僕は、ある人に聞いたのだ。「お花見スポットで一番印象に残っているところはどこですか?」と。
ある人は答えたのだ。岩手県の「北上展勝地」が生涯でベストであったと。
その次のお花見シーズンである。もちろん僕は来ていた。北上展勝地に。

…さて、2025年今現在の北上展勝地は順調に桜が開花し始めているぞ。ブログに執筆するのが間に合ってよかった。日本6周目のちょうど今くらいの時期に、僕が北上展勝地を訪れたときの思い出をご紹介しよう。
桜のトンネルと馬車
現地に到着したのは、朝の7:30ごろであった。
きっとこの先は駐車場がすごく混雑するだろうし、朝一の方が空気が綺麗で桜が綺麗に見えるだろうと踏んでの作戦であった。

車窓から展勝地の桜並木が見えてきた。あの並木、ずーっと2kmも続いているんだってさ。さすが東北、なんかスケールが違うよな。
そして駐車場へと入る。さすがにこの時間は秋がいっぱいで、畑経由で桜並木にアプローチできるいい場所に駐車させることができた。ちなみに展勝地の散策自体は無料だが、駐車場使用は協力金500円だ。

頑張ってここまで走ってきてちょっと寝不足だしお疲れモードだったので、あらかじめコンビニで買ってきたもので軽く朝食にし、そして車内で仮眠した。
2時間くらい経過した10:00ちょい前に目を覚ますと、ご覧通り駐車場は大体埋まっていたぞ。

じゃ、動き出すか。
対面の桜並木に向かっていく。見た感じ、そんなに人はいない。いや、北上展勝地は超有名な桜スポットで観光客も大勢いるんだけど、そもそも敷地がすごく広くって一面が桜なのだ。だから観光客がバラけていて、人ごみがあんまり存在しない。
そりゃあ素晴らしいぜ。
桜並木手前の緑地(?)には、レジャーシートを敷いたりテントを張ったりしてくつろいでいる人たちもいる。これも広大なフィールドだからこそできる過ごし方だね。

展勝地のメインスポット、桜並木にログインした。
桜並木は上の写真の通り、砂利の歩道の左右に桜が連なっている。これが2kmほども続いているのだ。だけどもこの桜並木の外側にも綺麗に舗装された歩道があり、そちらもなかなか景色がいい。そっちの方は次章以降でご紹介するので待っててね。

木漏れ日を浴びながら桜のトンネルの中を歩くの、精神的にとても良い。
淡々と続く並木道ではあるが、同行者と談笑しながら歩けばそれだけでハッピーだ。冬だと凍えるし夏だと汗だくでツラくなるが、今の時期は最高なのだ。

上を見上げれば、一面の桜。…結構樹高が高いよね。幹もゴツい。
「ソメイヨシノではないのかな…?」と思って調べてみたら、ソメイヨシノだった。しかも樹齢100年程。一般的にソメイヨシノの寿命は80年程度なので、これは相当な古木だぞ…!
ここについては次章でも少し触れよう。

桜並木の向こうの方から馬車が現れた。うん、ここは観光馬車も通るのだ。桜の下をゆっくりと歩く馬車。なんて風流な光景なのだろう。
みんな遊歩道の左右に寄って馬車が通るためのスペースを開ける。あまり混雑していないから、こうやって馬車の通り道を確保することが容易なくらいの余裕があるんだ、ここ。

近づいてきた。馬車には8人くらいが乗車できるのかな?僕は乗車はしないが、こうやって眺めているだけで満足だ。
ちなみに馬車は往復乗車で2000円。この他にも人力車も走るし、観光遊覧船もあるし、今年2025年は初めて熱気球も取り入れているそうだよ。すごい。
2025年は「観光船運航事業における安全対策検討のため」という理由で残念ながら船は運航中止だが、全部そろえば陸海空を完全制覇じゃないか。そんな光景、見てみたい。

模擬店が立ち並ぶ近くまで来ると、さすがに人が多かった。でもこのレベルだ。
とても気持ちのいい散策ができたな。
桜並木の外側から
では、次は先ほどの桜並木の外側を歩いてみよう。前章でふれた通り、外側は綺麗に舗装された歩道がある。緑地帯もあり、レジャーシートを敷けるスペースもあるんだよ。

こっちは桜のトンネルではなく、並木道は片側だけ。なので空が広く感じて開放感があるのが特徴だ。普段はサイクリングロード的な位置づけだそうだね。
なお、劇的に気温が上がって24~26℃くらいになってきたそうだぜ。この時期の北東北でこの気温、すごすぎないか…??最近まで上着が必要なくらいの気候だったろうに…。

じゃ、ここいらで少し展勝地についてご説明していこう。
北上展勝地は、「日本のさくら名所100選」に入っている有名な桜スポット。さらには「みちのく三大桜名所」の1つでもあるというから、文字通り東北地方を代表する桜スポットなのだね。
ところであと2つのみちのく三大桜名所がどこなのかというと、青森県の「弘前城」と秋田県の「角館」だ。なるほど納得。そして僕はこれでみちのく三大桜名所をすべて制覇したこととなる。

展勝地が誕生したのは、今から100年ちょい前の1921年のこと。
後に町長さんになる人が事業団体を立ち上げ、そしてその活動の一環としてここに桜を植えたのだ。だから桜並木の樹齢は大体100年ほどだそうだよ。
展勝地の名前の由来は2つあって、1つはその事業団体の名前が「展勝会」だったことと、この敷地内の丘からの眺望がすばらしいから、だそうだ。

北上展勝地と言えば大半の人がこの桜並木をイメージするだろうが、実は敷地はさらにとんでもなく広大で、民俗村・博物館・美術館・遺跡、そして今しがた触れた「陣ヶ丘」という眺望のいい丘などあるそうだ。
まぁ僕もほとんど桜並木エリアしか行っていないので多くはご説明できないが。

そんな敷地に、150種1万本の桜がある。スゲーよな。まるで桜の見本市だぜ。
前章でふれた通り、並木道はソメイヨシノがメインだ。きっと広大な敷地を歩いて回ると、いろいろな桜を見られるのだろう。
1万本の桜のうち、並木に植わっているのはわずか500本らしい。たったの5%だ。
にもかかわらず並木がメインスポットなのは、それだけ桜が密集して植えられていて絵的に素晴らしいからなのだろうな。

他にはツツジが10万株もあったりするらしい。じゃあツツジの時期はそのエリアは真っ赤に染まるのだろうな。その光景もちょいと興味ある。まだまだ攻略し甲斐があるぞ、展勝地。

では、次は桜並木からすぐ近く…というより隣り合った周辺スポットをご紹介しよう。
SLと観光船と模擬店と
まずはSL広場だ。1941年に製造された「C58 342」というタイプのSLが静態展示されている。

今回ご紹介する写真が最新のものではなくって恐縮なのだが、実は僕の訪問した翌年にここいらが綺麗に整備された。
その際、SLだけではなくラッセル車・緩急車・腕木式信号機といったレアな車両や設備も一緒に展示されるようになったらしい。チッ、先走って行ってしまったぜ。翌年に行けばよかったかもな…。いや、ウソ。旅に後悔なんてものはない。

これらは展勝地開園100周年事業として、20年も前から計画・順次実行されてきたらしいよ。
確かに僕の見た最後の年のSLの屋根、かなりダメージが蓄積されていたぜ…。

模擬店群だ。さすがにここは結構な混雑。でもお祭りだもん、このくらいの喧騒の方が盛り上がるに決まっているよな。
お団子・焼きそば・お好み焼き・串焼き…。思いつくものは大体なんでもある。他には青森のリンゴ、秋田のきりたんぽなど、県を飛び越えた名物も盛りだくさんだ。

惜しむべくは、僕は前述の通り既に車内で朝食を済ませてしまい、このときは満ち足りていたということだ。せっかくだから何か買って食べても良かったが、結局何も購入しなかった。

近くのレストハウスも評判がいいらしいね。毎日杵でついている展勝地もちという名物を食べることができるらしい。
このへんは未知の領域なので、もしあなたが行くなら僕の分まで食べてきてほしいぜ。

最後に観光遊覧船だ。もともと桜並木は北上川沿いに植えられていたのだが、ここに来てようやく北上川の一端を見ることができた。桜並木から川はちょっと遠くって、一緒に視界に入れることは困難だったのだ。

観光船はこんな入り江から発着している。たぶんだけど、このあと北上川の本流に出て、2・30分ほど桜並木を遠望しながらゆったりと航行するのだと思う。
川にはたくさんのこいのぼりも架けられていて、なかなかいい眺めなのだそうだよ。

船は北上川に出ていく…。
東北は大河が多くってのんびりした遊覧ができそうなイメージだぜ。僕もいつかあの船、乗ってみたい。
…そんな感じで、僕の観光はここまでだ。昼が近づいてきたので、模擬店群付近はさらに混雑してきた。
駐車場に戻ると入る車の渋滞もできていた。

では、対向の渋滞を眺めながらゆうゆうと次のドライブスポットに向かうとするか。
…2025年の北上展勝地は、今日時点で7分咲きくらいだそうだ。まだまだ来週末くらいまでは楽しめるだろう。さらにはいろんな種類の桜があるので、5月上旬くらいまでは園内どこからしらに桜が咲いているそうだ。
アプローチできる方、ぜひ訪問してみてほしい。
以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。
住所・スポット情報