週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.452【東京都】五反田の角打ち酒場「加藤酒店」のペヤングが神!!休業が悲しすぎる…!

山手線の五反田駅から徒歩でほんの2・3分。ちょいとオトナなお店もある界隈であるが、そこに大好きな角打ちのお店がある。名前を「加藤酒店」という。

 

ちなみに角打ちっていうのは、お酒を売っている酒屋さんなどで、買った商品をその場で飲める形式のお店だ。ちょっとした料理を提供しているお店もあったりし、その形態はバラエティに富んでいて角打ちのお店を巡るのはとても楽しい。

 

 

ところでこの加藤酒店、2024年の年明けごろから店主のおばあちゃんが体調を崩してしまったそうで、2025年2月現在も休業が続いている。悲しすぎる。復活はもう難しいのだろうか…。

 

2023年までちょこちょこ通ってたお店。おばあちゃんの作ってくれるペヤングソース焼きそばが絶品のお店。今宵はその思い出をミックスさせて語っていこうと思う。

 

 

そこは大人たちの駄菓子屋だった

 

ちょいといかがわしいお店へのお客引きの人がこちらを気にしている。僕が間近で足を止めたからだ。しかし勘違いするな。僕が今興味を占めているのはそっちではない。

 

大人たちのワンダーランド1

そうなのだ。加藤酒店を眺めているのだ。決して入りやすいエクステリアのお店ではないし、大体いつも透明ガラスから見える店内はかなり混雑していて、入れるかどうか逡巡してしまう。

まぁだけども勇気を出して入ろうぜ。入ればなんとかなるもんよ。

 

大人たちのワンダーランド2

入り口のドアは自動ドアではあるんだけども、壊れていて主導で開けねばならなかったりする。

言っとくけど自動ドアを手動で動かすって、結構な力が必要なんだからな。いきなり力の試練が発生しているんだからな。

 

大人たちのワンダーランド3

店内にはいたるところにビールケースを積み上げた立食用のテーブルがある。お客さんはここを囲んで飲み食いをするのだ。

 

ちなみにこれはかなりお客さんの少ないタイミングを狙って撮影している。大体いつもはこの1つのビールケースを3・4人の人が囲んでおり、人がひしめいているのでその間を歩くのすら困難なほどなのだぞ。

 

大人たちのワンダーランド4

酒類は店内全ての壁を使って作られた棚にある。缶詰などもここにある。冷たいお酒は巨大な冷蔵ケースにある。

それを自分で選んで手に取り、店主のおばあちゃんに「これちょうだい」的に言えば、値段を言ってくれるのでキャッシュ・オン・デリバリーだ。

 

最初は店内に入ったところで、どこで何をすればよいのか戸惑うだろう。そんなときはおばあちゃんに正直に言えば優しくガイダンスしてくれるぞ。

 

大人たちのワンダーランド5

そしてな、ここのお店の特徴を1つ。

それはお酒を買えばグラスを出してくれるし、おつまみを買えばお皿に盛りつけてくれるという点だ。これは角打ちのお店としてはすごいホスピタリティだ。

通常の角打ちのお店は、缶ビールは缶のまま食べるし、缶詰は缶詰のまま食べる。だがおばあちゃんはニコニコしながらおつまみをお皿に盛り、マヨネーズをトッピングしてくれたりと、さらに一歩のサービスがある。なんて尊い

 

大人たちのワンダーランド6

いつも人々がひしめいているお店。他の角打ちのお店と比べると、2・3人のグループ客が多いように感じる。そしてワイワイ楽しそうにお酒を飲んでいる。

 

そんな大きな大人たちの隙間を縫うように動き回る、小柄で痩せたおばあちゃん。細かいことにも気づき、そして「これ下さい」みたいに声を掛けられたら素早く対応している。

まさにこれは幼き日に見た駄菓子屋さんの光景。子供が目を輝かせながらお菓子を選び、おばあちゃんに「これちょうだい」と10円を渡して店頭で食べる。それをそのまま大人の世界にしたのが、この加藤酒店だろう。そりゃみんな好きだよね。

 

 

裏メニューペヤングがうますぎる

 

それでは、僕自身が初めてこのお店を訪問したときのことを書こう。

その日は店内はギュウギュウで、みんなワイワイガヤガヤ飲んでいて、オドオドしながら1人で入店した僕はどうしていいかわからなかった。

おばあちゃんも奥で盛り付けでもしていたのか、ちょうど僕の視界に入るところにはいなかった。

 

最奥のテーブルで1

全てのビールケースのテーブルは埋まっており、空きを探しながら奥へ奥へと進んでいくと、ついに最奥にある白くて大きなテーブルのところに行きついた。ここには誰もいない。使っていいのだろうか…。

 

ちょうどそのタイミングでおばあちゃんが奥から出てきた。

初めてであり、ビールケースに空きがない旨を伝えると、この大きなテーブルを使ってよいとのことだ。わぁ、ありがたい。もちろん他にお客さんが来たら相席にあるだろうが、しばしこの広い空間をエンジョイしよう。

 

最奥のテーブルで2

とりあえず瓶ビールをオーダーした。初回であたふたしており、自分で冷蔵庫まで選びに行くような心の余裕はなかったので、ひとまずおばあちゃんに「瓶ビールあります?」って聞き、そしたら持ってきてくれた。

 

それと、ウワサに聞いていたペヤングソース焼きそばをオーダーした。パッと見たところ店内の棚には焼きそば等はないので、ちょっとドキドキしながら「ありますか…?」って聞いた。

おばあちゃんは「じゃあちょっと待っててね」って言い、裏の方に消えていった。

そして数分、ペヤングの登場だ。

 

最奥のテーブルで3

白いお皿で出てきた!なんかすごく美しく盛り付けられている!

ケースのまま出てくるのではないのだ、おばあちゃんがわざわざ盛り付けてくれたのだ。こうやってお皿に盛るとカップ焼きそばもいつもより神々しく見えるよね。

 

最奥のテーブルで4

そんでペヤングうまっ!

たぶんこの見た目による脳の錯覚もあるのだろうが、単純におばあちゃんの湯切りがうまい。僕がやるとどうしてもケースの角の部分にお湯が残っちゃうもん。おばあちゃん、たぶんバックヤードでプロ野球選手張りのフルスイングで湯切りをしているのだろうな。

 

最奥のテーブルで5

店内の喧騒を眺めながら、ゆっくりペヤングを食べ、ビールを飲む。

1人だからこそのゆったりした時間。誰かと飲むのも好きだけど、僕はこうしてお店やお酒と向き合いたいときは必ず1人なんだよ。1人のみの確率、90%くらい。まぁ単に友達がいないってのもあるけども。

 

最奥のテーブルで6

最奥のテーブル席を使用できたのはこの一度きりだ。

それ以外はビールケースのスペースを確保できたのでね。貴重なビギナーズラック。

 

では、次は別の機会にペヤングをオーダーしたときの画像だ。

 

ペヤング再び1

これはビールケースの上を確保できているね。タカラ焼酎ハイボールライムと共にペヤングだ。ペヤング、大抵のお酒にマッチするように製造されている。

 

ペヤング再び2

よく見てほしい。焼きそばの中央部分にかやくがまとめて乗せられている。普通に作ると麺と一緒にお湯をぶっかけるから、麺に絡まるかケースの隅っこに溜まるかのどちらかだ。

おばちゃんはきっとかやくだけ別にお湯をかけているのだろう。仕事が丁寧すぎる。

 

 

缶詰もお皿に出すとうまい件

 

その他の訪問リポートをドバドバ書いていこうと思う。

 

せんべろの名店1

ビルのひしめく路地に、特に電飾がハデなわけでもなく、お店が明るいわけではなく、周囲に溶け込んでいる雑居ビル。看板も昔は白かったのかもしれないが、今は黒ずんでいてビルの色と同化している。

 

せんべろの名店2

だがドアを開けると店内はいつでも賑わっている。Webを見ると何度も訪問して満席で入れなかった…という人もチラホラいるほどだ。そんな中で僕はいつも入ることができたので運が良いのかもな。

 

せんべろの名店3

缶のお酒は200円程度。ビールは400円前後。ペヤングは230円。その他の缶詰も200円ほど。だからそれなりに飲んで食べても1000円を超えることは少ないのだ。

立ち飲みだから短時間でサクッと飲んで楽しんで、1000円以下。まさに1000円でベロベロになれる、せんべろの名店なのだ。

 

せんべろの名店4

これは確か焼き鳥の缶詰だったな。

お皿に出してくれるのはありがたいけど、どうすると写真を後から見返したときに何を食べたかわかりづらい点、今になって気づいた。でもうまかった思い出だけは鮮明に残っているからいいや。

 

せんべろの名店5

視界にほぼ誰もいなくなって壮観な図。

普段であれば18時を過ぎるとサラリーマンが詰めかけて混雑するので、17時の角打ちスタートと共に入るのが望ましいとされている。

ちなみに日中はふつうにお酒の販売のみしている。角打ちは17時からなのだそうだ。

 

せんべろの名店6

一度、店内は満員だったけども外のビールケースタワーが空いていたことがある。

おばあちゃんは申し訳なさそうに「外しか開いていないんだけど…」と言っていたが、僕はむしろ嬉しい。外、いいじゃないか。夜風を感じられる。

 

せんべろの名店7

五反田の町を行き交う人を眺めながら、僕は酒を飲む。最高だ。

アウトドアで食べるご飯がうまいように、外で飲む酒もうまい。僕とあっちの人たちとは、何の壁も隔たりもないのに、過ごしている世界観が全然違うのだ。それがなんだかおもしろい。

 

せんべろの名店8

このときはサンマの缶詰だったな。

お皿に移すととても上質なおかずのように見えるから、ありがたさも3倍だ。

 

 

2025年、再び訪ねてみる

 

冒頭でも書いた通り、2024年の年始頃にこの加藤酒店が休業してしまったと聞いた。切ない気持ちになった。

加藤酒店のない五反田駅なんて行く理由もないし、おばあちゃんが作ってくれないならばペヤングも一生食べないぞ、とすら思った。

 

だけども、そう意固地になっていてはダメだよね。

休業から1年経った2025年の年始、加藤酒店の様子を見に行くことにした。

 

加藤酒店2025_1

あ、まだ看板がある。お店は…。お店はいったいどうなっているのだろうか…。

休業中であることはほぼ間違いないのだが、お店が実は開いていて、おばあちゃんが笑顔で無開けてくれて、中ではサラリーマンが楽しそうに飲んでいる幻想が脳裏をよぎった。

そんなパラレルワールドはここに現れるだろうか…!?

 

加藤酒店2025_2

あぁ…。もちろん営業していなかった。休業を示す貼り紙も、当初は貼られていたそうだが今はないっぽい。店内も見えないようになっていて、様子がわからない。

…残念ではあるけれでも、おばあちゃんがどこかでゆっくり休んでいることを心から祈ろう。お疲れさまでした。

 

以上、日本7周目を走る旅人YAMAでした。

 

 

住所・スポット情報

 

  • 名称: 加藤酒店
  • 住所: 東京都品川区東五反田1-13-3加藤ビル
  • 料金: ペヤング¥230他
  • 駐車場: なし
  • 時間: 17:00~21:30(土日祝定休)