、懸造りの普明閣だ。別次元に明るい。まるで蛍光塗料を塗っているかのように、均一に明るい。それだけこの保存地区においてシンボリックな建物ってことなのだろう。

 

夜の西方寺2

カッコいいな。これは初代郵便局越しに撮影したものだ。

まるで絵のようにも見えるかもしれないが、現実だ。立体感があまりなく、普明閣の枠線が暗い空に浮かび上がっている。

車の"字光式ナンバープレート"のようだと思った。ちなみに豆知識だが、普通車と軽自動車では字光式ナンバープレートの光り方が違う。個人的には軽自動車の方が光り方がクールだと思っており、この普明閣は軽自動車の光り方に近いと思った。

 

夜の西方寺3

そんなことを考えながら眺めていた1分後。急に普明閣のライトアップが消えて真っ暗になった。

僕ね、こういうパターンが非常に多いの。大規模なものだと「瀬戸大橋」は2回、撮影中に照明消えている。あと、車中泊スポットとかで灯りを頼りに晩酌溶かしていると、結構頻繁に照明が消える。ビール1缶目の半分くらいで。

 

僕は照明が消えた直後の普明閣をもう1枚だけ撮影した。カメラがその残照を捉え、ボヤッとした光が残った。それが上の写真だ。独特の味わいがある1枚となった。

これで本格的に町が寝静まるということだろう。では僕も引き返そう。僕の今日のドライブはまだまだこの後も続くけども、観光はこれで一区切りだ。

 

そして、またいつかこの竹原を走る日を楽しみにしている。そのときには町並み保存地区内でのカフェくらいは楽しんでみたいなぁ。

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: たけはら町並み保存地区
  • 住所: 広島県竹原市本町3丁目
  • 料金: 無料
  • 駐車場: あり
  • 時間: 特になし