週末大冒険

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ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

【エッセイ】弾丸フェリーで本土最南端「佐多岬」を目指す!フェリー2泊現地0泊の強行軍!

"弾丸フェリー"というエクストリームスポーツがある。

商船三井さんふらわあ」というフェリー会社が企画している、「フェリー2泊・現地0泊」という超スピードプランだ。これを申し込むとな、復路フェリーが半額になるんだよ。えらいお得。

 

おおまかなスケジュールを書いてみよう。

  • 1日目の夕方 … 往路のフェリー乗船
  • 2日目の朝  … 現地到着
  • 2日目の夕方 … 復路のフェリー乗船
  • 3日目の朝  … 帰着

こんな感じである。

西日本にしか存在しないプランであり、関西と九州を結ぶ航路が該当だ。

関西発だとするなら出発港は大阪港か神戸港になるのだが、そこいらの都市部でお仕事している人であれば、例えば土曜の夕方に出発し、月曜の朝の出勤に間に合ったりするんだぜ。ワンダフォー。

 

 

弾丸フェリーの航路は、具体的には上記3種である。関西発の九州行きを前提に、時刻も書かせていただいた。

曜日によってちょびっとだけダイヤが異なり、「土曜夕方発」が一番現地滞在時間が少ない。まぁ僕はそれを選択してしまったので、上記地図に掲載したのもその時間だ。

 

ところで同じ弾丸でも過酷さに大きなレベル差があることに気付くよね。「大阪-志布志便」、こいつぁエグい。

しかもフェリー着岸してから下船までは30分ほどかかる。一方で帰りの乗船には1時間前には港着を指示される。

つまりはさらに1時間30分をマイナスし、わずか6時間35分の活動可能時間なのである。

 

さて、今回は僕が弾丸フェリーにチャレンジするわけだが、どの航路を選んだのかというと…。

 

 

「大阪ー志布志便」!!

やっぱコイツっしょ!!弾丸の中の弾丸!!

 

 

では、2024年春のエクストリームな旅路をご紹介しよう!

 

 

【前説】最初に言おう!半端なカクゴなら辞めておけ!

 

そりゃね、「鹿児島市内で参加したいイベントがあるから、それ1つ見れればよいのよ」みたいな人なら良いよ。

でも、僕みたいに「ドライブしたい・周遊したい」って人にとってはとんでもなくタイトなプランになるよ。

 

www.ferry-sunflower.co.jp

 

例えば上記リンクは、さんふらわあ公式Webに掲載されている「大阪-志布志便」のサンプルプランだ。「佐多岬」・「雄川の滝」・「あすぱる大崎」の3箇所に立ち寄っている。確かに3つともいい場所だよな。

 

あすぱる大崎のカブトムシ

しかし道中の記載走行時間を合計してみると4時間20分になる。

活動可能時間は6時間35分だとさっき計算したのに、そのうちの4時間20分が走行時間だ。残りの2時間5分が、貴重な貴重な観光時間と食事時間だ。

 

そして佐多岬と雄川の滝は、それぞれ岬の先端と滝つぼ展望台まで往復40分は歩く。岬の先端と滝つぼ展望台で5分ずつ滞在するとしても、2つで観光時間は合計90分だ。5分で満足できない人は、さらにその時間を独自にプラスしてくれ。

2箇所の観光で90分だとして、この時点で残り35分しかないぞ。

 

佐多岬はここで満足するな、まだまだ先は長いぞ

あすぱる大崎では何をするのだ?トイレか?じゃあ10分としておこう。

ランチはコンビニで買って店頭で食べて15分として。

そうすると走行時間以外で1時間55分は必要となる。

 

走行時間4時間20分に1時間55分を足して、最低でも6時間15分は必要なのではなかろうか。いや、Webでは志布志港から佐多岬まで120分と書いてあるが、150分は確保しておかないと相当に厳しいぞ。つまりはもう30分、6時間45分は最低ほしいところだ。

つまりは現地滞在時間が6時間45分必要なのに、活動可能時間は6時間35分。若干足りない。無駄を一切省いても10分足りない。

 

でも桜島も行きたいのが人情ってもんよ

もちろん旅ってのは「どれだけ無駄をするか」が大事だったりする。にもかかわらず、すさまじい強行軍なのだ。弾丸なのはフェリーだけじゃねぇ、むしろ現地の行程が弾丸すぎるのだ。

 

じゃあYAMAさんは、もう少しライトな行程にする? …違うね。

じゃあWebのサンプルルートの通りに走る? …違うね。

 

サンプルルートなんざ最初から参考にしない。てゆーか行く前に見てもいない。

走りたいところを走る。結果サンプルルートより数段ハードになるかもしれないが、それもそれで旅の醍醐味ってヤツよ。

 

では、次章からいよいよ本編だ!!

 

 

【第一章】往路フェリーで酒・ギター・アイス!堕落生活!

 

ある春の土曜日の夕方。大阪府の「トレードセンター前」駅から下車した。

大阪港の最寄り駅だ。大阪の中心地からここまで電車で15分くらいだったか?大都市の近くに港があるって便利そうでいいな。

 

フェリー乗船

トレードセンターから志布志便のフェリーまでの距離は700mほど。「ちょっと歩くのダルいな」って思ったら、無料のシャトルバスがあったのでそれに乗ることに。

10分待っても僕以外のお客さんが来ずに、結果バスは僕1人だけを乗せてフェリーターミナルに向かう。

 

17:10に受付を済ませた。17:50出航なので40分前の手続き。

本来であれば1時間前が推奨されているのだが、すまない。ぶっちゃけ閑散期は30分前まででいいですよね…??

 

弾丸フェリープランだと、客室はツーリストと呼ばれる雑魚寝エリアになる。一応自分の体の左右にカーテンを引っ張ることができるので、プライバシーはかろうじて…、守り切れない。残念。足元がお留守だぜ。

 

フェリー出航

17:50、西日を盛大に受けてフェリーは大阪港を出港する。気付くと左手に発泡飲料を持っていた。なにこれおいし。

 

18:25、メッチャクチャ遠くに「明石海峡大橋」が見え、ちょうどその背後に夕日が沈んでいった。この季節だけのスペシャリティじゃない?僕の一番好きな橋、こんなシチュエーションで眺められて感動っすわ。

 

端ッコスタンプラリー

18:45、窓の外にはこっちと比べ物にならぬほどの富裕層を乗せた豪華客船がいる。…って感じのことを船長がオブラートに包みつつアナウンスしてくれたのでデッキで眺めた。

 

さて、忘れないうちにやることがある。

商船三井さんふらわあという2大フェリー会社が2023年10月に合併したことを記念してやっている「端ッコスタンプラリー」。「関西-九州のフェリー」・「本土最南端_佐多岬」・「東日本-北海道のフェリー」・「本土最北端_宗谷岬」の4箇所でスタンプを押せば豪華景品だ。

これをやりたいがために、普段だったら自走しちゃうYAMAさんがわざわざ船に乗ってんのよ。

 

 

こんなバチクソに煽られたら、そりゃやるしかないよな。

企画者の手のひらの上で踊らされている気もするけどさ、逆に旅人全員で達成して企画者が泡吹いて倒れるくらいやってやろうぜ。

 

スタンプの押し方は、専用のアプリをダウンロードした上でポスター写真を撮影するとスタンプ押せる感じの景色。最初は少し面倒。

 

静かな夜を

少し布団の上でゴロゴロした後、20:15から始まるギターのミニコンサートを見て、そしてお風呂が21:30までだというので終了し次第すぐに入り、風呂上りはアイス。夕食はアイスだけでいい。実はお昼に奈良県でたらふく食べたから。

至福だなぁ。明日は死ぬほど忙しいだろうから、今はこうしてノンビリすごしていたい。

 

22:00に消灯となり、船内は静まり返った。

ドリップコーヒーの自販機が故障中なのが死ぬほど残念。僕、コーヒー飲まないと生きていけないのに…。22:30ごろに枕を濡らしながら寝たと思う。

 

朝やきそば

グッモーニンッ!!

6:00ごろ起きたら雲が多かった。鹿児島、晴れるよね?今日は全国的に晴れると聞いているぜ?

7:00すぎにピカーッと日が射したので安心してカップ焼きそばを作り始めた。昨日トレードセンター内のコンビニで買ったものだ。現地で朝ごはんを食べる時間がもったいないから、下船直前に満腹にしておく魂胆だよ。

 

7:40、遠くに宮崎県最南端の「都井岬」の灯台が見えた。あと1時間ちょいで鹿児島県の志布志港だ。肩を温めておきますかねぇ…。

 

8:55、志布志港に着岸。船内にアナウンスがかかる。

『ただいま志布志港に着岸しました。天候はあいにくの雨ー』

雨ーーッ!!? 晴れ予報なのに!!?? 降水確率10%なのに!!?

 

コイツはヤベェ。そもそも雨降るようであれば弾丸フェリーなんて申し込まないのだよ。晴れている前提で来たのに。

これは人生ハードモードですぜ…!!

 

雨の中のスタート

9:07、下船した。おっ、わりと早い。ではすぐにレンタカーを借りよう。

うん、実は僕は日本本土はマイカーで走ることをポリシーとしている。しかし今回は九州を走る時間が非常に短く、そのためだけに高いお金を払ってマイカーをフェリーに乗せるのはちょいとアレだったので、レンタカーにするのだよ。

自分の車じゃないから、今回の企画を「走ったこと」にカウントするのかどうかは追って考えよう…。

 

とにもかくにも、とりあえずレンタカーなのだ。

実は志布志市の取り組みとして、「さんふらわあに乗ってきて志布志でレンタカーを借りる人には補助金1000円を支払おう」っていう企画がある。

対象レンタカー会社は3つあるが、そのうち「トヨタレンタカー鹿屋店」だけは事前に伝えておくとフェリーターミナル内でレンタカーを貸してくれる。

レンタカー事務所に移動する時間を短縮できるのだ。

 

ターミナル内に事務机を出して待っていてくれたスタッフの姉さんに声をかけて手続き。すぐに発行した書類を正面のフェリー窓口に提出し1000円を受け取り。

じゃ、小雨の中をドライブに出発しますか…!!

 

 

【第二章】JAXAの施設見学と雄川の滝!ダッシュで巡れ!

 

9:15_ドライブ開始(残り時間…6時間45分)

 

出発した瞬間から、残時間を気にしないといけないシチュエーション。

この旅ってのは…!最初からクライマックスなんだよ…!!

 

ゲシュタルト崩壊の町

9:27_志布志市役所(残り時間…6時間33分)

 

志布志港に上陸したからには、ここに寄っておきたい。

志布志市役所」。住所は鹿児島県志布志市志布志志布志二丁目1番1号だ。「志」が多すぎて脳がバグる。

 

10:08_ふれあいパーク内之浦(残り時間…5時間52分)

 

今、僕は大隅半島の東側を経由しながら本土最南端の佐多岬に向かっている。西側経由よりも距離が長くて不利なんだけど、内之浦に立ち寄りたいんだからしょうがない。雨は止んだ。やった。

 

人口衛生追尾アンテナのレプリカ

日本2周目から毎回立ち寄っている好きなスポット、「ふれあいパーク内之浦」だ。JAXAが近いからロケット関連のオブジェなどが道沿いにたくさんあるよ。宇宙の町、内之浦

しっかしこんなドロドロした天気の日にここを訪問するのは初めてだぜ。

 

そして今回の記事の注意だが、スポットの詳細まではリポートしない。そんなことすると文字数が大爆発してしまうので。

あくまでも行程にフォーカスした記事にしたいのだ。

 

10:37_JAXA内之浦 宇宙空間観測所(残り時間…5時間23分)

 

JAXAを見学しようぜ

JAXA内之浦 宇宙空間観測所」!!マジな宇宙観測施設の中をマイカーで突入して見学できる、マニア大喜びのスポットなんだぜ。しかも無料。

受付で説明を受ける。僕は過去2回ここに来ているので大体内容はわかる。中の立地もわかる。テキパキと手続きを済ませて、許可ボードを車に設置し、速攻で敷地に入っていくぜ!

 

宇宙はロマン

こんな感じだ。ちょうど晴れ間が広がって感動的な絵になった。

「衛生ヶ丘(ほしがおか)展望台」・ロケット発射設備・ロケットレプリカ…。見ていて子供心がくすぐられる。大人って、「大きな子供」なのだと改めて実感。

 

敷地内の数箇所を巡っているうちに、あっという間に11:00だ。

まぁでもまだ敷地に入って20分であり、せっかくの貴重なこのスポットを20分で出る人も少ないだろうけども、もう時間だ。出る。

併設の資料館があることを知っているが、時間もないし過去に見たこともあるので断念する。

 

11:00_JAXA内之浦 宇宙空間観測所出発(残り時間…5時間00分)

 

11:22_岸良展望所(残り時間…4時間38分)

 

真っ白な岸良海岸を遠望

ここね、海沿いの国道脇にあって気軽にこの絶景を眺められるのだ。だから毎回立ち寄っている。今回も3分ばかり車を停めた。いいーー!!春の清々しい風、最高にいいーー!!

 

よしっ、では次は「雄川の滝」に行こう。3kmほど袋小路に入っていかねばならず、その往復時間がやや痛いのだが、滝を見たい気持ちなのだ。

 

11:56_雄川の滝 駐車場(残り時間…4時間04分)

 

滝は奥の奥にある

「雄川の滝」の駐車場に着いた。ここから滝までは片道1.2kmの遊歩道。所要時間は1時間と案内看板に書かれている。

僕にはそんな時間はない。忍者の末裔をナメるなよ。ダッシュでその半分の時間で往復してやんよ。駐車場枠のカフェのテラスで優雅にお茶している人々がうらやましいが、僕は小走りで遊歩道に入って行った。

 

12:17_雄川の滝(残り時間…3時間43分)

 

エメラルドの滝つぼに流れ落ちる滝

弧を描くような巨大な滝つぼに、静かに注ぐ雄川の滝。いいね。ちょうどいいタイミングで僕以外に誰もいなかったのもいい。

でも小走りで来たのでちょっと息が上がっている。案内板には『清流のせせらぎと木々を吹き抜けるそよ風を感じながら』と書いてあったが、僕自身が突風のようにやってきて嵐のように立ち去るのだ。

 

おや、SNSにて情報をいただいた。

志布志の町中の「うなぎの駅」でうなぎ弁当を買ってフェリーの中で食べるのがおすすめらしい。うなぎ食べたい!寄りたい!時間あるかな??

 

12:28_雄川の滝 駐車場出発(残り時間…3時間32分)

 

ここの駐車場で立ち寄ったトイレが、結果的に唯一のトイレタイムだったのだよ。他にトイレ行く時間はなかった。(僕の下半身が"雄川の滝"にならなくってよかったね)

 

 

【第三章】本土最南端での焦燥!フェリーに間に合うか!?

 

お腹が減ってきた。せっかく九州に来ているのだ、九州で何かを食べたい。

ちゃんぽんがいいだろうか?渋い食堂とかに入りたいな。雄川の滝から大隅半島西海岸に出るとすぐに根占の町だ。そこの国道沿いにいいお店は無いだろうか…?

…って思ったらあった。

「おぉ、いい感じ!」って思って通り過ぎた後すぐにUターンし、舞い戻った。

 

12:46_きよか食堂(残り時間…3時間14分)

 

きよか食堂のちゃんぽん

国道269号沿いの「きよか食堂」。なかなかに渋い佇まいの食堂だ。そのカウンター席に座る。

オーダーしたのは600円のちゃんぽん。おじいちゃんとおばあちゃんがせっせと作ってくれた。アツアツでうまい。

他にも1組大家族が来て小上がりで盛り上がっていた。地元に愛されるいい雰囲気の食堂だな。

 

13:03_きよか食堂出発(残り時間…2時間57分)

 

店の滞在時間は20分もなかった。速攻で食べたのだ。口、ちょっとだけヤケドしたかな…?

出発した瞬間、雨が降ってきた。マジか。お天気雨だ。

 

道の駅 根占

13:07_道の駅 根占(残り時間…2時間53分)

お天気雨の中であるが、その情景が素晴らしい。いつも立ち寄っている「道の駅 根占」で一瞬写真を撮って行こうぜ。

ここには幸せの黄色いポストがあるし、海の向こうの薩摩半島の「開聞岳」が綺麗に見えるのだ。小雨の中を駐車場から道の駅の建物前までダッシュで往復。滞在時間は4分ほどだ。

 

では本土最南端の佐多岬に急げ!

ここいらの事情に詳しい人は「今から?むしろそろそろ佐多岬を出るくらいのペースじゃないと、フェリーの時間が心配では?」って思うかもしれないけど、今の僕にそういうことは言ってくれるなよ。この旅の最大の目的地なんだから、死んでも踏む。

 

13:36_旧佐多岬ロードパーク入口(残り時間…2時間24分)

 

来たる南国、北緯31度線を越えろ

佐多岬の手前8km地点から始まる、旧佐多岬ロードパーク。ガジュマルなどの南国植物が生い茂っていて最高に好きな道だ。

 

13:48_北緯31度線展望広場(残り時間…2時間12分)

 

そして佐多岬駐車場の直前に出てくるのは、ライダーさんがみんな大好きな「北緯31度線展望広場」。ここ数年でできたスポットで、愛車と佐多岬の碑を一緒に撮影できる点がポイント高いのだ。

…時間がヤバい。もう相当にヤバい。今すぐに志布志港に引き返したいが、もうちょっとだけ…!!

 

13:53_佐多岬駐車場(残り時間…2時間07分)

 

最南端グッズをゲット!

本土最南端の佐多岬駐車場に車を停める。

まずは端ッコスタンプラリーのスタンプを入手。これで2つ目をゲットだ。

続いて駐車場の売店で、無料の日本本土四極の最南端到達証明書をもらう。これは日本本土の東西南北4つ集めると、1つの大きな証明書になるんだよ。

それから本土最南端の記念コインを購入。これも東西南北4つで同じデザインだから、4つ集めると楽しいよ。

 

いったんこれらを車の中に入れた後、駐車場脇の展望台から岬の先端を眺める。

上の写真で赤囲みしたところが佐多岬の展望台。ここからは約800mで、片道15分の距離である。

…ここまで来たなら、行くか。ダッシュでな。

 

最南端に立つ

走る。数年前のリニューアルで歩道のアップダウンはだいぶ解消された…はずだったが、昨年の台風で歩道が一部損壊しているのだ。それを迂回するためのアップダウンがあってヒザにくるぜ。おえっ。

さらには展望台直前はとんでもない突風。歩くのも立っているのも大変なレベルだ。

おまけに天気はドロドロ。快晴じゃない佐多岬なんて、何度も来ていて初めてだ。逆に貴重。

 

14:12_佐多岬展望台(残り時間…1時間48分)

 

展望台滞在時間は1分ほど。さぁ急いで戻れ!フェリーにマジで間に合わなくなるぞ!!

 

14:25_佐多岬駐車場出発(残り時間…1時間35分)

 

なんてせわしない旅なんだ

この旅は…、なんてせわしないのだろう…。

しかし僕はこのシチュエーションが楽しくてたまらない。言いようもないほどに焦っているが、「生きてる」って感じている。

気をつけて無理せずに志布志港を目指そう。大丈夫、きっとフェリー出航には間に合う…。

 

本来であれば、道すがらもう2・3箇所は立ち寄りたかった。時間が許せば桜島にも行きたかった。しかし時間が無いのだ。ただひたすら志布志港を目指すしかないのだ。

弾丸フェリーで佐多岬を絡めるなら、もう昼を過ぎたら志布志港を目指し始めないとキッツいのだね。なんて短い滞在時間。

 

15:30_鹿屋市街(残り時間…30分)

 

さて、渋滞に巻き込まれました。さすが都市ですね、ふむふむ。…焦る。

 

最後のワープ

15:53_東九州道 東原IC(残り時間…7分)

 

ここで無料の東九州道を使うぜ。普段はこういう手段は使わないのだが、やむを得ない。

 

志布志港まであと25km!!所要時間のめどは23分!!

乗船手続き&レンタカー返却推奨時間である、出航1時間前(16:00)には間に合わない。だけども出航30分前くらいまでであれば受付できると知っている。

大丈夫。それには間に合うから最悪の事態は回避できるはずだ。風は強いし雨もチラついているから気をつけるぞ!

 

16:12_東九州道 志布志有明IC(残り時間…マイナス12分)

 

さすがにレンタカー会社に遅延連絡をしなければ…と車を停めてスマホを手に取ったら、スマホが滑ってシートとセンターコンソールの隙間の狭いところに消えて行ったときにはさらに焦ったよね。

 

16:16_うなぎの駅(残り時間…マイナス16分)

 

うなぎ、ない…!

さっきさ、「フェリーの中でうなぎを食べたい」って書いたじゃない。教えてもらったスポットにやってきた。しかしすでに遅刻状態。1分で要件を済ませるぞ。

落としたスマホをなんとか拾い上げ、レンタカー会社に電話しながら店内に入る。…うなぎ、売り切れていた!!残念!だけども僕の計画の甘さが招いた事態だ、しょうがない。

レンタカー会社の人は、最短時間で車を返却できるようにスタンバイしてくれているという。急げ急げーー!!

 

フェリー会社から電話がかかってきた。車を停車させて電話に出た。

フェリー会社のスタッフさん、「今どこですか…!?」と焦っている雰囲気だった。そりゃそうか。閑散期だからわざわざまだ来ていない乗客に電話してくれているのだな。申し訳ない。

でもあと800mーー!待っててくれーー!!

志布志港に帰還!!

16:25_志布志港(残り時間…マイナス25分)

 

最初にレンタカーを借りた場所に車を「ズギャッ!!」と停めた。

隣の車で待機してくれていた、朝と同じスタッフの姉さんが素早く飛び出し、僕と一緒に車体チェックと忘れ物チェック。

 

返却にかかった時間はわずか1分だった。僕は「すみません、すみません」と謝ったが姉さんは「全然大丈夫ですよ」と笑顔だった。

チクショウ、こんな対応されてしまったら、また近いうちに鹿児島に来てお金を落とさないとじゃないか。今回は全然お金を落とせなかったな。もっと感謝したいのに、すべきなのに。

 

走行距離は216kmであった。

 

そのさらに1分後、フェリーカウンターで手続きをした。

スタッフのおばちゃんはさっき僕に電話してくれた人だった。「すごい。速攻で来れたのですね。」と驚いていた。すみません。ダブルすみません。

 

ありがとう、志布志の皆さん

16:35_フェリー乗船

 

荷物を船室に置き、自販機で酒を買ってデッキへと出て行った。

僕が車を戻した駐車スペースが遠くにチラリと見えていたが、既にレンタカー会社スタッフの姉さんも僕の乗ってきた車もなかった。

ありがとう、そしてすみません。でも鹿児島、今回で一層好きになったよ。

 

17:00_志布志港出航

 

 

【終章】往復の行程もドタバタも含めて考えれば最高だったろ?

 

じょじょに遠くなる大地、かすみの中にボンヤリと浮かぶ太陽を眺めながら、僕もまたボンヤリとしていた。

さっきまでの怒涛のドライブがウソのようであった。

 

おぼろ太陽

陸地が見えなくなった後、早々にお風呂に入り、ゆっくりとリフレッシュした。

行きも帰りもフェリーはガラガラで快適だった。

 

夕食はどうしようか…。うなぎ弁当を買えなかったばかりか、コンビニすら寄れなかったしな。船内の売店で簡単なものを買うか、それともレストランを利用するか…。

 

19:00すぎまで思案した結果、船内レストランに行ってみることにした。

何度も何度もフェリー旅をしているが、実はレストランは初めての利用だ。今までは船内でグルメは求めていなかったからな。

だけども鹿児島に落とせなかったお金、感謝の気持ちをここで活用しちゃいたいと思うのだ。

 

船内バイキング

基本的にメニューはバイキングのみ。1800円だったかな?決して安くはないが、クオリティは高いと感じたし、そもそも面白い。

ドリンクバーもついているので食後はコーヒーをゆっくり飲んで閉店まで過ごした。

 

弾丸フェリーによる佐多岬は、非常に難易度の高いプランだったな。

ぶっちゃけ言うと、僕だからできたし僕だから楽しめた。何度も走ってルートは頭に入っていたし、何度も行ったスポットが多かったからダッシュで観光しても楽しめた。

だが、これが複数名だとしたら、僕はその人を楽しませる自信はないね。初めて鹿児島を訪れる人だったらなおさらだ。

 

少しだけ夜を楽しませておくれ

活動時間6時間半。それだけのために半額割引ありとはいえ、そこそこの料金のフェリー代を払い、フェリー内で2泊するほどの往復時間をかける…。

それだけのコストと時間を払うだけの、6時間半の思い出を作れるかな??

 

…たぶんだけどな、そういうことを考え始めた時点でダメだと思う。そういう視点で考えたらネガティブな方向に行ってしまう。

 

最終日の朝日

旅ってさ。

家を出発した瞬間から帰るまでを指すんだよ。

 

行きのフェリーでデッキから出向を眺め、ギターのミニコンサートを聴き、エンジン音を聞きながら眠りにつき。

大隅半島を弾丸のように走りまくり。帰りのフェリーで1人バイキングを楽しみ、布団の上でパソコン叩いて余韻に浸り、最後の日の朝日をデッキで眺めて「あぁ旅ももうすぐ終わりだな…」ってセンチメンタルな気持ちになり…。

 

それ全部を含んだ思い出として考えれば、唯一無二でしょ。いい冒険だったでしょ。

 

さんふらわあは太陽に守られて

7:35、フェリーは大阪港に入港する。

平日であり、ちょうど多くの社会人が動き始める時間帯であった。大都会大阪の日常。

 

でも僕の頭の中には、まださんふらわあのテーマ曲が流れ続けていた。

 

走行マップ

 

 

Episode 弾丸佐多岬  ~Fin~