週末大冒険

週末大冒険

ちょっと出かけてみないか。忘れかけていた、ワクワクを探しに。

No.248【広島県】街は輝く!おとぎ話の世界のように!「ドリミネーション」すごかったぞ!

イルミネーションの最盛期はクリスマスなのだろう。知ってる。

年越しカウントダウン等で再度局所的な盛り返しを見せるが、新年になるとなんとなく終息してしまうことの多い、儚いエンターテイメント。

 

だからちょっと出遅れた感は否めないが、大晦日のこのタイミングでイルミネーションについて書くぜぇぇ!!

まだ間に合う!まだ夢は終わらない!

 

今回ご紹介するのは、広島の中心地をド派手に彩る「ひろしまドリミネーション」だ!

2回行ったぞ!どちらも1人だ!淋しッ!!

 

 

序章:おとぎの国に迷い込む

 

ひろしまドリミネーション

平和大通りなどを中心とした広島のど真中で開催される巨大なイルミネーションである。

 

おとぎの国へようこそ1

"ドリーム"と"イルミネーション"を合体させた造語で、おとぎの国をテーマにしたデザインが基本だ。

2022年は第21回であり、例年大体11月17日~翌年1月3日の48日間の開催なのだそうだ。

 

…あれはもう結構昔。確か2012年のことだったろう。

僕は意図せず、この幻想的な世界に飲み込まれたのだ。

まずはそのときの話をしたい。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-

 

ひろしまお好み物語 広島駅前ひろば」という施設をご存じであろうか?

 

ひろしまお好み物語1

文字通り広島駅の南口すぐのビルの中にある、有名お好み焼き店が10数店舗入り乱れる総合施設である。

ビルの1フロアではあるが、それぞれの店舗が屋台風になっており、それらを眺めながら「どこのお店に入ろうか」とウロウロするだけでメチャ楽しい。

 

ひろしまお好み物語2

僕はそこに向かおうとしていた。

そこで夕食にお好み焼きをたらふく食べたいのだ。

間違いなくそれが、僕の今想像しうる一番の幸せ。

 

原爆ドーム

直前までライトアップされた「原爆ドーム」を眺め、「じゃあこのあとお好み焼きを食べて本日のミッション終了!」と意気揚々に広島駅に車で向かう僕。

 

しかしだ、平和大通りで異変に気付いたよね。

大渋滞で全然進まねぇの。何事?これ、何事??

 

おとぎの国へようこそ2

ノロノロと10分くらいかけて100mほどを進み、ようやく僕は理解した。

この渋滞の正体は、街中での盛大なイルミネーションによるものなのだ。

 

こりゃ、すごい界隈に突入してしまったものだ…。

サプライズで嬉しいやら空腹やらで、僕はどんな顔をすればいいのかわからなかった。

それが、僕とドリミネーションとの出会いであった。

 

おとぎの国へようこそ3

街中、狂おしいほどの電球で満たされている。

大通りの左右は路駐でギチギチ。

そして歩行者もわんさか溢れかえっていて、みんな写真を撮って楽しんでいる。

すごいぞすごいぞ。

 

おとぎの国へようこそ4

2012年の時点でも、140万球が街中に設置されているのだそうだ。

そして11月17日からスタートしたこのイベント僕の訪れた週末が、シーズン2回目の週末であった。

 

従い、なかなかの混雑っぷりだ。

秋の最後を迎える週末。まだ本格的な寒さになる前に、みんなイルミネーションを楽しんでいる。

 

おとぎの国へようこそ5

あれは鳳凰か!?それともフェニックスか?

どちらも一緒か??

 

他にも巨大なクジラ・ドラゴン・馬車・気球などなど、ファンシーな造形が続々と現れる。

写真には撮れなかったが、電球で造られたお城がすごかった。神戸の「ルミナリエ」を彷彿とさせられた。

 

おとぎの国へようこそ6

大きな波に乗る冒険の船。その後ろにチラッとクジラが見えている。

物語がそこにある。

 

ところで大渋滞で車はほとんど動かない。

ほとんど止まっている状態で、たまーに動く程度。

だから車中からこれらの写真を撮影させていただいた。

 

車中でよかったかもしれない。

周囲はファミリーとカップルだらけだから、1人でこのイルミネーションの雑踏を歩いていたら寂しさで死んでいたかもしれん。

 

おとぎの国へようこそ7

カーナビがあれば他の道を使って広島駅まで容易に行けるのだろう。

ただし僕の車のカーナビには西日本のデータが入っていないのだ。

地図とカンだけで西日本を走り回っている。

 

あ、広島の路面電車、近未来チックでバチクソにカッコいい。

 

おとぎの国へようこそ8

渋滞で進まないのは大変だけど、あまりのイルミネーションの規模感に、逆にこ
れを見れてラッキーだった。

人ごみの隙間からチラリと青く光るSLのイルミネーションも垣間見れた。

 

おとぎの国へようこそ9

距離にして数100m。一本道。

だからそこを車で通過するのであれば一気に全部見られるのだ。

すんごいお得な渋滞。日本一許せる渋滞。

 

おとぎの国へようこそ10

季節が冬へと移り変わるのを感じながら、僕は広島の町をゆっくりと車で走った。

 

さーて、腹が減ったな。

目指すお好み焼きのお店のある広島駅前、まだかなー…。

 

 

本章:星降る夜にいざなわれ

閑話休題:八昌のお好み焼

 

あれから数年が経過した。

クリスマスも既に終わり、世は年末年始休暇である。

 

八昌1

そんな中、僕は広島の中心地でお好み焼きを食っていた。

最高の年末の過ごし方である。

 

お店の名前は「八昌(はっしょう)」。

「広島でお好み焼きを食べたい」と思う人がWeb検索をすれば、大体目にするほどの超有名店である。

 

八昌2

薬研堀のお店が有名だが、すんごい混雑している可能性があるだろうと読んだ。

なのでその100mほど手前の流川店に入った。

ちょうどカウンター席が空いていて、そこに座ることができている。

 

八昌3

オーダーしたのは、オーソドックスに肉玉そば。

800円でリーズナブル。

そしてお店の人が手際よく作ってくれる様子をずっと見学していた。

 

八昌4

やっぱカウンターの方が、鉄板から直接食べれるからずっとアツアツでいいよね。

東日本ではなかなか体験できないこのスタンスにワクワクが尽きない。

 

そしてうますぎ、肉玉そば。

お酒が欲しくなるけど、今日はまだ運転しないとなんでガマンなのだ。

最後、車中泊のときに晩酌しようね。

 

閑話休題

 

イルミネーションに包まれて1

腹いっぱいになったところでふと冷静になった。

 

ここから10分もしないところでイルミネーションやっているよな。

ドリミネーション。

車はコインパーキングに停めてあり、今回は自分の足で自由に歩き回れる。

 

時刻はまだ18時台。僕も元気。

では、前回は渋滞の車の中から見ただけのドリミネーション、今回はゆっくり歩いて見てみても良いのではなかろうか。

 

イルミネーションに包まれて2

あ、見えてきた。

 

…そして、知らない町の喧騒を1人で歩くってなんかワクワクして楽しいよね。

そしてイルミネーションを1人で見るのもなかなかスリリングだよね。

 

そのダブル効果で、僕はシラフだけどもちょっとハイです。

「お酒飲みたい」ってさっき口走ったけど、なんか変な脳内麻薬出ているのでもういいです。

 

 

本章:ドリミネーション再び

 

平和大通りのすごい雑踏の中に、僕も潔く登場した。

わぁ、すごい。光の世界。

 

ドリミネーションを歩く1

そりゃ当然ね、周囲はカップルやファミリーだらけよ。

光のオブジェの前で代わる代わる記念撮影したりしている。

僕はちょっとそれを遠巻きに見て、人が少なくなったタイミングで撮影するのだ。

 

少し切ないような気もしたが、いや違う。僕は一人旅が好きなんだから、切ないハズがない。

これはきっと、年末特有の切ない気持ち。

そっか、年末だから切ないのか。そっかそっか。

 

ドリミネーションを歩く2

前回もチラッ見た記憶のあるSLだ。

目の前で改めて見てみるとファンシーでかわいいわ。

 

ちなみにイルミネーションの造形自体は毎年同じものが多いが、細かい色彩やライトアップパターンは徐々に進化しているぞ。

 

ドリミネーションを歩く3

前回に続き、ビッグウェーブエリア再び。

船とクジラと錨。

このエリアは青い光が溢れていて好き。

 

ドリミネーションを歩く4

その背後をフェニックスが飛んだりしている。

 

やっぱ車窓ではなく、歩いてみると角度も変えて見られるし間近に見られるしで、いろいろいい。

世界観にドップリと浸れることができる。

僕も光の世界の住人なのだ。

 

ドリミネーションを歩く5

だけどな、聞いてくれ。

当時の手記を読み返したら、「周囲が暗いのでなんとか1人で行動していても精神保てるわ」って、陰キャ丸だしなことを書いてあった。

 

全然光の世界の住人じゃなかった…!

YAMAのヤツ、あぁ見えてとんでもなく深い闇を抱えてやがる…!!

 

ドリミネーションを歩く6

しかし、思い返してみても特別な時間、ステキな時間であったことは事実だ。

こういう期間限定のシーンに巡り合うことは、僕の旅ではそう多くはない。

そんな経験をできて感謝。

 

ドリミネーションを歩く7

夜空に星は見えなかったが、イルミネーションの星は頭上に瞬いていた。

年末の、星降る夜のひとこま。

 

 

補記:ひろしまお好み物語 広島駅前ひろば

 

最初の章で僕が目指していた、ひろしまお好み物語 広島駅前ひろば。

これについてエピローグ的な立て付けで、ちょっとだけ触れたい。

 

ひろしまお好み物語3

原爆ドームからの3㎞程の道のりを、30分以上かけて広島駅前までやって来た。

早歩きと同じくらいの速度だ。

とても空腹。

 

ひろしまお好み物語4

駅前に聳える不夜城

最上階に「駅前ひろば」とネオンが燈っている。

行くぞ天守閣最上階!

 

ひろしまお好み物語5

まぁ内部については序章でお伝えした通りなのだが、10数店あるここのお店が屋台風になっていて、みんな陽気にお酒とか飲んでいて、これからまだ数100㎞走る予定の僕は「チクショウ!」って思った。

 

どの店舗も事前知識が無く、とりあえずグルリと一周したあと、座れそうな席のある「きゃべつ」という名前のお店に入った。

 

ひろしまお好み物語6

ユニークな店名だ。

どうやらキャベツにこだわりを持っているからこういう店名にしたらしい。

確かにお好みう焼きにおいてキャベツの存在はとても重要だが、なかなかに飛び道具な発想。嫌いじゃない。

 

特製もちチーズのお好み焼きをオーダー。

ヤベェ、このネーミングだけでヨダレものだぜ。

 

ひろしまお好み物語7

「これは富士山かな?」ってくらいの量のキャベツが生地の上に盛られ、最終的にドデンと上記のようなフォルムとなった。

なんだなんだ、この最強のミルフィーユは。

 

店員さんに「お皿を使うか、それとも鉄板から直で食べるか」って質問された。

ここはもちろん鉄板派でいきますわ。

 

ひろしまお好み物語9

キャベツふわふわ、チーズ濃厚、もちの重量感グッド、そばのカリカリに焦げた部分、最高。酒くれって思った。

 

いい夜だ。

イルミネーションとグルメ。

どっちもいいが、両方揃えば最高なのである。

 

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前述の通り、ドリミネーションは1月3日までの開催だ。

今季はあと4日間。

見に行きたい人は急げ!

 

さよなら、広島の町1

そして注意点だが今回掲載した写真、実際に眺めたのとは少し順番を組み替えているのでご容赦いただきたい。

 

しかしご紹介のイルミネーションについては、いずれも平和大通り沿いの6区画くらいに密集しており、数10分歩けば余裕で全部を眺められる。

順番はさほど気にはならないだろうと思う。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

年末にお好み焼きを食べ、イルミネーションを眺めた僕。

これは帰郷の旅へのひとこまだ。

 

さて、広島には元気をもらった。

遥か彼方の故郷を目指し、明日もまた走ろう。

 

さよなら、広島の町2

…という過去のエピソードでした。

これが2022年の最後の記事です。

 

今年はブログご訪問いただきありがとうございました。

来年も続々と楽しいスポットをご紹介します。

いろいろ既に対象スポットを考えてあります。

乞うご期待!!

 

以上、日本6周目を走る旅人YAMAでした。

良いお年を!!

 

 

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