グルメ
// 寒ければ寒いほどいい。なんなら吹雪いていたっていい。 そんな中、七輪で焼いたおにぎりに醤油を塗ってもらうのだ。 途端に芳ばしい香りが鼻孔をくすぐる。 焼き上がったら早速食べるのがよい。 かじかんだ手には、焼きおにぎりの熱が包んだ新聞紙越しに…
// 47都道府県の中で最も小さい香川県。 しかし星の数ほどうどん屋がある。いや、星よりかは少ないけど800店舗くらいはある。 僕が訪れたうどん屋はそんな中のほんの数10店舗だが、どれも格別にうまい。 香川県に行くとついついうどん屋巡りをしてしまう。 …
// 無機質な部屋。 簡素なテーブルとイスと文庫本。 そんな空間で、老婆の焼いた焼き鳥を、僕はハムハム食べたのだ。 「これまでの人生で一番おいしいかもしれないな」って思ったほどであった。 2022年の猛暑の季節の夕暮れ、本当にステキなひとときであった…
// 昭和レトロなドライブインが好きだ。 幼い日の夕暮れ、遠くまでドライブした帰りに父親と立ち寄って、ヤクルトを買ってくれたセピア色の思い出。 いや、それは僕の脳が勝手に捏造した都合のいい思い出なんだけど、誰もがそんなシーンを思い描いてしまうほ…
// 和歌山県の南部、那智勝浦の町。 日本三名瀑の1つである「那智の滝」があったり、町の各所で温泉が湧いていたり、近くに捕鯨基地があったり、生のマグロの水揚げ量が日本一であったり…。 いろいろと魅力いっぱいの町だ。 そんな那智勝浦の魅力をたくさん…
// 日本6周目の北海道は、2回に分けて走り回った。 広大な北の大地ならではの地平線・草原・青い海・グルメ…。 そういうあなたも想像できるであろう思い出ももちろんたくさんあるが、その中でも僕が「あそこは本当に良かったなぁ、ウフフ…」と思い出す回数が…
// イルミネーションの最盛期はクリスマスなのだろう。知ってる。 年越しカウントダウン等で再度局所的な盛り返しを見せるが、新年になるとなんとなく終息してしまうことの多い、儚いエンターテイメント。 だからちょっと出遅れた感は否めないが、大晦日のこ…
// 古都鎌倉。 三方を山、そして残る一方を海で囲まれた、天然の城塞都市である。 かつて幕府が築かれたのも頷ける。(あ、大河「鎌倉殿の13人」お疲れさまでした!) 特は流れて現代。 そんな山の中にとてもオシャレなオープンテラスのカフェレストランがあ…
// さよならを、言わねばならない。 言える日は、きっと今日しかない。 誰に対して?何に対して? それは僕の心が知っている。 だから僕は服を着替え、車に乗り込む。 …少し濁った空。もう冬が来るとは思えないほどのぬるい風。 2022年秋の最後の日が幕を開…
// 愛知県には、カニの爪のように尖った岬が2つある。 向かって左(西)側は知多半島、右(東)側は渥美半島だ。 両者はそこまで距離が離れていないということもあり、どっちも似たような景観で似たようなグルメが名物であるが、両方共に素晴らしいいのであ…
// 東京の下町、葛飾区の堀切菖蒲園という駅からの徒歩圏内に、一時期バラエティー番組でしばしば取り上げられた「立石バーガー」というお店があった。 ハンドメイド感が満載のハンバーガーの手動販売機がユニークだとか、そんな取り上げられ方だった記憶が…
// 幻の真っ黒なそば、音威子府そば。 知らないと絶対読めないと思うが、音威子府(おといねっぷ)と読む。 北海道で一番小さな自治体、音威子府村で作られていたそばだ。 うん、「作られていた」と過去形で書いてしまった。 もう作られていないんだ。 2022年8…
// 大阪で一番ディープかつデンジャーなスポットと言えば、西成区の「あいりん地区」かもしれない。 ここ数年で治安が良くなってきたそうだが、僕はドキドキしてしまう。 そんなあいりん地区のボロボロのホルモン屋さんの店先で、ホルモンを立ち食いしノンア…
// その建物の存在に気付いたのがいつだったのかは、もうよく覚えていない。 しかし2014年に初めて外観を写真に撮った日のことはよく覚えている。 真冬の四国を走り回っていたとき、国道55号沿いのすごい廃墟テイストあふれる建物が目に入る。 「あぁ、そう…
// 能登半島。 それは日本有数の握りやすい形状の半島だ。 その先端にある岬の名は「禄剛崎(ろっこうさき)」という。 岬好きであれば抑えておきたいスポットだ。 さらにさらに、この岬には驚きのポテンシャルがある。 それは、ここが日本列島の中心にあた…
// おかわり自由なお店であれば、世の中に数多とある。 バイキングやビュッフェもこの類だ。 だが、それらは自分の意思でのおかわりだ。 もし店側が積極的におかわりを盛りつけてくるとなると、こちらの姿勢もガラリと変わる。 この代表例はわんこ蕎麦であろ…
// おい、事件だ。 レトロ自販機を有する「コインレストランコウラン」が閉店するらしい。 2022年7月末で閉店、つまりもうあと数日しかない。 今月上旬にいきなり告知され、僕もレトロ自販機マニアも度肝を抜かれた。 中国地方にはポツポツとレトロ自販機の…
// 日本最南端、八重山諸島。 ただでさえ常夏なこの島々だが、そこで昼間からオリオンビールを飲むと、さらにフワフワした気持ちになって、まるで夢の中だ。 いいじゃないか、たまのバカンスなんだろ? ちょこっとビールを1杯ひっかける。 それだけで、ほど…
// あなたは、果たして3ヶ月前の3月末、何を考えていたのかパッと思い出せるだろうか? まかせてくれ、僕は思い出せる。 3月末で55年の歴史に幕を下ろす「名阪上野ドライブイン」に涙していたのだ。 延々に枯れることなく流れ続けると思われていたその涙も、…
// 高原でちまきを食べるとうまい、というだけの話をしたい。 「そうなのか!知りたいな」という方は是非読んでほしいし、「そんなこと知ってるわ!」って方も読んで共感してほしいし、「そんなはずない」という方には先に現地に行ってから読んでほしい。 ち…
// 昭和と呼ばれていた時代、トラックドライバーや旅行者の心身を温めていた食品自販機があった。 コンビニも無い時代、それらはとても重宝されたという…。 そんなセピア色の思い出が、令和の現代においても少しだけ残っている。 人はそれを"レトロ自販機"と…
// 2ヶ月近く前の話で恐縮だが、書いておきたいことがある。 石巻市にある思い入れのあった鮮魚店が2022年3月末で閉店してしまったのだ。 そのお店の名前は「プロショップまるか」。 市場のようなロケーションであり、買った魚をその場で捌いてもらって簡素…
// 「あそこのサービスエリアのメシがうまいんだ。食いに行こうぜ。」 …まぁ普通にありえるセリフだと思う。 これを聞いたあなたは、どんなところをイメージするだろうか? ピカピカの清潔感のある高速道路のサービスエリア。 明るい雰囲気のお店で、全国を…
// …また3.11がやってくる…。 11年目の、あの3.11が…。 2011年、東日本大震災直後のことだった。 旅友の「ニコル君」が、「自分自身で被災地に物資を届けに行く!マイカーで宮城県の南三陸町に行く!」と言い出した。 ビビリの僕は、辞めておけと言った。 ま…
// 牡蠣小屋。 文字通り牡蠣を食べられる小屋…という営業形態を示す言葉である。 ただ、食事処に"小屋"という言葉を使うジャンルが牡蠣以外にあるだろうか? ちょっと思い浮かばない。 そして僕はこの"小屋"という、素朴でワイルドな単語に言い知れない魅力…
// またコロナ蔓延だ第6波だ、毎日感染者数最多更新で、おちおち遊びにも行けやしない…! …って気落ちしている方がほとんどだと思うが、そんな逆境の中でも頑張って活路を見出そうとしている駄菓子屋さんに出会ったので、ご紹介したい。 どんなお店なのか、…
// 自動販売機・自動精算機・券売機・ATM…。 これらは温かみや人情とは真逆の、無機質で冷たいイメージがある。 どんどん無人決済化が進んでいくこのハイテク時代、便利で素晴らしいのは確かだけれども、どことなく寂しい気持ちもある。 いや、だけれども全…
// 昭和時代のデパートの最上階には、食堂があったらしい。 そこは連日家族連れで賑わっていたらしい。 ナポリタン・クリームソーダ・ハンバーグ・カレー・ラーメン・ソフトクリーム…。 なんでもござれだ。 そんな熱気を帯びていた昭和の時代は遠く過ぎ去り…
// もしあなたが夜道を歩いていて…。 道端にランプの火が揺らめく小さなコーヒー屋台があり、香ばしい匂いが周囲に漂っていたとするならば。 おめでとう。 それがあなたと「カフェ・アラジン」との出会いだ。 ちょっと立ち寄ってみると良いだろう。 マスター…
// 京都には何があるか。 「金閣寺」・「平等院鳳凰堂」・「伏見稲荷大社」…。 うん、全部正解だ。全部歴史があって素晴らしい。 じゃあ今回はもう1つ、知ってて得する歴史があって素晴らしいスポットをあなたに紹介しよう。 「ドライブインダルマ」だ。 197…